登録日:2012/03/21(日) 10:01:58
更新日:2024/12/09 Mon 19:52:24
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この項目には、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』および『暁の女神』のネタバレが含まれているわ。
私は自由。私は混沌。私は変化。私は未来。私は謎。私はユンヌ。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
CV:佐久間紅美
〈過去〉
「正の女神」アスタルテと対をなす「負の女神」。
元々、彼女達は「暁の女神」アスタテューヌとして大地と人々を作り出した。
彼女が生んだ1匹の獣から、ベオクと
ラグズの祖先「マンナズ」を生み出した。
時を経て、
ラグズとベオクは争うようになる。
そのことに心を痛めたアスタテューヌは争いを止めようとするが、力が暴走して大洪水を引き起こしてしまう。
この洪水は世界中を飲み込み、テリウス以外の全ての大陸を沈めたという。
悲劇の後、アスタテューヌは「正」と「負」……アスタルテとユンヌという存在に分かれ、人間を挟んで激しく対立するようになる。
この争いは、大陸全土を巻き込む壮絶な争いとなった。
しかしユンヌはアスタルテの配下であった三雄―――
ベオクの女剣士オルティナ、
獣牙族の獅子戦士ソーン、後にゴルドア王となる
竜鱗族デギンハンザーの軍勢に倒されてしまう。
アスタルテはユンヌを消滅させようとするが、これを不憫に思った三雄と
鷺の民エルラン(セフェラン)は助命を嘆願。
その願いを受け入れたアスタルテは、一つの条件を誓いとして立てた。
「千年間、大陸全土を巻き込むような大きな争いはしない」
ユンヌは蒼炎の紋章メダリオン――
ファイアーエムブレムに封印され、アスタルテはそれに呼応して導きの塔で眠りに就いた。
〈蒼炎の軌跡〉
それから数百年の月日が流れ、いつしか過去の争いは伝説として語り継がれるようになった。
だが伝説の大半は歪められ、ユンヌは「邪神」と呼ばれるようになってしまった。
過去に起こした大洪水も、「邪神」の仕業とされた(まぁ、強ち間違ってはいない)
エルランは、心を通わせたベグニオンの神使ミサハの暗殺事件から始まった「セリノスの虐殺」により、人類に深く絶望する。
これが元で、エルランはアスタルテ復活の為に大陸全土に争いの種を巻こうと目論む。
彼はデインの
アシュナードに接触し、王位継承の手引きをする。更にメダリオンの存在と「邪神」復活方法を教えた。
一方、ユンヌが封じられたメダリオンは鷺の民に伝わり、「セリノスの虐殺」を経て王女リーリアから
アイクと
ミストの母・神官エルナに「解放の呪歌」と共に受け継がれた。
メダリオンは正の気が強い者にしか持つことができない代物で、普通の人間が持てば、そこから発せられる強い負の気に負けて暴走してしまう。
それが元でグレイルが暴走し、エルナを殺してしまうという悲劇も起きた。メダリオンは形見として、母の血を強く受け継ぐミストの手に渡る。
力による支配を好むアシュナードは、エルランに教えられた通りにメダリオンに封じられた「邪神」を復活させる為、手始めにクリミアに侵攻。
これがデイン=クリミア戦争の始まりとなった。
だが、アシュナードが倒されたことで「邪神」…ユンヌ復活はならなかった。
〈暁の女神〉
それから更に3年後。
ユンヌの意思の一部はミサハの孫である
ミカヤが連れている小鳥に憑依し、人類の行く末を見守っていた。
一方、エルランは
ペレアスを利用してデイン再興を画策。ミカヤ達の活躍もあり、デインは再興された。
クリミアでのルドベックの反乱の後、
ラグズ=ベグニオン戦争が勃発。
ラグズ連合とベグニオンの戦いが繰り広げられ、元老院の命を受けたデインも連合と対峙することになる。
そして大陸全土に負の気が満ち溢れたことで、ユンヌは、正の気が強い者達(鷺の民とミスト、ミカヤ)に自分を目覚めさせるようテレパシーで呼びかける。
それは、戦乱による負の気によって目覚めるのを防ぎ、アスタルテの審判から人類を守る為だった。
ミカヤによる「解放の呪歌」で、ユンヌはミカヤの身体を借りて遂に復活する。
(※
