覚醒連結 XXDDZ

登録日:2023/01/29 Sun 01:14:20
更新日:2024/02/04 Sun 09:31:56
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3色 DM DM23-BD1 DMRP-20 EXライフ VR W・ブレイカー XX Z アーマード アーマード・ドラゴン クリーチャー コスト7 コマンド ジェレミー スピードアタッカー スピードアタッカー付与 スレイヤー スレイヤー付与 ディスペクター デイガカラー デュエマ デュエル・マスターズ ドラゴン パパリン ベリーレア マルドゥカラー ワールド・コマンド 三色 光文明 光文明のクリーチャー 光文明のコマンド 光文明のドラゴン 呪文禁止 多色 多色クリーチャー 最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ 楔3色 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のコマンド 火文明のドラゴン 王来篇 白黒赤 終末王龍大戦 覚醒編 覚醒連結 XXDDZ 超覚醒ラスト・ストームXX 連結 連結カラー 闇文明 闇文明のクリーチャー 闇文明のコマンド 闇文明のドラゴン 龍魂珠被害者の会


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覚醒連結 X(ダブル)X(クロス)D(ディー)D(ディー)Z(ゼータ)》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」にて収録されたベリーレアの一枚であり、《超覚醒ラスト・ストームXX》と《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》を合体させた勢力のディスペクター


解説

連結 XXDDZ VR 光/闇/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ワールド・コマンド 8000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの「EXライフ」シールドを墓地に置いてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。

パワー8000のW・ブレイカーという王来篇時期のコスト7としてはやや控えめなスペックをしており、主に二つの効果を持つ。
常在効果として味方クリーチャー全員にスピードアタッカースレイヤーを付与し、アタックトリガーではEXライフのシールドを墓地に置く事で次ターンの相手の呪文使用を縛れる。

SAとスレイヤーの付与は種族や文明等の制限がなく、味方全員に等しく掛かるため何かと便利。
大量展開したクリーチャー達を召喚酔いに関わらず速攻の打点として活かせる他、小粒のクリーチャー達を自爆特攻させれば相手の盤面を大きく崩す事ができる。
当然XXDDZ自身にも適用されるため、EXライフありきで殴って相手クリーチャー1体を除去するのも一つの手…だが、もう一つの効果を考えるならEXライフの使い所は熟考した方が良いかもしれない。

そして目玉とも言えるアタックトリガーの呪文封殺効果。
「EXライフ」シールドと引き換えなのでディスペクター特有の粘り強さを手放す事になる上に、次の自分のターンの開始時までしか持続しない使い切りの効果ではあるものの、それらの欠点を補って余りある魅力を秘めた強力な効果である。
S・トリガーによる呪文の反撃を封じ込めて詰めの一手を安定して放ったり*2、単純に相手ターンの呪文使用を禁じて展開の妨害を図ったりと様々な戦略を紡ぎ出せる。

ただ、場面によってはスピードアタッカー&スレイヤー付与を持続した方が良い事もあるため、考え無しに即アタックトリガーを打つのは得策ではない。
敢えてEXライフを温存する事で、相手も呪文禁止を防ぐべく積極的にこのカードを除去しに掛かったり、味方全員のスレイヤーで相手の動きを妨害したりといった動きが行える。

その他にもの三色を持つコマンドかつドラゴンという事で、殆どの革命チェンジに対応しているというメリットがある。
しかもSA化で即座に攻撃できる上にアタックトリガーを発動しながらEXライフも自力で剥がせるため、通常は革命チェンジに向かないディスペクターでありながらチェンジ元としての適性はかなり高い。
また、あまり役に立たないかもしれないが「XX」と「Z」の名称カテゴリにも属しているため、それらのサポートも享受できる。


相性の良いカード

時の法皇 ミラダンテXII LEG 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 12000
革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。

未来の法皇 ミラダンテSF P 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 12500
革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン(自分の光または水のコスト5以上のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
T・ブレイカー
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、光か水のコスト6以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

光・水の革命チェンジ持ちクリーチャー
時の法皇 ミラダンテXII》は殿堂入りに指定されているだけあって極めて強力。
cipで呪文1枚を踏み倒して詠唱でき、ファイナル革命が発動すれば相手は呪文のみならずクリーチャーの召喚も縛られるので非常に強固なロックを掛けられる。
《未来の法皇 ミラダンテSF》はその調整版といった性能で、クリーチャーの縛りこそないがファイナル革命ではドローと呪文踏み倒しを両立して発動可能となっている。

