源氏物語

登録日:2009/05/29(金) 00:16:08
更新日:2020/05/24 Sun 09:12:56
所要時間:約 14 分で読めます




日本人なら誰もが一度は聞いたことがあろう、大長編恋愛小説。
全五十四帖。

宮廷女房が語って聞かせるという形式をとる。
これは諸説ある内の一説であり、本来の題材が何だったのかは不明。


作者は、ご存じ時の大権力者「藤原道長」の娘「彰子」の家庭教師を務めたことでも知られる紫式部とされているが証拠はない。
むしろ作者が男性である可能性すら示唆されている(文法、表現法などより)。


古典文学の最高峰と言われ、その後の物語に大きな影響を与えた。
清少納言の『枕草子』が『「をかし」の文学』と言われるのと同様に、『「もののあはれ」の文学』と呼ばれる。

  • 文の途中で主語が変化
  • すさまじい数の敬語
  • 登場人物の地位によって使われる敬語が変化

…等々、他と比べるとかなり高レベルで読むのが難しい。
学生……特に古文が苦手な人にとっては地獄のような物語。

だが悲しきかな、ここ数年は源氏物語成立千年紀である。
つまり、大学入試などでの出題率が跳ね上がっている。



◆概要
類い希なる資質に恵まれたやんごとなき主人公「光源氏」と、巻ごとに登場する女性との恋物語を壮大な構想のもとに描き、人間のあり方を追求した作品。

より簡潔に言ってしまえば、最凶クラスのヘタレだがイケメンな主人公が、ありとあらゆる美女・美少女・幼女達とひたすらセックスしまくる物語。

あまりのハーレムっぷりから、「ライトノベルの原点」と言う人もいたりする。

当時の読者が交わした文(手紙)にも「○○(登場人物の名前)っていいよね~」とか書かれてるあたり、
今も昔もやってることは大して変わっていないという事かもしれない。



◆登場人物(※極一部です)

  • 光源氏

桐壺帝の第二皇子。後に臣下して源氏姓を賜る。
家柄、美貌、才能と性格以外は非の打ち所の無いまさに完璧超人。
彼が詩を詠んだり、舞を舞ったりするだけで周りの人間は号泣する。酷い人は姿を見ただけでも涙が出る。
第四十帖まで出てくる。

幼女から熟女まで守備範囲な素晴らしいストライクゾーンを誇り、
更にものすごい数の女性と浮気性全開でセックスしまくるなど、そこら辺のエロゲ主人公真っ青な絶倫。
簡単に言えば、女を侍らすことに特化した完璧超人。


ある意味彼の女食いの物語である。


■主な例(極一部です)

  • 夕顔とのセックスの後夕顔が変死(セックスが激し過ぎたとの説もある)した時に、
    「もののけのせいだ!」
    と発言。なんたるヘタレぶり。
    そして権力で夕顔の死を隠蔽。
    当然、夕顔の両親に彼女の死を告げせず、夕顔は行方不明扱いのまま。


  • 兄嫁(になる予定の人)を平気で寝取る。
    それらに対し、柏木が女三宮(自分の妻)とセックスをしたら陰湿な嫌がらせをする(ヤられた彼は死んでしまった)。

等、恐るべき行為を幾つも行う。


  • 桐壺帝

源氏の実父。桐壺更衣を溺愛しており彼女が亡くなってからかなり病んでいた。
後に彼女に瓜二つの藤壺女御が入内したことで復活。
死してなお源氏のことも溺愛しており、源氏が都落ちした際は朱雀帝を祟ってまで連れ戻そうとした困ったパパ。


  • 桐壺更衣

源氏の実母。素晴らしい美貌の持ち主。
帝に寵愛されていたが、他の妻たちに嫉妬されてイジメられ、死亡。


  • 藤壺女御

桐壺更衣に瓜二つな女性。源氏の義母。
桐壺帝に寵愛されたが、源氏に迫られて彼とセックスしてしまい孕ませられる。
そして源氏との仲を悩むことに。



源氏の正妻。不思議系ツンデレ少女。
出産時に源氏の愛人である六条御息所(熟女)の生霊に取り憑かれて死亡。
二人の関係は冷え切っていたが、死の間際には本気で愛された………多分。


