登録日:2011/06/23 Thu 18:05:09
更新日:2025/09/04 Thu 20:17:52
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性能
全長:1158mm
銃身長:657mm
重量:6550g
口径:
7.62x51mm
装弾数:5/10+1
動作方式:ボルトアクション
概要
イギリスのAI社が1982年に開発した
狙撃銃。英軍では1984年にL42A1を更新する形で制式採用。
社内名称はPM(Precision Marksman/高精度マークスマン)。
AI社とは
正式名称はアキュラシー・インターナショナル社。ポーツマスを拠点とし狙撃銃や競技用ライフルを製造している100人程度の小規模な工房。
マルコム・ダグラス・クーパーとその妻サラ・ジェーン・クーパー、マーティン・ケイ、デイブ・ウォールズ、デビッド・ケイグによって1978年に設立された。
2005年には経営難やマルコム・クーパーの逝去により解散しかけたものの、トム・アーウィンと創設時の設計者2人の尽力で存続を維持した。
構成
Accuracy International Chassis System(AICS)というアルミ製シャーシにより
ストックや銃身などを固定する構造。
ストックは競技譲りのサムホールストック。比較的真っすぐなストックと握りやすい角度のグリップを兼ね備えており、バットストックとチークピースの調整機能と合わせて安定した射撃をサポートする。
バレルはステンレス製ヘビーバレルで、銃弾に合ったライフリングと銃身長が個別に調整されている。しかも交換が比較的容易に行えるため、前哨基地での修理なども容易。
勿論バレルとストックは触れあっておらずフローティングバレル命中精度の向上を図っている。
バレル上面には一体型ダブテイルマウントとなっており、ピカティニーレールの追加も可能。
ボルトは60度で起き、ハンドルが下向きに曲げられているのでスコープに干渉せず操作性も良好。
トリガープルは2ステージで2.2~4.4ポンドで調整可能。AFPBも3重に組み込まれており安全性も担保されている。
バリエーション
AW(Arctic Warfare/北極戦≒極地戦闘仕様)
スウェーデン軍向けの寒冷地対応版。ボルト後部に異物排除用スリットを追加し各部位を手袋を装着していても操作できるよう大型化している。-40℃でも動くとされ、まさに北極でも問題ない。イギリス軍でもL118A1として採用。
下記のようにオプションやマーケットに応じた大量のバリエーションがあった。
しかし今では.308WinchesterモデルをAE(Accuracy Enforcement/制度強化型)、.300Win Magnumモデル等のAWSをAWに.50BMGモデルをAW50とし、名称は廃止されている。
警察向けモデル、小口径で大容量
折り畳み式ストックモデル
サプレッサー付きモデル
マグナム弾使用モデル
AWMの折り畳み式ストックモデル
専用スーツケースに収納・携行可。コヴァート
.50BMG弾使用モデル。大型マズルブレーキ有
AXシリーズ(AXMC、AX308、AX50)
AWM系統の後継モデルで、.338ラプアマグナムを問題なく使用できるようにボルト後退長が延長され、強度も向上している。
ATシリーズ(Accuracy Tactical)
AE系統の後継モデル。
フィクション
遊戯銃
トイガンでは現在、東京マルイとマルゼン、クラウンモデルが販売しています。
- 箱出し安定のマルイ
- 弄ると化けるマルゼン
- 意外な良性能と圧倒的なコスパのクラウンモデル
お好きな物を是非!
余談
寒冷地では銃に多大な影響が発生する。
潤滑油(グリス)は凍るし機関部に入った水も凍るので、凝固点の低い専用グリスを使うかすべて拭き取っておき、ダストカバーを閉めておく(もしくは気密性の高い/すぐに異物が抜ける構造にする)。
グローブも分厚くしたり指先から凍傷にならないよう4本まとめてミトン状にする必要があるので、それに合わせて銃もトリガーガードを大きくしたり着脱可能にしたり、レバーを大きくして操作しやすくしたり、グリップを細くして分厚くても握れるようにしたりする。
素材も金属だと皮膚が張りついてしまうので木製やプラスチック(グラスファイバー)でないといけない。
特に北欧やロシア、カナダアラスカに配備される兵士の装備はその点に気を遣っているのが確認できる。
追記・修正お願いします。
- なんでコンビニ行くのに狙撃銃持つ必要があるんですか(正論) -- 名無しさん (2013-08-13 05:49:27)
- ↑ゾンビ対策とかじゃね?(テケトー)
そーいや弾も撃てる鈍器の項目で縞パンワイシャツってなってんのなんで? -- 名無しさん (2013-10-27 10:58:34)
- 昔はグリスとかどういうことなの、完全オイルレス銃は存在しない。どうあがいても機械部品の摺動部はオイル前提で、無くても動くのは部品寿命を大幅に削る対価の上にすぎない。本来の寒冷部での売りはボルト周りの潤滑設計の見直しだ。動きが悪くなったら故障か556しか頭にないんだから... -- 名無しさん (2015-10-04 02:58:16)
最終更新:2025年09月04日 20:17