パンナコッタ・フーゴ

登録日:2011/09/21(水) 09:10:10
更新日:2019/08/08 Thu 19:44:22
所要時間:約 5 分で読めます






違うね!

……死ぬのは、ぼくの能力を見るおまえの方だな



ジョジョの奇妙な冒険第5部の登場人物。
スタンド名は『パープル・ヘイズ』
CV.三浦祥朗(黄金の旋風)/小田久史(オールスターバトル)/榎木淳弥(テレビアニメ)


【概要】

ギャング「パッショーネ」の一員。
穴あきスーツと、イチゴ柄のネクタイをした美少年。
ちなみにズボンも穴あきであり、肌が露出した腰回りのせいでノーパン疑惑が浮上していたが、インタビューに答えた荒木先生曰く、Tバックっぽいセクシーな下着をはいてるらしいとの事。

IQ152の天才で、13歳にして飛び級で大学に入学できるほどの頭脳を持つ。
物腰は柔らかく、浮浪児として重病に冒されていたナランチャを保護してチームに引き入れる。

チームの中では良くも悪くも常識人であり、普段の言動は大人しい。
また、学校に行っていないナランチャに勉強を教えてくれとせがまれても嫌がらず教えてあげるなど非常に優しい性格である。










  16
 ×55
───
  28

何これ……?

へへへ♡当たってる?



グゥッ


_人人人人_
> ぎ ぁ <
> ゃ   <
> ア   <
> ァ   <
> ァ   <
> |   <
> | ッ <
 ̄Y^Y^Y^Y^ ̄

このチンピラが、オレをナメてんのかッ!

何回教えりゃあ、理解できんだコラァ!

ろくご30ってやっておきながら、なんで30より減るんだ、この……



ド低能(クサレ脳ミソ)がァーーッ

あ~あ切れた切れたまた>
なあそのケーキ残すの?食うの?>
………>


【真・概要】

…しかし一度キレると普段からは想像もつかないほど凶暴になり、突発的に暴力を振るう(キレやすい・短気とも言われるが、実際のところはキレると怖い感じ)。
主に被害に遭うのはナランチャ。

ちなみに上記のやりとりでは頬にフォークを刺され、顔をテーブルに叩きつけられている(一応その後に謝っているが)。
そもそも秀才である彼がギャングの道を選ばざるを得なくなったのは教師に対してキレてしまったため。
アニメではこの「キレやすさ」が強調されているシーンが多くなっている。

彼のスタンドはそんな彼の内面を反映した獰猛なものとなっている。

ちなみに、彼は入団して三年目であり、ブチャラティチームとしては最古参メンバーである。(アバッキオ、ナランチャは入団二年目、ミスタは入団一年目である)


【過去】


原作ではギャングへのきっかけは、他の仲間はちゃんと回想付きで丁寧に描かれているのに対し、フーゴはイルーゾォが1コマでチロッと言っただけであった。
アニメではイルーゾォ戦で語られたアバッキオの過去がズッケェロ戦に前倒しされたため、フーゴの過去が詳しく描かれる事を期待されていたが、遂にその詳細が描かれた。

彼は由緒正しい名門の家・フーゴ家で生まれ育ったが、厳格すぎる両親に過剰なまでの束縛を受けて育ってきた。(所謂「教育虐待(過干渉の一種)」)
時々その不満を爆発しそうになったが、その時点では実行に移す事はなかった。
ちなみに、フーゴママは性格はキツそうだがめっちゃ美人である

…が、遂に決定的事件を起こしてしまう。

13歳の時、飛び級で名門の大学に入学するが、その時の恩師であった教授が実は男色家で、フーゴに関係を迫ってきた。
しかも(自分と関係を持てば)テストの点を融通すると言われ、自身の努力と才覚両方を全否定されたとブチ切れたフーゴは、重さ4キロの百科事典で暴行、補導されてしまう。



ぼくは!
あんたを!!
尊敬していたんだ!!!

このドグサレがァーーーーーーーー!!!!



その後親の保釈金で出られたが、完璧主義の家からは勘当されてしまう。
しかも(元々飛び級のフーゴへの妬みもあったのか)教授との関係が尾ヒレの付いた形で大学中に広まってしまい、耐えられなくなったフーゴは逃げるように大学から去り、孤独なストリート・チルドレンとなってしまった。
ナランチャを後に救ったのも、この時の自分と彼の姿が重なって放っておけなかったからだったのだろう。

ある日、レストランで食い逃げをして店員に捕まり、口論になっていたところを偶然ブチャラティと出会い、チームに誘われる。
「いずれブチャラティも殺してしまうかもしれない」と一度は躊躇するが、それすらも受け入れたブチャラティの人柄に惚れ込み、『試験』を受けて合格。
ブチャラティチーム最初のメンバーとなった。

