TVチャンピオン

登録日:2025/03/15 Sat 11:59:53
更新日:2025/04/20 Sun 17:35:08
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 誰にでも 負けたくないものがある 

TVチャンピオン

TV(テレビ)チャンピオン』とは、テレビ東京(以下「テレ東」)系列で放送されていた視聴者公募参加型コンテストバラエティ番組である。


 ♛ 概要 


毎週回替わりで異なるテーマ(種目・ジャンル)におけるチャンピオンを決めるべく様々な形式の対決を行い、その模様を放送する。
2000年代前半以前生まれの当時関東地方住まいだった人であれば「『ポケモン』とか『NARUTO』とかを見た後にやっていた、よくわからんが競争する変な番組」と聞いたらなんとなく覚えている人も多いだろう。

出場するのは、公募もしくは番組により集められた「我こそは〇〇王となるにふさわしい!」という自信を持つ選手たち。そんな彼らが己のプライドをかけ、汗とを流しながら白熱した時にはバカバカしさやシュールさも感じさせる戦いを繰り広げるのが見どころ。
いかに素人・一般人とはいえ、何かの分野に優れていると自負する分、時として下手な芸能人なら霞むほど濃いキャラクターをしている出場者にフォーカスし、ロケを主体にすることで、低予算でも面白い独自路線の番組を制作できるテレ東の「らしさ」や強みが活かされており、放送終了後の今なお、同局の歴史を語る上で外せない伝説の番組のひとつともなっている。

賞金も後述の額の通り贈呈されるが、正直それよりも重要で価値を持つのは「〇〇王」「〇〇通」に輝いたという名誉・実績の方。
特に、インターネットが未発達、かつテレビというメディアの持つ力が絶大だった2000年以前は、人気を誇っていたこの番組で優勝を飾ることは(放送圏内であれば)何かの世界大会優勝に匹敵するほどの知名度とブランドを獲得したに等しい。
例えば料理人王となった選手が所属する料理店の売り上げが伸びたり、ラーメン王に輝いた選手がラーメン店をプロデュースしたり、スイーツ通チャンピオンが監修したお菓子が発売されたり……と、これを自分の武器とした参加者も多い。
番組が終わった今現在でもなお「TVチャンピオン〇〇王」なんて売り文句が店先に書かれたところもあるあたり、影響力は非常に大きいと言える。

番組の歴史

発端は「全国大食い選手権」(後述)。
この大会や放送の形式を大食い以外のことにも当てはめると面白いのでは、ということで始まった。

レギュラー放送としては「TVチャンピオン」として1992年4月16日~2006年9月21日まで放送され、その後同じ時間帯でそのまま引き続き「TVチャンピオン2」が2006年10月19日~2008年9月18日まで放送された。
他のテレ東制作番組同様、系列局が無い地域でも番組販売という形で放送した局が多かったため、知名度は高いだろう。
番組終了後は不定期的に特番としての復活や、「TVチャンピオンR」「TVチャンピオン極-KIWAMI-」というタイトルでリブート版の制作が行われたり、テレ東の過去映像を振り返る趣旨の番組で放送されたりすることもある。

番組の流れ

参加選手たちは番組が用意した競技が用意されたラウンドに挑戦していき、各ラウンドで成績が悪かった数名がそこで敗退となる。
これを第1ラウンド、第2ラウンド……と繰り返し、だいたい選手が2~3人になったところで決勝ラウンド。そこで最も成績が良かった人が優勝となる。
種目によっては第1ラウンドの前に大人数が参加する予選ラウンドがあったり、途中で敗者復活戦が行われたりする。
また、そもそも1ラウンドだけで終わるテーマの大会もあり、それらは複数の大会が2本立てや3本立てとしてまとめて1回分で放送される。

