勇者ベッカムZ

登録日:2015/03/09 Mon 22:16:03
更新日:2024/08/03 Sat 14:34:33
所要時間:約 7 分で読めます







くらえ必殺...、

すベッカム!!

――勇者ベッカムZ



概要

勇者ベッカムZとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
月刊コロコロコミック2009年10月号の付録として登場した。

2009年の秋に公開された『劇場版デュエル・マスターズ 黒月の神帝』。
それと同時上映された『劇場版ペンギンの問題 幸せの青い鳥でごペンなさい』との関係から誕生したコラボカードである。


スペック

勇者ベッカムZ(ゼット) P 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/ドリームメイト 6000
ブロッカー
このクリーチャーが攻撃する時、「すベッカム」と言ってもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーをすべてタップする。
W・ブレイカー
元ネタ的にドリームメイトを所持している。

とは言え、自然及び火を所持しておらず、光単色のクリーチャーである。
現在までも、唯一の光単色のドリームメイトであるという珍しいクリーチャー。
そして、さり気なくエンジェル・コマンドも所持している。

それだけでも珍しいが、能力の発動に自分の台詞を使うという点でも面白いクリーチャー。

攻撃時に、ペンギンの問題の主人公・木下ベッカムの持ちネタの一つである『すベッカム』と言うことができる。
そうするとなんと、敵味方関係なく全てのクリーチャーがタップされてしまう。
原作漫画で、ベッカムがこの一発ギャグを言った後の他キャラのリアクションを上手く再現している能力と言える。

では、実用性の方ではどうか。

決め台詞を言うだけで能力が使えるという部分だけを見れば、能力の安定性は高い。
少なくとも、同じペン問コラボのデビルベッカムXXXよりははるかに実用性がある。

最初に攻撃をすると、味方の追撃は不可能になるが実質的なアンブロッカブルとして運用する事が可能。
そういや、同じコラボカードのフォルテさんも実質アンブロッカブルでしたっけ……
しかし攻撃タイミングの関係上、タップキルができないという点には意外と気が付きにくいので注意。

ただこの能力、率直に言ってしまうと使うには工夫がいる。

上記でも述べたように、攻撃時には味方もタップされてしまう。
そのため、ターン終了時に自軍をアンタップさせるカードを使わないと、相手に反撃の隙を見せてしまう点は痛いかもしれない。

そしてブロッカーを持っているが能力の都合上、生かされることは少ない。
むしろ、ブロッカー破壊が増えた環境でもあるのも辛いところ。

一応「進化ではない光のブロッカー」であるため《ヘブンズ・ゲート》で踏み倒す事はできる。
ところが、ヘブンズ・ゲートデッキとは能力的に相性は悪い。
実際なところアタックトリガーは任意だったりするのだが、使わなければただの準バニラだし……

だが、様々なコンボが考案できる能力でもある。

《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を初めとした、タップ後のアンタップが可能なクリーチャーとの相性は良い。
バトルゾーン全体が凍結に近い状態の中、相手クリーチャーやシールドに追い打ちを加えられる。

他にもサイレントスキル持ちのクリーチャーともそこそこ相性は良いだろう。

何はともあれ、ネタカードではあるが実用性が完全にないという訳では無いカード。
少なくとも、DMX-12が発売される以前のコラボカードの中では使い方がある方。

デビルベッカムやフォルテよりは使い道があると言える。


相性の良いカード

聖霊王イカズチ VR 光文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/オリジン 8000
進化-自分のエンジェル・コマンドまたはオリジン1体の上に置く。
クリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを好きな数アンタップしてもよい。こうしてアンタップしたクリーチャーはそのターン、「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー
オリジンの聖霊王。

クリーチャーが出れば自分のクリーチャーがアンタップしてブロッカーになる。
このイカズチの能力とベッカムZを組み合わせれば、相手クリーチャーを豪快にタップキル出来る。