外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』では、両親に加えて、更に二人の兄や祖父とも折り合いが悪く、唯一自分の味方であった祖母も死別し、家には完全に居場所がなかった事、
祖母の死を引きずったままのフーゴに恐らくホモ教授とは別の大学教授が「マンモーニ(ママっ子)」と冒涜した事が語られている。
辻褄を合わせるなら、一度別の大学に復学したが、またも同じ事件を起こしてしまい、今度こそ完全に見限られた…とも解釈できる。
実は母親の影響で、軽い女嫌いだったらしい。
その為、離脱時点ではトリッシュに同情出来なかった事が明かされた。


【スタンド】



『ブッシャァァァァーーーーー!!!』

スタンド名パープル・ヘイズ』(→『パープル・ヘイズ・ディストーション』)
破壊力:A
スピード:B
射程距離:C/5メートル(→E)
持続力:E
精密動作性:E(→C)
成長性:B(→?)
()内は『恥知らずのパープルヘイズ』にて

紫色のチェック柄をした人型のスタンド。
糸で縫い合わされた口と、頭にある鳥の嘴のようなバイザーが特徴的。

◆能力

拳には3個ずつ、計6個のカプセルが付いており、中には殺人ウィルスが詰まっていて、割れるとウィルスが吹き出す。
非常に凶悪なウィルスであり、僅かでも感染すると全身が急速に腐敗、ものの数十秒で全身がドロドロに融解して死に至る。
ひとたび蝕まれれば阻止はほぼ不可能である。

しかし日光には弱く屋外や離れた相手には扱いづらい。
感染の範囲や威力はコントロールできず、また本体であるフーゴ自身も感染する。
加えてウィルスは成長し続けるため、予め抗体を持つという対策も取れない。
強力だが非常に使いどころが難しいスタンド。
カプセルは直接叩きつける他、ノーモーションで射出も可能。取り外してフーゴ自身が持ち運ぶこともできるようだ。

ちなみに、明確な自我意識のあるスタンドであり、とても綺麗好き。
…だが、本体とは逆におつむはあまり良くない。フーゴの裏に秘められた狂暴性のみを具現化したためだろうか。
だが、このスタンドは殺人ウイルス以外にも、ある危険を孕んでおり、
それが時を経て重大な意味を持つ事になる…!!

詳しい活躍は該当項目参照。



【劇中の活躍】

初登場シーンでは上記のブッ飛び教育を披露。アバ茶にも笑って楽しむなど最初はイヤミがかったところも。
ポルポの隠し財産を求めてブチャラティらと共にカプリ島へ向かうも、ズッケェロのスタンド攻撃により早々にダウン。流石に相手が悪く、スタンドを出す暇もなかった。

イルーゾォ戦で初出撃、ようやくスタンドを披露することができた。
終始イルーゾォのスタンドに大苦戦させられるが、チームメンバーとの連携によりウィルスでイルーゾォにとどめを刺して勝利。
ここでは己の命も顧みず策を講じたジョルノに感銘して敬意を表し、チームで2番目にジョルノを認めた人物となった。

アニメではブチャラティの「参謀」役をジョルノに取られた事に嫉妬し、彼に突っかかる一幕も。
特にポンペイの遺跡に行く道中では、ふとした不注意から、ジョルノに八つ当たりに近い形でブチ切れそうになり、一触即発になりそうになった所をアバッキオに諌められる所もあった。
ちなみに諌められた後は小声で「この野郎…轢き殺してやる…」とメチャクチャ物騒な事を口走っている。
その後、今度はそのアバッキオがジョルノとケンカする事になるが

しかし、その後はフーゴがスタンドを出すことも無く、トリッシュ救出後、組織に反旗を翻したブチャラティに対して、フーゴは彼の行動は人としては正しい事は認めつつも、「服を手洗いタオルに使われた恨みは忘れない組織なくして生きられない」と反発しそのままチームから離脱
彼の離脱については組織を離れればあまりにも背負うリスクが大きくなるため、誰もが「無理もない」と思っていたのか、その後は誰一人としてフーゴの事を責める者はいなかった。*1
特にジョルノは、後にフーゴの決断も「勇気ある後退」として認めている。
トリッシュの護衛期間はたったの2日間だったため、本来ならばフーゴ以外のメンバーにも組織のボスを敵に回してまでトリッシュを助ける理由もないはずである。
…誰だって、自分の命は惜しい。フーゴの言い分も仕方ないと言えなくもないだろう。
もしも護衛期間が、ペリーコロさんが当初指定した「1週間」だったら、まだフーゴもトリッシュに情が湧く機会もあっただろう。


結局、パープルヘイズの出番はイルーゾォ戦で最初で最後となってしまった。

その後、組織を裏切ったブチャラティ、アバッキオ、ナランチャの3名が最終的に死亡したことを考えると、結果として途中離脱したおかげでフーゴは命拾いした。やはり彼の選択は組織の人間としては間違ったものではなかったと言える。