ラウンドで行われる競技は種目によってさまざまだが、多いのは実技もしくはクイズ
実技では番組オリジナルのアトラクション競技に挑戦するラウンドのほか、料理や芸術などがテーマだと実際にお題に沿った作品を作ることが求められるラウンドも多い。知識ばかりではダメなのだ。特に作品制作が課題となるラウンドでは、1人が1点を持つ大勢の一般審査員の投票と、1人が複数点を持つその道の専門家・評論家による投票の合計点数で結果が決められるのがお約束。
クイズの方はテーマに対する知識を問うもので、筆記解答から早押しまで様々な形式で競われるが、中には正解となる物品を対象の山やエリアから見つけ出す→自分の席までライバルに先んじて持ち戻る→それの正式名称を述べる……という流れを完遂するのをもって解答とするような、知識・瞬発力の合わせ技を要求される場合もある。

みごと優勝するとそのテーマのチャンピオンに認定され、賞金50万円が進呈される。
労力の割に合わないと思われてしまいそうだがそこはテレ東なので……同時期に他の局で100万円200万円を出す番組が放送されていた分、見劣りしてしまう金額なのは否めないが。
また「TVチャンピオン」時代には、大会の模様を観覧客と共にMCがスタジオで視聴し感想を言うパートがあり、チャンピオンに輝いた人はスタジオにも招かれて祝福とインタビューを受けるのがお決まりだった。
そして番組の最後にはMCより「あなたにとって〇〇(そのテーマ)とは?」と質問され、それについてまとめる一言を述べた後、チャンピオン就任の儀式*1を行って番組を締めくくった。


BGMとその出典

  • 優勝者決定時:映画『エアフォース・ワン』のメインテーマ
  • 2002年から2005年の優勝者スタジオ入場時:ディズニー映画『ダイナソー』より「Egg travels」
  • ラウンド開始時:東宝特撮「電脳警察サイバーコップ」のアイキャッチ音楽

また、優勝者決定時のBGMや優勝者が玉座に座る場面や提供クレジットが表示中のBGMとして、Louis Clarkのアルバムに収録されているクラシック曲をメドレーにした楽曲が多用されていたのも特徴。
前者は「Can't Stop the Classics, Pt. 2」という楽曲で、冒頭部のワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー・第1幕への前奏曲』とラヴェルの『ボレロ』の終端部のパートが使われた。
後者は「A NIGHT AT THE OPERA」という楽曲で、番組ではヘンデルの『ハレルヤ』(冒頭部と終端部のパートだが提クレでは冒頭部を、優勝者が玉座に座る場面はエンディングのため終端部を使用)のパートが使われた*2

その他、各ラウンドの開始時にはゴングのSEが鳴り戦いの幕開けを告げていた。



 ♛ 出演者 


スタジオ出演

  • 田中義剛
花畑牧場のオーナーとしてお馴染みのキャラメルヤクザタレント。
レギュラー期を通して番組のMCを務め、大会の様子を見守った。

  • 松本明子
明るくにぎやかな元祖バラドル。
元々後述のラウンドMCも兼務していたが、次第にスタジオ出演のみとなった。

なお、このほかにも番組初期は3人目のレギュラーとして東ちづるが出演したり、回替わりでゲストが来ていたりした。
しかし『テレビチャンピオン2』になるとスタジオパートは実質廃止。MC2人が番組の最初と最後に内容に予告をするだけになり、前述したチャンピオン就任の儀式も無くなってしまうなど簡略化ぶりが顕著になっていた。

ラウンドMC

実際に大会の現場に赴き、競技模様に密着し現場からの実況や選手へのインタビューを行う役。
というより何ならルール説明から進行まで務めるので、実質的にはこちらが真の司会・MCである。
主にデビット伊東・彦摩呂などの本職タレントや、辻よしなり・梶原しげるといったフリーアナウンサーが担当。

  • 中村有志
パントマイマーで俳優。シティボーイズやいとうせいこうと共に舞台コント・演劇を披露するコメディアンでもある。
特撮ファンからは、同じくテレ東系で放送されていた『幻星神ジャスティライザー』にて主人公の父親・伊達 源太郎役を演じていたことでも知られる。また2000年代にNHK教育テレビを見ていた人ならば『天才ビットくん』のユージンや、『えいごリアン』のユージとして覚えている人も多い。
太鼓を景気よく叩きながら「大当たりぃ~~!」「完食ぅ~~~っ!」と叫ぶ姿を覚えている方も多いはず。更に、出場選手にニックネームを付けることもあり、その中には本番組出演をきっかけに本格的に芸能活動などを始めてからも中村命名の通称をそのまま芸名としている人もいる。

