仮面ライダーTHE NEXT

登録日:2010/12/09 Thu 04:01:00
更新日:2024/01/11 Thu 20:27:59
所要時間:約 6 分で読めます






すべてを超える

アクションに酔え。怪奇に震えろ。これがNEXTエンタテインメントだ。



『仮面ライダー THE NEXT』は、仮面ライダーシリーズの劇場用特撮ヒーロー映画である。
2007年10月27日公開。2005年11月に公開された映画『仮面ライダー THE FIRST』の続編。


【概要】

原作漫画をベースとした前作とは違い、本作はオリジナル作品である。
主役は前作と同様本郷猛であるが、本作の最大の特徴は本郷猛と一文字隼人に続き、新キャラクターとして風見志郎が登場する点にある。

本作のV3は「ライダー1号・2号に改造された」TVシリーズとは異なり、
「ショッカーによって改造された改造人間(V3=Version 3)」というオリジナルの設定になっている。
ショッカー首領の声は初代『仮面ライダー』と同じ納谷悟朗が担当した。

脚本は前作に引き続き井上敏樹が、監督は前作の長石多可男に代わり、田﨑竜太が担当。

恋愛映画の要素が多く盛り込まれていた前作に対し、ホラーやバイオレンス描写を多く取り入れ、
原作漫画版や昭和テレビシリーズの最序盤、Vシネマ『真・仮面ライダー 序章』で強く意識されていた「怪奇性」を強調しようとした。
………が案の定やり過ぎでホラー要素ばかりが目立ってしまった。というか普通に怖い。
そのため仮面ライダー映画としては初のPG12指定作品となった。

だが、ホラー要素はともかく前作に続き出渕裕がデザインしたスーツとCGに依存しないハイスピードな殺陣やワイヤーアクションは評価が高い。
特に前作では若干おぼつかなかったワイヤーアクションは完成度が非常に高くなっている。


【ストーリー】

本郷猛と一文字隼人がショッカーを裏切り、組織と激闘を繰り広げてから2年が過ぎた。
本郷は高校の生物教師となっていた。そんな中、世間では顔面を無残に切り刻まれた惨殺死体が次々と発見され、同時に奇妙な噂が広まっていた。

事件現場には、国民的アイドル・Chiharuの曲が必ず流れているという噂が。
ある日、本郷は教え子で問題児である菊間琴美の家庭を訪問した後、琴美が親友であるちはるの自宅マンションに向かうのを追う。
しかし、そこで待っていたのは衝撃的な事実と、ショッカーの襲撃であった……


【登場人物】

前作の主要人物であった緑川あすかと立花藤兵衛は続投せず。

本郷猛/仮面ライダー1号

ショッカーを脱走してから2年が経過した現在は、城南大付属高校の生物教師として過ごしている。
しかし、教師としての威厳は皆無で、生徒から童貞呼ばわりされる始末。

一文字を唯一の親友だと思っていて、二年振りに再会したにもかかわらず素っ気ない態度を取られたため本気で落ち込んでいた。
いつの間にかツンデレJKとのフラグを立てていた。おい前ヒロインはどうした

初期の改造人間であるため、次世代型の改造人間には性能の差で遅れをとるものの、持ち前のセンスと戦闘経験で何とかカバーしていた。
またリジェクションの影響がない唯一の存在である。
前作の直線的で力強くパンチを多用する「技の一号」の戦闘スタイルは今作でも健在である。

カラーリングは桜島ロケ時の1号、俗に言う桜島1号が元ネタで、マスクに色ハゲがあるなど2年の歳月を感じさせる外見に。

一文字隼人/仮面ライダー2号

キザで女たらしは相変わらずだが、リジェクションの影響でかなりボロボロで少々やさぐれている。
本郷のピンチに駆け付けたり、ショッカーに心酔してしまっている風見を諭したりなど前作以上にかなり良い奴。

本郷と同様初期の改造人間で戦闘中に血を吐くなど体がボロボロであるにもかかわらず、本郷とは違い次世代型の改造人間にむしろ競り勝っている場面が多い。

スーツアクターの変更により前作のスピーディーで華麗な蹴り技は多少成りを潜めたものの、スピードを生かした洗練された戦闘スタイル「力の2号」は今作も健在である。
彼の本郷を助けに駆け付けるシーンはどちらも格好良い。

セルソフト収録のEXTENSION Ver.で追加された場面では、死ぬ死ぬ詐欺どころかガチの最期らしきシーンが……
続編製作する気無いって意思表示ですがこんちくしょう

