バルクヘッド(プライム)

登録日:2013/12/14 Sat 02:11:05
更新日:2024/01/17 Wed 21:45:02
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ミコ、君を守るのが俺の任務だ

この項目では『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』に登場するオートボット、バルクヘッドについて解説する。
声優は日本版が長嶝高士、海外版がケビン・マイケル・リチャードソン。

オプティマスプライム直属のチームプライムメンバーで第一話から登場。
役職は警備員。ビークルモードはSUV。チームに参加する前はオートボットの精鋭部隊レッカーズに所属していた。

・劇中の活躍(シーズン1)

やれる事をやるんだよ!ぶっ壊すのは‥得意だ!

精鋭部隊出身という事でディセプティコンビーコンが強かった初期から一目おかれ、バルクヘッドの到着と共に敵が撤退したこともある。
両軍リーダーのオプティマスとメガトロンが片や戦いを好まず消極的、片や予言を信じて雌伏と積極的に行動しなかった(空気気味だった)こともあり
  • 親友ホイルジャックとの再会
  • 宿敵ウォーブレークダウンとの戦いと共闘
  • トランスフォーマーの天敵ミニコン退治
  • 危険な古代遺産エネルゴン吸引装置の破壊
  • 天才になって脳死の危機
などイベントに恵まれ主役級に活躍した。
シーズン1最終章となるガイアユニクロン編でもオプティマスと2人でディセプティコン母艦ネメシスに潜入、
メガトロンをぶっ飛ばしてオプティマスを救出など見せ場多し。

・劇中の活躍(シーズン2)

やってやろうじゃないか‥オートボットの仲間と‥ミコのために‥!

シーズン1と変わらず安定した活躍を見せ、ホイルジャック加入回ではオプティマスとの橋渡しとなり最終的にヒロイン化。
ディセプティコン内ゲバ回ではネメシスを墜落させて大勝利した。
同時多発遺産争奪戦では実力を見込まれオプティマスと同じく単独任務を任されるが、
レッカーズキラーハードシェル率いるインセクティコン部隊と基地に持ち帰るには危険な毒性エネルゴンを取り合うという最悪のはずれくじを引く。
同じ精鋭部隊出身のファウラーの激励を受け、満身創痍になりながらもインセクティコンを駆逐しハードシェルごと毒エネを火山に放り込んで任務完了。
グランドブリッジで帰宅中に


生き延びていたハードシェルに無防備な背中を狙い打たれ、背中に大穴を開けて倒れ伏す。


強靭な装甲のおかげで損傷自体は致命傷に至らなかったが毒エネとの相乗効果で危篤状態に陥る。
ハードシェルと腹心のインセクティコン達は復讐に燃える兄弟分とパートナーによってBAKUSATUされたがバルクヘッドの体は完全には回復しなかった。
ミコと共にリハビリを続ける最中にスモークスクリーンが加入。
疎外感から一瞬だけ闇落ちしかけるが共にサイラスブレークダウンに立ち向かうことで和解、実戦を通して調子を取り戻した。
以降は偉大な戦士を目指すスモークスクリーンの導き役となり再び安定した活躍を見せる。
ディセプティコンの総攻撃ではミコを連れて敗走した。

・性格

本職は建築作業という点では姿が似ている前作のアイアンハイド*1と同じだが、精鋭部隊出身ということでより荒々しい性格をしている。
感情的になると手近な物に八つ当たりする癖があり被害者は専らラチェットの工具。
自分の性格を自覚しており当初は部隊指揮や人間との交流を面倒事として拒んでいたが、
同じトラブルメーカーであるミコのパートナーとなり意気投合し、ディセプティコンとの戦いが激化していく中で自然とフォロー役が板についていった。
同じ歴戦の猛者であるオプティマスやアーシーと比較して重いトラウマもなく兄弟分の劇強サムライの加入などポジティブな話題が多く、
安定した精神状態を保っているが戦士として優れているゆえに宿敵であるウォーブレークダウンを救おうとしたオプティマスや自分の離脱中に大活躍するスモークスクリーンには苛立ちを募らせたこともある。

・実力

安心のレッカーズクオリティ。巨漢を生かし両腕に内蔵したハンマー、ブラスターを必要に応じて切り替えながら全面に出るパワーファイトを得意とする。

登場当初は強キャラのように描写されたビーコン、インセクティコンを軽々と倒しており、
ホイルジャックすら圧倒したレッカーズキラーハードシェルに至っては2戦連続で勝利。
サイヤ人気質もあるのか危篤から完全復活した直後のドレッドウイング戦では直接戦闘で圧倒、
爆撃を使った裏工作も完全に見切り、爆撃参謀相手に完全勝利してしまった。

参謀についてはディセプティコン母艦ネメシスで出会ったスタースクリーム(と同等の能力を持つクローン)もうっかり撲殺している。

‥お、お前がこうさせたんだ

・他キャラクターとの関係

単体では乱暴キャラだが仲間達と絡むと苦労人、貧乏くじになる。
パートナーであるミコや兄弟分であるホイルジャックとの絆は深く、よく行動を共にするが、
上記2人が自分を遥かに越える無茶上等・規律無視のヒャッハーなので自然と宥め役が割り振られる。
バンブルビーとスモークスクリーンは好青年だが若者ゆえに無茶するのでやっぱりフォローに回る。
特に理想に燃えて空回りするスモスクについては精鋭部隊出身のブランドを生かしてカウンセラーも請け負っている。
同じ歴戦の戦士であるアーシーとは、一度体が磁力によってくっついてしまうトラブルに見舞われた。
チームのリーダーであるオプティマスは軽口に対する反応が鈍い。
ラチェットには苦労をかけるが合成エネルゴンドーピングにハマった際には煽られまくってぶっ飛ばされた。

