洛山高校

登録日:2014/01/29 Wed 14:14:14
更新日:2025/03/16 Sun 13:04:11
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最古にして最強の王

開闢の帝王

洛山高校!!





●概要

洛山高校とは週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『黒子のバスケ』に登場する架空の高校である。
ユニフォームのカラーリングは白を基調に水色と黒をあしらった、どこか帝光と良く似たデザインである。
京都代表の一校であり、輝かしい実績を持つ超強豪校である。
どのくらい凄いかというと…。

IH、WC共に開幕当時から出場し続け、更には全校中最多の優勝数を誇るまさに名実共に最強であり、これらの実績から「開闢の帝王」という異名を持つ。
特に今の世代は「キセキの世代」に加え、「無冠の五将」のうち3人を擁する歴代最強のチームとなっている。

そして他の強豪校との最大の違いは、既に5年連続3大タイトル制覇というとんでもない成績を残しているのだが現スタメンの内4人が2年と1年であるため、まだまだ伸びしろがあるのだ。
チートのレベルを超えている…。

上記の通り他の追随を許さない強さであり『黒子のバスケ』における最後に戦う高校である。
モデルは実在するバスケの強豪校、洛南高校。


●所属人物

赤司征十郎

CV:神谷浩史
ポジション:PG
背番号:4
身長:173cm
体重:64kg

元キセキの世代主将にして、洛山高校の主将
1年生で主将を務めるという異例過ぎる待遇にもかかわらず上級生からの不満が一切感じられないという驚異のカリスマ性を備える。
詳しくは当該項目参照。

黛千尋

CV:逢坂良太
ポジション:PF
背番号:5
身長:182cm
体重:69kg

(パラメータ)(10段階評価)
身体能力:6/10 技術:6/10 スタミナ:6/10
特殊能力:10/10 精神力:7/10 合計:35/50


洛山スタメンでは唯一の3年生。
その存在感の無さから黒バスによくいる限りなくモブに近いスタメンかと思われたが、初登場の対秀徳戦にて名前が判明しなかった(まともな描写がある選手なら必ず名前は判明していた)ため、何かの能力を持っているのでは?と、読者の間では話題になっていた。

そして迎えた対誠凛戦にてようやく名前が判明。
ポジションから火神の相手かと思われたが…。
桃井によると、スキルや体力に得意も苦手も無いのだが本来ならば洛山のスタメンどころかベンチにすら入れない選手だという。
実際伊月からも「水戸部なら十分戦える」と言われてしまっている*1

しかし彼には他の選手には無い能力を持っていたのだ。
それは…。



ミスディレクション



なんと黒子と同じ能力を持っていたのである。
しかも黒子との違いは、彼自身は得意分野は無いが苦手分野も無いということ。
つまりミスディレクションの能力を持ちながらも至って普通のシュートやドライブもこなせる。
しかし黒子の完全上位互換というわけではなく、シックスマンとしての場数や精神力では劣る*2

黛は至って普通のプレイしかしていないが、黒子は準決勝の対海常戦においてかなり目立つ活躍をしていた事で本来の影の薄さがなくなりかけていた事で思わぬピンチを招いてしまう。

黒子はおとなしそうに見えて内心は熱い性格に対し、黛はかなり冷めた性格で、何事にも斜に構えた態度をとる。
体格はそこそこ恵まれていたものの、身体能力が並であったことからベンチにすら入れずにいた。
さらには「無冠の五将」「キセキの世代」と強力な選手が入ってきたことによって自分がこの先もう試合に出られないと悟った彼はバスケ部を辞めることにするが、そこへ赤司が彼の元を訪ねてくる。ちなみにこの時、彼は屋上で一人カバーをつけずにラノベを読んでいた(タイトルは時計仕掛けの林檎と蜂蜜と妹)。

赤司から自分が指導すれば幻の6人目になれる素質があると言われるが、「脇役なんてゴメンだ、主役になれず自分が楽しめないのなら試合に出られなくていい、今の自分が好きだから変わるつもりもない」といった旨のことを赤司に言い放ち、誘いを突っぱねるが逆にそこを赤司に気に入られ、「始めから黒子と同じ選手になることは期待していない、お前の好きなようにやればいい」と言われ、洛山の幻の6人目となった。