サナキとミストも「解放の呪歌」を知っていたが、旋律だけだったので復活させることはできなかった)
だが、同時に導きの塔でアスタルテも復活。
かつての誓いを破られたことをエルランから知ったアスタルテは裁きを下し、人類の大半を石にしてしまう。
ユンヌはアイク達に、人々を
石化から救う為に協力することを決意する。
性格は天真爛漫で奔放的。形式に囚われることが大嫌いで、誰よりも人間と自由を愛している。
長い間「邪神」と呼ばれていたユンヌだったが、本人は「聖でも、邪でもない」と否定している。
そのため当初は自分を「邪神」呼ばわりをしたアイクを嫌っていた。後で許したけど。
ユンヌがミカヤに憑依している時は、ミカヤの目が紅くなる。
時々憑依しては
サザを驚かせることも多い。ユンヌから見ると、サザはミカヤに過保護とのこと。
ユンヌによる協力は様々なもので、行き先にアイテムを埋めたり、アイク達をクラスチェンジさせたりする。
導きの塔では正の使徒やアスタルテに対抗する為に、武器に
女神の加護を与えた。
正の気が強く、メダリオン時代にミストと一緒にいたからか、彼女をとても気に入っている。
その為、専用CCアイテム「ホーリークラウン」をプレゼントしたことも。
アスタルテがアイクに倒されたことで、彼女と一心同体であるユンヌも消滅する。
実体がない彼女だったが、最期の瞬間にアイクの前で本来の姿を現す。
その姿は、まさかの幼女。性格や口調が幼かったのもその為だと思われる。
海外版と『ファイアーエムブレム大全』ではユンヌの容姿を拝むことができる。要チェックや!
お互い、マズいことから目を背けなけりゃ、どこかで交わるかもしれん。
エルランが生存していた場合、もう一つのエピローグが紡がれる。
数百年後…ユンヌとアスタルテは長い時を経て再び一つになり、アスタテューヌとして甦る。
彼女はエルランと共に、かつて大好きだった歌を歌う…。
まさか、異世界を冒険できるなんて!
それとも、また夢を見ているのかしら? 封印の呪歌の中で……。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
2019年3月でアスタルテよりも早く闇の神階英雄として参戦。イラストはみわべさくら氏。
浮遊しているので緑属性の魔法・飛行ユニット。
単独としての参戦は上記の通り神階英雄としてなのだが、ユンヌ自体は通常・浴衣ミカヤが連れている小鳥として先に出ていた。
また戦禍の連戦では浴衣ミカヤに憑依して屋台の料理を次々と平らげ、やぐらの上で踊り狂っていた。
そのためヒーローズに参戦する時も本編や戦禍のようにミカヤに憑依してと思われていただけに、本体が来た事に多くの人が驚いた。
武器スキルは『負の力』
魔防+3
敵が不利な状態異常を受けている時、戦闘中、攻撃+6、自分は絶対追撃
Aスキルは味方と隣接している時、戦闘中、自身の攻撃、魔防+5にする『攻撃魔防の絆3』
Bスキルにターン開始時、敵同士が隣接していて、かつ、魔防が自分より3以上低い敵の魔防-7になる『魔防の混乱3』
Cスキルにはターン開始時、自身を中心とした縦3列以内の魔防が自身より3以上低い敵は、攻撃、速さ、守備、魔防のうち最も高い能力値を-5にする(攻撃は武器スキルの補正も考慮して-15した数値で判定される)『我が名は混沌』
ステータスは魔防が飛び抜けて高いが、HPと守備はかなり低いという魔防特化型。
初期スキルの『負の力』『魔防の混乱』『我が名は混沌』のコンボにより、自分よりも魔防が低い相手であれば、攻撃時・反撃時問わず一回の戦闘で倒してしまうほどの火力を発揮する。
また、『負の力』の「不利な状態異常」はステータスを下げるデバフだけでなく『グラビティ』による移動制限等も含まれるため、たとえ自分よりも魔防が高い相手でも、味方の補助があればアタッカーとして活躍できる
可能な限りは敵同士隣接している、自身よりHPが低い敵ユニットのHP以外の全ステータスにデバフをかけられる『インバースの暗闇』を持つ
インバース。
または広範囲にデバフをばら撒ける味方と組ませて、『負の力』だけでなく、最低でも『我が名は混沌』が効果を発揮できるようにしておきたいところ。
しかし何もスキルが刺さらない、もしくは効果が薄いと攻撃性能が一気に激減。
魔防はともかく守備が紙装甲のせいでCスキルが発揮しても属性問わず攻撃を受ければ意味が無い。
