ミュッチャー・ミューラー(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2013/12/22 Sun 11:13:45
更新日:2025/04/02 Wed 18:55:01
所要時間:約 3 分で読めます





ミュッチャー・ミューラーとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』の登場人物。

通称ミューミュー。

25歳。



あたしは何をしようとしてたんだっけ・・・・・・?



















我が「ジェイル・ハウス・ロック」から脱獄できる者はいないッ!


ミュッチャー・ミューラーとは『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』の登場人物。

CV渡辺明乃(ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン)
   甲斐田裕子(アニメ版)


概要

本名:ミュッチャー・ミューラー(通称ミューミュー) 年齢-25歳 職業-グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所 主任看守(正面ゲートと面会室担当)
スタンド-JAIL HOUSE LOCK(ジェイル・ハウス・ロック)

名前の由来は通称がプラダの姉妹ブランド「ミュウミュウ」、名がそのミュウミュウ設立者「ミウッチャ・プラダ」、姓はスイス時計メーカーの「フランク・ミュラー」から。

なお、アニメ版では「ミュッチャー・ミュラー」と名前が変わっている。

人物

グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の女性主任看守であり、エンリコ・プッチが刑務所付教戒師になった時からホワイトスネイクの部下としてその正体を知らぬまま、面会室先の地獄の門と呼ばれる出入り口を守る真の看守としてスタンド使いの脱獄を防止している。

見た目はグェス曰く「ハダが真っ白で」「ちぢれ毛なギンギンの金髪」な「白いメス豚」で身長がおよそ175くらい。
服装は脳味噌のようなニット服(目玉付き)に英字や記号に尻には「DELiCiOUS」が書かれたスカート、フーゴみたいなあみタイツを着用。音楽室襲撃時には上着をこの刑務所としては珍しく無改造の普通の看守制服に着替えている。

スタンド能力には「我が「ジェイル・ハウス・ロック」から脱獄できる者はいないッ!」と言い切る程の絶対の自信を持っており、徐倫と初対面時も『警告のため』と称しつつスタンド像と名前を隠す事なく教えた事からもうかがえる。そんな能力への自信がそのまま性格へと繋がっていて、作中では『ストーン・フリーのパンチが眼前に迫っても冷や汗ひとつかかない』『自分が追われているにもかかわらず姿を表し、挙句その状況を利用し自らを餌として相手を追い詰める』と負ける事のない自信から肝の据わった行動を取った。また主任看守らしくベテランの勘を見せる事もあり『知らない名前と「協力者がいる」という情報から追跡し居場所を見つける』判断を下し、スタンド能力と判断力の二方向から徐倫を追い詰めている。

なお、グェスの言葉から察するに一般囚人からは刑務官では無く囚人と認識されている可能性がある。普段は囚人として紛れ込み監視でもしているのだろうか?

活躍

DIOの魂と一体化したプッチの指示で、自分の計画の邪魔になる空条徐倫(とエンポリオ)*1を3つの情報しか記憶できなくさせるスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」で混乱させて脱獄を妨害。
徐倫はミューミューの特徴とスタンド能力、「エンポリオに会う」事を忘れないよう腕にメモしていたが、食事中にミューミューが接触。思い出そうとする徐倫に対して
・記憶①:ゴキブリを踏んだブーツを食事に叩きつけゴキブリを混ぜ込む
・記憶②:マスタードをかける
・記憶③:ケチャップもかけて
・記憶④:ドレッシングもかける
という嫌がらせと思い出す前に記憶の上書きを兼ねた攻撃を行い、さらに忘れてしまった隙にメモを拭き取ってしまう。なおゴキブリ入り飯は徐倫が美味しくいただきました。
しかしストーンフリーで腕に糸で「エンポリオに会え!」と文字を縫い付けることで何とか忘れるのを阻止。

一方、エンポリオはミューミューの顔をプリントアウトして徐倫に知らせようとするも、スタンドの効果で音楽室から出ようとすると常に感電し続ける状況に追い込まれる。

徐倫は記憶が制限され映画のネタバレしたり4コマ漫画に頭捻らせる中、遂にエンポリオに会うが、尾行していたミューミューが接近。顔を記録される事を危惧し主任看守として徐倫を脱獄囚とみなし発砲し、まず記録を持つエンポリオを負傷させる事に成功し戦闘に入る。徐倫が記憶できる3発以上の銃弾を四方から浴びせ始末しにかかるが、徐倫はそれを水面に写った鏡像という1つの記憶にするという能力の隙をつき逆転。ミューミューは一転して追い詰められるが3人以上の武装した看守を呼び出し、自身は抜け出し看守という攻撃手段を用意しかつ退路を塞ぎ徐倫を詰ませる事に成功する。

