三原式(遊戯王OCG)

登録日:2011/09/26(月) 21:35:32
更新日:2025/01/10 Fri 12:41:28
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三原式(みはらしき)は、遊戯王OCGでかつて存在した1ターンキルデッキの一つ。
先攻1ターン目でデッキ切れ勝利という狂ったようなコンセプトを持つ。
全盛期は【サイエンカタパ】【ドグマブレード】に匹敵する1キル率を誇ったが知名度は低め。

なお「さんげんしき」と間違われることが多いが、実際は作成者のHNに由来するため「みはらしき」が正しい。

■概要


《サイバーポッド》をセットし、《太陽の書》《砂漠の光》《硫酸のたまった落とし穴》で即リバース。
効果発動後は《浅すぎた墓穴》《死者転生》《リバースソウル》《血の代償》などで《サイバーポッド》を手札やフィールドに戻す。
増えた手札を利用して《魔法石の採掘》《魔法再生》も補助的に利用する。
もちろん罠カードの発動補助のために、事前に《王家の神殿》を発動しておく。

これをひたすら繰り返してデッキを削っていき、最後に《手札抹殺》でトドメを刺せば完璧である。

また《手札抹殺》+《連続魔法》のコンボも有効。
(自分は《連続魔法》のコストの関係で0枚ドローなのに対し、相手は《手札抹殺》2回分とかふざけたことになるため)

手札の浪費が激しく回転が悪そうに見えるが、《サイバーポッド》で一度に5枚ずつカードを確保できるため一度回るとまず止まらない
よって最初に《サイバーポッド》さえ手札に来れば勝利はほぼ確実であった。

■ルール変更の影響


公式大会で「1ターンの思考時間は3分以内」というルールが誕生し、次第に1キルは難しくなっていく(実際はジャッジの判断に委ねられている)。
そのためこのデッキは1キルを諦め、《最終戦争》や《光の護封剣》で時間を稼いでデッキを削るタイプにシフトしていったが
使い辛さも相まって使用者は激減。
追い討ちを掛けるように《サイバーポッド》が禁止指定され、三原式は終焉を迎えた。

が、2025年1月1日に《サイバーポッド》が制限カードに復帰したため、組もうと思えば組める様にはなった。
とはいえ環境がインフレしまくっており、他のデッキも容易に1ターンで勝てる盤面を組めるし、手札誘発などのこのカードへのメタとなるカードを使われる可能性も高いので安定しない。

■欠点


まず《サイバーポッド》がサーチできないとどうにもならない点。
《おろかな埋葬》を3積みしたり、開いたスペースに《成金ゴブリン》を詰めたりが関の山だが、こればかりは運次第なので場合によってはあっという間に死ぬことも。

また(このデッキに限ったことではないが)手札が偏り過ぎるとどうにもならない。
このデッキは「《サイバーポッド》を再利用するカード」「《サイバーポッド》をリバースするカード」「その他」で明確に分かれており、特定の一つばかり手札に来るとどうにもならない。

また除去カードを入れない構成が基本なため、先攻を取れなかった場合相手ターンでカウンター罠や《サイクロン》を伏せられ、ピンポイントで妨害されると厳しい戦いになる。

■対策


デッキを全部モンスターカードにするか、全部魔法・罠カードにするという両極端な作戦。
相手の《浅過ぎた墓穴》を封じる事ができる。

  • デッキを増やす
当時はデッキ枚数の上限が無かったので、デッキが300枚とかだと削りきれない事も。
ただし60枚程度だと《手札抹殺》+《連続魔法》で普通に死にます。

  • 《ネコマネキング》
おそらく最も有効且つ現実的な対処法。
相手ターンを強制終了させ、膨大に膨れ上がった手札を利用して後攻1キルも余裕である。



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最終更新:2025年01月10日 12:41