悪魔神王バルカディアス

登録日:2011/01/19 Wed 17:24:34
更新日:2023/09/15 Fri 21:56:01
所要時間:約 7 分で読めます





が共謀し、恐ろしくも強大な悪魔神王を創り出した。

*1


悪魔神王バルカディアス》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-38 「覚醒編 第3弾 超竜VS悪魔(エンジェリック・ウォーズ)」に収録されたスーパーレアの1枚である。


解説

悪魔神王バルカディアス SR /文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 14500
H(ホーリー)・ソウル
E(エヴィル)・ソウル
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-エンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のクリーチャーをすべて破壊する。
相手は呪文を唱えることができない。
T・ブレイカー

10コストと言うコストの重さがネックだが、その分効果はド派手。
簡単に言えば、10マナ(《母なる星域》からアクセスする場合は3マナ)払うだけで、
  • 盤面を吹き飛ばす
  • 呪文をロック(擬似《光神龍スペル・デル・フィン》)
と言う解り易く強力な二つの効果を発動出来るのである。
デザインは、名前から読み取れるように聖霊王アルカディアス》+《悪魔神バロムである。

しかし、だ。
その特徴や用途、メリット/デメリットはそれらとは大きく異なる。
単純な足し算で、やったわあい最強! ……とはならないのである。
《バルカディアス》の最大の強みにして最大の弱点は、自身以外“全て”を破壊してしまう事である。
勿論、押されている状況ではそれは甚大なメリットだ。アンタッチャブル(相手から選ばれない)にも容易に対処でき、殴った後の解除持ちサイキッククリーチャーすら意に介さない。

しかし、拮抗している場や優勢な場では話は別。
《バロム》のように自分の被害だけ抑えるような構築が難しく、そして単体しか残らない為に、呪文を封じても対処法は幾らでも残ってしまう。大袈裟でもなんでもなく、《アクア・サーファー》一枚ですら天敵に等しいのである。
その為、使用する際に何よりも必要なのは、“出して勝ち切れるかどうかの見極め”である。

返しの除去を前提にした場合、アドバンテージを稼げているかどうか。
激増する殴る事に付随するリスクを考慮に入れながら、殴っても良い相手なのかどうか。

場が膠着している場合、《光神龍スペル・デル・フィン》の方が有用なケースである事が多い事にも注意が必要。
デッキ構築を曲げてまで、積む価値があるかどうかの判断もまた、肝要である。

メタゲーム次第で実質的な強さが上下するカードであるものの、カードパワーが高い事は事実。
環境次第でトップメタまで上がってくる事も。実際、黒の入った不滅オロチに搭載されて環境に食い込んだ実績を持つ。

コストの重さから構築時はネクラカラー(自然)にするのがベターだろう。


相性のいいカードの一例

不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 9000
シールド・フォース(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、自分のシールドを1枚選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次のSF能力を得る)
SF-このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
SF-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンから離れずにとどまる。
W・ブレイカー

バルカに巻き込まれず、バルカの種にもなるとっても頭がおかしいエンジェル・コマンド。自分の場なら有り難いが相手の場にいたら泣いてもいいカード。
星域との相性も抜群であるが、自身が7コストと重く、ミッツァイルなど大型クリーチャーが序盤から横並びする環境の高速化に対応出来ていないのが逆風か。

詳しくは個別項目を参照。


冥府の覇者ガジラビュート VR 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)

冥府の使者ではない。相手のパーフェクト・ギャラクシーを否定しつつ、バルカの種になれるデーモン・コマンド。
9マナ時に投げてそのまま紋章星域に繋がる6コストという絶妙な軽さも魅力。

詳しくは個別項目を参照。


予言者マリエル R 光文明 (4)
クリーチャー:ライトブリンガー 1000
パワー3000以上のクリーチャーは攻撃できない。(パワー3000未満のクリーチャーが、攻撃中にパワーが追加された場合、攻撃することができる)
※殿堂入り

相手の中速ビートを否定できるロック要員。
とりあえずマリエルを出してハンデスしておけばバルカまで安心して繋がるハズ。
とりあえずマリエルが残っていてロスト・ソウル出来れば後はバルカ投下を急ぐだけ。

詳しくは個別項目を参照。


フラッシュ・アーマー UC 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
このターン、自分のクリーチャーが破壊される時、墓地に置かれるかわりにバトルゾーンにとどまる。

むだムダ無駄!
3マナの光呪文。効果は発動したターン中自分のクリーチャー達は破壊されなくなる、というもの。つまり、バルカディアスを出す前に唱えておけば、自分への被害を0に出来る。ただ、そのまま繋げようとすると13マナもかかるためマナ加速や踏み倒しなどを併用するべき。


時空の不滅ギャラクシー VR 光文明 (7)
サイキック・クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000
覚醒-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、コストの大きいほうに裏返す。
覚醒後↓
撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー VR 光文明 (9)
サイキック・クリーチャー:エンジェル・コマンド 11500
バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー

