ポピーザぱフォーマー

登録日:2009/09/14 Mon 23:05:22
更新日:2023/12/25 Mon 23:57:21
所要時間:約 3 分で読めます





『ポピーザぱフォーマー』は、瑞鷹(ズイヨー)とキッズステーションが製作し2000年1月から2001年3月にかけて放送されたCGアニメ。
全39話(一部未放送話あり)


▽目次

概要

画風がバタ臭い上キャラがほぼ喋らない、結構変わり種のアニメである。
全編に渡ってギャグ調ではあるが、出血・爆死・刺殺・焼死・バラバラ死体等は当たり前のとんでもない作風。
ストレートにグロい部分はそれほど多くなく(ギャグっぽい流血表現はそこそこある)、画風もリアルではなく人形劇寄りではあるのだが、
それがかえって独特な雰囲気を生み出しており、リアルでないのをいい事に表現をぶっちぎっている部分も散見される
ブラックユーモアを通り越えてマジキチネタが多い、多すぎる

マジキチ要素抜きにしてもカオス極まりなく、爆弾投げたりバズーカぶっ放したり、銃弾をフライパンとラケットではね飛ばすなんて序の口。
自分の眼に花とかアンテナ突っ込んだり、人の象の鼻を刻んで食べたり、巨大な鍋に人(生き物)を突っ込んでスープにしたりと、
とてもじゃないが子供には見せられない作品である。
だが本作品が初めて放映された時間帯は夕方であった
その為、トラウマになった子供も多いようだ。
一方で上記の不条理でシュールな雰囲気から怖いもの見たさで観る視聴者も存在して、キッズステーションといえばこのアニメという人も多い。


しかしながら、トラウマどころかゲラゲラ笑って楽しむ子供も少なくなかった。
初回放送から10年以上経った今でも穴埋め番組として深夜で時々放送されている事実からもカルト的な人気は凄まじく、
ギャグのテンポの良さ、ツボを突いた完成度の高さは一線を画している。まあそれがまた問題なんだがな!

とはいえ、あまりにアレすぎて放送されなかった回が2つもある。*1
…むしろよく2つで済んだと思えるのが恐ろしいが、該当する2つはこんな中でもとびきりヤバイ回であった。
元々アレなのにとびきりってどんだけ……


主題歌も歌詞が聞き取れず、一部聞き取れても変な内容である。気にしてはいけない。
日本語訳バージョンもあるが、聴くとこの作品を知っている人ほど衝撃を受けるだろう。

ところで使用されている楽曲の中には一つだけ、明らかにゲーム「聖剣伝説レジェンドオブマナ」の「月夜の町 ロア」に酷似したBGMが存在する。
知っている人が聞けば、実際にはイントロを繰り返しているだけとはいえほぼほぼ同じBGMにしか聞こえず、何故酷似しているのかは今もはっきりしない。
少なくともこれが原因で訴訟沙汰になったという話も聞かないことから、特に問題視されていないようだが……非常に謎である。

なお後年になって月10万円という低予算で制作されたことや、13話で終了予定が好評だったことから39話まで伸びたこと、
2017年に原作者が続編制作を打診されたが制作過多になっている昨今のアニメ業界を顧みて断ったことが判明している。

ちなみに、GLITCH Productionsが手掛けたYouTubeアニメ「ザ・アメイジング・サーカス」にも影響を与えたらしく、登場人物であるジャックスはポピーにインスパイアされているらしい。

登場人物

■ポピー
ウサギの耳と赤白ストライプのタイツ?が特徴なクラウン。公式曰く「多分男の子」。
嫉妬深く、やたらと周りの人をナイフで刺したり爆死させようとする。
芸の方は球乗り、マジック、ナイフ投げとなんでもござれ…だがあんまし上手くない。割に殺意全開で披露する時だけは途端に上手くなる。