・玩具

1stエディション、アームズマイクロンシリーズ(海外ではRIDシリーズ)では、それぞれボイジャークラスにて発売。

1stエディション版は胸部装甲が階層立てて形作られる変形方法が素晴らしいと評判である。
武器は特徴的なハンマーが再現されている一方で、兄弟分と同じく両腕の展開式ブラスターは再現されていない。また、劇中ではダブルハンマーであることが多いので再現するには二個買い必須。

アームズマイクロン版は海外RID版の流用で、変更点として武器がアームズマイクロンのベーハーになっており、ジョイントが追加されている。また、塗装がシールに変更されている。
ベーハーはハンマーに変形するだけでなく、鎖を引き出して鎖鉄球にもなるうえ、ハンマー状態は持ち位置と凹ジョイントの都合、5連キャノンにも見立てられると、3つの武器として扱えプレイバリューが高い。
ただしベーハーは1体だけであり、ダブルハンマーを再現するにはやはり2個買い必須…と思いきや、単品版があるため、色が変わるが安価で再現可能となっている。

また、ガチャガチャ限定で「バルクヘッドナックル」というバルクヘッドを模した姿からナックルに変形するアームズマイクロンも存在する。

プライムから10年後、『トランスフォーマーレガシー』でリメイク。大きさはやはりボイジャークラスだが、G1の世界観に合わせて大幅にリデザインされており、ビークルモードがSUVから軍用トラックに変更されている。変形モチーフ的に、実写ハウンドのG1リメイクだろこれ。


以下、日本未放送分(シーズン3)のネタバレ







・劇中の活躍(シーズン3ビーストハンターズ)

レッカーズプロトコルに従いお花畑でホイルジャックをミコと待つ。
ホイルジャックの合流後はレッカーズ判断で破壊工作に勤しんだ。
プレダキングに襲われた所をウルトラマグナスに助けられてチームに合流。
配布されたウルトラマグナス秘蔵の武器から大型キャノンを選択、囮役としてダークマウント要塞攻略戦に参加しホイルジャックとのコンビで正面突破。
スタースクリーム直属のシーカーズを蹴散らし科学参謀ショックウェーブと戦った。
以降はオプティマスの人事によりレッカーズが再結成。生真面目なウルトラマグナスと破天荒なホイルジャックの仲裁を勤めチームの潤滑油として活躍した。

・他キャラクターとの関係

主役とフォロー役が半々だったシーズン2までと違い、一貫してフォローに回る。
自分と入れ違いでレッカーズに参加したウルトラマグナスとホイルジャックの対立を憂いており、自責の念に駆られて橋渡しに勤しむが
アーシーのカウンセリングによって原因がウルトラマグナスの振舞いではなくウルトラマグナスのフォローに回るバルクヘッドであることが判明。
ホイルジャックが癇癪を抑えたことで関係は改善した。
すっかり保護者役が板に付き、孤立しがちなウルトラマグナスへのフォローもばっちりだったゆえに、
オプティマスが帰還した瞬間ウルトラマグナスを放置して駆け寄る姿はチームメンバーの誰よりも印象的で残酷だった。
ミコとの関係は変わらず良好でサイバトロン星への帰還の際には涙を流すミコと2人で別れを惜しんだ。

・完結編

本職に戻り投降したビーコン部隊を率いてサイバトロン星の復興に勤しむ。
新プレダコンの登場から始まった戦乱ではまとめ役になったバンブルビーについて回り、
プレダキングの説得、ユニクロンとの戦い、プライマス防衛戦など全編に渡って参加。
ユニクロンに撃墜されたホイルジャックを救いオプティマスの決断を見守った。

・玩具

プレダコンを除くビーストハンターズ玩具恒例のハンター装備を身に纏った姿である。
アームズマイクロン版でボイジャークラスで発売された玩具は、リデコではなくデラックスクラスの新規造形となっており、バルクヘッドも新規に作り起こされている。
トロピカルな彩飾とグラサン型の顔造形のおかげで誰だお前だの世紀末毒ガエルだの言われている。

日本では『参乗合体 トランスフォーマーGo!』にて「ハンターバルクヘッド」として発売。
リカラーされてトロピカルな雰囲気は無くなり、従来に近いイメージになったが、世紀末感は健在。

・トランスフォーマーアドベンチャー

プライムの続編である『トランスフォーマーアドベンチャー』では、残念ながら登場していない…というのはシーズン2までの話*2
シーズン3では、オプティマスに呼ばれて再登場し、バンブルビー達と再会している。しかし日本ではシーズン3の放送が無かったため、未登場に終わっている。

アメコミ版でも登場しており、こちらでもバンブルビー達と再会している。

玩具に関しては、残念ながら未発売である。日本でのオフスクリーン商品も存在しない。


やれる事をやるんだよ!追記・修正は‥得意だ!

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最終更新:2024年01月17日 21:45

*1 アニメイテッドのアイアンハイドは海外名が「バルクヘッド」であり、実質的に元ネタ。

*2 一応、シーズン2でもバンブルビーに懐かしまれている。