闘龍騎リューガライザー

登録日:2014/10/13 (月) 16:47:15
更新日:2023/07/19 Wed 21:03:55
所要時間:約 5 分で読めます







僅かに生き残った龍達は、不死鳥に最後の戦いを挑もうとしていた。




概要

闘龍騎リューガライザーとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DM-23「不死鳥編 第5弾 冥龍王帰還(ジ・エンド・オブ・ユニバース)」にて収録。レアリティはベリーレア。

アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイクという種族を手に入れたものの、色々と使う上での欠陥が見当たるクリーチャー。
不死鳥編を消化不良に終わらせる原因の一つととなった、DM-23を象徴するかのようなカスレア

スペック

闘龍騎リューガライザー VR 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク 6000
相手が呪文を唱えた時、このクリーチャーをバトルゾーンから自分の手札に戻す。
W・ブレイカー

まず、このクリーチャーの特徴はその種族にある。

アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク という二つの種族を所持している。
実はこの組み合わせを持つクリーチャーはリューガライザーが初めてであり、恐らく前弾のDM-22に登場した《超竜騎神ボルガウルジャック》やリューガライザーと同じDM-23の《九龍騎神ドラン・ギレオス》の効果をフル活用するために産み出されたカードだと考えられる。
特にボルガウルジャックはドラゴンとティラノ・ドレイクの組み合わせを持つクリーチャーが存在しないため効果をフル活用するためには進化クリーチャーから更に進化するしか方法がなかった事で批判されていた時期*1があるためその救済措置だろう。

コストは5と当時のドラゴンとしては最低値と言っても良いレベルでパワーもコストを考えると少し高めの6000で、勿論W・ブレイカー持ち。


ここまで見ると、そこまで悪くは無い……というか当時の基準で言うと普通に強いクリーチャーに見える。
しかし、リューガライザーにはとんでもないデメリット性能が存在する…それは…



  • 相手が呪文を唱えた時、このクリーチャーをバトルゾーンから自分の手札に戻す。



えぇ…

そう、相手が呪文を唱えた瞬間リューガライザーは勝手にバウンスされる。
偉大なる無駄》ですら唱えられた瞬間バウンスされるのだ。

リューガライザーは、スピードアタッカーや除去耐性のある効果などは何一つない。
そのため、ろくな動きができずにバウンスされることが殆どなのである。

一応《インフィニティ・ドラゴン》でデメリットを食い止める事も出来るが、正直割に合わない。


しかし、まだこのクリーチャーが助かる術はあったと言えばあった。

発売当初は「このテキストだと呪文を解決する前に手札に戻されるので、呪文の効果を受けないのでは?」とされていた。
これであれば除去呪文に強いというメリットがでてくる。

一応そういう効果(まぁそれはそれでどうかとは思うが)であれば、いくらかは使い道もあったのだ。
というか、レアリティ的にもそうでないとおかしいとも思えるだろう。
だが下された裁定は無慈悲にも


「呪文を解決した後に手札に戻りますよ」


現実は非情である。
しばらくして「呪文を解決した後に手札に戻る」という裁定が出されてしまった……



ひどい……!

ひどすぎるっ……!
こんな話があるかっ……!
命からがら………
やっとの思いで…
使い道を手に入れたのに……
デッキに投入されたのに……

裁定っ……!
あの判断がもぎ取ってしまった………!

せっかく手にした
リューガライザーの未来… 希望…

人生をっ……!



結果的にこの裁定で一気に価値が落ちてしまった。

一応、カードコンセプトとしては「デメリット効果を持っている代わりにコストも低く進化元として有用、進化してしまえばデメリットも帳消し!」というデザインだったのだろう。
まぁデメリットに対して得られるメリットが小さい両方の能力を使うことに拘らなければ他にいくらでも進化元候補はいる上にそもそもデメリット効果のせいで進化することすら一苦労だけどな!


さらに追い討ちをかける出来事が起きる。

DM-30で《闘龍鬼ジャック・ライドウ》が登場。
奴はティラノ・ドレイクとアーマード・ドラゴンを所持しているのみならず更にサムライが追加、cipで同じ種族を持つ進化クリーチャーをサーチする事ができる……つまり《超竜騎神 ボルガウルジャック》と《九龍騎神 ドラン・ギレオス》のどちらも引っ張ってこれるしなんなら《超竜 バジュラ》なんかも引っ張ってこれる。

ジャック・ライドウの存在によって、リューガライザーは完全に進化元としてのお株を奪われてしまった。
ついでに言うとイラストレーターも同じタカヤマトシアキ氏である。

……嫌味か!?

関連カード

超竜騎神ボルガウルジャック VR 火文明 (7)
進化クリーチャー:ティラノ・ドレイク/アーマード・ドラゴン 8000
進化-自分のドラゴンまたはティラノ・ドレイク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ティラノ・ドレイクの上に置いた場合、相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードをすべて見せてもよい。その中にドラゴンがあれば、アーマード・ドラゴンかティラノ・ドレイク以外の、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

九龍騎神ドラン・ギレオス VR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/ティラノ・ドレイク 7000
進化-自分のドラゴン・ゾンビまたはティラノ・ドレイク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ティラノ・ドレイクの上に置いた場合、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードをすべて見せてもよい。その中にドラゴンがあれば、相手のアンタップされているクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

進化元の種族によって効果が追加されることで有名な二体。

本来は、上記の二体とリューガライザーは最高の相棒になるはず…だった。
後のジャック・ライドウの登場により、その未来は無くなる。

インフィニティ・ドラゴン R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。
W・ブレイカー

DM-22で登場したアーマード・ドラゴン。
運要素があるとはいえ、自分のドラゴンに除去耐性を持たせる。

一応こいつがいれば、リューガライザーのデメリットを軽減できる。
とはいえ、そこまでやる価値があるかは……。

闘龍鬼ジャック・ライドウ UC 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、このクリーチャーと同じ種族をひとつでも持つ進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。

DM-30で登場したアーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ。
cipで同種族の進化クリーチャーをサーチできる中堅ドラゴン。

ジャック・ライドウの登場により、リューガライザーの出番は完全に消滅した。
リューガライザーの勝っている部分はパワーくらいである。

補足

進化元によって効果が追加される進化ティラノ・ドレイクの二体の内の一体であるドラン・ギレオスとは同じパックの収録。
レアリティも同じベリーレア。





僅かに生き残ったWiki篭り達は、アニヲタWiki(仮)に最後の追記・修正を挑もうとしていた。

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最終更新:2023年07月19日 21:03

*1 原作漫画で登場した際にはボルガウルジャックを二重に進化させるという無理矢理な方法で効果をフル活用していた。尚、まだパック発売前に登場していたため実際のボルガウルジャックと効果が異なるが進化元の種族によって効果が発揮されるという仕様は同じである。