愛宕洋榎

登録日:2011/08/25(木) 15:18:42
更新日:2024/09/27 Fri 23:20:07
所要時間:約 5 分で読めます






清澄には通用したみたいやけど 一緒にしてもろたら困る…

格が違うわ


愛宕洋榎(あたごひろえ)は咲-Saki-に登場する人物。

姫松高校(南大阪)の3年生で主将。身長は咲と同じ155cm。意外に?小柄。
強気でおしゃべりな大阪人にして「負けるつもりで卓についたことはない」と言う自信家、しかしその自信に見合った実力を持つ不動のエース。
インターミドルで活躍し、特待生として入学する。
千里山に入学しなかった理由は不明。特待生は各校年に1人までだったとか、親のいる部はいやだったからとか言われる。



去年のインハイ、スプリングにおいて常にプラスの成績を残し、愛宕洋榎と荒川憩が千里山にいれば
白糸台といい勝負ができたとマスコミに噂されるなど全国的に有名な選手。
インターハイでは中堅を務める。
妹の愛宕絹恵も同じ部に所属。全く似ていないが姉妹仲はとてもいい。

初登場は第65局、抽選会で38番のくじを引く。
その後、ぺこっとお辞儀する姿が可愛い。

その次に抽選した部長を見る姿は睨んでいるようにしか見えない。






インターハイ一回戦では5万点のビハインドから(漫ちゃんのせい)、トップの鹿老渡高校(広島)の佐々野いちごから清老頭を直撃させて逆転する。
詳しくは割愛するがこの局のいちごの判断は至極妥当なものだったのだが、洋榎ちゃんは彼女の考慮を超えた役満をやってのけた。
(てかあの状況じゃ大抵の人がいちごと同じ牌を切ると思う、口ぶりから洋榎ちゃんは狙ってやったっぽい)
その結果いちごを泣かしてしまう。

因みに、これがインターハイで初めて和了った役満らしく内心ドキドキしていた(対局最中はそんなそぶりもなかったが)。

せっかく逆転して終わったのに誰も迎えに来ないことに怒り、全速力で控え室に向かう。そして他の試合がまだやっていることに気付き、先程までの怒りはどこへやら。
可愛い。
同じく1回戦で清澄の部長が中堅で他校をトビ終了させたのを見て「ちーとばかり痛い目見せたらなあかんな」とちょっとした対抗心を湧かせた。
しかし多くの読者からは「言動からしてこの子部長のかませっぽいな」と後の展開を予想した。

2回戦では宮永咲のいる清澄高校、シード校の永水女子、宮守女子と対戦。
中堅なので部長との対戦になる。

1回戦でもそうだったのだが、対局中なのにペラペラと喋る洋榎ちゃん。可愛い。


「出端くじきリーチ!」


とか叫んだら、宮守女子高校の鹿倉胡桃からは、


(バカみたい!)


と思われる始末。


それでも洋榎ちゃんはめげない。


「くるでー
 一発くるでー!!」


また叫ぶ。ちなみに来なかった。
って!なんで6筒やねん!

部長は安牌が無くなったのでスジを切ったら、後スジひっかけに振り込んでしまう。


「後ひっかけの洋榎とは
 うちのことやで!!」

誰も反応してくれなかったので
「ま、まあ今のは偶然なんやけどな」と付け加える。可愛い。


ちなみにこの局では部長の当たり牌を二回ツモって二回とも迷い無く止めている。なにか見えてるんだろうか。
宮守女子高校の鹿倉胡桃ちゃんと永水女子高校の滝見春ちゃんは相手にしていないのに、まだベラベラ喋っていたら、


「うるさい
 そこ!」


とうとう胡桃ちゃんに怒られてしまう。

それでも喋りまくる洋榎ちゃん。楽しく麻雀を打つ、その上で勝つことが洋榎ちゃんのスタイルなのだ。
その姿勢は前半不調だった竹井久の緊張を解くきっかけになった。相手が木偶じゃこっちも楽しくない!