またスタメンの中では実力が一番劣り、チームメイトとの交流も必要最小限である為か、無冠の五将たちから見下されている描写もある。

「赤司に才能を見出された」「髪や目の色素の薄さ」「存在感の無さ」「読書好き(黒子が純文学であるのに対し、黛はラノベだが)」…など、初めて現れた黒子の正統なライバルである故か多くの共通点が見られるが、チームの為にプレイしているか、自分の為にプレイしているかという大きな違いも持つ。

この違いによって誠凛に優勢だった洛山は徐々に追い詰められる事になる。

見て分かる通り、子のわりというズバリ彼の特徴を表した名前で、藤巻先生のネーミングセンスが光っている。

なお、本作のネームドキャラの中では最も遅い登場だったが、置かれた境遇や趣味、性格などがウケたのか一気に人気キャラとなり、人気投票では20位と洛山メンバーでは赤司に次ぐ順位で、ポジション部門では3位を獲得した。

劇場版『LAST GAME』にも登場し、途中からではあるが試合を観戦した。
なお、Strkyを除いた旧3年生で登場したのは黛だけである*3

実渕怜央

CV:羽多野渉
ポジション:SG
背番号:6
身長:188cm
体重:74kg

(パラメータ)(10段階評価)
身体能力:8/10 技術:10/10 スタミナ:8/10
特殊能力:9/10 精神力:8/10 合計:43/50

長い下まつげに長髪、中性的な顔が特徴の「無冠の五将」の1人であるシューターでオネェでもある
チートシューターである緑間には流石に劣るが、やはり無冠であるので3Pの精度はかなりのものである。
もちろんただのシューターでは無く、
  • 相手にぶつかりながら強引に打ち4点プレイを決める「地」のシュート*4
  • フェイドアウェイで相手のマークを外して打つ「天」のシュート
  • そして相手が全く動けないように打つ*5「虚空」のシュート
という3つのシュートを使い分けるスキの無いプレイが特徴で、に見せかけてを打ったり、相手がを警戒して距離を取ったのであればを打つなど複合できる。
ただ、欠点がないわけではなく、各シュートによって重心が僅かに異なるため、ここを見抜かれるとどのシュートを打つか読まれてしまう。
これらの技からか「夜叉」という二つ名を持つ。

キャラの濃い洛山の中でも特に強い存在感を放っている。
この手のキャラとしてやはりイケメン好きであり特に「地」のシュートは高尾や日向などの好みのタイプにしか使わないらしく、この時のゲス顔には根武谷はかなり引いていた。
だが、葉山には「レオ姉」と呼ばれたりするなどチームメイトにはオネェは受け入れられているようである。
が、当人は葉山の子供っぽい性格や、根武谷の下品な態度に苦言を呈している。

しかしオネェにありがちな女を嫌う、といったことは無く寧ろ男は女の子をキチンと守ってあげるべきだと思っているなど紳士的な考えを持つ。
が、緑間に対して「(緑間以外の)秀徳メンバーは足手まとい」とけなす、日向に対して「(影の薄さがない)黒子を入れたまま洛山と戦うなんて甘いんじゃない?」と言うなど、挑発的な部分もある。
ぶっちゃけ赤司を除いて洛山で一番のヒールと言える。

美しく洗練されたフォームを持っていて、日向は彼のシュートフォームを参考にしていたことが判明。
しかし日向はオネェ嫌いであるため、憧れと嫌悪が同居する彼のマッチアップに戸惑っている模様。

アニメ第2期では声のみだが先行出演していた。

葉山小太郎

CV:増田俊樹
ポジション:SF
背番号:7
身長:180cm
体重:68kg

(パラメータ)(10段階評価)
身体能力:9/10 技術:9/10 スタミナ:9/10
特殊能力:8/10 精神力:8/10 合計:43/50

短髪で猫目で少年ぽい容姿が特徴の「無冠の五将」の1人。
主にドライブで中に切り込むスラッシャーとしての役割を持つ。
階段でぶつかりそうになった火神を前宙で避けるほどの身軽さを持ち、咄嗟に相手をかわしたりダブルクラッチに切り替えるなど、火神とは別ベクトルの空中戦を得意とする。
また、火神や青峰と同じく「野生」を持ち、平面での実力は火神に勝るとも劣らない。

