カーサ(聖闘士星矢)

登録日:2012/11/20 Tue 21:24:10
更新日:2025/02/17 Mon 14:02:49
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よくおいでくださいました






私がこの南氷洋の柱を守護するリュムナデスの海闘士。名は



バーサ!?

※出典 ジ○リ


カーサとは聖闘士星矢に登場するキャラクター。
海界を統べる海皇・ポセイドンを守護する海将軍(ジェネラル)の1人で、リュムナデス(海幻獣)の海闘士(マリーナ)
海界の七つの巨大柱(マンモスピラー)のうち、南氷洋の柱を守護する。

鱗衣のモチーフは声を真似て人間を騙し、誘い出して水に沈めて溺死させる魔物・リュムナデス。







プロフィール


聖闘士星矢に登場するキャラクター。

年齢:21歳
身長:168cm
体重:49kg
誕生日:8月19日
血液型:O型
出身地:ポルトガル
CV:キートン山田


来歴


□無印


カーサは声だけでなく、標的とした人間の心理を読み取り、その人間が最も愛していたり、心の底で欲している人物に自分の姿を変化させ、さらには変化した人物の思考までをも模倣する。
この能力を使った闇討ちがカーサの最も得意とする戦法である。

最初に南氷洋の柱に辿り着いた氷河には、十二宮の戦いで戦死した師匠・水瓶座(アクエリアス)のカミュの姿を取り、彼の首筋に深い傷を負わせる。

続いてやってきた星矢には、姉・星華(と思い込んでいる魔鈴)の姿を取り、難無く撃破してしまった。

次のには一輝の姿で近付いたが、ネビュラチェーンの能力によって見破られてしまう。

カーサを鎖で拘束した瞬だったが、たとえ敵と分かっていても実の兄の姿をした者を傷つける事は出来ないと、土壇場で攻撃を止めてしまい、結局返り討ちにされてしまった。

勝ち誇るカーサだったが、彼の命運はまさにこの瞬間に尽きたと言っていいだろう。

実弟・瞬のピンチには必ず駆け付けるあの男…




フ ェ ニ ッ ク ス 一 輝 降 臨




カーサによって倒された3人の姿を見た一輝はプッツン。
これは氷河の分っ!!これは星矢の分っ!!」とどっかで見たような展開を繰り広げながら、殴るわ蹴るわのフルボッコ。

瞬の姿に変化して足掻いてみるも、愛も涙もとうに捨てた一輝にそんなあまっちょろい戦法は通用せず(つーか目の前に本人いるしね)トドメに「鳳翼天翔」をくらって完全ノックアウト。

もはや余命幾許も無いカーサは、せめて一矢報いるために一輝の心の中を探る。

すると浮かんできたのは1人の少女…かつて一輝が愛したエスメラルダの姿だった。

彼女の姿に変化したカーサにはさすがの一輝も手が出せず、ナイフで腹を深々と突き刺されてしまった。





「エスメラルダ…人を殺すには、もっと深く刺さなくては……」


涙を流しながらそう呟く一輝。


……と妄想するも、もはやカーサには一輝を殺す力も残されておらず、その刃が届く前に力尽き倒れ伏した。


最期の瞬間、カーサは愛も涙も捨てたと言いながら、心の奥底では結局捨てきれていなかった一輝を皮肉りながら絶命。一輝の側ももう少し早くその存在に気付かれていたら危なかったと語っている。

聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON

海底での死闘を唯一生き抜いたソレントが今作の黒幕である女神ネメシスの異変を察知し急行するも形勢不利と見て撤退した際、覚醒したポセイドンが待つ海底神殿において、他の殉職した5名とともにハーデスの助力で一時的に復活する形で登場。

基本ストイックな性格の人物が多い連中の中では砕けた性格のムードメーカー的な存在で「せっかく生き返ったのにお仕事かよぉ~、しかも期限付き」とぼやいていたが、周囲の受けは意外に悪くはない。
寧ろ彼とアイザックとクリシュナの方が『ポセイドンの大義を騙り自分たちを無益な戦いに巻き込み死なせた』カノンに不信を抱いており、アイザックが「この場にそぐわぬものがいやしないか、偽りの海龍のカノン!」「どのツラ下げて迷い込んだ、この外道。」と問い詰めたのに続いて「うらんでもうらみ切れねぇ!」と言質強く糾弾してクリュサオルのクリシュナも「怒りがないといえばうそになる。よみがえったことに何か心当たりはないか?」と槍を突き付けていた。

