ヴィクトル(TOX2)

登録日:2014/01/24(金) 08:43:56
更新日:2024/02/27 Tue 05:31:11
所要時間:約 9 分で読めます








パパも必ず行く!





ヴィクトル(Victor)』とは、ゲーム『テイルズオブエクシリア2』に登場する架空の人物で、同作品のヒロイン「エル・メル・マータ」のパパである。

CV:???


過去のある戦いで顔に傷を作ってしまい、それを隠すために黒い仮面を着けている。妻に「ラル・メル・マータ」という名の菫色の目をした女性がいたが、現在は他界している。

黒髪に黒い仮面に黒い服と見た目は怪しいが30歳という歳で大企業の社長を務めており、その手腕は前社長に匹敵する程だと町のモブキャラの会話で言われ、女性の結婚したい男性№1に選ばれる人気がある。

料理の腕もあり、その実力はプロ並みだと評価されたルドガーですら勝てない程。しかし、ヴィクトル曰く「10年もすればこのぐらいの実力になる」らしい。エルもパパの手料理が大好きで「パパの料理が一番おいしくて二番はルドガー、三番目はミラ(分史)」と言っている。

愛娘のエルを溺愛しており、エルが被っている帽子を「約束の帽子」と呼んでエルが何か自分との約束を守ったりすると、その帽子の中にエルが欲しがっていた手編みの手袋や蝉の抜け殻などをプレゼントしたり、バラの花びらでジャムを作って「これはエルの為に作った高級ジャムなんだよ」と言ったり、エルが作った手作りの仮面を喜んで被ったりしている。それを聞いたパーティメンバーからは「親バカ」と評価された。


本編開始すぐのムービーで、銃を持った謎の刺客に自宅を襲撃されるのが初登場で、エルを守るために敵の銃弾を双剣で弾き返して逆に倒してしまう剣術を見せつけた。そして、エルに「トリグラフ中央駅10時に出発する電車に乗ってカナンの地を目指せ」と約束させて自分の持っていた金の懐中時計をエルに託して船に乗せ、武器の双剣を船に向かって投げて一本は綱を切り、もう一本で船のエンジンをかけてエルを逃がすことに成功する。

丸腰になった自分は銃撃を全身に受けてしまいそのまま倒れてしまう。その光景を見てしまったエルは約束を必ず守って「パパを助けてもらう」という願いを叶えてもらおうと決意するのだった。

































※WARNING!

ネタバレに関しては許してほしい

さて、何から知りたい?







































君が邪魔なんだよ、ルドガー。



実は死んでおらず、エルを自分の世界から正史世界に送り出すためにわざと銃弾を浴び、エルが正史世界に行った後は自身の持つ骸殻能力で刺客を返り討ちにした。

ヴィクトルという名は名前ではなく、その世界における最強の骸殻能力者に与えられる称号であり、彼の本名は「ルドガー・ウィル・クルスニク
ちなみに正史世界におけるヴィクトルはビズリーであり、最後の道標である最強の骸殻能力者は失われたと嘘をついていた事になる(自分が狙われないため)。

彼は正史世界の人間ではなく、NO.F41DBと呼ばれる分子世界の10年後のルドガーである。声優も同じ近藤隆が演じており、ネタバレを避けるために一周目の戦闘以外のルドガーボイスがOFFになっているのだろうが、パッと聞くだけでは同一人物とは思えないほどに演じ分けられている。


彼も正史世界のルドガーと同様に20歳の時に別の世界から来た菫色の目をしたエルと出会い、ジュード達と共に他の分子世界を巡りながらカナンの道標を集めていた。

しかし、最後の道標を手に入れる際に彼の選択によってエルを死なせてしまい、更に道標を全て集めてもカナンの地が出現しなかったことから自分たちの世界が分史世界だったことを知る。また、この時のエルが最期に見せたルドガーに向けた目は憎悪に満ちていたという。

自分達の世界が偽物だという現実とエルを失ったことによる悲しみで生きる気力を失うほどに絶望し、クランスピア社のエージェントを辞めジュード達とも敬遠になるが、ある時ラル・メル・マータと出会うことによって再び生きる気力を見出し、彼女と結婚して正史世界のルドガーの相棒になるエルを授かり、父親になる。しかし、妻のラルはこの出産の後に体を弱らせてしまい、二度と子供を産めない体になってしまった。

しばらくは妻と娘三人で幸せな生活を送っていたが、生まれてきたエルに「クルスニクの鍵」という特別な力があった事が発覚してしまい、父であるビズリーにはその能力を狙われ、かつての仲間達には自分たちの世界を守る為の正史世界への交渉材料として狙われ、兄のユリウスは中立だったがルドガーを身を案じることを優先させた結果エルを犠牲にしようとしてしまったため、愛娘を奪おうとする者全てに怒りを露にしたルドガーは骸殻能力の力を使い、エルを奪おうとウプサーラ湖別荘に襲撃に来たビズリー、最後の交渉のためにやって来たかつての仲間達とユリウスを瀕死の重傷を負ったガイアスを除いて皆殺しにしてしまう。

その惨劇は妻のラルに目撃され、それが原因でラルは精神を病んでしまい、エルが物心つく前に彼女は病死してしまう。



その後、いなくなったビズリーの後を引き継ぐ形でクランスピア社の新社長になり、最強の骸殻能力者だったビズリーから「ヴィクトル」の称号を継承するが、この頃に「時歪の因子(タイムファクター)」に憑依されることになる。

更に今までの激戦から時歪の因子化が重度に進行してしまい、今の自分の運命を変える為に「正史世界の人間として生まれ変わり、エルと一緒に人生をやり直す」という野望を抱くようになった。

