ゴグマジオス

登録日:2014/11/05 (水) 20:24:27
更新日:2025/02/20 Thu 21:16:06
所要時間:約 11 分で読めます





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沈め掻臥せ戦禍の沼に
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集会所G級 G★★★ 緊急クエスト
討伐クエスト
高難度:沈め掻臥せ戦禍の沼に
目的地 メインターゲット 報酬金 35400z
戦闘街 ゴグマジオスの討伐
制限時間 サブターゲット 報酬金 4200z
50分 ゴグマジオスの背中破壊
契約金 受注・参加条件
3600z G★3許可証
依頼主 大長老
依頼内容
ムォッホン!
頼もしき狩人よ。
不穏なる液体を撒き散らす巨体、
火薬の気配を感ずる息衝き…。
見やれ、背に纏わりつかせるはもしや撃龍槍か?
謎多き古龍の討伐を任せん!






モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
モンスターハンター4G』(MH4G)に登場。


概要

G★3緊急クエスト「沈め掻臥せ戦禍の沼に」に出現する古龍
ドンドルマ近郊に姿を現した正体不明の超巨大古龍。戦闘街で討伐することになる。

これまでの古龍が何らかの形で人に発見されたり、伝承に伝えられているにもかかわらず、
この古龍には一切の目撃情報伝承が残されていない。
数十年前から各地でこの古龍が起こしたと思われる事件はあったものの、今回の襲撃に至るまで一切の目撃情報はない。

生態

生物としての特性として、全身の至る所から重油と似た成分の「超重質龍骨油」を流し、人工物の火薬を好んで摂取するという生態に謎が多い古龍の中でも極めて異質な特徴を持つ。
全身には
  • 前述の重油が凝り固まった「塞鱗」
  • 油で絡め捕った人工物を固めた「城殻」
を併せ持ち、二重に補強された表皮は見た目以上の防御力を持つ。

更にその背中には、ドンドルマの歴史が詰められた「初代撃龍槍」が刺さっており、ギルドは「大なを誇る」として<巨戟龍>ゴグマジオスと名付けた。

ゴア・マガラ骨格ではあるが、サイズはラオシャンロン級ととんでもないことになっている。
しかしその巨体に反して線は細く、背中の撃龍槍と併せてかなり異質めいた雰囲気を漂わせている。
そしてこれだけの巨体でありながら飛行可能である。翼は朽ちているにも拘らずである。

…パっと見エヴァ初号機に見えなくもない。もしくはファイレクシアの抹殺者とか抹消者とか 。


\!/
おまえじゃねぇすわってろ

体中が朽ちかけに見える上にドロドロしたものを流し続け、直立だと人型に見えて
挙げ句の果てに直線状のビームを大爆発させる様子から巨神兵なんて言われることも。

ちなみにビーム発射前にはチャージをするのだが、その時に喉の辺りに ゚A゚ みたいに見える部分がある。



その発生の経緯

迎撃都市として発展したドンドルマにおいてかつて幾多もの戦果を上げた『初代撃龍槍』。
やがて発展や改良を繰り返した新型の撃龍槍が開発されるとその初代撃龍槍は兵器としての役目を終え、ドンドルマのシンボルとして祭られる事になる。
しかし12年前、その初代撃龍槍は倉庫から忽然と姿を消したのである。盗難とも事故とも考えられないこの謎の消失はドンドルマの人々に落胆と動揺を隠せずにいた。

そして現在、ドンドルマ周辺の武器庫が謎の襲撃を受け、大量の火薬類を消失する事件が多発。その襲撃箇所が段々とドンドルマに近付いている事からギルドは調査、その結果ドンドルマ付近に接近するゴグマジオスの姿を発見するに至る。そしてそのゴグマジオスの背には消失した初代撃龍槍が突き刺さっていたのである。



その謎

前述の発生経緯を見る限り、少なくとも12年前には本種は活動を開始していたと思われるが、具体的に活動の痕跡を見せたのは極最近になってからであり、前述のようにその間の目的証言や伝承、文献が一切無い。