百族の長 プチョヘンザ LEG 光/自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/ダママ団 12500
革命チェンジ:光または自然のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、タップして出る。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

光・自然の革命チェンジ持ちクリーチャー。
高い制圧力を誇るクリーチャーであり、XXDDZの呪文禁止にファイナル革命によるクリーチャー達のマナ送りが加われば相手は立ち行かなくなる。

王秘伝ロストパラダイスワルツ VR 光/闇/火文明 (6)
呪文
アタック・チャンス:光と闇と火を持つディスペクター(自分の光と闇と火のすべてを持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。)
次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加える、コスト8以下のシールドカードすべてに、「S・トリガー」を与える。
自分のシールドを1つブレイクする。その後、相手のシールドを1つブレイクする。

連結勢力のアタック・チャンス呪文。
XXDDZは該当三色持ちなのでアタック・チャンスの条件を満たしている上に、召喚して直ぐにスピードアタッカーで攻撃を仕掛けられる。
自分の暴発と同時に相手のシールドをブレイクする効果も、呪文封殺によって相手のS・トリガーを抑制する効果が期待できる。


関連カード

超覚醒ラスト・ストーム X(ダブル)X(クロス) SR 火文明 (40)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 35000
ワールド・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z(ゼータ) SR 光/水/闇/火/自然文明 (20)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 23000
E・ソウル
Q・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手の光、水、闇、火、自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
解除(このクリーチャーが離れる時、離れるかわりにコストの小さいほうに裏返す)

合成元となった2枚のカード。
効果については見れば分かる通り、全く以て原形を留めていない
  • 23000&35000という規格外の基礎パワーはわずか8000にまで激減
  • Q・ブレイカー&ワールド・ブレイカーという脅威のブレイク能力はW・ブレイカーへと半減
  • XXの好きな数だけ出せる大量展開もDDZの全文明に対応した複数確定除去も両方跡形も無い
という惨憺たる有様になっている。
ディスペクターの中でもここまで元ネタの面影がないのはかなり珍しく、凄まじいまでのディスペクトっぷりである。

一応こじつけるとするなら、それぞれスピードアタッカー付与は大量展開から続く一斉攻撃の補助、スレイヤー付与はそこから相手クリーチャーを攻撃した複数除去に繋がらなくもない。
またDDZの解除効果も、ディスペクター特有のEXライフとして耐性を再現しているという見方ができる。

文明についてはDDZの方が五色全てを網羅しているため、連結以外に混成と電融でも色の組み合わせとしては不自然ではなかった。
にもかかわらず連結の三色が選ばれたのは、恐らく「光文明の力を取り込んで起動した」というディアボロスZの設定を反映したものかと思われる。


背景ストーリー

王来篇において登場した連結派閥のディスペクター。
超次元の力がぶつかり合っていた時代に、覚醒を超えた覚醒により最後の嵐を轟かせた《超覚醒ラスト・ストームXX》と、五文明の力を取り込み最凶の悪魔へと至った《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》の肉体が悪用されて融合した存在である。


水文明の超獣として対峙する《ネ申・マニフェスト》と《C.A.P. カイト》だったが、XXDDZは一切のダメージを負わずに2体へと反撃を仕掛けてくる。
その様子を見て本体が別の場所にあると判断したアアルカイトは、XXDDZの居所を探るべく《アアルカイト 次元間航行モード》へと変身し、マニフェストを機体内部に乗せ航行を開始した。

マニフェストはアアルカイトを駆ってXXDDZが放つビームを避けながら、Instant Waveのコア《歓楽のタギャースツ》にXXDDZを解析するよう指示を送る。
珊瑚妖精キユリ》の動画を観て「こんにちゆりゆり~」しながら行われたタギャースツの演算は、見事XXDDZ本体の座標…失われしパンドラ・スペースにある事を割り出した。

ついに本体の場所が分かった事で、アアルカイトとマニフェストはInstant Waveのデータベースを駆使してパンドラの位置を特定する。
そして2人が映った最高にエモい写真によって得られた2000兆バズ(???)をエネルギーに変換すると、超次元のXXDDZに向けて撃ち出した。
これを食らい大ダメージを受けたXXDDZは力を制御できなくなり、やがてパンドラの向こう側で塵と消えたのだった…。


