登録日:2022/04/26 Wed 23:01:45
更新日:2025/03/12 Wed 16:42:40
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改造人間が世界を謳歌し、その改造人間を支配するのが私だ!
世界は私の意のままになる!
CV:納谷悟朗、
関智一(スーパーヒーロー大戦GP、お昼のショッカーさん)
概要
悪の秘密結社「
ショッカー」を束ねる首領とのみ呼ばれる謎の人物にして、
初代からZXまでの昭和ライダーシリーズ全ての諸悪の根源。
基本的に通信による声のみ登場しその正体は一切謎に包まれており、ショッカーのシンボルである鷲のレリーフを通して
大幹部や改造人間達に緑色のシグナルを点滅しながら指示し、やがて改造人間達による
世界征服を目論んでいる。
番組初期は組織名のショッカー=首領の名前として扱われており
「偉大なるわれショッカーは〜」と自己紹介し、オープニングのテロップも「ショッカーの声」とクレジットされていた。
ゾル大佐も首領を指して「ボス」と呼んでいたりしたが、地獄大使の着任あたりでようやく首領という呼び方が定着する。
劇中での動向
『仮面ライダー』
これにより首領は壊滅寸前のショッカーに見切りをつけ、アフリカのカルト宗教系武装組織
「ゲルダム団」と経営統合して新たな組織『
ゲルショッカー』を設立。
ショッカー首領からゲルショッカー首領へと名称を変え、終盤には
赤いKKKのような姿を現した。
そして最終話にてブラック将軍も倒されついにダブルライダーによって追い詰められ、ついに浜名湖地下のゲルショッカー日本本部に初めて突入した仮面ライダーと対峙。
紅いフードの下からは無数の蛇に包まれた覆面で、さらに蛇の覆面を剥がしたがすと一つ目の不気味な素顔が露わになった。
身体から放つ毒ガスや顔面から放つ不気味な光でダブルライダーを苦しめるが、眼球のような球体を残し基地ごと自爆し姿を消した。
便宜上、項目の名前は全体の総括としてショッカー首領となっているがショッカー時代は謎のシルエットとしてしか出番がないため
(ゲルショッカー時代の)最終回で初めて登場したこの多頭の蛇と一つ目の赤マント姿の名称は厳密にはゲルショッカー首領となる(蛇はゲルショッカーのシンボルマークの一部でもある)。
ゲルショッカーが壊滅した後、新たな秘密結社「
デストロン」を作り上げデストロン首領としてサソリの像から部下に指示を出す。
本人曰く、ライダー1号・2号に追い詰められて自爆した首領は「仮の姿(つまり
影武者)」に過ぎなかったらしい。
ゲルショッカー怪人よりもさらに強いデストロン合成怪人や結託した3つの部族怪人軍団を新たな戦力にして再び世界征服を目論むも
新たな
仮面ライダーV3や
ライダーマンの活躍によって壊滅。
V3やライダーマンの前に姿を現した際は、「黒いフードや
マントで覆われた姿」「頭に包帯と笑い顔の仮面を身に着けた姿」で出ていたが、
最終回では白い布を全身に被った状態でV3を待ち受け、真の正体である心臓と電子頭脳を有する骸骨の怪物の姿を現した。
最期はV3に身体の骨をバラバラにされ、弱点の心臓も破壊。
絶命する前に例によってV3を道連れにしようとアジトと共に自爆するが、やはり例によってV3は脱出して無事だった。
そして例によって例のごとく、この首領も影武者であった。
その後のシリーズには登場しなかったが、ストロンガー終盤にて首領の真の正体である
岩石大首領が登場。
さらにショッカー~デストロン、
GOD機関、
ゲドン、
ガランダー帝国、ブラックサタン、
デルザー軍団を影で操っていたのも明らかとなった。
岩石大首領としての動向は個別項目を参照。
一応昭和ライダーシリーズとしての登場はここが最後だが、昭和ライダーシリーズで何かあると最終的に首領のせいという展開が『ストロンガー』までに確立した事もあり、「ネオショッカー大首領やバダン総統の正体もショッカ-首領なのでは?」とツッコまれたり。
特にバダン総統は後述の扱いもありほぼ同一視されてる。
さすがに
暗黒結社ゴルゴムと
クライシス帝国は関わっていないと思われるが。
その後の登場
ライダー、とうとう私の姿を見たな?
だがそれを見た者は、死ぬのだ!
