闘龍鬼ジャック・ライドウ

登録日:2014/10/06 Mon 12:04:30
更新日:2024/06/02 Sun 12:17:42
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「進化せよ!我が闘魂、今まさに太陽と化す!」


「天、地、刃!我が魂よ、新たなる世界を切り開け!」
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闘龍鬼ジャック・ライドウ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。

DM-30「戦国編 第3弾 戦極魂(ウルトラ・デュエル)」にて初収録。レアリティはアンコモン。
DMC-56「ザ・サムライ・レジェンド」、DMC-62「ウルトラ・NEX」などにも再録された。プロモーション・カードにもなっている。

進化クリーチャーのサーチに長けたカードとして有名である。


スペック

闘龍鬼ジャック・ライドウ UC 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から、このクリーチャーと同じ種族をひとつでも持つ進化クリーチャーを1体選び、相手に見せてから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。

cipで同種族の進化クリーチャーをサーチできる。
最低でも アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ の三種族の進化クリーチャーをサーチ出来る。
勘違いしがちだが「ドラゴンから進化するクリーチャー」を全てサーチはできない。
アーマード・ドラゴンから進化できても、アーマード・ドラゴンを種族に持たない進化ドラゴンはサーチできない。
ドラゴンから進化する(ジャック・ライドウから進化する)フェニックスも無理だが、例外としてティラノ・ドレイクを種族に持ち、ドラゴンを進化元にする《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》などはサーチ可能。

デッキ構築時には適切な進化クリーチャーの選択を慎重に行うことが求められる。

ただし、テキストでは『このクリーチャーと同じ種族』となっている。
なので《無双龍聖ジオ・マスターチャ》などの種族追加効果がある場合は、追加種族もサーチすることが可能。
種族追加をした場合は、アーマード・ドラゴンを種族に持たない進化ドラゴンをサーチできるパターンもあると言えばある。
DMC-62収録時にはテキストが変更されて強制効果から任意効果になり、微妙な強化が行われた。

効果の解説だが、ジャック・ライドウは、アーマード・ドラゴンとティラノ・ドレイクを兼ね備えたクリーチャーだが、同じ種族を持つ進化クリーチャーとの相性は抜群に良い。

誰もが思いつく存在は《超竜騎神ボルガウルジャック》《九龍騎神ドラン・ギレオス》の二枚だろう。
この二枚は、進化元にした種族によって使える効果が異なるというギミックを搭載した進化クリーチャー。
そのため、サーチした後にジャック・ライドウを進化元にしてしまえば、両方の効果が使える。
両方の効果が使える二体は、相手に隙を与えないレベルでの破壊力を見せてくれる。

というか、ジャック・ライドウというカード自体がこの二体との組み合わせを考慮して考えられたクリーチャーだと思われる。
不死鳥編時期に、本来コンボ用カードとして作ったもののほとんど使われなかった《闘龍騎リューガライザー》の反省から来たのだろう。
イラストレーターも同じであり、明らかに狙ったとしか思えない要素が多い。

上述の2体以外の進化クリーチャーとの相性も良い。
殿堂入りした《超竜バジュラ》などもジャック・ライドウの良き相棒となりうる。
サーチして手札に持って来れば、安定した進化ができる。
超竜バジュラ・セカンド》《超竜サンバースト・NEX》なども候補か。

ドラゴンを投入しないティラノ・ドレイクデッキでも戦える性能なので、《轟竜凰ドラグランダー》《覇竜凰ドルザバード》をサーチするとよい。
マナカーブ的にも綺麗に繋がるため、確実性が高い。

サムライデッキでも活躍できるだろうが、サムライはドラゴンを兼ね備えたクリーチャーが多いので、アーマード・ドラゴンとやや被るか。

総評としては、非進化のデメリット効果のない5コストのアーマード・ドラゴンというだけで優秀。
種族・能力・パワー共に不安な面が存在しない。
これらの種族の進化クリーチャーを扱う場合は主要カードとして活躍が期待できるだろう。


