Starscream/スタースクリーム

登録日:2011/12/27(火) 14:33:45
更新日:2024/10/05 Sat 13:28:42
所要時間:約 3 分で読めます





参上しました、メガトロン様!



Starscream/スタースクリームとは実写版「トランスフォーマー」の登場人物。


所属:ディセプティコン
声優:チャーリー・アドラー
吹替:宮澤正


【概要】

ディセプティコンの航空宇宙司令官であり、メガトロンの右腕。
地球ではロッキード・マーティン・ F-22 ラプターに変形する。

様々な場面でディセプティコンメンバーへの指揮、招集など副官としての役目を担う。
空中戦も得意で、多くの敵を撃墜している。
主な武器は右腕のガトリング砲と左腕のミサイルランチャー。
また右腕には丸鋸も格納しており、自動車程度なら簡単に輪切りに出来る。

性格は狡猾で、メガトロンに忠誠を誓っているものの、密かにリーダーになろうと企んでいるらしく、同様にメガトロンの忠臣であるブラックアウトとはかなり仲が悪い。
ただし実力ではスタースクリームの方が上で、小説「ゴースト・オブ・イエスタデイ」の一騎打ちでは、ブラックアウトを圧倒しまくっていた。

ブラックアウトだけでなく、その狡猾さ故か他のディセプティコンからもかなり嫌われているようだ。


【作中での活躍】

「トランスフォーマー」(第1作)

オールスパークの発見を受けて、地球のディセプティコンを招集し、復活したメガトロンの下に参上する。
  • メガトロンが閉じ込められていたフーヴァーダムの電力供給システムを襲撃して氷漬け状態から復活させる
  • 終盤の市街地戦では牽制攻撃でバンブルビーの膝から下を吹き飛ばし一時的に動きを止める
  • アイアンハイドとラチェットを2対1にもかかわらず圧倒する
  • 更には F-22の編隊を後ろにマシンガンを撃ったり素手で殴って尾翼を吹き飛ばしたり普通の戦闘機にはできない動きで次々と撃墜する
……などなど、副官の名に恥じない大活躍を見せる。

また嫌われてはいたが、この時は召集にデ軍は全員応えているためリーダーシップは取れていたとみて間違い無いだろう。
(スコルポノックは応じていないが、彼は中東にいた上、ブラックアウトやスタスクと違い移動がそこまで速く無いため召集に応じられなかったと考えられる。そのため、スタスクのリーダーシップ不足とは言えないであろう)

この時は「スタスクカッコいい!!」と思った方もいるのではないだろうか。

ただ、実際には、
  • オールスパーク奪取に失敗したと報告した際、復活した直後のメガトロンにいきなり「またもしくじりおったなスタースクリーム!」と怒鳴られている。
  • メガトロンを氷漬け状態から復活させたのもフレンジーから「オールスパークあったで」との報告があり、オールスパークの奪取を目的とした襲撃を敢行した結果、偶然メガトロンを復活させることができたに過ぎなかった。
    そのため、メガトロンへの忠誠があるわけではないことが視聴者にバレてしまう。
  • 街での戦闘においても、自分がF-22に変形できる事を活かして気づかれずに近づけたもののF-22に変形したまま後ろから襲撃すればいいのにロボットフォームに変形して襲ったためすぐにバレ、一発ミサイルをぶちこまれている。
ちなみにその直後のシーンでF-22の編隊がメガトロンにミサイルを命中させており、F-22の攻撃に紛れてこっそりメガトロンを攻撃した疑惑まである。

このようにきちんとG1スタスクもやっている。

デ軍の中ではスコルポノックと共に生き残り、砂漠の中にこもるサソリ君を置いて彼一人エンディングロールで宇宙に逃亡する姿が確認できる。


「トランスフォーマー リベンジ」(第2作)

復活したメガ様から早々に、地球の海の底に放置プレイをしたお仕置きを受ける。

この頃からヘタレ化、つまりG1のスタースクリームのようになる。
ついでに声も(原語版の)G1スタースクリームのような甲高い声色になる。

前作で宇宙に逃亡後、再びディセプティコンの指揮をしていた模様。
この時は土星の衛星という、人類にもオートボットにも容易に手出しできない場所に前線基地を築き、さらにデバステーター2体分のコンストラクティコンなどそうそうたるメンツを集めることに成功している。
一応仕事はちゃんとしていたのだ。

中盤ではオールスパークを持つサムをグラインダーと共に誘拐し、救出に来たオプティマス相手に自身とメガトロン、グラインダーの3対1で直接対決に挑む。
だが迷いのあった前作と違い容赦のなくなったオプティマスに(メガトロンが病み上がりで弱体化していたのもあって)ひっくり返されて顔面を蹴られるわ、腕をぶった切られて絶叫するというあんまりな有様に。ちなみにグラインダーはこの戦闘で死亡。
エジプトでの決戦でも、前作と違い全身エイリアンのタトゥーを施した姿をNESTにすぐ見つかるわと、ちょいちょい情けない部分も露呈している。
ただしファンからは、「これぞスタスク」と評価を得ているとか。