ショッカーが世界征服した世界線で登場し、歴代組織の頂点に君臨する存在として登場。
姿はゲルショッカー首領時代と同じであるが、素顔は蛇の覆面に巨大な1つ目が除くという2つの顔を組み合わせたようなデザインになっている。
今作では明確な戦闘描写があり、一つ目や両手からの光弾、頭の蛇らを巨大化させ伸ばす締め付けを行い、更には蛇の口から連続して火炎弾を放って焼き払うなど、大首領としての強さを見せつける。
復活したダブルライダーと歴代仮面ライダー、石ノ森ヒーローズ達により配下の怪人達が倒されていき、オールライダーを圧倒するが、仮面ライダーオーズの新形態・タマシーコンボが放った
必殺技「魂ボンバー」を受けて吹き飛ばされる。
しかし、頂点に達した怒りによって岩石大首領に変身。
溶岩や噴石でオールライダーを苦しめるが、最後は『
仮面ライダーアギト』~『
仮面ライダーOOO』までのサブライダーも含んだライダー達によるビークルでの特攻攻撃「オールライダーブレイク」を受け、身体を貫かれてバラバラに崩れ去った。
仮面ライダーシンが何に乗って特攻したのかは秘密である
声優は初代ライダーと同じく、納谷悟朗氏によるもの。
加齢により本当は立ち上がるのも大変な中、気力で演技し切ったのだという。
またまた歴史改変で世界征服。
過去パートでダブルライダーに倒されたものの、電子頭脳にデータを移植することで生き長らえていた。
『スーパーヒーロー大戦GP』の後日談にも登場。
仮面ライダー4号や他の怪人達を率いているが、今作は
ある人物に酷似しているらしく……?
秘密結社バダンの
大首領JUDOが登場。
この作品ではショッカー首領は他の組織の首領と同じJUDOが作り出した自律プログラムという設定になっている。
本郷猛改造やコブラ男の再改造、「海魔の里」にて水底村の基地でカニ男に自爆を指示する声のみの登場。
「ゴッドショッカー」という名称で呼ばれている。
続編『EVE』では同一人物として登場。
ツングースカ大爆発の
隕石に乗って地球に飛来した寄生生物であり、地球での活動のためのボディとしてガイボーグの製造に着手していたことが明かされた。
例によって今まで歴代ライダーたちが倒してきた各組織の首領は単なる端末という設定。
主人公である門脇純を取り込んで完全覚醒を果たすと、ショッカーミュージアムに展示されていたネオショッカー首領に跨り、
キングダークと岩石大首領を復活させて町を破壊する。
しかし、首領の以前の宿主であった父・門脇純一郎と本郷猛の思念により純は首領から脱出し、「仮面ライダーガイア」に変身。
10大ライダーのライダーシンドロームを受けて強化された仮面ライダーガイアの
ライダーキックを受けたゴッドショッカーは
断末魔の悲鳴と共に全身が崩壊し、ゴッドショッカーが滅んだことで歴代首領たちも死滅した。
他の作品同様姿を見せず、ショッカーのレリーフから部下に指示を送る。
『お昼のショッカーさん』
ショッカーが主役のゆるアニメ。
12時になったらお昼ご飯を用意したり、頑張ってる部下を褒めたりするなど理想の上司と化している。
『私の愛したキャラクターたち』
平山亨氏の執筆した短編小説。
死神博士編にてショッカー旗揚げ前の首領が登場。
後の死神博士イワンが死んだ妹の
死者蘇生に頼ったチベットの魔法医
チェン・マオ。
念力による肉体の創造・精神の移植が可能と言われ、精神をイワンのいるニカラグアへ寄越し、ショッカーの原型を作り上げた。
老人の姿をしていたが、能力が能力だけにこれが真の正体なのかは不明。
『仮面ライダー(SFC)』
1993年に
スーパーファミコンで発売された
ベルトスクロールアクション。
19××年、突如として復活を遂げ日本各地へと怪人たちが出没する。
首領は芋虫状の下半身と
カマキリ状の上半身を持つ巨人
デスバンイーター。
おそらくTV版首領の戦闘形態で、再生幹部を取り逃がすと吸収してパワーアップしていく。
早瀬マサト氏により「月刊Hobby JAPAN」にて連載中のジオラマ小説(フォトストーリー)。
単行本第一巻書き下ろし「MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-」では、本郷が新一号になる際に敢えて捕まったことを看破し、自らの目的を明かす。
B26暗黒星雲から地球征服に派遣された
宇宙人であるが、つまらない仕事を面白くするために地球人を育て、本郷にも強化を施した。
「MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-」でも宇宙人であることが示唆され、憑依した
ネガタロスが理解を超越した記憶の数々にパニックを起こしている。
『レッツゴー仮面ライダー』の後日談「KAMEN RIDER OOO -OOZ-」では、白骨死体のような姿で棺桶に入っていたが、
オーズドライバーを解析して作られた
六連オーズドライバーに自ら進んで変化した人造グリード達の6枚のコアメダル(ショッカーメダル、ゲルショッカーメダル、デストロンメダル、ゴッドメダル、ガランダーメダル、デルザーメダル)を装填し、
「ヘキサオーズ」へと変身した。
似て非なる存在
小説『
仮面ライダー1971-1973』におけるショッカーの首領にあたる存在であり、ショッカーを初めとする裏組織を統括する巨大組織の親玉でもある。
特定の容貌を持たないのか本郷猛の前に現れた時は本郷と瓜二つの容姿で現れ、本人曰く
「見る者の主観によって私の姿は変わる」との事。
彼の目的は世界征服とは別のことがあるが…?
