源君物語(漫画)

登録日:2014/10/25(土) 16:05:08
更新日:2024/11/15 Fri 01:04:58
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ほんの14人だ

源君物語 は週刊ヤングジャンプにて連載されていた作品。作者は稲葉みのり。全16巻。
源氏物語』を元にした恋愛漫画。恋愛物ではあるが青年漫画なので、乳首や性行為が描かれる。
週刊連載ではあるが作者が遅筆なため、掲載ページは毎回8ページとなっている。
源氏物語』については、こちらこちらを参照。


あらすじ

主人公・源光海は「女子よりかわいい」という理由で女子にいじめられた過去をもつ18歳。
両親の再婚とともに半ば追い出される形で、源氏物語の研究者である叔母・香子に家に居候することに。
大学入学を機に生まれ変わろうと決めていた光海に香子は、「「現代の光源氏」を目指せ」と言い渡し、14人の女性と恋愛を重ねさせていく。
14人の女性はいずれも香子の紹介であり、香子の家の居間の扉を開けて入ってきた彼女自身以外の、光源氏が恋愛した女君に見立てた女性14人と性行為をし、心をものにすること。
また、研究に反映させるため、光海は自分の女性関係の詳細を、香子にすべて報告しなければならない(どんな話をしたか、どのような行為をしたか、など)。

ここでいう14人とは、「藤壺」「葵の上」「紫の上」「明石の君」「花散里」「女三宮」「空蝉」「玉鬘」「夕顔」「末摘花」「源典侍」「朧月夜」「朝顔の君」「六条御息所」のことである。



登場人物


「こんなオレでも一応男ですから」
(みなもと)光海(てるみ)
主人公「光源氏」。中世的な容姿を持つ美少年で、女装がとても似合う。紫雲大学文学部1年生。
物心つく前に母親を亡くしているため、マザコン気質。中学2年の頃、女子から女装をはじめとしたいじめを受け、女性恐怖症に。
その割には性欲に溢れて暴走しやすく、たとえ相手がヤンデレであっても、「性欲>恐怖」で行為をするほど。
女嫌いを克服するため、半ば強制的に香子の研究対象となる。

「この扉を開けて入ってきた私以外の女。その全ての女の心を君のモノにしてもらいたい」
藤原(ふじわら)香子(かおるこ)
紫雲大学准教授。ドリルのような縦ロール風の髪型が特徴的な光海の叔母。
光海の父に頼まれ光海を居候に引き入れる。周囲が息をのむほどの美貌と豊満な胸が魅惑的で、光海に女性を紹介し、恋愛のお膳立てをする。
源氏物語の研究のため光海に「14股」実行をさせた張本人で、女性慣れしていない光海を大胆な行動で翻弄。光海のファーストキスを奪った。
攻略対象ではないものの、メインヒロインにして狂言回しともいえる。(ある意味「藤壺」にして「紫式部」?)

「私とこれから、どうしたい?」
桃園(ももぞの)朝日(あさひ)
紫雲大学文学部の4年生で香子のゼミ生。香子の姪で光海の従姉。図書館司書を目指している。
「14股」の一人目「朝顔の君」。二次元の男にしか興味がないエロコミック愛好家な腐女子
月子から携帯で送られる官能小説の試し読みをしている。
貞操意識が強く、異性として光海を意識し始めるが、自分の気持ちを認めたがらない。
現在「14股」の中で特に光海を意識している。

「もっと…ほしがりなさい」
桐山(きりやま)(あおい)
香子のマンションに住むネイルサロンの経営者。高圧的な目つきとショートヘアーが特徴的なクールビューティー。
「14股」の二人目「葵の上」。父親以外愛せず、行為の最中に「お父様」と叫んでしまうほどのファザコン。
香子に光海のことはどうかと尋ねられているが、あまり関心がない模様。

「今日は我慢必要ないですよ」
花田(はなだ)千里(ちさと)
紫雲家政専門学校1年生。温厚で家庭的な性格、笑顔が魅力的な癒し系。蕎麦屋「紫雲そば」でバイトをしている。
「14股」の三人目「花散里」。
下着で小さくしているが、香子以上の巨乳の持ち主。小学生の頃から大きかったため、重度の男性恐怖症に。
光海とはメル友の関係であるが、「辛いときは寄り添うくらいならしたい」とイチ友達として考えている。

「好きな子をいつも見ていたいからだよ」
六条(ろくじょう)美也(みや)
紫雲大学の教員。情報処理チューター。気さくで明るく優しい性格。光海が中学の頃、教育実習生として赴任しており面識がある。
「14股」の四人目「六条御息所」。
実は部屋の壁一面に光海の写真を飾るほどのヤンデレ。光海が中学の頃に受けたいじめを知っており、彼の心の傷を癒せるのは自分だけと考えている。
光海を監禁など暴走して香子に光海の写真を処分されるが、同時に『保護者』である香子の存在に警戒し始める。
常夏との交際を邪魔したりと、香子の静止を聞かずに行動を起こしている。