アニメでの活躍

デュエル・マスターズ キング!」37話で登場。
ディスペクターを操るガットルズの一員・ジェレミーがうららかももとのデュエルで使用。
アタックトリガーで《超機動罠 デンジャデオン》の手札からトラップ呪文を発動する効果を無効にしつつ、そのまま戦闘破壊した。
何気にこの時、デンジャデオンの攻撃を回避しつつ距離を取り、滅茶苦茶カッコいい動きを見せてくれている。

次々作に当たる「デュエル・マスターズ WIN」でも第2話から登場し、それも主人公の父親である斬札ガッツことパパリンが使用している。
WIN編ではジョー編以前の物語が劇中劇として扱われており、ディスペクターもまたヴィランが使用するカードではなくあくまで一般的なカードテーマの一つとなった事を象徴しているのだが、次回予告で登場した際には視聴者の度肝を抜いた。

作中では《ナウ・オア・ネバー》によって《ガチャンコ ガチロボ》のcip効果のみを発動し、同じ7コストの《R.S.F.K.》《天命龍装 ホーリーエンド》らと共に踏み倒しで召喚。
続けて対戦相手であるウィンのシールドを2枚破壊し、アタックトリガーによって呪文の使用も禁じて《スーパー・デーモン・ハンド》のS・トリガー発動を防いだ。
しかし、ウィンが呪文禁止メタとして仕込んでおいたタマシードのS・トリガー《ヴィオラの黒像》で能力の隙を突かれ、それが突破口となってパパリンは敗北した。

19話でも登場。
デュエパーティーの中でも《愛の無限オーケストラ》のメテオバーンによって《魔素縫合 アモデゴラス》と共に踏み倒された。
何かと出番が多いような気もするが、恐らくはCGを使い回せるといった事情もあると思われる。


元ネタとの関係性

合成素材となった2体は、覚醒編において最後の決戦を繰り広げたクリーチャー達。
DMRP-20のサイクルにおける他のディスペクターと同様に、XXDDZも敵対者同士の合成となっている。

片や《爆竜 GENJI・XX》がキズナの力で超覚醒を果たした最大最強の姿、もう片やZ軍の首領である《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》が全ての文明を取り込み覚醒した最凶の悪魔という、勝舞編のフィナーレを飾ったインフレの極みと呼ぶべき2体。
しかしXXDDZでは本体を別次元に配置して戦うという姑息な戦法も取るなど、曲がりなりにも真っ正面から戦った2体をディスペクトしている。


イラスト

ラスト・ストームの身体をベースとして、背中と肩の装甲からは三対の青い翼と4体のドラゴンの首を生やし、胸と腹の部分にはDDZ本体と巨大な口がジッパーで連結させられている。
特にDDZの本体部分はXXがクロスしたX型の装甲に合成しており、さながら十字架で磔にされたようなデザインとなっている。
歪な見た目が多いディスペクターの中でも手堅くまとまっており、一見すると割と真っ当な合体デザインに仕上がっているようにも見える。

しかしよく見ると、ラスト・ストームの左肩や剣の鍔といった身体の各部分に記されていた「XX」の刻印が消えていたり、亡き《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》から受け継いだはずの大剣に巻かれた燃え盛る鎖が失われていたりと、重要な構成要素が消失してしまっている。
また、DDZ視点だと宿敵であるラスト・ストームの身体に埋め込まれた形になっているので、ぱっと見はまともなようでもしっかりディスペクトされている事が分かる。


余談

  • DDZの派生カードは数を重ねる毎に弱くなっていくというある種のジンクスがあったのだが、XXDDZで(能力の面影が全くないとは言え)ようやく実用性の高い性能として登場する事が出来た。
    また、ラスト・ストームにとってはXXDDZが何気に初の派生カードでもある。

  • 名前のDDZとは「デビル・ディアボロス Z」を略したもの。
    ファンの略称としては浸透していたが、公式のクリーチャー名として取り入れられたのはXXDDZが初である。



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最終更新:2024年02月04日 09:31
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*1 画像出典:Twitter イラストレーター松本エイト氏 @eight_8080 2021年12月18日投稿 https://twitter.com/eight_8080/status/1472014037815013382?s=20&t=xo9--yxFFTeV_ZLPO9Xujg ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 ただしS・トリガー獣やタマシードには対応していないので過信は禁物。