ぶっちゃけ生態から体躯に至るまで『存在するだけで嫌でも目立つ』このゴグマジオスがそれほどまでの長い間誰の目にも触れなかったのは明らかに不可解である。
武器庫の襲撃に際しても護衛の兵士がいたにもかかわらず誰もその姿を目撃していないのだ。
それらの事実から異常に高い隠密行動能力を持っているのは想像に難くないが、ゴグマジオスが戦闘中にそのような能力を使ったという報告は未だに無い。

仮に本当に彼がステルス能力を持っているならその能力の完成度はオオナズチの比ではない。
もしくは作成できる武器から何かしらの催眠効果を持つ能力を持つとも推定されるが、その場合、武器庫の兵士ほぼ全員が気付く間もなく眠りに落とされた事になる為、ただでさえタフで火力の高いこいつがそんな能力を戦闘で使う事は不可能だったであろう。

またそのあまりにも非生物的な生態から『人工的に作られた生物なのでは?』というトンデモ説が論じられる等、他の古龍以上に議論の余地があるモンスターである。

ただ一つ言える事は彼が『謎が謎を呼ぶ古龍』という事だけである。

能力

ゴア・マガラと同じ骨格のため、そこそこの攻撃がゴアと同じモーションである。
が、その大きさゆえに動きはかなりダイナミックで、適正防具を装備していても一撃で体力の半分を持っていくほどの威力もある。
一部攻撃は火属性やられも付与してくる。
ガード不可能の攻撃も少なくないが、幸い動き自体は鈍重なのでしっかり回避したい。
時々華麗にサイドステップをかましたりはするが。

体勢は前に伏せた状態の四足状態と、後足で立ち上がった直立状態の二つの状態がある。
四足状態ならとんでもないサイズを除けば動き自体はゴア・マガラとほぼ同じ。直立状態はとにかくデカイ。
なお超大型ながら乗り攻撃が可能だが、これも状態ごとに乗り方が異なり、特に直立状態での乗り攻撃はゴグマジオス専用のアクションである。
さらに体力が減ると飛ぶ。

特筆すべきは、その全身から溢れ出る重油であろう。
油はゴグマジオスの動きとは別に滴っており、これに触れると「重油拘束状態」となる。
重油拘束状態は数秒足らずで解除できるが、移動も出来ず非常に危険なので、ゴグマジオスの攻撃がくる前にレバガチャか消散剤で素早く解除したい。
因みにこの重油拘束状態、ゴグマジオスの猛攻撃の嵐の中でハンターの足止めをするだけでも厄介なのに、なんと後述する熱線のダメージを増加させる効果まで持っている。
重油拘束状態で即死級の威力がある熱線を真っ向から受ければどんな防具でも即死は免れないだろう。
因みにスキル『粘着無効』があると重油拘束状態も無効化できる。これをつけておくと特に剣士は生存率が飛躍的に上昇する。
拘束されてオチる事が多いハンターは是非発動させておこう。

グラン・ミラオス「どっか壊せば油は止ま…は?止まんないの?」
シャガルマガラ 「俺だって地雷は怒り時限定なのに流石にないわー」
ダラ・アマデュラ「そもそも体力フルからそれってどうなのさ」

↑お前らも大概だけどな!

遠距離攻撃も充実。重油をそのまま高圧で噴出してくるブレスと、重油を一点に吹き続けて爆発させるブレス゚A゚がある。
前者は一直線に飛ばしてくる場合となぎ払うように飛ばしてくる場合がある。予備動作も短めのため、離れているからと砲弾拾いなどしていたら直撃して大ダメージ。油断できない。重油だけに
後者は高威力、火属性やられ、広範囲、長い持続判定*1に当たればダウンととにかく凶悪。しかしカッコイイ。
…やっぱこれエヴァなんじゃなかろうか。もしくはその油はファイレクシアの油だったりしないか?


