一路真二

登録日:2014/08/13 Wed 12:45:11
更新日:2024/02/17 Sat 19:31:19
所要時間:約 6 分で読めます





すばらしい。元気なアイサツですね。ハナマルをあげましょう。




一路真二(いちろしんじ)とは、『逆転裁判5』の第3話「逆転学園」の登場人物である。


私立テミス法律学園弁護士クラスの担任。古代ギリシャ人のような風貌で、地球儀付きの杖を持ち歩いている。
年齢は45歳だが、実年齢以上に老いて見える外見と196cmという逆転シリーズ登場人物一の巨体が特徴。

人と接する際は丁寧な言葉使いで、常に笑顔(ただし凄く怖い)を浮かべている様子は「優しいおじいちゃん」を連想させる。


しかしその実態は「法の暗黒時代」の思想にどっぷり浸かった卑劣な人格の持ち主。
「手段を選ばない」弁護士の養成をモットーに掲げている。

この「法の暗黒時代」とは『逆転裁判5』におけるテーマでもあり、
法廷に立つ弁護士、検事が裁判に勝利するために証拠品の捏造や証言操作を当たり前のように行う無法地帯のような法廷を指す。
名だたるのおかげでずっと前からそうだったじゃないかとは言ってはいけない。

教育者という立場、そして世間に対しテミス法律学園が持つ権威を考えると、
コイツこそが法の暗黒時代を増長させていると言ってもあながち間違いではないだろう。
こうした一路の在り方を、心音は「どうして法の暗黒時代に立ち向かおうとしないんだ」と一蹴している。


教壇に立つ彼自身も当然弁護士の資格は持っており、必要とあらば弁護士として法廷に立つこともある。勿論、証拠の捏造も平気で行うが。
とはいってもその知識や腕前は確かで、過去にはテミス法律学園を首席で卒業している。


名前の由来は「真実一路」という四字熟語の並べ替えだとか、ガリレオ・ガリレイの亡くなった1642年の数字をもじっただとか、
様々な推測がなされているが、現時点では不明。


初見の驚きこそあるものの、特にそれ以上ではないサブキャラクターの1人だと受け取られていた彼は、
第3話後半のあるシーンを皮切りにプレイヤーに強烈すぎるインパクトを残すこととなる。



以下、ネタバレ注意。




























我がテミス法律学園は誇り高き地上最強の学園ッ!

本当の教育を!本当の弁護を!その目に焼きつけてくれるッ!



第3話で発生した道葉正世殺人事件の真犯人。
動機は「生徒のテストの点数を不正に改ざんして賄賂を受け取っていたことを同僚である道葉に問い詰められ、衝動的に殺害した」という極めて短絡的なもの。

それぞれが自分を容疑者だと主張する弁護士クラスの生徒3人への尋問を続けていく中で、一路への疑惑が浮上。
急遽証言台に立つことになるが、そこで彼は隠されていたその 真の姿 を披露する。

髪の毛を突然モヒカンにセットし、*1どこからともなく黒板を召喚。
丁寧だった言葉遣いも「!」を多用する激しいものへと変わり、反論を開始する。
彼がその途中途中で黒板に何かしらの言葉を書いていく様子は「黒板芸」とも呼ばれ、『逆転5』における屈指の名(迷)シーンとしてプレイヤーの腹筋を攻撃した。



“手段を選ばず”の教えはやっぱりスゴイ!


希月心音の弁護士バッジは飾りモノ!


手段を選ばず、楽しく明るい暗黒時代


先生以外発言禁止!


イイじゃん!無罪で!



中でも特に最後の『イイじゃん!無罪で!』という言葉の破壊力は凄まじく、彼を語る上では欠かせない代名詞扱いされるようになる。
『逆転5』の一番の名(迷)言はこれだ!という声も少なくない。イイじゃん!名言で!

黒板芸だけでなく口から出る通常の台詞にも笑えるものが多いが、多すぎるのでここでは割愛。
ちなみにチョーク投げの腕も一流。

本当の現場を隠す為に死体を像だと誤認させる、事前に録音しておいた演説を流すことでアリバイを確保する等のトリックで追及から逃れようとするが、
最後は偽装工作に使った杖を処分できなかったことで真犯人だと断定された。



ブレイクモーションは心音に「一路先生の処遇…どうしてくれましょうかッ!」と叫ばれた後、黒板に



便所そうじ一年


六法全書百叩き


減給3割


懲戒免職



と、傍聴席からのブーイングを受けながら、自分への処罰を書いては消してを繰り返していき、

最後は、 という字を書く途中の3画目で歯が全部砕け、黒板諸共倒れるというもの。*2

この一度見たら忘れられない豹変ぶりによって、あっという間に『逆転シリーズ』における大人気キャラクターの1人となった。




《余談》

彼が真犯人であることの決定打になったのは、前述の通り「偽装工作に使った杖を処分していなかった」から。
しかし冷静に考えると、今回の最初の被告人は制服のポケットの中に凶器の千枚通しがあったことから疑われたわけで、
その段階で警察が関係者である一路の身体検査も念入りに行っていれば、そもそもこの裁判自体必要なかったのでは?という声も。

それ以外の点でも、この事件はシリーズの中でも何かとツッコミ所の多いエピソードである。




それでは…全軍、陣形を組め!これより追記・修正を開始するッ!

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最終更新:2024年02月17日 19:31

*1 『公式ビジュアルブック』によればモチーフはスパルタらしく、古代ローマ軍の兜のような髪型。

*2 英語版では「G」(=Guiltyの頭文字)であることを加味しても、おそらく「有罪」と書こうとしたものと見て間違いない。