そして速さも平均より下なので追撃も貰いやすく、反撃にはどうしよう出来ない。
インフレのせいかデバフ無効スキルとダメージ軽減スキル。以降の実装キャラのステータス上振れが増えた理由もあり、メリットが消された事でユンヌの活躍する機会が狭まり(ボーナス英雄を除いて)他の闇の神階英雄に立場を奪われ、ベンチ入りと化してしまう。
そして2022年11月のアップデートで上方修正された。
再び彼女の逆光を浴びることになる。
Aスキルが周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、魔防+5、かつ、自分が攻撃、魔防の弱化を受けていれば攻撃、魔防が弱化の値の2倍だけ上昇の『攻撃魔防の連帯』
これで隣接も不要となり、弱らせられても逆利用可能。
Cスキルは『我が名は混沌・神』
ターン開始時、敵軍内で最も攻撃、速さ、守備、魔防が高い敵とその周囲2マス以内にいる敵それぞれについて、その能力値-7(敵の次回行動終了まで)
ターン開始時、敵軍内で最も攻撃、速さ、守備、魔防が高い敵それぞれについて、【パニック】を付与
面倒な列とステータス指定が消え、敵のステータスに反映した条件へ変更。おまけにパニック付きで自分でもデバフ以外の状態異常を撒けるようになる。
同日には『負の力』も錬成可能になった。
錬成すると魔防+3
戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、攻撃+6、魔防+5、自分は絶対追撃かつ自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを軽減
軽減値は戦闘相手の弱化の合計値とその周囲2マス以内にいる敵の弱化の合計値のうち、最も高い値×2
敵のHP指定が追加した事で武器スキルが発動しやすく、そして魔防も上がる追加効果を貰う…と思いきやデバフの合計値次第でダメージ軽減を貰う超強化。
錬成で得られる軽減効果の説明をよく見るとこの軽減効果、なんと上限が設定されていないのである。
しかもこの効果は他の軽減効果のように軽減効果が重複した際に軽減後の数値からさらに割合軽減するのではなく、軽減値そのものを合算する形式。
つまり、やろうと思えば『自身から攻撃した時、最初に受けるダメージを100%軽減』が、理論上は出来てしまうのだ。
ただ、現状ではキャラクターのスキルでかけられるデバフ効果は-7が最大なので、スキル効果のみで実現可能なのは84%までである。
特殊錬成は自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、魔防+5、与えるダメージが増加
増加値は戦闘相手の弱化の合計値とその周囲2マス以内にいる敵の弱化の合計値のうち、最も高い値(範囲奥義除く)
数値こそ劣るがこちらもダメージを上乗せできる攻撃性を貰い、手軽に蹂躙が可能になった。
つまり攻撃してもしなくても貢献出来る邪神が帰ってきた。対策しないと倒すことさえ難しくなるほどである。
が、やりすぎたのか2023年2月のアップデートでピアニーの上方修正以降から対策ユニットは増えている。
追記・修正は誰よりも人間と自由を愛する方にお願いします。
- 最後エルランが今も生きていたけど一部の人物もまだ生きているんだろうか。 -- 名無しさん (2015-01-24 10:12:36)
- もしコイツが復活したら狂王はどういう反応をしていたのか -- 名無しさん (2016-10-28 21:36:29)
- ユンヌにとってミカヤって何だったんだろう。アイクが気になるのは仕方ないが最期の時なのに別れの言葉はおろか一瞥すらなかった。脱皮した蛇が抜け殻置いていくんじゃないんだよ。 -- 名無しさん (2019-05-30 12:51:24)
- そこは演出漏れな気がするな…三部からアイクが主人公として全面に出てきているからミカヤのイベントがすっぽ抜けてしまったのかも -- 名無しさん (2019-10-12 22:00:29)
- かわいい! -- 名無しさん (2022-07-15 17:27:43)
- なぜ56%ではなく84%?デバフ7が4つで28、さらに×2だから56では? -- 名無しさん (2024-12-09 19:52:24)
最終更新:2024年12月09日 19:52