ゴリアピ(スマブラ)

登録日:2015/01/04 (日) 08:38:02
更新日:2025/02/04 Tue 16:42:44
所要時間:約 3 分で読めます




「ゴリアピ」とは「大乱闘スマッシュブラザーズ」に登場するファイターの一人「ドンキーコング」の持つ技である。
ドンキーコングの持つ技の中、それどころか全ファイターの技の中でも一二を争う威力を持ち、ドンキーコングになくてはならないものとなっている。
その技の性質上、対CPU戦よりも対人戦の時のほうが効果は高い。

ドンキーコングはスマブラ初期から参戦しているのだが、最近の作品になるにつれてその威力には磨きがかかっている。

追記修正、お願いします。




























   *   *
 *   + うそです
   n ∧_∧ n
 + (ヨ(*´∀`)E)
    Y   Y  *

ホントは威力なんて0の、ただのアピール動作である。
ルイージゲッコウガみたいに攻撃判定やらメテオ判定やらも存在しない。

ではなぜ、「最強」なのか?
単刀直入に言おう、それはこれがムカつくからである。

ムカつくからである。
大事な事なので二度言いました

他のファイターのアピールはどこかかわいらしいものから、そのキャラに合ったカッコいいポーズをとる。
だが、このジャングルの王者ことドンキーコングの行う↓アピはなんとまあ高い煽り性能を発揮した。

「アヒル口」で「両手を左右に伸ばして構え」「首を振る」という至ってシンプル、これだけ聞けば我々にも真似できそうである。
しかし、元々のドンキーの顔も相まって、これらが絶妙にマッチした結果、凶悪な煽りアピールとなったのであった。

見過ごされがちだが、実はこのゴリアピは他のアピールと比べても、初めから終わりまでの時間が短めである。
要するに隙が少ないので乱発可能。

高い煽り性能を持つが故、リアルファイトだとか回線切断につながる恐れがあるのでやりすぎは厳禁。
実際に報告が上がっている。
また、特に原作にあるポーズを元にしているわけでもないため、そもそもゴリアピ自体を嫌っている人も一定数いる。相手が嫌がっている様子なら、過剰に話を振らないようにしよう。

ゴリアピの歴史



┐(´^◇^`)┌ヴエェー

記念すべきゴリアピ初登場作品。
各キャラクターに1種類ずつアピール動作が割り当てられ、巨大化する人やハァァ~イする人、醤油ムース!としゃべる人らがいる中、我らがドンキーコングは

  • 両手を天秤のように上げ
  • 口を大きく開け
  • 顔を揺らしておどけたような声を出す

といううざいような面白いようなアピールを獲得した。
この当時は後の世代と違い全体モーションが長い、横Bがないため埋めてからの確定コンボが不可能、左向きでアピールすると背中を向けてゴリアピしてしまう、グラフィックの粗さからそもそも煽ってるように見えづらいなどゴリアピとしては不十分な部分が多数見受けられるが、それでも初登場作品としてゴリアピが受け入れられる礎を築いたことは評価されて然るべきだろう。

この頃はネタ的扱いもほぼなかったが、任天堂公式ガイドブックの裏表紙にて単独でゴリアピを決めるドンキーコングが載っているなど、後のゴリアピネタの片鱗をうかがわせるような扱いも見受けられたりしていた。


┐(´・◇・`)┌ホウゥオ?

64版→DXへの移り変わりでアピールが変更されたキャラもいる中、まさかのゴリアピ続投!
それどころかグラフィックの質が大幅向上し、ゴリアピの質も大幅アップ。アヒル口をするようになり、現在のゴリアピにつながるポーズと煽り力の高さはほぼこの作品で完成したといってよい。
ドンキーコングは新しく横必殺ワザ「ドンキーヘッドバット」を獲得。こいつで埋めてからのゴリアピという確定腹筋崩壊(リアルファイト)コンボが成立するようになり、悩まされた(笑わされた)プレイヤーも多数いることだろう。

ゲーム内においてもゴリアピポーズのドンキーが早速フィギュア化(forWiiUにおいてフィギュア化を果たした、と本稿で書かれていたことがあったが誤りである)。欲しい人はアドベンチャーモードをドンキーコングでクリアすればゲットすることができるのでレッツチャレンジ。
その他、映像特典(メニュー内から閲覧できる、スマブラのちょっとしたビデオ)でもモンキーラップに合わせてゴリアピを決めるドンキーの姿が映っているなど、公式からもちょっとずつネタ扱いされるようになってきた。


┐(´(゚)トェェェイ(゚)`)┌バウゥゥゥwwwwwwwwwwwwww

スマブラX以降はアピールが3種類に増加。ゴリアピはドンキーコングの下アピールに割り振られるようになった。(ちなみに上アピールがゴリラらしいドラミング、横アピールが体と顔を揺するというもの)
ゴリアピそのものはほぼ据え置きの性能をしているのだが、このソフトではゴリアピと切っても切れない出来事が起きていた。