体力が減ると油は爆発するようになり、ゴグマジオスも飛翔するようになる。さらにこの時点でBGMが変わる。初見では突然カン!カン!カン!と鳴り響く警鐘にビビること必至。
飛び上がったゴグマジオスはそこから全方位に向けてブレスを乱射するため安全に攻めるなら待避が推奨される。
『マグルガァ!』とは言わない。自爆もしない。すればいいのに。


慣れない内は火属性やられや粘着が非常に鬱陶しいためスキルでこれらを無効化したいが、
そこにはゴグマジオス最大の難題が立ちはだかっている。


それはゴグマジオスが非常にタフであるという点。
その体力の多さは、4人で挑んでも10分針前後が当たり前、ソロにいたっては30分で討伐出来ればかなり速い方というほど。
撃龍槍を毎回必ず使い、施設も駆使し、必殺の巨龍砲を撃って50分フルで殴り続けても倒れなかったという報告もあるようだ。

このタフさについては単純に設定された体力が多いのもそうだが、何より防御面の面倒な仕様が多すぎるという点にも起因する。
まずコイツの弱点部位は炎攻撃をして油が溶けた場所である。
なんと固定部位の弱点は無い
油が溶けた部位以外は非常に肉質が硬くこの仕様に気付かないと何処を切っても手応えがなく『コイツの弱点はどこだ?!』と狼狽える事になる。
またこの仕様がわかってもこれまた後述の分かり辛い要素を除いてどの部位の油が溶けるかは&ゴグマジオスの機嫌次第。運が悪いと全然狙いたい部位の油が溶けずジリ貧に…なんて事も珍しく無い。

更にコイツの弱点属性は火属性である。そう炎をバリバリの攻撃手段としているのに火が弱点なのである。
しかも逆に無茶苦茶効きそうな水や氷属性は全く効かない。
極めつけに火属性攻撃をするとその部位の油が溶けて前述の肉質軟化を能動的に起こせるので絶対に火属性武器を持ち込みたいが初見でこんなの気付くわけないだろ
コイツと始めて戦う時点ではあまり性能の良い火属性武器が作れないという事情も少なからず影響してる

要するにまとめると防御面の初見殺しのオンパレードなのだ。

初見だからこそ生存率を上げるスキルを発動させたくとも、初見では火力に全てを注ぎ込む位の姿勢でもやり過ぎということはない。
特に厄介なのはその肉質で、弾かれる程固い部位は少ないが、だからといって手近な場所を殴っていては全然体力を削れない。
昨今の狩りゲーはワンプレイが数分で終わることも珍しくない中、ゴグマジオスはそれらとはかなり対極的である。



攻略

とにかくこれでもかと火力を盛った装備を用意する、これに尽きる。
武器は爆破、龍、火属性の中で出来る限り強力なものを用意したい。


高級耳栓があれば攻撃チャンスが増えるが、こちらはアイテムの応急耳栓でカバー出来る。
回復アイテムが不足する場合は茸食マンドラゴラという手もあるが、そのスキルポイントも攻撃スキルに回した方がいいかもしれない。
ゴグマジオスの攻撃?気合でなんとか…。
余裕があるなら火耐性にも気を使いたい。少なくともブレスの爆発一発で消し飛ぶのは避けたい。
言うまでもないが叩きつけや突進等の物理攻撃の威力も半端ない。デカすぎて距離感を狂わされ、思わぬ一撃を喰らっても生存できるくらいの防御力は欲しい。


狙う部位は、尻尾や翼脚の油が流れている場所が肉質が柔らかいため、そこを狙うべし。
油が流れていないときはそこの肉質は硬化しているので、他の部位で油が流れている場所がないか探そう。
実はこの油は鎧の役目を果たしており、個体<液体<気体の順で肉質が柔らかくなる。
ゴグマジオスの熱を帯びた攻撃か、火属性の攻撃で柔らかくできるので狙うべし、特に気体の状態では胸などに龍属性が非常に通りやすくなる。
ガンナーは特に注意。重油に覆われた場所には非常に有効な貫通弾を初め、ほとんどの弾が効かない。火炎弾や大砲等を使って破壊を狙おう。
またその硬さのせいで普段は翼を広げられない為、前述の飛行能力を発揮するために全身の油を気化させて身を軽くしながら翼を広げるので、飛んだあとはダメージ自体は通しやすくなる。
…爆発する油の爆撃と縦横無尽に乱射されるブレスをやり過ごすことが前提ではあるが…

ちなみに背中を二度部位破壊するとダウンと同時に、背中に張り付いていた撃龍槍が剥がれて地面に落ちる。
この撃龍槍は一度だけ使用可能で、使用すると爆発四散して消える。
かつて長きにわたりドンドルマを守り続けた初代撃龍槍の最後の一撃である。無駄にしないよう、是非直撃させるべし。
また尻尾を破壊するとバリスタ用の拘束弾を落とす。

