主人公(女神異聞録ペルソナ)

登録日:2013/12/31(火) 19:50:00
更新日:2024/08/09 Fri 03:49:25
所要時間:約 4 分で読めます




我は汝、汝は我
我は汝の心の海より出でし者
力を貸そうぞ



アトラス(後にインデックスのブランドを経てセガの子会社として再独立)のRPG、『女神異聞録ペルソナ』及びリメイク版である『ペルソナ』の登場人物であり、
ゲームの主人公である。
名前・愛称は自由に選択可能であり決まった名前は持っていない。
ペルソナ2において「ピアスの少年」という表記が名前の代わりに用いられ、
ファンの中ではそのまま通称として定着している。
また漫画版では藤堂尚也、小説版シャドウメイズでは朱雀院慈平、女神異聞録ペルソナのCDドラマでは
鳴海優也という名前が用いられている。


CV:石塚堅(ゲーム本編) 、石田彰(女神異聞録CDドラマ)





[概要]
聖エルミン学園に通う高校2年生の少年。クラスは2-4。
寡黙でどんなこともそつなくこなすクールな雰囲気を漂わせており、左耳につけたピアスが特徴。

ゲーム開始時にペルソナ様遊びを行い、フィレモンに自分の名を告げる事ができたことでペルソナ能力に覚醒。
ペルソナの力を手に、異界と化した御影町で仲間達と共に異変の真相に迫り、セベク・スキャンダルを解決に導いた。
また別ルートでは聖エルミン学園に伝わる「雪の女王の伝説」に伝わる呪われた仮面の封印を解いてしまうも、仲間達と共に高見冴子を救うため奔走し、伝説に終止符を打った。
セベク・スキャンダル解決後、卒業と共に夢を求め旅立っていった。

「ペルソナ2罰」ではエリールートで裏珠閒瑠TVの中で石神千鶴が仕掛けた幻影として偽者の彼が登場する。
エリーの心に揺さぶりをかけるが、エリーはその心の弱さを克服し黒猫が化けた偽りの姿を暴いた。
岩戸山での南条・エリーの回想でも存在感を放つほか、エンディングでは姿は描かれないものの久しぶりの集まりで麻希とエリーに笑顔で迎えられている。

プレイヤーの分身となるキャラクターであるためか、ゲーム中ではほとんど台詞が用意されておらず個人情報も全く語られない。
家族構成はおろか趣味嗜好や普段の生活態度も謎であり、登場するシャドウの言動から辛うじてゲーム好きではないかと考察できる程度である。
そのため、見せ場こそあるもののゲーム中では同行メンバーである南条圭や黛ゆきの城戸玲司の方が主人公的ポジションに近いと言える。
しかし、完全に空気かと言われればそうでもなく、癖の強いメンバー達からはリーダーとして信頼されており、物事に対する最終的な決定は常に彼が下しているし、物語の中心である園村麻希に最も強く影響を与えたのも彼であることは間違いない。


そもそも彼の周りにいるのは御曹司にストリートダンサー、帰国子女とチャラ男
スケバンにコギャルという非常にアクの強い面々であり、彼の無個性が一週回って異彩を放っている程である。
また見た目のイメージに反して戦闘中は誰よりも力強い声音でペルソナを呼び出したり
落とし穴に落ちると奇矯な叫びを上げるなど、ギャップに驚かされることも多い。
悪魔との交渉にも「歌う」があるあたり、声には自信があるのかもしれない。
大抵の悪魔に怒られるわ怖がられるわするため、上手いかどうかは微妙だが…


この無個性はあえて主人公にキャラ付けをせずプレイヤーに選択肢を与える事で感情移入を促す為であり、後の主人公たちにも引き継がれている今やシリーズのお約束である。


漫画版ではクールな面を残しつつもやや天然で高校生らしい少年として描かれており、
園村麻希とは幼馴染、幼い頃に死別した双子の兄「藤堂和也」がシャドウとして登場、
左耳にピアスを付けた理由などのオリジナルのキャラ付けがされている。
小説版は麻希視点で物語が進むため出番は少ないが、ハーフという設定が与えられ、
親から名前に無理やり日本語を当てはめられたことに対してコンプレックスを抱いているといった
他の面々に負けず劣らずなアクの強さを見せている。


戦闘では片手剣とマシンガンを使用。どちらも癖がなく使いやすい武器であり、唯一レベルアップによるステータスの強化をプレイヤーが選択できるため、序盤から主力として活躍できる。
専用アルカナは皇帝。女神転生シリーズにおける魔神に属する悪魔が分類されており、どちらかというと攻撃系の魔法を得意としている。
初期ペルソナは「セイメンコンゴウ」。専用ペルソナは「アメン・ラー」、「ヴィシュヌ
アメン・ラーは全体攻撃を持たないが、クリアレベル帯では唯一対ボス用の希少スキル・ヒエロスグリュペインを持ち、ラスボス戦で力を発揮する。
ヴィシュヌは全ての悪魔と交渉を成功させてスペルカードを集めなければ作成できず、作るだけで多大な労力を要するコレクターズアイテムに近い扱い。
が、強い・役立つのかと言われると疑問符が付く。
合体がヤクシニー+ガンダルヴァで固定されている為、潜在復活を付ける事が出来ず魔法石によるスキル追加もできないなど、他のアルカナ最高位にくらべるとかなり見劣りする。
その為、戦闘においては月や世界などの男性と相性のよい汎用ペルソナに強力な魔法を持たせたほうが良い。
男性陣共通だが、低レベルだが耐性の優秀な月リリムにメギドラオンを追加して潜在復活を繰り返し能力を底上げするのも人気。




ちなみにシリーズの後輩が集合的無意識の元型に目を付けられたり死そのものを自分の中に封印されたり
人間を見極めるためにペルソナ能力を与えられたりといった黒幕・ラスボスとの何かしらの因縁があったのに対し、
彼自身は本当に巻き込まれただけの普通の少年である。
強いて挙げるならば同行メンバーである園村麻希が友人であったからというくらいであり、その繋がり一本で並みいる悪魔と戦い抜き、ラスボスとも対峙している。








かくれていればあんぜんでしょ?「逃げるな」
なぜお兄ちゃんは追記するの?「みんなのため」
なぜ修正するの?「その答えを探すため」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 主人公
  • 高校生
  • アトラス
  • ペルソナ
  • 女神異聞録ペルソナ
  • 女神転生
  • 逃げるな
  • ピアスの少年
  • ヴィシュヌ
  • 石塚堅
  • 石田彰
  • 初代主人公
最終更新:2024年08月09日 03:49