そんな中現れたエンポリオが0と1ばかりが書かれていたメモを渡した。それは「3つしか覚えられない」ことから2進法の信号で書かれたもので、徐倫がストーンフリーで0(白)1(黒)で具現化させるとミューミューの似顔絵がプリントアウトされ記憶する事に成功し、遂に徐倫は「ミューミューを敵」と判断して攻撃、勝利する。
その後は逆に徐倫達に利用され、脱獄を手伝わされる破目になる。


スタンド

JAIL HOUSE LOCK(ジェイル・ハウス・ロック)


3つだけは覚えられる
『3つ』だけの生活だ
だが記憶を全ての失くすより始末が悪い

破壊力………なし
スピード……C
射程距離……刑務所内の壁
持続力………A
精密動作性…なし
成長性………なし


脳が露出した様な頭部に縫い目のような模様が特徴の人型のスタンド。

意外と珍しい「未来の記憶を奪う能力」。
具体的には壁や鉄格子に潜行し、脱獄を試みようとそれに触れた者を「3つの事柄しか新たに記憶できない」状態にする。
この状態では「4つ目」の情報を覚えると「1つ目の記憶」を忘れてしまう。
但し、触れる以前の記憶はそのまま残る。

同時に4つ以上の人や物を見た場合、視界に入っても脳が記憶として認識しないため、3つにしか反応できない。
お陰で徐倫はグェスに引かれてゴキブリを踏んだブーツ入りの食事を食べる羽目になった。
ミューミューはこれを利用して「4つ以上」の攻撃や大量の部下を呼んで攻撃する。
なお、あくまでも記憶できる「数」を制限するスタンドであるため、「一つのグループとして認識できる物」であれば4つ以上の物体であっても認識する事は可能*2であり、徐倫は複数の銃弾を「水面(鏡)に写った1つの記憶」として対処した。

厄介なのは、ミューミューと戦う時は記憶が制限される中「本体が誰か」「能力の特性は何か」「どうやって『3つしか覚えられない』状況で勝つのか」を考えなければならないこと。
本編では対象を「徐倫とその仲間」に限定し、「倒す」ではなく「脱獄させない」為に初めから能力をバラしていたが、仮にミューミューが無差別に能力を発動していたなら、確実に徐倫達は負けていた。

しかし、あくまで「記憶させない」能力のため戦闘能力は皆無で(一応肘打ちで吐血させられる位はできる)、作中の主な攻撃手段はミューミューの銃撃のみと攻め手に欠け、本体を捕捉され攻められると防御手段に乏しい為途端に窮地に陥る。

能力の特性上、射程距離外からの遠距離攻撃や「視界に入った相手を片っ端からぶん殴る」といった複雑な記憶が必要ない単純な行動にも滅法弱く、特にスタンド自体が同様の性質を持つ遠隔自動操縦型スタンドや無差別攻撃型のスタンドは天敵。

スタンド名の由来は、エルヴィス・プレスリーが主役を務めた映画「監獄ロック」のテーマソングにもなった「JailHouse Rock(監獄ロック)」。


余談

作中で徐倫が見ていた映画は「なんでジョニー・デップが館に入って行くのかわからない」方は2002年公開の『フロム・ヘル』、「子供の時何回も見たブルース・ウィリスの映画」は1999年公開『シックス・センス』。どちらもストーンオーシャン連載時に公開された最新映画で、テレビ画面をよく見るとそれぞれのポスター画像まんまだったりする。
「全然わかんね4コママンガ」は吉田戦車原作の『伝染るんです。』の「強い蟻、弱い蟻」という4コマ。見比べるとまんまだったりする。

能力の元ネタはクリストファー・ノーラン監督の映画『メメント』だと思われる。
10分間しか記憶が続かない男が殺人犯を追う話で、主人公は大事な情報を忘れないために体中にタトゥーにしてメモしている。





熱いねェェー・・・ク・・・だがそんな熱い感情さえ・・・
次の「3つ」の追記・修正でおまえは完全に忘れ去ってしまう

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最終更新:2025年04月02日 18:55

*1 作中描写で「エンポリオ」という名前に心当たりがない・徐倫を追跡し初めて幽霊部屋の存在を知った事から最初の戦闘時に巻き込まれる形で能力を喰らったものと思われる。なので感電ループは勝手に喰らってた事に…

*2 例えば敵が4人いる場合、一人一人個別に認識する事はできないが、「4人いる敵」としてまとめて認識する事はできる。