風見志郎/仮面ライダーV3

元はIT企業の社長だったが、2カ月前に発生した社員失踪事件の直後から社会との関わりを絶って別荘に篭っていた。
実は失踪事件はショッカーによるものであり、被験者として選ばれた彼はナノロボットの力によって強靭な新型改造人間となっていた。
そして裏切り者の本郷猛と一文字隼人を抹殺する命を受け本郷たちと敵対する。

しかし、終盤に琴美や妹の願いを受けショッカーを裏切り、本郷達の味方となる。
がそのせいで辛い選択を迫られる結果に……だがそのシーンの格好良さは異常。
最後は本郷のように強く生きることを誓い、本郷達と別れる。

次世代型の改造人間であるため能力は1号および2号を遥かに上回っており、劇中では苦戦の描写すらない圧倒的な強さを誇っている。
まともに戦える相手もほとんど存在しなかった。

余談だが中の人は昭和ライダーで1、2を争う人気ライダーであった風見志郎を演じることにかなりのプレッシャーを感じたとのこと。

菊間琴美

本作のヒロインで本郷の教え子。ツンデレJK。可愛い。
唯一の親友であるちはるからの連絡が突如途絶えたため、一人でその真相を探ることに。
当初本郷に対してツンツンしていたが、本郷の正体を知ってからは徐々に心を開いていき、最後には遂にデレた。
彼女の言動により志郎が本郷たちに協力するきっかけとなった。

包帯姿の女

今作のホラー担当。
連続猟奇殺人事件に関与している神出鬼没な謎の存在。
Chiharuの曲を聞いた者の前に必ず現れ、彼女を見た者は全員猟奇殺人事件の被害者となっている。なぜか顔面を包帯で覆っているが……

教頭

アゴが特徴的な城南大付属高校の教頭。
本郷の善き理解者だが、事なかれ主義なため、終盤では本郷の解雇処分を防ぎたくても防げずその場を後にした。

シザーズジャガー

本ネタはデストロンの機械合成怪人「ハサミジャガー」。
普段はレストランのオーナーだが、正体はショッカーの次世代型改造人間。
前作のバットを思わせるテンションの高いエキセントリックな言動が特徴。
両腕のブレードが武器で、動きはトリッキーで変幻自在に相手を翻弄する。
その戦闘能力はかなり高く、ダブルライダーが束になっても苦戦を強いられていた。

しかし、最終的には1号と2号のライダーダブルキックとライダーダブルパンチの連続攻撃に倒された。

ちなみに演者は初主演映画で、後の令和版緑川博士顔の男と関わったせいでエゲツナイ変異を遂げてしまう役を演じていた。

チェーンソーリザード

本ネタはデストロンの機械合成怪人「ノコギリトカゲ」。
今作のお色気担当で、一瞬だがを披露してくれた。
元々は志郎の秘書であり、ナノロボットにより改造される前は綺麗で清楚なお姉さんであったが、改造後は怖くてエロいお姉さんになってしまった。
武器が右腕の巨大チェーンソーとかなりエグいが、何故か本郷達に致命傷を与えることはできなかった。
最期はショッカーの基地の地下で、かつての上司であった志郎に物理的に不可能な超格好良いV3反転キックで何の躊躇いもなく倒された。

ショッカーライダー

全員がナノロボットで改造された、ホッパーの量産型である上級戦闘員で6人存在する。
能力は一般戦闘員を大きく上回るが、量産化仕様に伴う性能劣化により単体の戦闘力では1・2号に及ばない。
しかし、基本スペックを集団戦闘でカバーするため、6対1の戦いではオリジナルを圧倒。
驚異的な連携攻撃で2度までも本郷を追い詰めた。また、ダーツ型の爆弾を装備している。

最終決戦では、ナノロボット散布を妨害する1号、2号を迎撃。
2大怪人と共に各3対1の戦いに持ち込みダブルライダーを追い詰めるが、V3の加勢により次第に形勢を逆転され最後はダブルライダーの手によって全滅する。

ショッカー戦闘員

前作と変わらず今回もやられ役。

ショッカー首領

CV:納谷悟朗
シザーズジャガー達に指令を与えるショッカーの首領。昭和ライダーの時と同様、声のみで指令を下す。


【主題歌】

ISSA:「Chosen Soldier」

仮面ライダー555』OPでおなじみのISSAの歌う実にかっこいい一曲。


追記・修正されない悲しみを二度と繰り返しちゃいけないんだ!!

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最終更新:2024年01月11日 20:27