登録日:2011/07/10 Sun 19:12:56
更新日:2024/12/26 Thu 11:49:29
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万策尽きたかと思われた時、
五人の戦士の力が集まり、ストームG・XXに最大の奇跡が起こる!
TCG「
デュエル・マスターズ」のDM-39「覚醒編 第4弾
覚醒爆発」に収録されたスーパーレアの一枚。
覚醒前(表面)の「
超時空ストーム G・XX」、覚醒後(裏面)の「
超覚醒ラスト・ストーム XX」からなるサイキック・クリーチャーである。
解説
覚醒前
超時空ストーム G・XX SR 火文明 (20) |
進化サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 24000 |
■超無限進化―コストの合計が20以上になるよう、自分のサイキック・クリーチャーを1体以上選び、その上に置く。 |
■自分のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した時、または覚醒させた時、このクリーチャーを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 |
■メテオバーン覚醒―自分のターンのはじめに、このクリーチャーの下にあるカードを全て墓地に置き、その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。 |
■Q・ブレイカー |
まず、覚醒前のストームは超次元呪文で場に出せない。
ではどうするのか?そこで出て来るのは
神化編にあった超無限進化である。
場のサイキック・クリーチャーを合計コストが20以上になるように並べ進化元にする。
20マナと言うと支配者Ζを覚醒させる事で1枚で確保できる……のだが、相手に1ターン猶予を与えてしまう上、最凶の覚醒者の時点で充分強いため進化元にしてしまうのは勿体無い。同じく覚醒することで20マナになれるリュウセイ・ボルケーノ/スプラッシュ/ガイアは1ターン猶予を与えてしまう点は同じだが、覚醒前のコストが7と比較的出しやすく覚醒条件も緩いため相性は抜群。
このカードを強力たらしめているのは大体《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》である。
覚醒前はコスト2のため容易に2体ばら撒け、2体とも覚醒させてしまえばコスト14分の進化元を確保できる。
さらに覚醒後によって呼び出される際には後述の通り、ほとんど止められないアタッカーとなるため全く無駄が無い。
ついでに覚醒タイミングが「ターン終了時」のため、「ターン開始時」の覚醒タイミングを逃がす事も無い。
更に、このカードをバトルゾーンに出す効果にはターン指定が無い+公開領域から行われるため、実は条件さえ満たせば相手ターンにも超無限進化する事ができる。
つまり、「
ニンジャ・ストライクでオロチを呼んで不滅を撃滅に覚醒、ついでにアンタッチャブル2体も覚醒させてストームGに進化」、「ターン終了時にブラック・ガンヴィードをダークネス・ガンヴィードに覚醒、ついでにアンタッチャブルも覚醒させてストームGに進化」も当たり前の様に起こる……恐ろしい。
変わったテクニックとして、覚醒という能力自体を利用したものがあり、そもそも覚醒というキーワード能力は「(固有の条件)時、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。」というテキストになっているが、実は名称指定がされていない。
この名称指定かされていない部分を利用する事で、覚醒がトリガーしたサイキック・クリーチャーの覚醒処理を待機、その時点で20コスト分のサイキック・クリーチャーが存在している場合、覚醒を待機させているサイキック・クリーチャーを含めて《ストーム・G》に超無限進化させ、その後に待機させた覚醒を処理すると、進化した事で《ストーム・G》が「このクリーチャー」となり、覚醒処理が《ストーム・G》に引き継がれる。つまり、同一ターン中にメテオバーン覚醒を使わず《ラスト・ストームXX》面に裏返せる。
ただし、この場合進化元となったサイキック・クリーチャーは下に残ったままで超次元ゾーンに戻る事ができない。
超無限進化の条件の厳しさや覚醒タイミングの問題から余りできる事ではないが、覚えておいて損はないだろう。
覚醒後
超覚醒ラスト・ストーム XX SR 火文明 (40) |
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 35000 |
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) |
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 |
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする) |
さて、無事に1ターン凌げたら遂にラスト・ストームに覚醒できる。
…え?なぜ勝ち確定?と思うだろう。
理由は単純、ラスト・ストームの攻撃が鬼畜すぎるからだ。
まず、自分の超次元ゾーンから10マナ以下のサイキック・クリーチャーが最大7体飛んでくる。
(超次元ゾーンにおけるカードは8枚まで)
次に、パワー35000からのシールド全破壊が飛んでくる。
飛んでくる物が可笑しい?
