ワンダー・トリック(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/08/24 Sun 17:10:38
更新日:2023/12/03 Sun 19:09:21
所要時間:約 3 分で読めます







概念は、そのイデアを現実に光として投影する。

ヒズラシィは哲学のその光に惑わされず、イデアをつかみアウフヘーベンさせるのであったのであった。




ワンダー・トリックとは、TCGデュエル・マスターズ」の種族である。


概要

転生編からの登場。
自然文明の種族で、転生編で見られたクロスギアを扱うための種族。

「式神」とつくだけあってまさに式神で、イラストにはそれを使役する本体がちゃんと描かれている。
多種族は特殊種族を除くと存在しないため冠詞は不明。

不遇というわけではないがマイナーよりなのは否めず、基本的にこの種族のデッキは《護法僧リョクドウ》のマナブーストから他の種族のフィニッシャーに頼る形を取る。クロスギア除去の《式神ガーデナー》など、使われるクリーチャーはそこそこいる。


代表的なクリーチャー

式神ブゥ 自然文明 (3)
クリーチャー:ワンダー・トリック 2000
G・ゼロ-バトルゾーンにホーン・ビーストが1体でもあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。

《躍動するジオ・ホーン》登場以前は、ホーン・ビーストというマイナー種族に対応するこれまたマイナー種族のG・ゼロということもあり、同様の能力を持つ《パラダイス・アロマ》(自身がサイバー・ウイルスで対応するのはサイバーロード)に比べると不遇であった(無論、その使い勝手があちらを殿堂入りさせた理由でもあるのだが)。

だが、《超電磁コスモ・セブΛ》とそのデッキに入る《躍動するジオ・ホーン》のおかげで、メジャー級とまでは行かないものの、コスト0の進化元としての役割を得た。そこそこ活躍できそうである。

一応以前のホーン・ビーストとも相性はいいので、ホーン・ビーストデッキには採用の余地があるか。あり得るのはペガサスデッキであろう。

式神シシマイ 自然文明 (2)
クリーチャー:ワンダー・トリック 2000
W・ソウル
このクリーチャーがタップされている時、相手はクリーチャーの「S・トリガー」能力を使えない。

S・トリガー獣を2コストで封殺できる。
《アクア・サーファー》や《終末の時計 ザ・クロック》といったメジャー級トリガーから、コンボデッキ用のやや知名度の低いトリガークリーチャーまでなんでも対象になる他、トリガー化して展開していくライオネル軸ターボゼニスもそこそこ封殺可能。

呪文のトリガーを封殺できる《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》や《お騒がせチューザ》と組み合わせると、相手はS・トリガー・Xくらいしか使えなくなる。

土隠の式神センプーン 自然文明 (5)
クリーチャー:ワンダー・トリック/シノビ 5000
ニンジャ・ストライク5
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、自分のクリーチャー1体のパワーは+5000される。

基本的にブロックされたときに打って無理矢理突破したり、ブロックする際に打って返り討ちにしたりと言った使い方になるが、ノーコストで5000パンプアップは大きい数字である。
おまけにレアリティも低めであり手に入れやすいシノビ。

ただしニンジャ・ストライク5なので、ストライクできるようにマナブーストは早期にしておきたい。

護法僧リョクドウ 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ワンダー・トリック 7000
進化-自分のワンダー・トリック1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を自分のマナゾーンに置く。その後、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻す。
W・ブレイカー

現時点唯一の進化ワンダー・トリック。
マナブーストからマナ回収を行えることから進化クリーチャーとしては強いのだが、何分マイナー種族であるための進化元の不足ぶり、そしてフィニッシャーにできるような別の進化ワンダー・トリックが無いことが痛い。

ただし、色を混ぜて《爆竜 GENJI・XX》や《龍覇 グレンモルト》を出すことで止めをさせるので、混色デッキでは活躍できる。

式神ヒズラシィ 自然文明 (4)
クリーチャー:ワンダー・トリック/アンノイズ 4000
相手が呪文を唱えた時、その呪文と同じコストを持つ、進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

除去呪文耐性をある程度は持つクリーチャー。
相手がなかなか上手く同コストの呪文を唱えてくれるかはわからないが、ヒットすればいい感じにクリーチャーが並ぶ。
ある意味でやはり呪文メタであり、相手はこいつを警戒して動く必要がある。

出す前に捨てられてしまう《ロスト・ソウル》には無力だが、逆にそれを活かしてマッドネスを展開するのも面白い。このタイプのデッキは公式にも紹介されているが、カウンターマッドネスの中でも受動的な使い方なのは理解しておく必要はある。

上記フレーバーテキストはまさにこのカードのフレーバーテキストなのだが、内容は「ヒズラシィが概念のひずらしい姿に惑わされずに止揚する」という、子供向けTCGとは思えない高次な弁証を行っている様子が述べられており、お前本当に感情を失ったアンノイズかと突っ込みたくなること請け合い。
エピソード2におけるテーゼは「感情」とか「思念」とかであろうが、それに対する「理性」というアンチテーゼを持ってしてどのようなジンテーゼを思考の果てに得たのだろうか。公式では「なにをいっているのかわからないことでおなじみ」と言われてしまっている。

まさか登場から8年以上の歳月を経て、不死鳥の祖とイデア繋がりで関連付けられるとはだれが予想できただろう…。



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最終更新:2023年12月03日 19:09