(それだけに迷いが見えない うらやましいったらないわ・・・)



まあ後半戦に入ってもやっぱり胡桃ちゃんに怒られるけど。
調子を取り戻した部長を加えた中堅戦は4人ともとても楽しそうでした。

いらんことをベラベラ喋ってたのに、中堅戦は洋榎ちゃんが+36900の一人浮きで終わるのである。
2回戦の4校中最高の+成績(2位は宮守の先鋒、白望の+15000)。
ちなみに胡桃ちゃんは-13500、春ちゃんは-8300、部長は-15100。






対局前の読者の予想とは逆に、調子を取り戻した部長、安手流しの春、春と同じく堅い打ち手の胡桃を相手に目論見を看破し
即座に対応してのけることで終始優勢のまま対局を終了した。
対局中はトラッシュトークを邪魔されたり無視されたりされたが、麻雀では全く隙を見せず結局一回も振り込まずに終わった。強い。


準決勝では臨海の雀明華、有珠山の岩館揺杏、清澄の部長と対局。
トップの臨海と40000点差でバトンを受け取る。
調子を取り戻した部長が絶好調だったことで2回戦ほど大きくは稼げなかったものの、前後半共にプラス、区間2位としっかり役目を果たした。
オーラスでは脇2人が大物手を張る中で揺杏のノミ手1300に差し込んできっちりクローズしたが、最終的にチームは100点差で敗退。テンパイしていた三者が互いに振り込む可能性も考えれば無かったかもしれない-1300であり、試合終了後に本人も言及していたが、この差し込みが敗因の一端となってしまった可能性はある。*1とはいえツモられていたら元も子もないわけで、その判断を責めるのは酷だろう。

5位決定戦では、宿命のライバル江口セーラと激突。持ち前の高火力で点数を稼ぐセーラに対し、巧みなゲーム回しで場を掌握。門前派のセーラの鳴きを見てドラ爆内蔵の高打点を看破、回し打ちを決めたところに始まると、セーラのリーチに対し鳴きで妨害、時には他家のツモを増やしてセーラに振り込ませる、多面張3人に対し完璧な回し打ちであがりきるなど、能力に頼らぬリアル強者ムーブ全開で、僅差で区間1位を獲得した。










その闘牌スタイルは性格に反してとても堅実でオーソドックス。衣のように場を支配する能力を持っているわけでも
部長のように必然に近いジンクスを持っているわけでもない。
麻雀の牌効率などセオリーを押さえ攻めるべき時に攻め、降りるべき時は降りるという基本を徹底した玄人。ポーカーフェイスでこそないが
自然体で勝負を楽しむことで有利不利といった状況に左右されずよどみなく打つことができる。そのため他家は彼女の手を読むことが困難であり、
逆に洋榎は優れた観察眼と視野、全国で戦ってきた経験を総合した勘で相手の当たり牌を見切り、直撃をもぎ取る。

というか、守備力という面では作中最強クラスと言っていい。作中で既に5半荘戦いながら、未だに差し込み以外の放銃は0。
  • 赤5萬を切っての萬子一通・5筒単騎という罠を張った部長に対し、ノータイムで5筒ビタ止め
  • 揺杏の258索リーチに対し、34索の両面落としから68索を回収、カン7索で打ち取る
  • 5面張2人、3面張1人に挟まれ手の内の半分以上が当たり牌という状況から回し打ちでツモ
などといった、非常に雀力の高い描写が数々見られる。大半の登場人物が能力頼みな中で、ここまで純粋に雀力が高いことがうかがえるのは彼女くらいのものではないだろうか。


その鮮やかな打ち筋と口だけじゃない強さからファンからは何度か無能力者最強と言われる。
ただ咲では某バスケ漫画のキセキばりに魔物クラスとそれ以外に明確な格差があるので、麻雀全体を支配されたら洋榎ちゃんでも
流石に打つ手がないんじゃないか?とも言われる。
しかし彼女はミドルで優秀な成績を残し、去年のインハイ・スプリングとオールプラス収支であり、中学から高校3年まで長い間全国で打ってきた強者である。
その間1度も能力者に当たらなかったとは考えにくいので、何かしら手はある・・・はず。


可愛いは正義。

咲日和では姉妹で「愛宕の巻」にて初登場。

テレビの箱に入ってみたり妹に「制服着替えや」と言われても意地でもテレビを見たがったりとかわいい。

どうやら犬派。
唐揚げは姉妹共に何もつけない。レモンをかけたらスカイラブハリケーンされそうだ。


母親の愛宕雅絵は千里山の監督をしている。

また、千里山の船Qこと船久保浩子は従姉妹である。





追記・修正お疲れさんさん さんころり~。ありがた山のとんびからすやで




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最終更新:2024年09月27日 23:20

*1 特に、持ち点が7000点もない揺杏が明華のダマ満貫に振り込んでいた場合、その瞬間トビ終了で2位抜けが決まったところだった