そして彼の最大の特徴が、ボールが見えない程の高速ドライブを使うというもの。
技名は「雷轟のドリブル」。
このドリブルの際に観客席まで届く程の爆音が響くことからか、「雷獣」という二つ名を持つ。
使う指の本数でドリブルの速さが変わり、3本で秀徳の宮地を置き去りにし、4本で覚醒後の火神を苦しめ、5本になると伊月の「鷲の鉤爪」でもスティールできないほどの速さになる*6

強い相手には燃えるなど火神に良く似ており、かなり子供っぽい性格をしているが、集中力にもムラがあることからイージーミスが目立っており、度々仲間から諌められている*7
また、子供っぽいがドライな部分もあり、失態を犯した黛を容赦なく外すよう進言したり、彼をパスを通す道具にしたことについて伊月に言及された際も「勝つための有効利用」と意に介していなかった。
一方、自分を追い詰めた選手のことは強く警戒し、甘くみたことを反省するなど、無鉄砲なオバカではない。
また、時には動揺したチームメイトを諫めることもある。

根武谷永吉

CV:藤原貴弘
ポジション:C
背番号:8
身長:190cm
体重:94kg

(パラメータ)(10段階評価)
身体能力:10/10 技術:8/10 スタミナ:10/10
特殊能力:5/10 精神力:9/10 合計:42/50

色黒で大食いの厳つい容姿と巨漢が特徴の「無冠の五将」の1人。
見た目通りのパワープレイを得意とする*8
やはり無冠ということで何かの能力持ちかと思われたが…。

特に能力は持っていなかった。

なんと彼には別に特徴的な能力は無いのだ。
そう、能 力 は

彼は中学時代、1年で既にチームのスタメンであり無敗を誇っていた、木吉と戦うまでは…。
木吉の圧倒的なスキルの前に彼は初めて完敗を喫する。
しかも木吉は本来Cなのにもかかわらず、根武谷の土俵であるPFのポジションで負けてしまった。
このことに言いようの無い悔しさを覚えるのだが、試合後に木吉からこのようなことを言われた。

「お前は確かにパワーは凄いけど技術はまだまだだな。もっと技術を身につければきっと強くなるよ」

そして根武谷が行き着いた考えは…

「パワーだ!パワーが足りないから負けた!足りないならもっと筋肉をつければいい!」

…まさに脳筋とは彼のためにある言葉ではないだろうか。

バスケは肉体同士の接触を制さなければ勝てない。
しかし日本人はパワーが足りなければ技術に逃げるが、それは間違っている。
パワーが足りないならもっと筋肉をつければいい、筋肉は絶対に裏切らない。

といった考えを持っている。
まさかのテクニック全否定で氷室からは相容れないと言われた。

しかし、こうした考えだけあって紫原クラスの凄まじいパワーを持って、さらには洛山の選手らしく基礎のプレイも超一流であるため、同じパワー型のCである大坪や木吉を真正面からの勝負で圧倒している。
この圧倒的な筋肉によるパワーから、「剛力」という二つ名を持つ。

自身の因縁の相手である木吉は雪辱を果たすべく真正面から全力で潰しにかかっており、木吉の体力や精神力を大幅に削って彼を苦しめた。

尤も、降旗を赤司にぶつけたことについて「見ていられない」「今すぐ替えろ」と忠告したり、木吉が無茶をした際は彼の身を案じながらも勝負として手は抜かないなど、性格の悪い五将の中では比較的誠実な性格をしている。