『TVチャンピオン』のラウンドMCとして数多い出演者が居る中で、印象に残るのはやっぱりこの人だという意見は多いのではないだろうか。
それもその筈、番組放送1年目から出演し、レギュラー放送が終了するまでのおよそ半分の回でレポーターを務めたという「TVチャンピオン(大食い選手権)の生き字引」なのだ。加えて視聴者としてもよく見ているのか、自分がMCをしていない回にも詳しいとのこと。

ナレーション

選手の様子や競技模様を緊迫感ある重々しい様子で伝えるナレーションは田中信夫が担当。選手の心情に切り込み迫っていく演出もこの番組の特徴的な演出の一つだった。
一方で番組のCMやルール説明VTR、選手が作った作品紹介などの明るいナレーションは関口伸や村山明が担当していた。



 ♛ テーマ・種目 

番組初期は「粋な外国人選手権」「オバタリアン王座決定戦」などよくわからない大会も多かったが、次第に以下の3つの傾向に属するテーマが多くなっていき、番組の柱となった。
  • 身体能力の高さや体質を武器に戦う「体力モノ」(「大食い選手権」「手先が器用選手権」など)
  • 職人やクリエイターが作品を制作し技術とセンスを競う「職人モノ」(「プロモデラー選手権」「和菓子職人選手権」など)
  • ある分野に絞り知識や知能で頂点を目指す「マニア・通モノ」(「全国魚通選手権」「小学生名探偵王選手権」など)

以下は番組で放送されたテーマの一例である。

大食い選手権(→ 元祖! 全国大食い選手権)

番組の大元でもある名物企画。
様々な料理を規定時間内に食べる量や、一定量の料理を食べ切るまでの速さを競う。
日本においていわゆるフードファイトを一躍有名にしたキッカケでもあり、これによって女王赤阪こと赤阪尊子、ジャイアント白田こと白田信幸、プリンス小林こと小林尊など、現在でも名前を目にするフードファイターたちを多く輩出した。
ブームに乗っかって他局でも早食い・大食い企画をやり始めたためか、途中から種目名に「元祖!」をつけている。

しかし、この番組ならびに他局の同様の番組を真似した中学生が死亡する事故が発生してしまい、以降番組では一切取り扱わなくなった。
代わりにその後期間をあけて独立した特番として復活し、こちらでもギャル曽根や魔女菅原といった有名選手を世に送り出した。
また、事故を受けてからルールが改正され、「大食いは健康であれ!」「危険な早食いは厳禁!」「食べ物に感謝を!」という三箇条が冒頭で読まれるようになった。

そして単発のチャレンジが中心になった後継番組『デカ盛りハンター』が2025年現在も断続的だが続いており、様々な意味で本番組の看板企画と言えるだろう。


全国魚通選手権

とにかく魚に関する知識を問う「マニア・通モノ」種目の一つ。
写真を見て名前や生態に関する問題に答えるといった普通の(???)マニアックなクイズに加え、写真は写真でもレントゲン写真から種名を当てる干物を焼いた匂いや目隠しの状態で実食した刺身の味から種名を当てる極めつけは10数種類の魚からとった出汁(しかも漉してあるので魚肉そのものは入っていない)を飲んで全ての種名を当てるという、頭脳も五感も試されるあまりにも先鋭的過ぎる関門に挑む。

現役の漁師から魚類の研究員、さらには魚料理に精通したグルメ評論家まで、多種多様な分野から集められた魚通たちがチャンピオンの座を狙って参戦。
そしてその中でも当時高校3年生で初出場、準優勝を収めたのち続く5大会で連続優勝を果たした青年こそが、東京海洋大学の客員教授となった今もなお、中村の命名したあだ名で活動するさかなクン」こと宮澤正之である。*3