今回も生き残り、ラストでは
「あなたが腰抜けってワケじゃないが、時には腰抜けの方が生き延びる」
とメガトロンに撤退を進言している。


「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(第3作)

メガ様とサバンナで野宿をしながらプロトフォームの養成をしていた。

サウンドウェーブがあちこちの衛星にウイルスを撒き散らしたりしたお陰か、人間やオートボットには見つかっていない。

そして、(センチネルの)策略通り地球から追放されたオートボットの乗った(と思っていた)ザンティウム号を成層圏で撃墜。

3作目初の戦闘シーンがこれかい…という意見もあるものの、もしオートボットがザンディウム号にまだ乗っていた場合重傷、あるいは全滅して詰んでいた可能性もある。
ここの襲撃を任されていたのは流石副官といったところ。


やっと活躍できて以降、あまり出番が無いかに思われたが……。



以下、ネタバレ










終盤のシカゴの最終決戦において無防備になっていたサムとカーリーを襲撃。





「オレたちだけになれたなぁ!嬉しいぞ!」

「いい足してるじゃないか、この虫けら!逃げろ、もっと逃げろぉ!!」



これまでにない活き活きした様子で憎きサムを亡き者にしようとなめくさって余裕ぶっこいているのか武器も全く使わずに追い詰めていく












直後、サムが放ったキューお手製グローブのワイヤーで右目を潰される。

「目がぁ!目がぁぁぁ!!」


サムの思わぬ反撃により、某ラピュタ王のごとくもがいている内に、もう片方の目にキューお手製爆弾スティックを突き立てられ、



「貴様!殺してやry
ボンッ☆!!



頭部が爆裂し死亡した。
オォウ…。

よもや人間、しかもサムにヌッコロされるとは思いもよらなかっただろう…。

その後、5作目の「最後の騎士王」においてデイトレーダーなるトランスフォーマーにより主人公ケイド・イェーガーの元にスタスクの頭が持ち込まれている。
(ただ、3作目でスタスクの頭が爆弾で吹っ飛んでバラバラになったこと、そしてスタスクの頭がスクラップの車の上に置かれていた時、ケイドがまるで何か軽いものか何かでできているかのように軽々と頭をどかした時等のシーンから、ハリボテではないかともいわれている。)

その後、そこに襲撃したメガトロンが頭を持ち「終わりは近いぞ裏切りがちな古き友よ・・・貴様にもこの光景を見せてやりたかった(意訳」という言葉をかけるシーンがある。
スタスクを友と認識していたことがわかるという興味深いシーンである。


「バンブルビー」(第6作)

設定やデザインが見直された本作では冒頭に登場、他のシーカー達を引き連れオートボットを襲撃していた。

ロボットモードの見た目が初代G1のスタースクリームにそっくりな外観になり、ビークルモードは初代に登場したテトラジェットを彷彿とさせるサイバトロンジェット形態にトランスフォームする。

同じ参謀のサウンドウェーブやショックウェーブには台詞があるのに彼だけは台詞が無かったり、ショックウェーブに命令されていたり、同じデザインのシーカーが大量に登場する為どこにいるのかちょっとわかりにくいなどやや不遇

ただ参謀組が揃うシーンではちゃんと他と同格なポジションで並んでいる。



【玩具】

スタースクリーム自体がディセプティコンの顔役の一人なだけあって様々な玩具が発売されている。
ディセプティコンのメンバーの中では唯一初期3部作全てに登場、かつ3作品すべてで同じビークルモードを持っていることもありそのクオリティの向上っぷりが分かりやすい玩具の一体。
基本的に第1作目の玩具以外、リベンジ以降のエイリアンタトゥー有りと無しのバージョンが出ている。

●第1作
ボイジャークラスで発売。
変形時の胸部のオートモーフ機構や両腕から複数のミサイル発射可能なガトリング、ビークルモードでのミサイル連動発射ギミックなどプレイバリューに富んでいるのが特徴。
ロボットモードの異形の姿も最初のシリーズにしては再現度も結構高い。

しかしビークルモードがこのギミックモリモリの仕様の影響を大きく受けており、ものすごく分厚い。
第1作目の玩具はプロポーションよりギミックに凝っているものが多くこのスタースクリームもその一つである。

他にはデラックスクラスでプロトフォームを再現した物も発売。
変形がシンプルで可動範囲も優秀だが足首に可動軸が無い為やや立たせにくいのがネック、同じプロトフォームで発売されたオプティマスにはあった部分なので少々残念である。