通りすがりの仮面ライダーにして
世界の破壊者。
『全ての世界を救済する』という名目で
大ショッカーを率いて各ライダーの世界を破壊しに回るが、その途中で記憶を失って後に光写真館に流れ着く。記憶を失った後は彼の執事だった
月影ノブヒコが新たな大首領となっている。
『スーパーヒーロー大戦』で再び大首領となり、全てのスーパー戦隊を滅ぼすべく活動する。
アイ
映画『
シン・仮面ライダー』に登場。
とある大富豪が人類幸福の追求のために生み出した人工知能。自身はスタンドアローンで稼働しており、外世界観測用にアンドロイド・ジェイとケイを生み出し送り出している。
このためSHOCKERは明確な司令塔がおらず、オーグメントとなった上級構成員それぞれが自身のやり方で幸福を追求したり任務を遂行するという個人プレーが目立つ組織体制となっている。
ちなみに駆動音はショッカー首領のレリーフでの通信音とそっくりそのままである。
名前の元ネタはAIやアルファベットのIであるが、ショッカー首領の素顔にあった目玉(EYE)にも掛けているのだと思われる。
キング・ジョッカー男
『
仮面ノリダー』におけるジョッカーの首領。演者はもちろん石橋貴明。
あらゆる面においてノリダーを圧倒的に上回る力を持つが、ノリダーに宇宙に連れて行かれてともに爆破される。
しかしノリダーは生きていた。ついでにこいつも生きていた。
余談
- 鷲のレリーフは発泡スチロールの削り出しで急造されたもの。アジトに象徴的なモチーフを置くことによって舞台的なイメージを持たせることが意図されている。
- 首領の正体に対して、平山亨プロデューサーはインタビューで「正体はいつもボカしていたけど、案外そこら辺に歩いているお爺さんじゃないかって思ったりもした」と答えていた。
「来たかライダー!改造人間ごときがこの私を追記・修正できると思っているのか!」
- 謎多き首領 -- 名無しさん (2023-04-26 23:38:37)
- SICだと猿を改造して人類を生み出した張本人なんだっけ? -- 名無しさん (2023-04-26 23:42:47)
- 基本的に宇宙人や神もどきみたいな人外説が採用される事が多いけど、個人的にはそこら辺で歩いているお爺さん説が好き。同族殺しが仮面ライダーの要素の一つなんだし、首領も同じ人間であってほしい -- 名無しさん (2023-04-26 23:48:32)
- 設定によって首領もいくつもの「仮面」があり、正体もまた仮面のひとつに過ぎない。悪落ちした未来の仮面ライダーという解釈もできる。 -- 名無しさん (2023-04-27 00:09:10)
- 初期からなのか、半ば後付けかは不明だが、GOD総司令の声と真のゼロ大帝の声は坂脩氏で前者は仮面ライダー図鑑では正体が呪博士であると断言しておらず、後者は同じ色の三角頭巾にマントといった外見などゲルショッカー首領と似た姿をしている。 -- 名無しさん (2023-04-27 14:54:22)
- そこら辺で歩いているお爺さんは石ノ森章太郎かな? -- 名無しさん (2023-04-27 22:29:19)
- ↑あるいは平山プロデューサー自身かも… -- 名無しさん (2023-04-28 21:30:39)
- ↑『私の愛したキャラクターたち』での設定だと好きな姿でどこにでも現れるっぽい -- 名無しさん (2023-04-28 22:30:50)
- ジオウではアナザーオーマジオウとして登場。首領の意匠として顔に目玉、髪が蛇になっている姿も妄想していた。「私は神であり、地球外生命体であり、悪霊の集合体であり、そこらを歩いている爺さんであり、乾巧を含めたあらゆるライダーでもあり・・・要するに私は誰でもあって誰でもないのだ!」とか言ってほしかった。 -- 名無しさん (2023-04-28 22:46:49)
- ↑ 実際は本編で戦ったアイツのパワーアップ形態で、「昭和94年」というパワーワードを発言するも・・・だったけどな。 -- 名無しさん (2023-04-30 09:57:19)
最終更新:2025年03月12日 16:42