白金永治

CV:井上剛

洛山高校の監督を務める人物。
白髪混じりのオールバックが特徴のダンディーな雰囲気が漂う容姿。

元全日本選手であり、洛山の実績を支えていることから指導力も一流だと思われる。
赤司に全幅の信頼を寄せており、細かい指示は赤司に委ねているほど。
が、赤司がゾーンに入った時は流石に戦慄し、彼が崩れた時は「信じられん…」と驚きを隠せなかった。

名字から帝光中の監督である白金耕造との関連性がありそうだが後に発売された最後の公式ファンブックで親戚ということが判明した。

ちなみに担当教科は世界史。


●チームのスタイル

第1Qは様子見として、一度相手チームのプレイを真正面から受け止めた後に対策を立ててから潰す、といういわゆる横綱相撲のような戦い方が特徴。
個々の圧倒的な実力に加えてチームワークも抜群、そして油断も微塵も無く付け入るスキが一切無いという徹底ぶり。

しかも単純に真正面からただ倒すという訳ではなく、相手が勝てる僅かな可能性が1%でもあるならば、それを見逃さず徹底的に潰していき、相手の勝てる可能性を一切無くすという赤司の戦い方が加わったことで洛山の強さはより堅牢なものとなっている。

ただし、全く弱点が無い訳ではない。
作中に置いては試合が進むごとに誠凛の予想外の追い上げにより不協和音が広がったり*9赤司のリーダーとしてのカリスマが強すぎたが故に赤司の精神が崩れかけている間はそれがチーム全体に響き修正も効かないなど洛山も強者故の脆さを曝け出した。

これらは上述にもあるように全高校中最多の優勝数を誇りそれに伴い「勝つことが当たり前」とされてきたプレッシャーが原因と思われる。
この兆候は準決勝で秀徳高校戦でも「勝ったことの嬉しさよりも山場を越えたという安心感の方が強い」と評されたところからも見て取れる。
その上、歴代最強とうたわれる布陣での敗北などもってのほかと言うところもその弱所を増長させたと言えるだろう。
1%でも負ける可能性を潰していくスタイルも嵌っている時にはとても厄介だが裏を返せば少しでも敗北する可能性が後に出てくると他のチームならば大きく揺れないだろうことでも洛山は大きく揺れそれが遠因となり誠凛に敗北した。

もっとも、この弱点もそれを付ける力と場面に恵まれて初めてつけることでありそこに至るまでが半端なく難しい。
また、この弱点も試合終了後には赤司自身も精神的に落ち着いたため作中の年だけの弱点ともいえる。
現時点でも相当な強さだが来年以降はまだ付け入る余地があったところがあったのが無くなったであろうことを考えると恐ろしいものがある。


●余談

赤司の「天帝」の眼、無冠の二つ名である「夜叉」「雷獣」「剛力」などの仏教関連のネーミングが多く使われている。



追記、修正は全国優勝してからお願いします。

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最終更新:2025年03月16日 13:04

*1 尤も、実渕とのダブルチームではそれなりに緑間を手こずらせ、俺司の究極のパスでゾーンの一歩手前までたどり着くなど決して才能がないわけではない。

*2 目立たず影に徹するというのは口で言うほど簡単ではなく、パスやドリブルをしないよう自分を抑える必要がある

*3 紫原の回想では陽泉の福井が登場

*4 なお、連載当時と違って現在のバスケではルールが変更され、自分からぶつかりに行った場合はオフェンス側がファウルを取られるようになっている。

*5 このシュートの秘密は沈み込む深さで、シュートを打つ際、実渕は通常より深く沈み込んでおり、飛ぶ直前に一瞬動きを止めて放つ。その一瞬につられたDFは膝が伸び切ってしまいジャンプできないが、実渕はより深く沈み込んだ分の余力で飛ぶことができる。ただ、花宮の会話から滅多に試合では使わないらしい

*6 木吉の「後出しの権利」と同様、もはや読み合いが意味を成さなくなる

*7 実渕曰く「相手によってテンションコロコロ変える」

*8 氷室曰く「パワーなら紫原に匹敵する」

*9 勢いが無視できないとはいえ点差では大幅に有利でありバスケ素人には何でタイムアウトを取るのかが疑問視されるくらいの状況下でのこと