全国ミニ四駆王選手権

当時ブーム絶頂期であったミニ四駆をテーマにした大会。
もともと同局の『おはスタ』や『タミヤRCカーグランプリ』で取り扱っていた縁もあってか、ミニ四駆の発売元である田宮模型(現:タミヤ)全面協力のもと、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。
詳しくは個別項目を参照。

手先が器用選手権

チャンピオン不在という事態を2回も引き起こした「問題児」的大会。
精度コンマ1mmあるいはそれ以下を求められる手先の器用さと、途方もない作業に耐える忍耐力と精神力を試す地獄の種目。
詳しくは個別項目を参照。


プロモデラー王選手権

「職人モノ」の中でも目玉の一つ。著名なプロモデラーたちが作品作りの腕を競う。
スクラッチビルドでロボットを作ったり、ミニ四駆を作成して子供たちの評価と実際に走らせた順位の合計点などで競ったりしており、特撮も手掛ける寒河江弘が参加したりしていた。
が、やはり有名なのは合計で5回も優勝した山田卓司であろう。特に最終ラウンドは山田が最も得意とするジオラマが題材となる事が定番で、そこからさまざまな名作品が発表された。
ちなみに、山田自身も「最終ラウンドが必ず自分が得意であったジオラマだからこそチャンピオンになれた」と語っている。


折紙王選手権

クラフト系では根強い人気があった企画。
予選ラウンドでは、お題に沿った即興の創作*4に加え、目隠しで折紙を折る、潜水した状態で折紙を折る、折紙用紙でないもの(箸袋、Tシャツ、レシート、使い捨ての紙エプロンなど)で折紙を折るなど大道芸的な勝負が繰り広げられる。
真骨頂は最終ラウンドで開催されるジオラマ製作で、与えられたテーマに従って折られた作品の完成度を競う。
第三回選手権から参戦し、当時高校生ながらも、圧倒的な精密さと表現力で創作された「エンシェントドラゴン*5」を引っ提げて優勝した神谷哲史は、その後も「黒い森の魔女*6」「空から降りてきた英雄*7」などの傑作を披露しつつ、番組終了まで同選手権では一度も破られることなく5連覇を達成した。
2025年現在、神谷はプロの折紙作家として第一線で活躍している。


レゴブロック王選手権

レゴブロックで指定されたお題を作ることに挑戦する。
ブロックをたくさん使ったリアル調のものに始まり、視点を変える事でガラッと姿を変えるものや、ビックリ箱のような可動部を要する仕掛け付きのものまで、レゴの限界に挑むような作品が数多く作成された。
レゴ発祥の地・デンマークでもロケを行い、現地の選手と腕を競い合った回もある。

番組企画の中ではかなりの人気を誇り、これ単体での復活特番が4度*8も行われたほど。
当時のレゴジャパンの中の人によるとかなりの販促効果があったらしく、日本におけるレゴ人気の一因を担ったと言える。


和菓子職人選手権

和菓子職人が己のプライドをかけて和菓子作りの腕を競う。
指定されたお題に沿って和菓子を作るが、寒天を使って澄んだ水が満ちた水槽を再現するなど、まるで芸術作品のような和菓子が多数登場。
さらにハンバーグやラーメンといったお馴染みの料理さえ和菓子の材料で再現してしまう「そっくり料理」課題では、餡子や練り切りがまるで肉やパンのように化けてしまう、手品のような手腕が披露された。

なお、和菓子以外にも「パティシエ選手権」「アイスクリーム屋さん選手権」などスイーツ職人モノの選手権は複数存在し、どれも同じように熟練の職人の達人技と発想力を見ることができた。


悪役怪獣・怪人王選手権

特撮作品に登場している怪獣や怪人の知識を競い合う選手権。
映像作品の一部を見て、その後の映像を着ぐるみを着用して再現したり、様々な場所に行って名悪役であった飯塚昭三曽我町子が出演しクイズを出したりと、マニアにはたまらない回であった。
この回でチャンピオンになったのは、『飛べ!イサミ』や『クロスボーンガンダム』の著者・長谷川裕一である。

