ティラノ・ドレイク(デュエル・マスターズ)

登録日:2012/09/23 Sun 21:34:44
更新日:2024/04/08 Mon 10:49:06
所要時間:約 6 分で読めます





一万年経とうと、竜は変わらず気高い存在だ。


ティラノドレイクとは、デュエル・マスターズに存在する種族のひとつである。

解説

不死鳥編で登場した5種類のハイブリッド種族のひとつで、闇文明火文明に属する。
命名ルールは通常は《〜・ドラグーン》、進化は《〇竜凰~》。他種族冠詞は非進化は「闘竜」、進化は「騎神」。
サポート種族ブレイブ・スピリット

転生編から一万年経った超獣世界におけるドラゴンの末裔たる種族という設定。
見た目の特徴として、幼少期は頭に角の生えた人間型であり、その中でも一部のものが、蛹形態を経て竜の姿へと進化する。が、中には人間型の状態で特殊な才能を花開かせるものも存在する。
ちなみに蛹形態はカード化されていない。

地味に龍型の主役的種族ながら女性型のクリーチャーもいくらか存在するという珍しい傾向を持ち、一部は今なお高い人気を得ている
これは年々種族的特徴が薄れているティラノ・ドレイクにとっては、「龍娘種族」として個性の一つになりつつあるのではないだろうか。

こうして龍の面影を残す種族としてデザインされた以上、主役が使う種族として不死鳥編時は勝舞君も使っていた。

しかし、ドラゴンが本格的に復活してからは徐々に空気化。
ティラノ・ドレイク自身も背景ストーリー上の動きに沿ってドラゴンを持つ掛け持ち連中が増加し、不死鳥編の時点でティラノ・ドレイクとしては空気化しかねない傾向があった。
背景ストーリーでのティラノ・ドレイクの目的を考えると間違ってはいないんだけどさぁ。
戦国編では先祖的存在のドラゴノイドが復活したが、どちらが出番を奪うという事もなく両種族仲良く不遇種族となった。

こうして現在ではほぼ新規が現れず、たまに新規が出てもそれらは使えないようなスペックのカードが殆どである。

エピソードシリーズでは他のハイブリッド種族が(文明的な偏りはあったが)本格的に強化され、ティラノ・ドレイクも強化が期待された。
しかし唯一テコ入れを放置されたままエピソードシリーズは終了し、次のシリーズはドラゴン推しだった。
テコ入れがされなかった理由としては、他のハイブリッド連中に比べて「種族的特徴が薄かった」という点が大きかったと推測されている*1
後に新章デュエル・マスターズではドラゴンギルドという「背景ストーリーでは一応龍ではないがゲームでは龍として扱える」という存在まで現れ、ティラノ・ドレイクを殺しにかかってる。

そんなこんなで悲惨な状況が続いていたが、時は流れデュエマは十王篇に突入。
十王篇は過去の過去種族のフューチャーにも力を入れたセットであり、デビルマスクやドラゴノイドといった不遇種族にも新規カードが登場しておりティラノ・ドレイクの強化にも期待がかかっていた。
そして鬼札王国が率いる過去種族軍団、そこにはティラノ・ドレイクの姿もあった。
あくまで鬼札王国の配下種族としての登場なためそこまで派手なフューチャーがされたわけでもないが、ティラノ・ドレイクとしては待望の強化であった。


主要なティラノ・ドレイク

《爆竜凰ドラギリアス》 5マナパワー5000+
進化ティラノ・ドレイクで、自分のドレイクのパワーを2倍する能力と、パワー6000以上のドレイクにW・ブレイカーを付与する能力を持つ。
自分のドレイクが強化されるが、デュエマではパワーの計算は掛け算よりも足し算引き算が優先されるため、パワー1000のドレイクはドラギリアスがいてもローズ・キャッスルで死ぬ。


《オメガ・クライシス・ドラグーン》 8マナパワー6000
自分のドレイクを場に出した時、お互いのドレイクではないクリーチャーを1体破壊する。
種族デッキでは強力だが、如何せん重い。


《ブラッディ・ドラグーン》 2マナパワー4000
高いパワーを持つブロッカーだがバトルすると死ぬ、いわゆる「ブラッディ系」と呼ばれるドレイク。
癖の多い能力をもつドレイクの中では使いやすい部類。
また、皆大好きヘヴィ・デス・メタルをサポートするカードでもある。

《覇竜凰ドルザバード》 6マナパワー11000
召喚時にマナゾーンで特定のカードをタップすると発動する能力「フォート・エナジー」を持つ進化クリーチャーで、ブレイブ・スピリットをタップすると召喚したターンにこのクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を無効化し、ティラノ・ドレイクをタップすると召喚時にシールドを1枚ブレイクする。
現在でも十分通用する、ドレイクのフィニッシャー。


《クリムゾン・メガ・ドラグーン》  7マナパワー5000
cipでブロッカーを焼き払う《クリムゾン・ワイバーン》のドレイク版。
強力だが最近は見ない。

《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》 8マナパワー9000
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンのドレイク版
にっくき《電脳聖者タージマル》を超えるためにボルコンで採用されている時がある。
構築済みデッキ+デッキケース(デュエルディスクみたいなの)についてきた限定カードで絶対数が少ない。

《ビトレイヤル・ドラグーン 6マナパワー1000
ちっぱいの少女ドレイク。詳しくはリンク先で


《闘竜妖精ティルニア》 3マナパワー2000
破壊された時に相手のパワー3000以下を破壊するか、山札からマナブーストするかを選べる。
スカートから覗く竜の脚が艶かしい少女ドレイク。