そんなの気にしたら負け…いや、気にしなくても相手は負けている。
1つ目の能力ではコスト10以下ならば何でも出て来るので支配者Ζや、スピードアタッカー持ちの《
ガイアール・カイザー》を出すことも可能である。
2つ目のワールド・ブレイカーは間違いなくブロックされるに決まっているが後続を凌ぎきるのは至難であろう。
あるいは
唯我独尊パーツを並べて即座に覚醒リンクし、ワールドブレイカー持ち2体で殴り掛かるという地獄絵図を展開してもいい。さらに
イソレイトパーツを揃えて全体にジャストダイバーを付与すればS・トリガーやG・ストライクの無効化まで可能。
また、コイツ自身が選ばれないので余程のことがなければ、ずっと場に留まり続けて毎ターンワールド・ブレイカーが飛んでくるので相手にとっては無理ゲーである。
ちなみに、超次元によっては
1ショットキルも可能。
順としては、ストームが攻撃時、
- 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
- 火文明のサイキック・クリーチャー
- 《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》
この三体を場に出し、ラストストームの効果の解決後
→ シンカイヤヌスが覚醒。パワードにスピード・アタッカーを追加させる。
→ ワールド・ブレイカー直撃。後はパワードで殴るだけ。
(この時点でパワードは召喚酔いなし・ブロックされない・選ばれない)
ね?簡単でしょ?
一方、弱点は出るまでにかなりのターンを要することや、攻撃時に下手に数を並べると《
アポカリプス・デイ》でまとめて消されかねないことなどがある。
場合によっては最凶Ζのままで殴りきるというケースも多々あるだろう。
関連カード
爆竜 GENJI・XX 火文明 (6) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 7000 |
K・ソウル |
スピードアタッカー |
このクリーチャーが攻撃する時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。 |
W・ブレイカー |
ストームGの強化前に当たるクリーチャー。
ここから覚醒の力を得て《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》となり、更にファイナル・ストームの力も受け継ぐ事で超覚醒を果たす事となる。
覚醒連結 XXDDZ VR 光/闇/火文明 (7) |
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ワールド・コマンド 8000 |
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く) |
W・ブレイカー |
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。 |
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの「EXライフ」シールドを墓地に置いてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。 |
超時空ストーム G・XX PS 火文明 (20) |
進化サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 24000 |
超無限進化:サイキック・クリーチャーまたは名前に《XX》とあるクリーチャーでコストの合計20以上 |
自分のサイキック・クリーチャーがバトルゾーンに出た時、または覚醒させた時、このクリーチャーを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 |
Q・ブレイカー |
メテオバーン覚醒:自分のターン開始時、このクリーチャーの下に重ねたカードをすべて墓地に置き、その後、このクリーチャーを《超覚醒ラスト・ストームXX》のほうに裏返す。 |
超覚醒ラスト・ストーム XX SR 火文明 (40) |
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 35000 |
ワールド・ブレイカー |
攻撃する時、自分の超次元ゾーンからコスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数バトルゾーンに出す。 |
相手はこのクリーチャーを選べない。 |
