東急大井町線

登録日:2011/02/08 Tue 00:31:26
更新日:2025/06/04 Wed 20:55:02
所要時間:約 3 分で読めます




大井町線(おおいまちせん)とは、大井町駅から溝の口駅を結ぶ東急電鉄の路線である。
ラインカラーはオレンジで、路線記号は OM 
1963年から1979年までは田園都市線に編入されており、一時的に路線名が姿を消していた。

画像出典: 日本の旅・鉄道見聞録
URL: https://www.uraken.net/rail/chiho/tokyu/6000.jpg
閲覧日時: 2024/08/24


●目次


概要

東京の城南地域を横断する路線で、溝の口・二子玉川で田園都市線、自由が丘で東横線、大岡山で目黒線、旗の台で池上線と放射状に延びる東急の各路線と乗り換え可能となっている。

2009年7月に田園都市線の混雑緩和を図る目的で溝の口まで延伸した。東急はこの路線をバイパスとして考えており、それなら接続の悪さを改善し(ry
二子玉川~溝の口間では田園都市線の複々線区間を走行し、一部の列車は田園都市線の二子新地・高津の両駅を通過する(詳細後述)。

沿線は“高級住宅街”と扱われているが、上野毛に多摩美術大、等々力に園芸高校、東京都市大(旧・東横女子)、尾山台に東京都市大(旧・武蔵工業)、緑が丘~大岡山間に東京工業大と学生街としての側面も持つ。


運行形態

長らく二子玉川止まりで各駅停車のみの運用だったが、溝の口延伸後は急行運転を開始し、田園都市線直通列車も復活した。
各停は鷺沼発着(早朝・深夜帯の青各停のみ)、急行は長津田、中央林間発着の列車がある。
元々は早朝・深夜帯のみの直通だったが、2012年3月から土休日のみ日中の急行の一部が長津田まで乗り入れを開始。2019年10月1日からは平日も乗り入れを開始し、運転区間も中央林間まで延長した。

各駅停車には二子新地と高津に停車する列車としない列車の2種類を設定し、停車する方を(青)各停、しない方を(緑)各停とした。
当初は似たような運行系統を持つ南海本線高野線のように「普通」「各停」と分ける案もあったそうだが、かえって混乱させる可能性があるとのことで今の方式に落ち着いたという。
一部では色を取ってB各、G各とも呼ばれているが公式には使用されていない。
駅の接近放送は各駅停車なのに「二子新地・高津には止まりません」と案内され、初めて利用する客は必ずといっていいほど混乱する。
さらに平日夜の大井町発急行長津田行に有料座席指定サービス「Q SEAT」を導入。指定席料金500円で乗ることが出来るが、線内では大井町~二子玉川間の急行停車駅からしか乗車できず、溝の口以降の駅は降車専用で乗車が出来ない。
乗ろうとしても駅員と乗務員から他の車両に乗るよう注意されるため、これはこれで混乱させている要因にもなっている。

そんな客を更に混乱へと導くのが「ドアカット」。
踏切に挟まれた駅が幾つか存在し、その中でもどうしても延長できない九品仏で実施されている。
九品仏は溝の口寄り1両をカットする。また、車掌確認用の木造ホームが離れて存在する。
以前は戸越公園駅でも大井町寄り2両でドアカットが行われていたが、2013年2月にホーム延伸工事が完成したため、現在は行われていない。


使用車両

各停は5両、急行は7両編成*1
行き先表示はフルカラーLEDに統一されている。
これは従来の3色LEDでは(青)各停の表示が出来ず、(緑)各停との区別ができないためである。
車体の帯はラインカラーのオレンジだが、9000系は黄色へのグラデーション帯を採用しているのも特徴(かつて走っていた8090系・8500系もこの帯だった)。

  • 9000系・9020系(元2000系)
全て5両編成。9000系のうち1編成だけが大井町線用として導入された他は、全てが東横線と田園都市線からのお下がりである。
今後はスタンプラリーでネタバレした6020系への置き換えが発表されており、一部の編成が西武鉄道へ譲渡される
最近一部の編成で赤帯が復活した。

  • 6000系
急行運転用に製造・導入された。
ベースは5000系だが、前面形状がスピード感を出した非常にエッジの立ったものとなっている。
各停の表示が可能になっており、輸送障害発生時に田園都市線内で急行運転を取りやめた際、田園都市線内のみ(青)各停として運転された実績がある。なお、6000系と6020系には九品仏停車列車に必須のドアカット機能がないため、大井町線内では各停での運転はできない。
2019年4月から一部編成にデュアルシートを導入し、対象編成は「Q SEAT」を開始。この関係で中間車が一部運用離脱し、目黒線5080系の増結用に改造されて組み込まれた。

  • 6020系
急行増発用に導入された、田園都市線用2020系の兄弟車。
ただし、2020系と異なり各窓・貫通扉の上部にある広告用液晶ディスプレイ(21.5インチサイズ)は搭載されていない。
編成中1両にデュアルシートを導入し、2018年12月14日から有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始。この関係で中間車が(ry2020系に(ry。
2025年からは各停車両置き換え用として50番台車が登場予定。


駅一覧

【凡例】
●:停車
▼:Q SEAT降車専用駅
|:通過

駅番号 駅名

(青)


(緑)

乗換路線
OM 01 大井町 JR京浜東北線りんかい線
OM 02 下神明
OM 03 戸越公園
OM 04 中延 都営浅草線
OM 05 荏原町
OM 06 旗の台 池上線
OM 07 北千束
OM 08 大岡山 目黒線
OM 09 緑が丘
OM 10 自由が丘 東横線
OM 11 九品仏
OM 12 尾山台
OM 13 等々力
OM 14 上野毛
OM 15 二子玉川 田園都市線 渋谷方面
(二子新地)
(高津)
OM 16 溝の口 田園都市線 鷺沼方面、JR南武線


追記・修正は二子新地・高津に停車するかどうかを確認後にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月04日 20:55
添付ファイル

*1 当初は6両編成だったが、混雑緩和のために1両増結して7両化された。