簡単に出来る様なコンボではないが、試してみたいとは思える。

時空の剣士 GENJI(ゲンジ)・XX(ダブルクロス) VR 火文明 (7)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 7000
W・ブレイカー
覚醒-自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーがすべてタップされている場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
覚醒後⇒《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》

剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI(ゲンジ)・XX(ダブルクロス) VR 火文明 (14)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 11000
このクリーチャーが攻撃する時、「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードがファイアー・バードであれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れるかわりにとどまり、コスト7以下の火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
《時空の剣士 GENJI・XX》
覚醒獣と化したGENJI。

地味にベッカムのタップ能力とは相性が良く、てっとり早く覚醒条件を満たせる。
覚醒タイミング的にも、ベッカムZでの攻撃後に即刻覚醒出来たりもする。

独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍 P(R) 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ドリームメイト 6000
進化-自分のドリームメイト1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが進化ではないドリームメイトかビークル・ビーであればバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
ドリームメイトの進化クリーチャー。

ベッカムZはドリームメイト持ちで非進化クリーチャーなので、さり気なくこのクリーチャーで踏み倒せる。
だが、実際に踏み倒そう思えるかどうかは不明。

一応踏み倒せるということだけは頭に入れておいても損は無い……かもしれない。

眠りの森のメイ様 R 自然文明 (4)
クリーチャー:ドリームメイト 5000
バトルゾーンに出す時、このクリーチャーはタップして置く。
このクリーチャーをアンタップする時、かわりに自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それがドリームメイトであれば、バトルゾーンに出してもよい。それ以外であれば、自分のマナゾーンに置く。
踏み倒し能力が使えるドリームメイト。

上手くいけば、メイ様でベッカムZを踏み倒すことができる。
ここで注目すべき点は、タップ状態のメイ様をベッカムZのブロッカー能力で守れるという部分。

このことから地味に相性が良く、ネタ抜きに考えられる組み合わせである。


関連カード

デビルベッカムXXX P 闇文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ドリームメイト 13000
T・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、「ごペンなさい」と言ってもよい。相手がそれに対して「はい」と応えた場合、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。
同じく「ペンギンの問題」とのコラボカード。

文明色や種族、名前的にもベッカムZと対となっているクリーチャー。
パワーこそはベッカムZより大きくドリームメイト最高峰のパワーだが、性能はベッカムZ以上にネタ方面に突き抜けている。

実際に能力が発揮できれば相当強い……のだが、どう考えても認めてもらえるわけがないから無いも同然。

森の特攻隊長ペンペン中尉 P 自然文明 (2)
クリーチャー:ドリームメイト 1000
自分の他のドリームメイトすべてのパワーは+1000される。
自分の他のドリームメイトが破壊される時、自分の墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。
DMC-41で収録されたドリームメイト。

DMC-41などでのフレーバーテキストは「ペンギンの問題」のネタである。
そしてDMX-12では、ペンギンの問題の作者である永井ゆうじ氏がイラストを担当し、本物の木下ベッカムと化したのだった。

勇騎恐皇フォルテ P 闇/火文明 (10)
クリーチャー:ダークロード/ヒューマノイド 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーがブロックされた時、「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー
これもロックマンエグゼとのコラボカード。

ベッカムシリーズ同様に、こちらもデュエマの映画との同時上映がきっかけでコラボしている。
とは言え、ベッカムシリーズよりは真面目な雰囲気が漂っているが、こちらもこちらで性能は……


補足

名前の「Z」は「ゼータ」ではなく「ゼット」と読む。

このため、Zサポートを受けることは残念ながら出来ない。
登場時期的にも覚醒編に突入していないため、Z一族とはおそらく無関係。

とは言え、ライバル的存在のデビルベッカムXXXの存在や名前を考えると完全に無関係という訳でもないかもしれない。

ただしあちらの読みは「トリプルエックス」であり「XX(ダブルクロス)」ではない。
なのでXXのサポートは受けられない。



くらえ必殺...、追記・修正!!――勇者ベッカムZ

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最終更新:2024年08月03日 14:34