  • 紫上

幼女(10歳)の頃、藤壺とそっくりだという理由だけで源氏に拉致られ、彼好みの女にするため調教された少女。藤壺の姪。
葵上亡き後、源氏の正妻ポジションを手に入れた。
ほぼ全編通してのメインヒロイン
源氏から最も愛されたものの、彼の浮気性に悩まされ、心労が重なり死亡。

紫上の様に、年上の男が幼い頃から目をつけていた女性を自分好みに育てるこの行為こそ、俗に言う「光源氏計画」である。


  • 頭中将

葵上の兄。源氏の義兄であり、親友であり、政敵という複雑なポジション。
素晴らしい容姿と才能を持つが、
「源氏が花ならアイツは木だ」
と言われてしまう可哀想な人。





◆源氏物語を元にした作品

『千年の恋 ひかる源氏物語』として実写映画化された。
紫式部が彰子に聞かせるという形式で、紫式部の自身の話も描かれる。
つまりリアル世界の「紫式部の物語」と、『源氏物語』の中の「光源氏の物語」が交錯するという凝った構成になっている意欲作なのだ。










が、










  • 紫式部の夫・藤原為信が浜辺で海賊に襲われ、パンツ一丁にされて殺される(史実では病死)

  • この時貴族達が助太刀に来るが、鎧もつけずに刀一本で無双するなど一時的に別作品に

  • 葵上が生霊(熟女)に取り憑かれた際、いきなり寝ていた布団ごと180°回転


  • 明石の君がまさかの海中出産

  • これまたまさかの紫式部と道長のラブロマンス

  • 唐突にオリジナルキャラ・揚げ羽の君(松田聖子)が歌い出す

…etc.

とツッコミどころも満載であり、むしろトンデモ映画として有名かもしれない。




漫画作品としては、大和和紀の『あさきゆめみし』が有名。
こちらは高評価を受けている。


また、アニメ『源氏物語千年紀 Genji』が2009年に放送された。


2008年の『「源氏」でわかる古典常識』は内容が漫画なので分かりやすく絵も可愛い。
人物が若く描かれ、ツンデレ幼女といろいろ狙っている。
頭中将はマジ親友。
藤壺(義母)や若紫(ロリ)等の女性との交わりもぼかしつつ描かれている。
2015年にはパワーアップ版が出ている。

こうした絵を今風にするなどして若者にも読みやすくした入門書は人気があり、
他には2011年の『マンガでわかる源氏物語』や2014年の『まんがで読む源氏物語』などがある。
こちらはどちらかと言うと絵柄的に女性向けと思われる。


2011年には映画『源氏物語 千年の謎』が公開された。

そのコラボとして、角川つばさ文庫から『源氏物語 時の姫君 いつか、めぐりあうまで』が出ている。
文は越水利江子、絵は台湾のイラストレーターであるIzumiが描いた今風のもの。

同時期には講談社青い鳥文庫からも『源氏物語 新装版』が出ており、こちらも児童向けなので同様に読みやすくしている。

Wonderland Warsにもソウル*1として登場。
主人公光源氏を元にした「源氏の君」(CV:中村悠一)と、紫上の幼いころ「若紫」(CV:M.A.O)が登場。
特に源氏の君は「紫には、指一本触れさせぬ!」という割と原作レイプな台詞を吐いている。

◆その他

なお二千円札の絵にもなっており、
これを見たロシアの某閣下
「日本は不倫や近親相姦を題材とした小説を紙幣に印刷して、流通させるほど社会が堕落したのか」
と言ったそうな。

そう言う自分はスクール水着が大好物な上に、ショタk…(ry
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また、明治時代には日本初の帰国子女である、津田梅子女史に英訳を依頼したところ、
「このようなエロ作品は、とても英訳出来ません!」
と断られたエピソードがある。

東京都青少年健全育成条例にも漫画版が引っかかる可能性が高い模様。





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