バトルゾーンを離れる代わりに覚醒というちょっと頭がおかしいエンジェル・コマンド。

1.《超次元ドラヴィタ・ホール》で《母なる星域》を回収しつつギャラクシーを出す

2.星域発動、ギャラクシーを選びマナゾーンへ送る・・代わりに覚醒

3.マナゾーンからバルカディアスをキング・オブ・ギャラクシーへ重ねる

…うん、おかしいな。


関連カード

偽りの悪魔神王(コードコマンド) デス・マリッジ VR 光/闇文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アンノウン 15000
マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
進化-自分のデーモン・コマンドまたはエンジェル・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるデーモン・コマンドとエンジェル・コマンド以外のクリーチャーを全て破壊する。その後、各プレイヤーはマナゾーンにある呪文をすべて、持ち主の手札に戻す。
T・ブレイカー
相手は呪文を唱えることができない。

第二の悪魔神王(+アンノウン)。イラストと種族から察するに、《「祝」の頂 ウェディング》と《「呪」の頂 サスペンス》が融合したようだ。
除去範囲が若干狭まり、お互いのマナの呪文をすべて回収する能力が追加。
うまいこといけば自分のクリーチャーは被害を受けず相手は全滅、さらにマナから回収した呪文で大量の呪文を使えず持て余している相手に追い打ち、と至れり尽くせりだが、
相手も除去の被害を受けなかったり、自分のマナが減りすぎてもたついてしまったりなんてことも。

バルカディアスとどちらが強いかはその場の状況やデッキ環境による。
両方入れて状況に応じて使い分けるのもいいかも。

詳細は個別項目を参照。


なにが起こってもおかしくない!それがブラックボックス!

魔神バルカディア・NEX 光/闇/火文明 (15)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アーマード・ドラゴン 25000
進化GV-自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
相手は呪文を唱える事ができない。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
ワールド・ブレイカー

お祭りパック「ブラック・ボックス・パック」に収録された、更に《ボルシャック・NEX》と融合したカード。
除去の規模が大幅に下がったが代わりにNEX由来のリクルート能力とワールド・ブレイカーを手に入れた。
それによりコストがさらに驚異の15コストにまで増加。更に進化元が3体必要と超厳しいアクセス条件。だがそこにロマンを感じないか?
さすがに15マナ貯めるより、コストを踏み倒すほうが主流か。どちらにせよ、いかに進化元3体を調達するかがカギ。
2021年3月16日のルール改訂により《死神術士デスマーチ》などの墓地進化からの退化と言う新たなルートが発見され現在ではこちらが主流となった。
S・トリガーも大体無効にできるので、出てしまえばもう勝ったも同然。コルテオ「ん?」ザ・クロック「やぁ」
リクルート先も《∞龍 ゲンムエンペラー》でロックの穴を埋めたりジャストダイバー持ちの《禁断竜王 Vol-Val-8》で安全にダイレクトを決めたりと凶悪なカードが揃いすぎててしまったため環境で大暴れし、2022年8月には殿堂入りになってしまった。

イラストが2種類あり、ひとつは「NEX」のタカヤマトシアキ氏によるバルカディア・NEXのイラスト。
もうひとつはご存じ松本大先生による勝舞白凰黒城(全員「ビクトリー」時)の集合イラスト。
正にどこをとってもロマン溢れるカード。

詳細は個別項目を参照。


連結王 バロディアス KGM 光/闇/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 13000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
T・ブレイカー
多色ではない呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。
このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手のクリーチャーを1体破壊する。

連結王 ドルファディロム KGM 光/闇/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 13500
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手の多色ではないクリーチャーをすべて破壊する。
相手は多色ではない呪文を唱えられない。

ディスペクターとして転生後共々再び融合したカード。
詳細はこちらを参照。


デュエル・マスターズ プレイス

悪魔神王バルカディアス SR /文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 14500
進化-エンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンド
バトルゾーンに出た時、他のクリーチャーをすべて破壊する。
相手は呪文を唱えることができない。
T・ブレイカー

DMPP-15「超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST-」にて収録。
コストがTCG版よりも軽く設定されているので出しやすくなった。その代わり、デュエプレではソウルは存在しないのでH・ソウルとE・ソウルは削除されている。


背景ストーリー

覚醒編の終盤、冒頭の一文(《巡礼者アムド》のフレーバーテキスト)のように闇と光が手を組んだことによって生まれた悪夢の存在。

奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》との戦いで、追い詰められた《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》が最後の手段として、光と闇の歴戦の英雄《聖霊王アルカディアス》と《悪魔神バロム》を融合させ生みだした。
その圧倒的な力で光・闇軍の劣勢をひっくりかえした。

全方位カードファイルにも詳しくは書かれていないが、XX NEXの捨て身の特攻により倒されたようだ。

プレイス版

こちらの展開では《ストーム XX NEX》との相打ちで倒される事なく、同じようにZ・ウィザードから召喚された《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》と共に事実上のラスボスへと昇格。
最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》含む3体で連合軍を絶望させたが、最期は《超覚醒ラスト・ストームXX》との攻防の末に相打ちとなったようだ。



追記・編集は、光文明を勧誘してからお願いします。

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  • T・ブレイカー
  • SR
最終更新:2023年09月15日 21:56

*1 画像出典:Pixiv イラストレーターNINNIN氏 悪魔神王バルカディアス 2012年2月5日投稿 サイト運営者:ピクシブ株式会社 https://www.pixiv.net/artworks/24858803 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids