イナズマイレブンGO(やぶてん版)

登録日:2012/02/20 Mon 23:33:19
更新日:2023/09/11 Mon 16:57:03
所要時間:約 5 分で読めます




月刊コロコロコミックでやぶのてんやにより連載されていたイナズマイレブンGOのコミカライズ。
前作である円堂編のコミカライズ終了後、間髪入れず連載が開始された。



前作で高評価を得ていた他メディア以上の熱血的空気は今作でも健在。ただし主人公の性格もあって若干爽やかさも出ている。
ある程度複数のメディア間で足並みがそろっている状態でスタートしたためか、前作初期と比べてキャラクター性格の独自のアレンジは控えめ。

ここに至って円堂世代をマイペース進行し続けてきたツケが回って(という言い方は変かもしれないが)きてしまい、
連載開始時点でアニメは折り返し過ぎ、ゲームは発売間近という状況に。
そのため、他メディアとの進行状況を調整するために1期に該当するエピソードは超速展開が繰り広げられている。
そのペースは特訓やサッカーバトルを挟みつつ、本試合は2試合目がラスボスという凄まじいもの。
あまりに早すぎて登場キャラの半数近くに未だセリフがない。
作者本人はこの件に関して、お気に入りのシリーズなのでもっとたっぷり描きたかったと述べている。

ただしその分物語における情報が必要最小限に上手いこと凝縮されているため、
話としては雷門VS悪の組織フィフスセクターという単純かつ明確なものとなっている。
また、前作で は賛否両論だった敵を過度な悪役として描く点に関しては、
今回の原作では倒すべき敵の煮え切らなさが問題点として上がっていたためにむしろ良い方向に働いている。

駆け足進行の甲斐あってか、2期「クロノストーン」編からはゲーム公開情報やアニメ進行に若干遅れる形になりながらも落ち着きを取り戻した進行になっている。
そして今度は大筋や根本的な設定は同じにしつつも、設定情報の公開順を上手いこと前倒しにするという状態に。
結果、話自体は後追いしつつも情報は他の媒体に先んじて漫画で真っ先に公開されるというメディアミックスを宣伝媒体として生かした形になっている。
逆に言えば今回はアニメより展開遅いからと油断して読むと思わぬネタバレを食らってしまうかもしれないので、その辺りに過敏な人はちょっと注意。
ただし2期を割とじっくりやった弊害で3期「ギャラクシー」編はわずか6話、新キャラは瞬木以外スポットが当たらないという弊害が生まれた。








【主な登場人物】
主人公。アホの子増し増し。前作と違って体を張ったツッコミ役もいないためにフリーダムに周囲を翻弄し続ける。器用で家事裁縫も得意。
気合を入れた時は全力で熱血漢ぶりを見せるが、それ意外では試合中でも不敵さを含まない笑顔を維持しているため物語の雰囲気を爽やかにしている。


物語開始時点で既にサッカー部大体のメンバーを掃討して部に居座っている。外伝も含めてサッカーへの情熱を捨てきれていない点が分かりやすく描写されている。
4コマで葵にシュートを止められたことはゲームでの性能と相まって読者からかなりネタにされた。
(その小冊子で公開されているステータスも含めて公開処刑と言われるほど)


  • 神童拓人
とにかく熱い。
キャプテンとしてサッカー部を守ることをに全力で心血を注いでおり、
そのためだったら天馬に乗せられかけた部員にキレるし頭を踏まれようが土下座だってしてみせる。
部の守り方を考え直した後は全力で戦い抜く方向に。おそらく今作で最も泥臭さ(いい意味で)を持ち合わせている。


  • 倉間典人
葵と分業する形でツッコミ・リアクション要員を受け持っているため、他メディアと比べてかなりの存在感を持つ。ひねくれた面もなくストレートな性格。


  • 空野葵
リアクションやフィールド外からの読者代弁的な役割を受け持つ。同じ唯一の女子マネという立場でも前作の秋と比べて干渉率が高くかなり目立っている。
イマドキ女子的な部分も薄めの正統派。


  • 三国太一
ゴールに至るまでのフィールド上での攻防を中心とした試合構成となっているため、相対的に試合中での出番は少なめ。
止められないことがあっても決める時はガッチリ決める。
作画によって髪ボリュームがよく変わる。そして天馬が徹底的に磨きまくって滑りやすくなった部室の被害に真っ先に遭った。


  • 霧野蘭丸
全体的に温度の高いキャラの例に漏れず怒りや憤りもはっきり見せる。セリフが無くても地味にコマ内によく映る。


  • 西園信助
2代目妖精さんかと思われたが…。謎の空中浮遊。


  • その他サッカー部員
現時点では尺の都合で特定キャラとその周囲にスポットが当たる形式になっているため、セリフもなく十把一絡げ状態。
南沢や元二軍2人はチームに(戻って)いない。


  • 千宮路大悟
フィフスセクター総帥。イシドシュウジを出さずに最初からこちらが組織を取り仕切っている黒幕として描かれている。
物理的破壊など容赦ない手段に出ているところがはっきりと描写されており、
他では話題だけでイマイチ伝わりづらかったフィフスという組織の強行ぶりが明確になっている。


  • モブ二人組
前作とは違う外見だが中身は大体似た感じ。今作では人の言葉をすぐ信じる天馬を煽ってけしかけてみたり、一緒に喜ぶ輪に加わっていたりと少し距離が近い。


  • 円堂守
窮地に颯爽と登場。
前作での無茶したりお調子者だったりな面は本編だと完全になりを潜めており、
時折見せていた落ち着きのある一面が前面に押し出された非常に大人びた性格となった。
だが、そんな大人の余裕を持ってたまにちょっとキザい言い回しもしてみたりする中でも、
「ビリビリきた」「ズバババーン」や番外編で天馬の失言(?)にムキになったりと相変わらずな面も時折見せる。


イシドシュウジを名乗らず敵にも回らず、最初から円堂が呼んだ特別コーチの豪炎寺修也として登場。一応フィフスの内部調査はしていた模様。爽やか。
髪はおろしてはいるもののイシドとはまた少し違ってメッシュなしの一つ結び。
顔は何故か妹っぽくなった。デザイン弄りすぎてぶっちゃけ言われなければ豪炎寺と分からない。


  • 千宮路大和
1期エピソードのラスボス。
GKだが不意打ちとはいえ円堂をシュート技で圧倒(上に弾かれはしたが)したり主要3人がかりの化身シュートを素キャッチしたりと、ちょっとしたインフレ要員。
他メディアと違って「サッカーの楽しさだけは管理出来ない」と気づき結末には本人も十分納得している。














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最終更新:2023年09月11日 16:57