途中離脱の理由としては、
  • スタンドが強過ぎて(何しろ一撃必殺である)バトルに絡め辛い
  • もともとフーゴはボスのスパイ(監視係)で、ブチャラティチームをフーゴが裏切り、ローマで敵として再登場する予定だったのが、作者がフーゴに愛着が湧いて「これ以上(暗黒に)落とすのはあんまりだ」と考え、途中離脱させることにした
という理由がある。

後者の理由を裏付けるように、フーゴ離脱後には彼とよく似た能力を持つカビを操るスタンド使い・チョコラータが敵として登場し、
ジョジョ史上に残る酷い倒され方をしている。



なお、歴代ジョジョの中でも主人公勢の中で死亡せず、「離脱」という形で退場したキャラは、現在のところ彼1人だけである。


「風」のように去っていくジョルノ達とそれを追いかけるナランチャ。
その「風」に乗れなかった紫色の煙を纏った少年は、一人寂しくその場に佇んでいたまま、彼らが見えなくなるまでいつまでも「風」を見送っていた…。



「バカ」な… 殺されるぞ…!!

ぼくは… こんな「バカ」げた『裏切り』には…乗れない…



正しい「バカ」には… なれない…!!


そんな彼が、正しい「バカ」となるのは、しばしの時を待つことになる…!!


【不遇】

途中離脱である以上仕方ないのかもしれないが、彼はとにかく不遇である。
スタンドが登場したのは一度きり、IQ152という設定も基本的にみんな頭がいい、もしくは土壇場のひらめきがあるため余り目立たない。
というか前章の最初に登場した敵スタンド使いアンジェロがIQ160と彼より高いため、すごいのかすごくないのか微妙なところ。


そしてチーム離脱後は本当に一切登場しない。


中盤ではトリッシュとロマンスが起こるかという描写が少しあったが、結局実現することはなかった。
初対面からして服を手洗いタオルに使われたりとロクな印象なかったしね

更には前日譚として描かれた「眠れる奴隷」に登場したと思ったら、車で待機していたところを上から落ちてきたミスタに車ごと潰されてしまう

しかしながら、強力なスタンド、その言動や行動などから、人気ではチームの他のメンバーに引けをとらない。
勘違いされやすいが、路地裏のナランチャを見つけて助けたのはブチャラティではなく彼である。



【小説版】

そんなフーゴだが、小説においてはその不遇っぷりをバネにしたかのように優遇されている。

大塚ギチ、宮昌太朗著、5部のとある一幕を描いた『ゴールデンリング/ゴールデンハート』では離脱後も陰でジョルノ達のために奔走する。
一方で、当の小説自体は一般市民をためらいなく虐殺する描写があるためいまいち不評。
他にも、ブチャラティのアリアリの使い方がおかしかったりとか……
後述する『恥知らずのパープルヘイズ』が多少賛否ありながらも概ね好評を博した現在は、実質黒歴史に葬られてる感がある。

2011年に発売されたブギーポップの著者上遠野浩平が描く、『恥知らずのパープルヘイズ』ではなんと主役に大抜擢
(ちなみに上述の『ゴールデンリング/ゴールデンハート』とは描写上繋がっていない、実質的なパラレル相当)
5部終了後を舞台に、組織への忠誠を示すため、自らを縛りつける過去に決着を付けるため、新たな戦いに赴くフーゴが描かれる。
著者独自の考察と作者監修のもと、フーゴの過去、ナランチャ以外のメンバーとの関係も深く掘り下げられている。
その為か、アニメ版のフーゴの過去も『恥パ』と極力矛盾しないように描かれていた
流石は主役である。



【名言】


「こいつにスパゲッティを食わせてやりたいんですが、かまいませんね!」

「ジョルノッ!おまえの命がけの行動ッ!ぼくは敬意を表するッ!」

「オレたちは、トリッシュがどんな音楽が好みなのかも知らないんだぞッ!」



【余談】

PS2用ゲーム、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』にも、もちろん登場する。
「ド低能」発言もボイスで聞ける!(戦闘ボイスだが)

イルーゾォと戦うことになるが、鏡の世界ではフーゴを操作し、現実の世界ではパープルへイズを操作しなければならない。
さらに鏡の世界では移動が逆になるため結構手こずる。

もちろん操作中にはしっかり突如としてキレてくれる。
しかしながら、ゲームの宿命か、パープル・ヘイズの一撃で勝てる訳ではないので注意。



ちなみに先述した「ド低能がァーーッ」であるが、コミック文庫版では「低能」が倫理コードに引っ掛かるため、自主規制という形で

「クサレ脳ミソがァーーッ」

に変更されている。

……よりヒドくなってるように感じるのは気のせいだろうか(ゲーム版では「ド低“脳”」である)。




「Wiki篭りッ!おまえの命がけの追記・修正ッ!ぼくは敬意を表するッ!」


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