「紫亜ねぇ?お兄ちゃんにも会えたらいいなって思ってたの」
小若(こわか)紫亜(しあん)
紫雲大学初等部5年。ツインテールの長髪と天真爛漫な笑顔が魅力的な美少女。
「14股」の五人目「若紫」。小学生でありながら、光海が「異性」と意識するほどの独特な色気を持つ。将来は、香子のようなグラマーな体型になること。
光海が大学祭のミスコンに出場すると知った際は、「お兄ちゃん(光海)は私のものだから出場して欲しくない」と甘えてむずかって見せるほど懐いている。

「君から離れたく…ない…な…」
瀬見(せみ)伊予(いよ)
紫雲大学売店店員。黒縁眼鏡をかけており、髪を一つに結んでいる。
「14股」の六人目「空蝉」。押しに弱く、彼氏との交際もなし崩し的に迫られて関係を持っている。現状の打開ができず他人を僻み、酒を煽っている。
光海と一夜を共にしてからは、少しだけ前向きになる。

「私の本当の彼氏になってくれへん?」
常夏(とこなつ)(ゆう)
紫雲フィットネスクラブのインストラクター。ポニーテールと関西弁で話すスポーティな少女。
「14股」の七人目「夕顔」。中学、高校時代は病弱であったため自ら強くなろうとして体を鍛えたが、「強さはみせかけ」で「もろく儚い部分を隠すための鎧」を纏っている。
男性との交際経験がなく恋愛に憧れをもち、『気づいたら好きになってた』という理想の恋を希う。
光海と付き合い始め遠距離恋愛となるも、六条との話から「光海の本命は香子ではないか」と感じ破局に。

「な、な…、慰めに使っていい、ですよ」
末摘(すえつむ)(はな)
紫雲大学放送学科2年。小柄なメガネっ娘
「14股」の八人目「末摘花」。声優を志望する美声の持ち主だが他人と話すのは苦手。ソバカス顔で眼鏡を掛けた小柄な少女だが、胸は大きい。
香子の口添えもあり友人となった光海と、成人向けゲームの声優オーディションのため、常夏と破局した光海の「慰め」として処女を捧げる。

朧月子(おぼろ つきこ)
朝日の友人で腐女子仲間。紫雲大学大学院生。妄想好きで、官能小説家になるのが夢。ゴスロリ風のファッションが多い。
朝日同様男性が苦手だが、光海とはメールのやり取りをし、作品の幅を広げるため光海に小説を読んでもらっている。
光海の女装を、「小細工無用で最強なの。例えるなら、女性と見紛う光るような美しさだった源氏の君のごとし」と褒める。

  • その他
中将(ちゅうじょう)つかさ
中学時代に光海をいじめた女子の中心人物。紫雲大学の国際教養学部に在籍。
中学の頃は学年一の美女として有名だったが、憧れの先輩が自分よりも光海の容姿を褒めたため、目の敵にしている。
妻子のいる近衛教授と不倫しているが好意はなく、自分を飾るアクセサリーのようなものとして見ていた。
だが香子の考えで女装した光海に近衛教授を奪われ、その近衛は保身のために彼女を見限る。それを見た光海に「男見る目がない」と恥をかかされた。
また三人目の花田とのデートの時に鉢合わせし、「女に抵抗できない最高のダメ男」と評す。
それに対し花田は「源さんが好きなんですか?」と問われ面食らうも、その場を後にした。
学園祭のミスコンに出るも、対抗心を燃やし再度女装した光海に敗北。優勝者発表を辞退した光海から「おさがり」の一位を得るという再度屈辱を味わわされた。

村上(むらかみ)
光海の親友。紫雲大学1年生。香子に憧れて紫雲大学に。「ほどよい年上のお姉さんに童貞を奪われたい」と思っている。
子供の頃「美叔母に女を教えてもらうシチュエーション」を夢見ていた。

凪子(なぎこ)
月子の妹で、「御姉(おねえ)」と呼ぶ。香子に学ぶことを望み、紫雲大学へオープンキャンパスで訪れる。
光海が源氏の君っぽいと聞かされ期待していたが、「あないみじ(たいしたことない)」「むくつけし、けうとし(気味が悪い)」と酷評している。

近衛(このえ)
紫雲大学の心理学教授。理事長の息子。
妻子持ちなのに中将と不倫関係をもつも、光海の色仕掛けによって本性を暴かれ、連絡を絶つ。香子にも色目を使う。
光海いわく「自分の女より身分を守る方が大事な小心者」。



追記・修正は従姉や叔母と関係を持ち、14股をした方がお願いします。

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最終更新:2024年11月15日 01:04