●第2作
ボイジャークラスで発売。
前作から大幅に進化したリベンジシリーズの中でもトップクラスの完成度を誇っており傑作玩具と名高い物となっている。
前作と打って変わってビークルモードが薄くなり、実写スタースクリーム系玩具では後の商品もこの薄さを覆しているものはないほどに薄い。
バタフライナイフのような変形機構は必見、水平尾翼が胸部に配置され首に動きに連動してギアが動くメックアライブギミックが組み込まれている。
ビークルはもちろんロボットモードのプロポーションも良好だがその分前作ほどギミックは無く、ミサイルも両腕に一発ずつとなった。

第5作目の時期に展開していたムービーザベストからタトゥー無しバージョンも発売。

また、海外では3作目までの空白期間にリーダークラスでも発売。
プロポーションとギミックの豊富さが売りで、ロボットモードに関してはもうこの時点でほぼ劇中そのままのスタイルを完全再現している。
ミサイル発射ギミックや両腕の内臓武装、メックアライブにライト&サウンドギミックなどギミックに関しては実写スタースクリームで一番豊富。

日本ではエイリアンタトゥー廃した1作目仕様で発売、MPM(マスターピースムービー)シリーズの一作目として発売された。
海外版より細かい部分が重塗装となっているが全身にびっしりとあったタトゥーが無くなっていることもあってか見た目の情報量は減っている。

●第3作
今回はデラックスクラスで発売。
サイズの都合変形機構はシンプルな物になったが、その割に両形態のプロポーションの完成度が高く、ロボットモードの可動範囲も向上しており明確に進化しているのが特徴。
武装は今シリーズの目玉であるメックテックウェポン、巨大なブレードとキャノンが一つになった「ツインナルレイブレード」を装備。
名称からわかるようにあの初代スタースクリームのナル光線をモチーフにした武器である。

第4作目の時期に展開していたムービーアドバンスドシリーズでタトゥー無しバージョンも発売、メックテックウェポンは廃止され別の装備が付属する。

●スタジオシリーズ
実写映画のリメイクシリーズとして始まったスタジオシリーズでも発売、すべてボイジャークラス。
第1作目仕様とそれ以降のタトゥー有り仕様は初期の頃にラインナップされ、第6作目仕様もスタジオシリーズで初玩具化されている。

F-22に変形するスタースクリームは武器のミサイルが付属する1作目仕様と、ミサイルの代わりにのこぎり状のカッターが付属するエイリアンタトゥー仕様が発売、今回は実写版では初めてロッキード・マーティン社のライセンスを受けている。
変形機構は第3作目に発売されたデラックスクラスのスケールアップバージョンとなっており、足りないディテールを補完したり各部に塗装を増やすなどクオリティを大幅にアップさせている。
元々プロポーションや変形ギミックの両方の完成度が高かったこともあり、ボイジャークラスのスタースクリームとしてはまさに決定版と言える商品になっている。

第6作目仕様のスタースクリームも劇中のシルエットを忠実に再現したスタイルで登場、なかなか強引に見えるエイリアンジェットも劇中の物と比べてみると再現度が以外と高い。

ロボットモード時の翼の保持力に難があるのが欠点、軸を補強してあげるのが良いだろう。

デザインを共有し、先に発売されていたブリッツウイングのパーツを流用していると見せかけて流用パーツが一切ないのが特徴。
作中で同デザインのシーカーがたくさん登場したこともあってリデコした商品が多数発売されている。

ちなみに後発の商品は翼の保持力はちゃんと維持されるようになっている。

●MPM
実写映画のマスターピースシリーズのマスターピースムービーシリーズでも発売
シリーズでは一作目に該当するMPM-1は上述の説明通り海外で発売したリーダークラスであり完成度は高いが後のMPMシリーズとは方向性がやや異なる物であった。

そしてMPM-10として本来のMPMシリーズとして再び登場、スタジオシリーズ同様ロッキード・マーティン社のライセンスを受けている。
これまで分割で付属しがちだった各武装が全てまとめて付属し、これまでの玩具で再現されなかったロボットモードの背面のブースターも再現されるなど実写スタースクリームの決定版な商品となっている。
その分変形の難易度もお高めで金属製パーツが使用されているのもあって重く、サイズもかなりでかいので変形には少々苦労する。

後にMPM-10Rとしてリベンジバージョンも発売。
これまでの玩具だとタトゥーの分細かい塗装が省略されたり、目立たない部位の一部タトゥー省略される事が多かったが、今回はエイリアンタトゥーを全身にびっしりと施された上で細かい塗装も抜かりないおかげで見た目の情報がものすごいことになっている。




またもしくじりおったな、スタースクリーム ・・・追記、修正するのだ!
お許しを、メガトロン様ぁぁ!!

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最終更新:2024年10月05日 13:28