パピー登場まではほぼ一方的に痛めつける側だったが、登場以後は酷い目に合う事も少なからずあった。

指は3本らしく、わざわざ真中で切断して5本に増やす描写がある。

■ケダモノ
顔の描いてあるお面を付けた、お人好しの狼みたいな奴。
お面の下にもお面があり、感情変化に応じてお面がぽろりと落ちて表情が切り替わる。一般的な表情の面以外にも化け物の面やら能面やらやたら豊富で、視聴者から一番人気のお面はドヤ顔の通称「イケ面」だろう。
無限に落ちるそのお面の裏の素顔は不明。ポピーも一度も見たことがない*2
ポピーより芸がずっと上手い。その為、ポピーに嫉妬されよく痛めつけられる。
基本的に温厚でお人よし。ただ、食い物関係になると我欲を優先する様になる。好物はチキンバー。

■パピィ(パピー)
第2クールから登場したポピーのお父さん(ポピーは認めたくないらしい)?兼師匠枠。そしてトラブルメイカー役。
太陽みたいな頭が特徴。
ぶっちゃけイ〇れてるが人間味も持ち合わせている謎の人物であり、不死身だったり目からビームを出したり大量の鼻血を出したりと奇っ怪でフリーダムな人物。
ある意味最強。
一応、途中参加の準レギュラー枠だが初登場以降はほぼメインキャラになって物語をフリーダムに引っ張り回している。

親子関係はともかくポピーの事を思っているのは本物で、危機の時には助けたり(キスや文字通りの丸呑みプレイ)、直に指導(ダイナマイトで爆破等)することもしばしば。

なお、名前の表記が原作者側のホームページでは「パピィ」、キッズステーション側のホームページでは「パピー」と異なっている(どちらの呼び方でも間違いではない)。

■カエル
よく潰される哀れな奴。
最終回には唯一ケダモノの素顔を見て、喋った(声優は不明)。
不幸具合はグレイといい勝負。

■宇宙人(グレイ)
グレイタイプの危ない奴。血は緑色。
燃やされたり宇宙船を撃墜されたりパピーの儀式によって召喚されたりスープにされたりロクな目に遭わない。

■パオラ
と馬車が合体した生き物。パピーの愛車でケダモノと仲がいい一方でポピーが嫌い。
頭が本体であり、ボディは換装しても問題ない模様。
首をもがれたり鼻を切り刻まれたりこれまた不幸。


商品展開

■DVD・CD
本作のBGM及びOPなどが収録されたサウンドトラックと、個別にOPのみ収録されたCDが発売。
DVDは各13話ずつの3本と、一括して購入できるDVD-BOXがある。
更に『POPEE the MANIAX』という年末特番やイベント時の映像などを収録したおまけDVDが存在している。

■LINEスタンプ
2016年に本作の作画担当がデザインしたものが発売中。

■フィギュア
ポピーとケダモノがそれぞれソフビ製フィギュアで発売していた。
ケダモノは差替えお面が3つと無塗装お面が付いていた。

■その他グッズ
腕時計、ストラップ、貯金箱、シェイクヘッド人形、マウスパッドなどが発売。どれも当時、放送していたキッズステーションの通販サービス「キッズセレクト」で購入可能で、その際の案内CMも 放送されている。

当然ながらグッズ類は現在販売しておらず、安価で手に入るのはLINEスタンプやDVD・CD類が主。


以下最大のネタバレ


























追記、修正は銃弾をフライパンとラケットで打ち返したり、チキンバーで蘇生できるようになってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アニメ
  • CG
  • シュール
  • カオス
  • もっと評価されるべき
  • 軟禁
  • マジキチ
  • みんなのトラウマ
  • 電波
  • 腹筋崩壊
  • !?
  • 全話誰かのトラウマ
  • キ、キッズ!?ステーション
  • 幼児向けじゃない幼児向けアニメ
  • ポピーザぱフォーマー
  • キッズステーション
  • 瑞鷹
  • 検索してはいけない言葉
  • 00年冬アニメ
  • ザ・アメイジング・サーカスの先駆け?

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月25日 23:57

*1 ホラー調のBGMでポピーとケダモノが串刺しになる回(見りゃわかる)・ファイブフィンガーフィレ回(テーブル上に掌を伏せ、指と指の間をナイフで突いていくパフォーマンス。子供が真似する危険があったから。他にもカエルが細切れにされるシーンもあったりする)

*2 ケダモノが眠っている時にこっそり外してみた事もあるが、山の様に積み重なるほど外してもなお終わりが見えず断念。