しかし、正史世界には同じ人間は存在できないという制約がある為、別の世界のエージェントに襲撃された際に正史世界にはまだ存在していないエルを彼女の能力を使って正史世界に送り込み、正史世界のルドガーを自分の世界に連れてくるように仕向けた。

そして思惑通りに事が進みエルが正史世界のルドガーを連れてきた時に、最後の仕上げとしてルドガーを自分の世界で殺そうと本性を現す。

その際のルドガーとの殺陣は三種の武器をスタイリッシュに扱うのでとてもカッコいい。……ハンマーの出番が一瞬だけ?なに、気にすることはない。

更に二周目以降のこのシーンのヴィクトルの武器はルドガーの装備している武器に反映されるので、猫シリーズなどのネタ武器を装備しているととても残念なことになる。



このヴィクトル戦だが、最強の骸殻能力者の名に違わず多くのプレイヤーが苦戦し、ある者は開始一分も経たずに瞬殺されるほどの強敵である。「ラスボスより強い」と言われることも多く、専用BGMの「最後の道標を賭けて」の威圧感から「この人がラスボスでいいよ」という声も。

10年後のルドガーだけあって使う技はヴィクトルオリジナル技の「双陣蓮華」以外は全てルドガーと同じ技を使用する。スタイルチェンジもしっかりと使い分け、双剣の素早い攻撃で相手を揺さぶり、密集していればハンマーでまとめて吹き飛ばし、距離を取れば銃に切り替える。特に銃形態の時のヴォルテックチェイサー連発は高威力+少ない隙+状態異常付加と怖い。

高難度になるとハンマー形態で回復技の「サイカトリス」を使用して60000程自身の体力を回復させる上にヴィクトル自身に弱点がない為長期戦になる。あと「ファンガ・プレセ」の発音がカッコいい。


そして、最大の特徴にルドガーと同じ骸殻モードがヴィクトルにもあり、戦闘開始時に「兄と父を殺して手に入れた」フル骸殻の力でルドガー達を圧倒する。使う技もルドガーと同じで、槍を投げれば秘奥義に繋げてくる。

位置取りが悪いと……


「待っていなさい。すぐに終わる(戦闘開始)」→「知れ!血に染まりし…完全なる…骸殻の…威力を!マターデストラクト!!(秘奥義)」→「これでやり直せる(全滅)」


といった感じで本当にすぐに終わってしまうこともある。最初の骸殻を凌いだ後も変身を使ってくるので、秘奥義が怖い場合は自分も変身してヴィクトルの変身が解けるのを待つと安心できる。

しかし、変身していないヴィクトルにも秘奥義は存在するので注意が必要。使う秘奥義はルドガーと同じ「祓砕斬・零水」骸殻が解けた瞬間にOVLして使ってくることもあるので、そうなった場合は自分だけでもヴィクトルから離れて巻き添えをくらわないようにするといい。


ここまでの理由からただでさえ厳しいヴィクトル戦だが、本チャプターのパーティ編成はその難度を更に上げるものとなっている。そのメンバーとはジュードミラローエン。この3人は自分の周囲を対象とする回復技しか持っていないため、誰かが瀕死になる→CPUがそのキャラに接近して回復技を使う→まとめてやられる。という事態が多発する。特にローエンは足が遅いうえに紙装甲なのであらかじめ回復技の使用を禁止にしておくのが得策である。

苦戦の末にヴィクトルを撃破すると、彼から骸殻の使用に伴う時歪の因子化のリスクを教えられ、時歪の因子化寸前のヴィクトルは最後の力でフル骸殻に変身してルドガーに問う。





お前はどう選択する!
















 






殺す選択をするか時間切れの場合、ルドガーは未来の自分の体に槍を突き刺す。その際にルドガーにエルを託し、彼がオリジンの審判を超えることを願い息絶える。



エルを……頼む。カナンの地を……開け……オリジンの……審判を……超え……









 






自分を殺せない選択をした場合は自ら自分の体にルドガーの槍を突き刺して自害する。その際に「自分を殺せない覚悟でエルを守れるのか?」と問い息絶える。



そんな覚悟でエルを守れるのか……?私は、お前だ……ぞ……





死の直前、傍に駆け寄ってきたエルの頬に手を寄せ証の歌を歌いながら自分の分史世界と共に消滅。その傍らにはルルもいた。

前のチャプターで分史ミラの消失という鬱イベントの後に追い打ちをかけるようにくるこの鬱イベントによってエルはさらに元気をなくし、これ以降はルドガーとの掛け合いも距離を取るようになり、エルが関係する掛け合いの発生も少なくなる。更に今まで空気を読まずに返済の催促をしてきたノヴァもルドガーを心配するあまり元気をなくし、返済催促の声も弱弱しくなる。



ちなみにヴィクトルの分史世界NO.F41DBの座標は深度(正史世界からの距離):254、偏差(正史世界との違い):0.05と「とても遠くて近い世界」にあり、正史世界のルドガーもヴィクトルのようになる可能性があることが示唆されている。

実際、ユリウスエンディングで兄を守る為に仲間を殺す決意をした時のルドガーの目はヴィクトルそのもの。ルドガーエンディングを迎えると「フェイト・リピーター」という称号と共にヴィクトル衣装が手に入る。このエンディングでルドガーは後の妻のラルと正史世界で出会うことになるのでヴィクトルの目的が果たされたことになる。(ルドガーはヴィクトルと同じように「エル」を失い、そしてラルに出会ったという運命を繰り返したといえる)

しかし、このフェイト・リピーターの称号の説明で「歴史は繰り返されるのか?」と不吉なことが言われている。



そう!
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私が最後の項目だからだ!

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最終更新:2024年02月27日 05:31