特撮関係では他にも「TVヒーロー王選手権」「戦え!TVヒーロー王選手権」が開催されており、こちらも前者であの黒部進が出題者として出演するなど豪華な回であった。
優勝者は2回とも、後に『仮面ライダー響鬼』等の脚本を執筆した大石真司。


小学生名探偵王選手権

ミステリー好きの少年少女が推理クイズで競い合う大会。
IQ160の天才児自前の指紋検出セットを持ち歩く少女推理作家志望の少年といった本物のミステリーさながらの濃い小学生が集まった。
決勝戦は温泉宿で発生した密室殺人事件を実際に現場検証をしながら解決するというミステリー劇仕立てになっている。


全国パチンコ王選手権→全国パチプロ王選手権

その名の通り、パチンコに関する競技である。
挑戦者同士がパチンコを打って、先に大当たりを出すか、出玉対決を行い、パチンコに関するクイズで勝敗を決めていた。
釘を見る目とかも重要だが、パチンコを打って勝敗を決めるのは正直ほぼ運ゲー。

なお、当初はプロアマ問わず参加できたが、『パチプロ王』に改題されてからはパチプロやパチンコライター、パチンコ雑誌の編集者などの出場者に限定される様になった。


親子ポケモン王選手権

テレ東系列という繋がりで、かの『ポケモン』をテーマとした競技も98年(2回)、99年、00年の計4回開催されている。
ゲームのみならずアニメからも出題され、親子参加なので当然だが親にもポケモンの知識が求められる。特に予選問題と決勝ラウンドのカルトクイズの難易度が凄まじく、「ゲームを遊んでいれば答えられる」程度の問題は基礎問題程度。
予選問題では「ポケモンスタジアム2」「ポケモンカードGB」「ポケモンスナップ」と外伝作品からも当然のように出題され、アニメ部門では特定話のサブタイトルを答えさせられ、グッズ部門はロッテリアのコラボメニューやポケモンジェットのペイントのようにリアルイベントに及ぶなど出題範囲が非常に広い。
決勝ラウンドでは1話限定のゲストキャラの名前やら逆再生したゲームの音声やらという相当なアニポケファンでなければ答えるのもままならない問題が次々と出題される、紛うことなきカルトクイズとなっていた。

かと言って第1ラウンドや第2ラウンドの問題が易しいかというとそんなことはなく、一例をあげると選手に何も伝えずに弁当を振舞った後で今食べた弁当に使われていたポケモン関係の商品を当てさせる(ひっかけあり*9という無茶苦茶なものがあったりした。


コロコロからくり装置王選手権

転がるボールや倒れるドミノといったギミックが次々連鎖していくことで目的が達成される装置「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」を実際に作成し、そのギミックの面白さや美しさを競う。
……と、小難しく書いたが要は当時人気に火がついたピタゴラスイッチのアレを作るコンテストである。当然他局なのでピタゴラスイッチやピタゴラ装置の名前は一切出てこないが。

他の課題制作系種目と同じく審査員投票で点数を決めるが、装置なのでちゃんと動くことも求められる。複数回動かすチャンスは用意されており、失敗したら装置を微調整して再度やり直してよい。もちろん少ない回数で成功させるほどボーナス点が高い。

好評だったらしく、この種目のみで単独の復活特番が放送されたことがある。


ママチャリ王選手権

ママチャリ、つまり前にカゴの着いた自転車に乗り、直線を猛スピードで駆け抜けるレースや、ウィリーの姿勢を保つ耐久レースなどの競技を行い、一番うまく操れる人を決める。

後述する佐久間Pの初立案採用種目の1つ。しかし面白かったものの視聴率がえらく低い結果となってしまった。
そもそも決勝進出者が全員プロのマウンテンバイク乗りだけになって「ママ」チャリの意味が消えたのはどうなんだ。