DMPP-15「超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST-」に収録。
ラスト・ストームの効果はTCG版そのままだが、G・XXに関しては進化元がサイキックでない「XX」にも対応するようになり、ある程度召喚しやすくなった。
またシークレット版のイラストでは、漫画でもアニメでも終ぞ使われずに実現しなかった勝舞と並ぶ姿が描かれている。
当時のメディアミックスで扱いが冷遇気味だった(後述)事を思うと、プレイスではファイナル・ストームに取って代わられていた勝舞最後の切り札としての立ち位置も見事取り戻せたと言える。
背景ストーリー
プレイス版
大まかな流れはTCG版と変わらずだが、こちらではDDZに加えて更に《
悪魔神王バルカディアス》と《
煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》までもが立ちはだかり、絶望的な布陣を築き上げていた。
だが、GENJIがラスト・ストームXXに超覚醒すると
3体以外の難敵を一瞬にして壊滅させ、連合軍と共に最後の戦いに臨んだ。
そして戦いが終わった時、DDZもバルカディアスもMRCも───ラスト・ストームXXも地上から消え去っていた…。
歴戦の猛者が
ディスペクターとして肉体のみを悪用される王来大戦の最中。
ラスト・ストームも宿敵の一人であるDDZと連結され、《
覚醒連結 XXDDZ》と化して超獣世界に牙を剥いている。
余談
- このカードにはシークレットがあり、覚醒前では記念すべき1弾の、覚醒後にはこの39弾の切札勝舞の姿が描かれている(因みにイラスト自体は通常版と変わらない)。
これ以降、パックに描かれるキャラは弟の切札勝太になり、カードイラストと共に長年続いたデュエル・マスターズの世代交代となった。
……なのだが、実は漫画、アニメ共に勝舞がこのカードを使った事は無かったりする。いいのかそれで。
尚、シークレット版のカードは封入率の低さと覚醒編自体の売上の少なさから流通数が少なく、結構なレアカードであり登場から10年以上経った現在でもそれなりにお高い。店頭ではお目にかかるのも難しいので見掛けたら購入を検討しても良いかもしれない。
- 登場時点ではコスト、パワー共に全クリーチャーで一位の数値だった。
現在ではXを冠する二体の禁断クリーチャーを筆頭にこのカードを追い抜くコスト、パワーを持つクリーチャーの登場も増え、現在ではコストは9位、パワーは22位タイとなっている。
- 設定上は《爆竜 GENJI・XX》の最終形態なのだが、イラストレーターはこれまで《GENJI・XX》及びその派生カードを手掛けてきたタカヤマトシアキ氏ではなく、《ストーム XX》及びその派生カードを手掛けてきた井塚大介氏がイラストを担当されている。
追記・修正は手が光って覚醒したデュエルマスターの人でお願いします。
- 効果が派手なカードにはロマンがあるな -- 名無しさん (2014-01-14 15:19:51)
- ロマンカードかと思ったら普通にトップメタに食い込む超ガチカードだったでござる。今は知らんけど -- 名無しさん (2014-01-14 17:31:56)
- さいきんボブロスネタ多いなw -- 名無しさん (2014-01-14 21:49:55)
- こいつで殴る→唯我独尊を出すという簡単なお仕事 -- 名無しさん (2014-01-14 22:10:19)
- 24000、覚醒です -- 名無しさん (2014-01-24 20:34:31)
- 申し訳ないがクサイキッククリーチャーはNG -- 名無しさん (2014-01-24 20:42:25)
- まさにインフレの極致 -- 名無しさん (2014-10-03 01:20:52)
- 最近はvv-8のフィニッシュとしても使われるな -- 名無しさん (2016-11-14 15:25:31)
- その特異な効果故か面白そうな裁定を多数持ってる超弩級の切り札 -- 名無しさん (2016-11-14 15:32:23)
- 殴ると同時に自害と覚醒を繰り返しヴォルグサンダー使い回すコンボはワロタ -- 名無しさん (2017-03-25 21:27:13)
- 当時超次元に憤りしかなかったけどコイツとディアボロスでトドメ刺された感あるわ -- 名無しさん (2019-12-07 04:52:28)
- 最近宿敵のデビディアと「連結」させられましたな。能力の面影ないけど -- 名無しさん (2022-02-10 23:41:44)
最終更新:2024年12月26日 11:49