布施明

登録日:2011/12/16 Fri 15:06:03
更新日:2025/03/26 Wed 09:32:19
所要時間:約 4 分で読めます





布施明とは1947年12月18日生まれの歌手、俳優である。東京都三鷹市出身。

高校時代に日本テレビのオーディション番組『味の素ホイホイ・ミュージック・スクール』に出演し、同番組を制作していた渡辺プロダクションにスカウトされ1965年にデビュー。
以降昭和・平成・令和と50年以上も現役の歌手として活躍している。

代表曲は日本レコード大賞を受賞した「シクラメンのかほり」(1975年)、CMソングの「君は薔薇より美しい」(1979年)、「マイ・ウェイ」(1972年、洋楽カバー)など。
2回結婚しており、元妻はモデルのオリビア・ハッセー(2024年死去。オリビアに引き取られた息子がいる)、現在の伴侶は歌手の森川由加里(『SHOW ME』が代表曲、当Wiki的には『超星艦隊セイザーX』の安藤春子役の人)。

長年、紅白歌合戦で大晦日のお茶の間に素晴らしい歌声を響かせてきたが、
25回目の出場である2009年、後進にその枠を譲ることを理由に勇退を宣言した。



ん?ここまでアニヲタ要素が殆どないって?
「シュッ」今鍛えてるんでちょっと待ってくれ!


1980年、アニメ映画『ヤマトよ永遠に』の主題歌『愛よその日まで』(作詞:阿久悠・作曲:布施明)で紅白歌合戦出演*1。紅白で歌われた初のアニメソングとも言われる。


2005年、仮面ライダー響鬼のEDテーマ「少年よ」、2ndOPテーマ「始まりの君へ」をリリース、
さらに同作で俳優としての出演も果たす。

そして同年の紅白歌合戦にも出場し「少年よ」を見事に歌い上げた。
この時の演出は圧巻!
なんと、布施さんと共に響鬼威吹鬼轟鬼が登場!
スーツアクターもJAEのメンバーという豪華仕様!
会場に乱入した魔化魍と呼ばれる妖怪を相手に戦いを繰り広げた。
NHKの警備員は仕事……とは言うまい。
音撃鼓なんて落ちてません。落ちたままにもなってません。

曲の終盤、響鬼の中の人である細川茂樹さんも登場。
布施さんとツーショットで見事に曲の最後を飾った。




「シュッ」

「ヒビキ、鍛えてます!全国の少年、来年も一緒に鍛えようぜ!」


布施さんと細川さんががっちりと手を組む。

みの「白組の勝ちです!!」



局の壁を乗り越えたNHKの本気の演出により会場、テレビの前の老若男女は歓喜の渦に包まれた。
なおこの回の紅白でNHKは、ゴリエ出演でフジ・「NO MORE CRY」曲紹介での『ごくせん』ネタで日テレとの壁をも超えていた。

2011年は日本にとって非常に厳しい年となった。
気分が落ち込んでいる人たちには是非とも、布施さんの「始まりの君へ」を聴いて元気になってもらいたい。


とまあ、基本的には立派な歌手なのだが、しかし同時に公式でネタ映像が残っている笑いに親和性の高い歌手でもある。
沢田研二など60~80年代の歌手殆どに言えることだが)
そもそも彼がデビューから80年代まで所属していた渡辺プロダクションは80年代まではレコード大賞歌手を布施含め4人輩出したでも全員に去られた音楽性の高い事務所だが、
同時に60年代のショー番組『シャボン玉ホリデー』のクレージーキャッツ、70・80年代の『8時だョ!全員集合』のドリフターズと「コミックバンド」によって笑いをも手にしてもいた。
そしてこの2番組、形は違えど、「ゲストに対しても笑いに参加することを求める」スタイルであり(他局でも似た様な感じの番組あり)、
特に自社タレントならコントに関わる事が義務に近くなっていた。
結果デビューしてすぐの(1965年)布施が『シャボン玉ホリデー』内で洋楽カバー曲を歌った後にギャグに巻き込まれる貴重映像が現存したり、
もうそんなのやらんでもよくなった00年代にメイン番組でナースコスを披露する姿が某サイトに上がっていたりする。
NHKにおいても、「音楽番組で布施と司会者コンビが家族コント」・「布施ら有名歌手が若干コント味のあるSF世界舞台の歌謡ショーを披露する歌番組」というネタ映像が記録されている。
ちなみに上記は別に黒歴史でもなんでもなく、共演していたなべおさみ曰く、布施本人は太陽のように明るい男だそうで、ハナ肇*2が病気でほとんど意識不明の状態の時には周りを元気づける意味も含めて、病室にいた他のメンバーと共にシャボン玉ホリデー時代のコント*3をやることを提案、実演したりしていた。

映画『ラヂオの時間』に出演した際エンディングテーマ『no problem』を担当したのだが、その内容は「布施演じる『堀ノ内修司』が、自分の推し女優『千本のっこ』(演:戸田恵子)を心に思う時の幸せを唄う」というものだった。


70年代後半の歌番組『夜のヒットスタジオ』・『トップスターショー』で同じ事務所の森進一・沢田研二、及び同世代の五木ひろしと合わせて、
ビッグ・フォー」(ユニット名:東南西北)と称されコラボ企画が持たれた。
ちなみにこの4人、同世代というだけで後はこれやレコード大賞受賞者繋がりくらいしか共通点はなく、原点もポップス(布施)・演歌(森)・ムード歌謡(五木)・元バンドのボーカル(沢田)とバラバラ。
特に沢田が90年代以降テレビへの露出を自制していることもあり、現在では特に四人揃っての特別な絡みはないものの、
令和時代の70代になっても現役の歌手と言う凄まじい大ベテランでもあったりする。





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最終更新:2025年03月26日 09:32

*1 余談だがこの後からオリビア女史との夫婦生活のためアメリカ暮らしが多くなったせいで、次の紅白出場は7年後の1987年となっている。

*2 ハナ肇とクレージーキャッツのリーダー。1993年死去

*3 ハナ肇が病気の父親役だったコント