その後はカノンの心を覗き心の中のサガを見せて真意を問いただし、覚悟のほどを見定めてからは「仕事も楽できる」という理由で彼とともに魂闘士との戦いに身を投じる

今作では生前の彼のオリジンも描写された。
それによると女遊びが好きな毒父のネグレクトにより病弱な母が倒れ、自身もストリートギャングに近い小悪党に成り下がっていたそうだ。
父親に似た所業で口に乗りするも、そんな自分を心の底で嫌悪する無常感と孤独を抱いており、それと同時に母の命を奪い自分をこのような環境に貶めた陸の人間そのものを嫌悪する日々を送っていたところ、ポセイドンに『海神の正義の名のもとに地上を浄化し作り直す』ための闘士として選ばれたとのこと。


【技】


□ハイドロミラージュ

周囲の水分を操り、自身の姿と音を隠す技。ある程度の密着は必要になるが、仲間も1人なら一緒に隠すことも可能。
柱に踏み込んだ相手から身を隠し戦闘前に敵と接触して心を読み、心の隙を見つける時間を稼ぐのに使う。

技名が判明したのは海皇再起。

□変身

ハイドロミラージュで困惑している隙に相手の心を読むことで得た情報をもとに対戦相手の最も大事な人物を象り、隙を見つけて攻撃するための能力

得た情報をもとに対象の仕草も正確に模倣するため、「これなら瞬も騙されるわけだ」と一輝も評価していた。

□サラマンダーショック


基本心の中を覗き見て幻覚を生み出すカーサには珍しい肉体攻撃。

瞬相手には一輝の姿で及び腰にさせたところで本性を現し、電撃のように浴びせて昏倒させる。
一輝にボコられている最中にも悪あがきに繰り出した。電撃を放つ技のようだが、一輝は全く意に介していなかった。

□エビルアイズハレーション

真鱗衣で放つ技。閃光を浴びせた相手の過去を追憶させ、精神を完全に無防備にする。

作中での動向

最後の倒され方は悲惨なものだが、姑息な手段にしろレギュラー陣3人を手玉に取りことごとく撃破する大金星を挙げている。
顔・台詞・性格・技ついでに一輝にはっきりと「三下」と明言されるなど雑魚のイメージが強いが実は凄い奴なのだ。
また、行使した戦い方が卑怯そのものであることは否定しようがないが、味方を嵌めて甘い汁を吸おうとしたり野心を抱き出世しようという素振りは見せず追い詰められても持ち場を離れずに逆転する隙を窺うなどなんだかんだ言って海闘士としての責務は全うしようと立ち回っていた。そのため別の漫画の卑怯者の代表といえるザボエラと違い同僚から白い目で見られることはなかったし、カーサ本人も他の海将軍を軽蔑している態度は見せなかった。

『海皇再起』の作者である須田綱鑑氏いわく「神の正義とは”自然の理に逆らい害をなす、一生物としての分を弁えない傲慢さ”であり”間が作った法や理を犯すことは、神にとっては取るに足らない小さなもの”」とのこと。
上記の通りカーサは法を破ることも厭わないが大切な自分の母親を死に追いやるなどの人間社会の不条理さに対する怒りは抱えており、できる事ならそれらに思い知らせてやりたいという想いも相まってポセイドンに「地上を浄化したいという意思のある存在の一人」選ばれている。
カーサとしても「ポセイドン様も自分と同じく人間お嫌いなのだ」と純粋に共鳴し、人生で初めて誇りのある役割に就けたと思っていた。


そういった点で、戦い方は卑怯であったカーサもまたポセイドン編で生き残ったソレントが言う「でっちあげで戦いに巻き込んだカノンが詫びるべきポセイドン様の正義を信じて戦い散っていった仲間の一人」だったわけである。

余談

闘士としては比較的小柄な体格、常に猫背気味な姿勢に鋭角的で不気味な鱗衣など、キャラクターとしての影は薄いが、そのデザインとアニメ版でのキートン山田氏の怪演もあって独特な雰囲気を醸し出している。

他の海将軍にもいえることだが、こいつのおかげでリュムナデスを知ったというのは星矢あるあるだろう。
まあ存在感が薄いので「リュムナデスなのかリュナムデスなのかうろ覚え」というのもあるあるだが。

聖闘士聖衣神話では立体化にあたり車田正美先生の監修により素顔と髪型が明かされた。



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最終更新:2025年02月17日 14:02