撃龍槍などの施設、持ち込んだアイテム、50分という時間をフルに活用して討伐に臨みたい。あとは慣れるしかない。
特に超ド級の威力の巨龍砲は使いたい。巨龍砲を使うために必要な高密度滅龍炭を入手するにはいくつかのクエストをクリアする必要があるが、やっておくべきだろう。
が、それでも武器種によってはかなり厳しい戦いを強いられる狩猟笛はソロ想定されているのだろうか?
どうしても無理というときは、狩友の力を頼ろう。

ちなみに巨龍砲を当てるとBGMが英雄の証に変わる。めっちゃ燃えるので、是非聞いてみよう。


装備

◇武器

外見はゴグマジオスからは想像も出来ないほど青く神秘的で特徴的な色合いをしている。
形状は大剣やガンランス等は石碑か棺をそのまま武器にしたようなものだが、
狩猟笛などは鉄の処女のような拷問器具を思わせるデザインをしている。


MH3Gから続くトンデモ武器名は今作でも受け継がれており、「○○の××」と言うものになっている。ぶっちゃけラノベのタイトルでも違和感がない。
更に説明文も仰々しい単語+倒置法で構成されており、リード文も務まりそうである。




性能は非常に高い攻撃力、素で紫ゲージ、高いマイナス会心の他、
ゴグマジオスは一切使ってこない「睡眠属性」を備えている。

睡眠属性に関しては色々な考察が飛び交っており、
一例として、「現実の重油からは有毒な石油ガスが常に揮発しており、吸えば数秒で昏倒するということに由来しているのではないかと言う言葉もある。
もしくは、「身体が朽ちるほどに長い時間を生きたこの古龍が眠り(永眠)を求めているのでは?」と言う意見も。

素で紫ゲージを持つが、かなり短いので業物でフォローする必要がある。


◇防具

武器とは違ってゴグマジオスの見た目を反映したようなおどろおどろしい外見が特徴。
ランスを背負えば擬似的に再現できるかも
発動スキル「秘伝」は、覚醒+属性攻撃強化+状態異常攻撃の混成スキルになっている。



余談

BGMは、通常時の「軋む巨戦」、怒り時の「超重の戟翼」の二つ。
「軋む巨戦」は映画「ダークナイト」、あるいは怪獣映画のBGMのような「圧」を感じさせる曲。
「超重の戟翼」は、重々しい音遣いはそのままにテンポが上がり、焦燥感のある曲調となった。冒頭に鐘の音がサイレンのように鳴り響くため、飛び上がるゴグマジオス共々驚かされたプレイヤーも多いだろう。


ゴグマジオス自体のぶっ飛んだ戦闘力とタフさ、そして不慣れな戦闘街というフィールドでの戦闘*2ということもあり
特にソロ民を中心にゴグマジオスが倒せず以降の要素が解放できないプレイヤーが続出した。
彼らは「マジオス難民」と呼ばれ、一時はこのクエストの手助けを募集する部屋が乱立していたこともあった。


+ 裏設定
雑誌『ニンテンドードリーム』のインタビューでいくつか設定が明かされた。
端折りながら解説すると、
  • ゴグマジオスは硫黄が主食で、重油は不純物を汗として出してる。
  • 実は身体は朽ちてない。しばらく飛べないのは重油で翼が固まってるため。
  • 目撃例がなかったのは、休眠期間が長いためと襲撃を受けても生存者一人も残らなかった可能性が高いため。
  • 最大の謎だった武器の睡眠属性は、終盤に少ないから増やしたいというプランナーの要望。
なお、これにより人工モンスターの説は失われた。




追記・修正はゴグマジオスに絶望しているハンターを助けてからお願いします。

画像出典:Magic: The Gathering,ファイレクシアの抹消者
© Wizards of the Coast
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  • 討伐を強いられているんだ!
  • モンハンラスボス
最終更新:2025年02月20日 21:16

*1 爆発後の靄にも攻撃判定があり、普通に緊急回避しただけでは無敵時間が切れた後に吹っ飛ぶ程の長時間

*2 イベントクエスト等を除けば戦闘街でのクエストは村ストーリーの最終クエストのみ。こちらでは戦闘街の説明等もあるのだがクリア後消滅してしまう