おきらくリンチ、そしてインターネット動画サイトの隆盛である。

おきらくリンチを知らない方のために説明すると、この当時のオンライン対戦(「おきらく乱闘」)は匿名性が裏目に出て完全な無法地帯となっており、まともに遊ばないプレイヤーがこぞって普通のプレイヤーを袋叩きにする、という悪夢のような光景が極めて普通に見られていた。

そんな中でゴリアピは、そうしたおこさまプレイヤー(当時「リンチ厨」と呼ばれ忌み嫌われていた連中)を煽らせ怒らせ焚き付ける最強のアピールの一角としてめきめきと頭角を現したのだ。
それとほぼ同時に動画サイトが台頭し、リンチにもめげずゴリアピ(と勝利)を決めて視聴者の腹筋を崩壊させるスーパープレイ動画が多数投稿される。
その結果ゴリアピはスマブラのドンキーはおろか、スマブラのある種象徴的な存在として扱われるようになっていったのであった。(通称として「ゴリアピ」が付けられたり、風圧が発生する・攻撃判定があるなどといじられだしたのもこの頃である)
ただ、公式からのゴリアピいじりはかなり控えめ…というより皆無だった(前述のおきらくリンチ関係でユーザー間でのゴリアピネタがとんでもなく盛り上がっていたのも大きいが)。


Xのオンラインにおいてその真価をいかんなく発揮したゴリアピ、新作発売に伴い弱体化が危惧されたが…
何を思ったかさらに強化されて帰ってきた。
具体的には「黒目が小さくなり」「顔の向きが上になり」「口が小さく」「顔全体で振る」ようになった。さらに3DS版では立体の、WiiU版ではHD画質の美麗なゴリアピが拝めるようになるなど至れり尽くせり。

ただし肝心のオンラインにおいては、(結局実現しなかったけど)クリーンな対戦環境の実現のためにアピールの回数が有限になるという大幅なナーフを受けることに。
一応相手を撃墜することで回数が増えるものの、プレイヤーにはここぞというタイミングで最高のゴリアピを決める力が問われることとなってしまった。

その他、3DS版のモード「フィールドスマッシュ」においてアピールをすることで電撃攻撃が可能な「アピールサンダー」というアイテムが出現。
モード限定ながら、とうとうゴリアピが本物の攻撃判定を取得することとなったのであった。
ゴリアピは連発できるアピールの代表格としても知られており、ネタ・実用両面でアピールサンダーを有効活用できるアピールの1つとしてその名をさらに轟かせることとなった。
今日もどこかのフィールドスマッシュでゴリアピサンダーが輝いているだろう。

公式からのゴリアピいじりが激しかったのもこの作品。
WiiU版でゴリアピフィギュアが再登場(今回は白色ドンキーで新鮮な印象を受ける)したことなどは序の口で、スマブラDirectでカスタマイズ必殺ワザについて言及された際に使われたのが、あの埋めてからのゴリアピという最強コンボだったり、シンプル・オールスタークリアの一枚絵にも頻繁にゴリアピが使われていた。
一方で、公式のこういった振る舞いを悪乗りとして快く思わないプレイヤーも存在したようである。


全員参戦、の今作でもゴリアピは健在。
全体的なモーションはfor版からほぼ変わらず、変更点は公式からのゴリアピいじりがほぼ沈静化した程度となった。

今作ではアピール後半のモーションが全キャラ共通でキャンセルできるようになり、残念ながらゴリアピの「連発できるアピール」というアイデンティティーは失われることとなった。
ただしゴリアピそのものの連射性能は間違いなく上がっており、例えば相手が低%の時の埋めゴリアピ、相手と距離が離れているときのゴリアピなどをローリスクで行えるようになったことなどは見過ごせない強化点だろう。

オンラインにおいては、非常に惜しいことに「だれかと」モードにおけるアピールが完全に撤廃(コピーを解除するときのカービィのみ例外)。ゴリアピは封印を余儀なくされることとなった。
専用部屋では回数制限もないので存分に使いみんなを笑わせてあげよう。
もちろん初めて対戦する方への煽りゴリアピは厳禁です。マナーを守って楽しいスマブラライフを!


余談

あまりにも有名になり、また広まりすぎたがために最近ではゴリアピに対して耐性を持つユーザーも出てきた。
さらには「ゴリアピは癒し」「撃墜アピはムカつくけど撃墜ゴリアピしない相手には、物足りなさを感じる」等の声も。

また、映画や海外ドラマでよく見る「手のひらを上にあげて肩をすくめる動作」は欧米で「shrug」と呼ばれており「ダメだこりゃ」的な意味合いを持つ。要は欧米でゴリアピは「ただのウザい踊り」以上の意味を持つ、明確な煽りとして機能するのである。

3DS/WiiU版以降は、これに対抗するアピとして犬アピがある。
また相棒のディディーコングやゲストのソニックの「遅すぎだぜえwwww?」も煽りが高いと評判。

SPにおいて、DLC参戦のとあるキャラのアピールにゴリアピとは別ベクトルでプレイヤーに精神的ダメージを与えるアピール、リア充アピが登場。
しかしこれは、下手するとアピールをさせたプレイヤーもダメージを受ける危険性のある諸刃の剣でもある。

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追記修正はゴリアピに耐性を持ってからお願いします。

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最終更新:2025年02月04日 16:42