ゆるキャラ日本一決定戦

いわゆるご当地キャラである「ゆるキャラ」ブームの時に放送。
ゆるキャラ通を決めるとか一番人気のあるキャラを決めるとかではなく、着ぐるみ同士が徒競走したり相撲を取ったりして誰が一番最強のゆるキャラかを決める。
着ぐるみごとの露骨なクオリティ差や、圧倒的な悪役ムーブで他のゆるキャラたちをなぎ倒していく「タラ丸」の暴れっぷりなどが見どころ。

ちなみにラウンドMCとは別に見届け人として芸能人ゲストが現地で見守る。
その人選はゆるキャラの命名者にして大会考案者みうらじゅんのほか、糸井重里、リリーフランキー、安齋肇などが観戦。ほとんど『タモリ倶楽部』じゃねえか!


デブ飯料理人選手権

2018年~2019年の復活版『TVチャンピオン極』で2回開催された種目。
デブ飯の名の通り極めてハイカロリーな料理を作る腕を競う。
ちなみに1人前につき重量1kg以内、売値2000円以下というルールが設けられている。デブ飯とデカ盛りは違うという訳である。

背脂をこれでもかと振られたオムライスや、マヨネーズ1瓶を丸々使ったチャーハン、溶かしバターで茹でたデッカいブロック肉など、大目付(ラウンドMC)のアイクぬわらや解説の栄養管理士さんが絶句する、旨そうだが確実に胸焼けしそうなトンデモ料理が制作された。別の意味で飯テロという声も。
また結果を左右する審査員の皆さんもデブ揃いとなり、調理中のパフォーマンスで盛り上がるとタオルを振り回したり、エアロバイクを漕ぐ事でランプが点滅するなどで盛り上がりが可視化されるという謎システムが採用された。




 ♛ 余談 

『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』を手掛ける今やすっかり芸能人と化してしまったテレビプロデューサーの佐久間宜行もテレ東のAD時代に参加していた。
佐久間がプロデューサーとして注目されるようになった同局の『ゴッドタン』は「芸人マジ歌選手権」を筆頭に「~選手権」と銘打った企画が多数放送されているが、これは本番組へのオマージュがあったと同氏当人が語ったことがある。
また、お笑いコンビ・千鳥をMCに迎えた「キングちゃん」という番組では、全ての回が何かしらの選手権または王座決定戦となる企画で構成されており、これも本番組のオマージュといえよう。

「特殊メイク王決定戦」では放送前に神戸連続児童殺傷事件が発生し、特殊メイク用の模型の首が映っただけで事件を想起したと思しき視聴者からのクレームが殺到するという事態になったことも。





♛ 明日は君がチャンピオン!♛



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最終更新:2025年04月20日 17:35

*1 放送時期にもよるが、スタジオ観覧席後方の高いところにある玉座に座ったり、レプリカの岩を持ち上げたり、トロフィーを贈呈されたりする。

*2 この曲は他にもベートーベンの『第九』やビゼーの『カルメン』などといったパートがある。

*3 ちなみに『TVチャンピオン』出演時はまだ例のハコフグの帽子は被っていない普通の青年で、後にTBS系列の動物クイズ番組『どうぶつ奇想天外!』の出演をキッカケに被り始めている。

*4 即興といっても、出場選手には事前にテーマが伝えられており、予め創作した作品をその場で折るという場合もある。

*5 この時に折られた実物は、江戸川競艇場付属のアートミュージアムにて展示されていたが2021年に閉館してしまった。

*6 中間ラウンドで、完成形が二形態ある変身折紙を作るという課題で、魔女からドラゴンに変形する作品を切り込み無しの正方形一枚から折り上げ、3人の審査員全員から満点の評価を得た。

*7 単体の作品名ではなく、決勝ラウンドで製作したジオラマ名。「戦い」というテーマが与えられ、ギリシャ神話の一場面、英雄ペルセウスがメデューサの首を掲げて、アンドロメダに襲いかかるケートスを石化しようとした瞬間を折り上げた。

*8 うち1回は過去大会参加者によるアシストつきの芸能人大会。

*9 ソーセージが入っているものと入っていないものがあるレトルト食品のうち、あえて入っていない方の商品に後からソーセージを加えていた。