呼び出す候補

■ドラゴンとティラノ・ドレイクの兼任ならば

超竜騎神ボルガウルジャック VR 火文明 (7)
進化クリーチャー:ティラノ・ドレイク/アーマード・ドラゴン 8000
進化-自分のドラゴンまたはティラノ・ドレイク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ティラノ・ドレイクの上に置いた場合、相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードをすべて見せてもよい。その中にドラゴンがあれば、アーマード・ドラゴンかティラノ・ドレイク以外の、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

DM-22で登場した進化ティラノ・ドレイク/アーマード・ドラゴン。
進化元にした種族によって、効果に違いが出る。

戦国編当時初めてジャック・ライドウを見た人は、間違いなくこいつの存在を思い出しただろう。
もちろん相性は抜群で、ジャック・ライドウを進化元にすれば、二つの効果を使える。

九龍騎神(くーろんきしん)ドラン・ギレオス VR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/ティラノ・ドレイク 7000
進化-自分のドラゴン・ゾンビまたはティラノ・ドレイク1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ティラノ・ドレイクの上に置いた場合、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードをすべて見せてもよい。その中にドラゴンがあれば、相手のアンタップされているクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

DM-23で登場した進化ドラゴン・ゾンビ/ティラノ・ドレイク。

ティラノ・ドレイクから進化するとcipで《解体人形ジェニー》と同じピーピングハンデス。
攻撃する時に下にドラゴンがあれば《デス・スモーク》を撃つ。

色こそは違うが、ティラノ・ドレイク持ちなのでジャック・ライドウでサーチが行える。
ドラン・ギレオスはドラゴン・ゾンビだが、能力で指定する種族は『ドラゴン』なので、ジャック・ライドウでも両方の能力が使える。

アーマード・ドラゴン

超竜バジュラ SR 火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000
進化-自分のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選んでもよい。相手はそれを自身の墓地に置く。
T・ブレイカー

殿堂入りしている伝説のドラゴン。
説明不要の驚異のランデスを行える。

殿堂入りしているため、なかなか手札に来にくいだろう。
そんな時こそジャック・ライドウ。確実にサーチが可能で安定した召喚が行える。
シールドやマナに入っていた場合は…しょうがない。

超竜バジュラ・セカンド R 火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000
進化-自分のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。その後、相手のパワー5000以下のクリーチャーを1体破壊する。
T・ブレイカー

全制覇挑戦パック Vol.3で先行収録されたアーマード・ドラゴンの進化クリーチャー。
バジュラから能力が多少変わっており、アタックトリガーのランデス能力が1枚に減り、代わりに相手のパワー5000以下1体を破壊する火力を獲得している。

ジャック・ライドウで、バジュラではなくこちらをサーチするのも良い。
バジュラと違い、殿堂入りになっていないため、確実に山札からサーチできる点も大きい。

超竜サンバースト・NEX P(R) 火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
進化-自分のアーマード・ドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップしてもよい。
パワー12000以上のクリーチャーとバトル中、このクリーチャーのパワーは+11000される。
W・ブレイカー

劇場版第2弾の入場者プレゼントとして登場した進化アーマード・ドラゴン。
無限掌》と同じ能力と、条件付きのパンプアップ能力を持つ。

相手が光ブロッカーなどを大量展開してきたときには、こいつを呼び出すといいだろう。

ティラノ・ドレイク

覇竜凰ドルザバード SR 闇文明 (6)
進化クリーチャー:ティラノ・ドレイク 11000
進化-自分のティラノ・ドレイク1体の上に置く。
フォートE:ブレイブ・スピリット(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ブレイブ・スピリットを自分のマナゾーンでタップしてこのクリーチャーを召喚していた場合、このクリーチャーは次のFE能力を得る)
FE-このターン、このクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を相手は使えない。
フォートE:ティラノ・ドレイク
FE-このクリーチャーは、相手のシールドを1枚ブレイクする。
W・ブレイカー

DM-20で登場した闇の進化ティラノ・ドレイク。
2つのフォートEを持ち、ブレイブ・スピリット側はS・トリガー封印、ティラノ・ドレイク側はcipでのシールドブレイク効果。

マナカーブ的に、サーチ→召喚 という流れが繋がりやすい。

轟竜凰ドラグランダー VR 火文明 (6)
進化クリーチャー:ティラノ・ドレイク 8000+
進化-自分のティラノ・ドレイク1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
フォートE:ブレイブ・スピリット(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ブレイブ・スピリットを自分のマナゾーンでタップしてこのクリーチャーを召喚していた場合、このクリーチャーは次のFE能力を得る)
FE-パワーアタッカー+4000