《ブレイブハート・ドラグーン》 3マナパワー1000
スピードアタッカーで、自分の墓地に火のカードが5枚以上あると攻撃されない。
速攻系で優秀なドレイクだが、構築済み限定。


《エンドブリンガー・ドラグーン》 3マナパワー2000
コイツがクリーチャーを殴るとそのクリーチャーはバトルなしで破壊されるが、コイツが殴られるとバトルなしで死ぬ。

《キラ・ゼクス・ドラグーン》 6マナパワー9000
バトルゾーンに自分の《竜音のキラ》がいればスピードアタッカーだが、いなければ自ターン開始時に自分のマナを2ランデス。
コイツを運用する際はキラが必要不可欠。
キラゼクスだが機動戦士は多分関係ない。
あとでアスラン出たけど


《闘竜鬼ジャック・ライドウ》 5マナパワー5000
ドレイク、アーマード・ドラゴンサムライを併せ持つ優秀なドレイクで、cipで山札からコイツと同じ種族を1つでも持つ進化クリーチャーをサーチ出来る。
バジュラをサーチして進化はよくあること。


《九龍騎神ドラン・ギレオス》 7マナパワー7000
ドラゴン・ゾンビまたはドレイクから進化する進化クリーチャーで、ドレイクを進化元にすればcipでハンデスを行い、ドラゴンを進化元にすれば攻撃時にアンタップクリーチャーを破壊出来る。
上記ライドウならどちらの能力も発動出来てお得。
「九龍」で「クーロン」と読むが、カードの読み仮名は「くーろん」の平仮名。

《死神竜鳳ドルゲドス》 3マナパワー5000
コストの割にパワーが高く序盤なら、パワー減少系の呪文で破壊される事は余りない。
墓地進化であるが、出すのにはさほど苦労はしないだろう。
更に1ターン、1体のブロッカーをブロックさせなくするなど、中々優秀な効果を持っており、速攻の天敵であるブロッカーを足止めできる。

コストパフォーマンスが優れてるため、墓地進化デッキの採用率は高い。


《ドラグ変怪》 3マナパワー4000
十王篇に入り登場したティラノ・ドレイク期待の新星。
バニラ並みのパワーを持ちながら相手が手札以外の場所からクリーチャーを出した時に山札破壊を行うコスト踏み倒しメタ効果と自分のデッキを相手の山札破壊から守る対照的な効果を持つ。
単純にティラノ・ドレイクデッキにつっこんでも良い働きができるが山札破壊の枚数は5枚と多い点と自分のカード効果にも反応できる点に着目し《父なる大地》等で相手のクリーチャーを無理矢理引っ張りだしライブラリアウトを狙う専用デッキも開発され、CS等でも結果を残している。



主なブレイブ・スピリット

《衝撃のロウバンレイ》 5マナパワー1000
スピードアタッカーで強制攻撃のデメリットを持つが、ドレイクとスピリットの攻撃時に相手のブロッカーを1体破壊する。
非常に強力なブレイブ・スピリットで、単騎で投入されることすらある。
蒼黒の知将ディアブロストと組めば相手をズタズタに。


《竜音のキラ》 3マナパワー1000
ドレイクの召喚コストを1下げる。
キラ・ゼクスを乗りこなすスーパーブレイブ・スピリット。


《深塊炎霊ロミュナス》 3マナパワー2000
《炎霊甲蟲ジャンガルジャン》 3マナパワー1000+
ロミュナスは水と火、ジャンガルジャンは闇と自然のクリーチャーの召喚コストを1下げる。
ジャンガルジャンはパワーアタッカー+2000を持つが、システムクリーチャーのさだめで殴ることはほぼないため、素でパワー2000のロミュナスの方が採用されやすい。


背景ストーリーでは

不死鳥編背景ストーリーでは主役格だったはずなのだが、いきなり敗北したことや同盟相手が目立ちすぎたため、何か微妙な立ち位置に。

一応、当初の設定ではドラゴノイドの子孫的存在という説明がされていた。
実際に共通する特徴はあるので納得のいく設定ではあるが、現在では半ば黒歴史気味に忘れられている設定である。

竜の末裔として不死鳥編世界で繁栄していたティラノ・ドレイクだったが、エネルギーを欲するグレートメカオーの軍勢に襲撃され、たくさんの仲間と資源を失ってしまう。

故郷、仲間、そして誇りをズタズタにされた《覇竜凰ドルザバード》は、断腸の思いでグランド・デビル軍に同盟を申し込む。
自分達に近い存在をここまでボコボコにしたメカオーのテクノロジーを恐れていたデビルは、これをすぐに承諾。
死者を蘇らせる禁断の実験に手を染めていくのだった。
一応、これによってグレートメカオー軍団を敗北に追い込んでおり、同盟自体は成功した。

極神編以降の背景ストーリーでは他のハイブリッド種族が出番を貰う中、徐々にフェードアウト。
神化編ではかつての同盟相手だったグランド・デビルのオリジンに対する「ミイラ取りがミイラ化」現象により、オリジンに寄生された個体が出現した。
ティラノ・ドレイクがいない時代にいた種族が、不死鳥編以降の新規種族であるティラノ・ドレイクを取り込んだという表現である。




追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM
  • デュエル・マスターズ
  • ティラノ・ドレイク
  • 不遇種族
  • ハイブリッド種族
  • 種族
  • 闇文明
  • 火文明
  • DM種族項目
  • 女の子もいるよ!
  • テクノ・ブレイク
  • デュエマ
  • 火文明の種族
  • 闇文明の種族

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 10:49

*1 「龍型種族=本家の龍たち、ドラゴノイド、エピソードシリーズ以降のヒューマノイド」「専用デッキの戦略=既存の闇や火の他種族と被り、特徴的なカードによる専用デッキも存在しない」など