ハーフデッキに収録されたティラノ・ドレイクの進化クリーチャー。
強力なアンタップキラー。

ドルザバード同様、こちらもマナカーブ的に繋がりやすい。
ドルザバードとは好みで使い分けよう。

サムライ

戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ VR 火文明 (6)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/アーマード・ドラゴン/サムライ 11000
進化V-自分のサムライ・クリーチャー2体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、進化ではないサムライ・クリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。そのターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー

DM-30で登場した進化Vヒューマノイド/アーマード・ドラゴン/サムライ。
同じ種族のクリーチャーをバトルゾーンにノーコストで出せる能力を持つ。

サムライを呼べるジャック・ライドウの能力で、ヴァルキリアス・ムサシを呼び出せる。
ジャック・ライドウを進化元にするのも悪くは無い。

ただ難点としては、さらに進化元がもう一体必要なことと、手札消費が非常に激しいことか。

専用デッキ

ジャック・ライドウから、バジュラ各種進化ドラゴンをサーチして進化する専用デッキが作られている。
マナブーストによるバックアップのために黒赤緑で組まれる事が多い。

基本戦術は、ジャック・ライドウを出しながらもコスト軽減を生かすことになる。
コスト軽減を行う《コッコ・ルピア》によるコスト軽減や各種マナブーストを用いる。
そして、ジャック・ライドウを召喚して進化獣をサーチし、そこからコスト軽減でバジュラやボルガウルジャックを召喚し相手に攻撃を仕掛けていく。

戦術は簡単なため、意外と流れが決まりやすいところが特徴。
進化ドラゴンを安定して召喚できるため、ジャック・ライドウを出せばこちらのパターンに持ち込みやすい。

だが、弱点もなかなか多く、大型進化クリーチャーを使う都合上、一発の除去に対して脆い。
進化元を除去されたり、S・トリガーを使われたら再展開が出来なくなること。
また、黒赤緑で組まれること多いので手札が枯渇しやすく、ハンデスを連続して喰らったりすると除去で展開を妨害されるよりも苦しい戦いになることもある。

守りも手薄になりやすいので、ビートダウンの相手も厳しい。


デュエル・マスターズ プレイス

闘龍鬼ジャック・ライドウ UC 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク 5000
バトルゾーンに出た時、自分の山札から、このクリーチャーと同じ種族を持つ進化クリーチャーを探索し、1枚を公開してから手札に加える。その後、山札をシャッフルする。

DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。レアリティに変更はないが、性能は調整が起きている。
種族からデュエプレに登場していないサムライが削除されており、所持種族数が実質減っている。
山札からのサーチはゲームの仕様に合わせて探索となっており、効果も任意から強制に変更された。

探索の仕様の問題もあるので仕方ないが、サーチに関してはTCG版のように自由に動き回ることは出来ない。
と言っても《超竜騎神ボルガウルジャック》や《覇竜凰ドルザバード》に繋げる要員としては十分強力。

2021年8月26日以降

闘龍鬼ジャック・ライドウ UC 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク/サムライ 5000
バトルゾーンに出た時、自分の山札から、このクリーチャーと同じ種族を持つ進化クリーチャーを探索し、1枚を公開してから手札に加える。その後、山札をシャッフルする。

2021年8月26日のアップデートにおいて、サムライが追加される調整を受けた。DMPP-10においてサムライが追加されたことによる修正と見られる。
探索の範囲が広まり、TCG版と同様にサムライのサーチカードとして十分な働きを見せてくれる。


余談

  • 「闘龍騎」ではなく「闘龍 」。おそらくサムライ化した闘龍騎(アーマード・ドラゴン/ティラノ・ドレイク)ということだと思われる。



誤字、脱字、間違い!我が魂よ、新たなる追記・修正を切り開け!

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最終更新:2024年06月02日 12:17

*1 画像出典:pixiv イラストレータータカヤマトシアキ氏 『仕事絵21・闘龍鬼ジャック・ライドウ』 2009年5月31日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/4513658 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids