デューンゲッコー(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/06/21 Sun 14:46:04
更新日:2024/09/30 Mon 19:04:07
所要時間:約 5 分で読めます







こいつが居れば、百人力!




デューンゲッコーはデュエル・マスターズの種族である。

概要

闘魂編で登場した火文明の種族。
名前のルールは「ヒューマノイドまたはマシン・イーターの名前」+「リザード」。
進化クリーチャーは存在しない。

「Dune Gecko」の名前通り、「砂丘のトカゲ」らしい爬虫類クリーチャーたちで、
設定上はヒューマノイドおよびマシン・イーターのサポート種族。

…なのだが、ヒューマノイドはウィニー種族であるためサポートを自分たちでこなし、
マシン・イーターはそもそもデッキの潤滑油のような存在には成り得ても自分たちがメインになることはない種族。
そしてデューンゲッコーが彼らをサポートする能力を持っているかといえば、そんなことはなかった。

もはやなんで登場したかもわからない種族であり、おまけに「デューン(砂丘)」という英語が自分たちでも意味わかってないらしく
漫画「Duel Jack」作中では《光器ペトローバ》のまえで種族名のデューンって何だと言っていた。
そもそもデュエマで背景ストーリー上砂丘で有名な地があるわけでもない。
闘魂編で3体登場してから長らく経って4体目がエピソード2で登場したが、その後は再び空気に。

紹介

ムラマサ・リザード 火文明 (6)
クリーチャー:デューンゲッコー 4000
スピードアタッカー
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体は、このターンが終わるまで「スピードアタッカー」を得る。
英語名:Legionnaire Lizard
《切断伯爵ムラマサ》の搭乗するデューンゲッコー。主人がすでに無名な時点で不遇。
能力は悪いものではないが、自身が殴りながらSA付与できる《突撃奪取 ファルコン・ボンバー》や
マナ武装5で発動できる《爆轟 マッカラン・ファイン》侵略モードで発動できる《音速 ニトロフラグ》
常在能力の《永遠のリュウセイ・カイザー》などライバルが強すぎる。

のちに面白いところで注目されたのだがそれは後述。

ピーカプ・リザード 火文明 (5)
クリーチャー:デューンゲッコー 3000+
パワーアタッカー+3000
このクリーチャーの攻撃がブロックされた場合、バトルは行われない。ただし、両クリーチャーはタップしたままである。
英語名:Snaptongue Lizard
《無敵鉄人チョイヤ》の上位種のようなクリーチャーで、《解体屋ピーカプ》の搭乗するデューンゲッコー。
…そもそもチョイヤが使われてないのに使われるわけがない。チャンプブロッカーが生き延びつつ安全にブロックできると
むしろ相手側に塩を送っている。

ジョー・リザード 火文明 (6)
クリーチャー:デューンゲッコー 3000+
このクリーチャーは、クリーチャーを攻撃するときブロックされない。
パワーアタッカー+3000
英語名:Badlands Lizard
《鳥神兵クウザ》の上位種で、《爆炎野郎ジョー》の搭乗するデューンゲッコー。
クリーチャー攻撃時限定アンブロッカブルだが、そもそもアンタップキラーを付与してまでこいつを投げるなら
エヴォル・ドギラゴン》あたりにアンタップキラーをつけてやればすむ話である。
そういった優秀な後輩達を抜きにしてもかなり厳しいスペックと言わざるを得ない。

ウッカ・リザード 火文明 (2)
クリーチャー:デューンゲッコー 2000
ガードマン(自分の他のクリーチャーが攻撃される時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、攻撃クリーチャーはかわりにこのクリーチャーを攻撃する)
英語名:Sparkspine Lizard
なぜかエピソード2で復活したデューンゲッコーで、《オニウッカリ 爆マル》の搭乗するデューンゲッコー。
名前のセンスが光る。
だが能力は淡白なガードマン。自然文明なら活かしようもなくはないのだが…
ステロイドガードマンデッキで数合わせの採用が見込めるだろうか。

注目

上述のように、登場した4体が4体すべて、微妙な能力を持ち、これ以外の種類が出ていない、DM界でも1,2を争う不遇種族。
しかも気付いた人もいるだろうが、そもそも「〜・リザード」という種族の命名法則がメルト・ウォリアーとダダかぶりなのである。

こんなことからこいつらの存在意義が疑われていたが、後に《ムラマサ・リザード》が注目を浴びた。

ガチャンコ ガチロボ 水文明 (6)
クリーチャー:グレートメカオー/侵略者 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から3枚を見せる。それがすべてコストが同じクリーチャーであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら、好きな順序で山札の一番下に置く。
相手のシールドが2つ以下なら、自分の水のクリーチャーは攻撃もブロックもされない。
【ガチロボ6コスト統一】での採用が見込めるという意味で。
同じ火文明6コストでSAを付与できるクリーチャーには《龍覇 グレンモルト》から《龍魂城閣 レッドゥル》を出す方法があるものの、《ムラマサ・リザード》なら毎ターンガチロボやガチロボから出たクリーチャーにSA付与したりしてワンショットが可能となるため都合が良かったのである。

やったねムラマサ・リザード。後の3体?…うーん。

海外

海外の「Kaijudo」ではなぜか進化クリーチャーが存在する。
Big Hissy 火文明 (5)
進化クリーチャー:デューンゲッコー 6000
進化-自分のデューンゲッコー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。

…だけでなく、総数も非進化だけで11体と、それなりの種族になっている。
なんで日本とここまで待遇違うんだこいつら…

激震

そしてウッカ・リザードの登場から約5年、デューン・ゲッコー界に衝撃が走った。

月砂 フロッガ-1 火文明 (2)
クリーチャー:デューンゲッコー/ディスタス 2000
相手の進化ではないクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

王来篇にてディスタス化して復活した5体目のデューン・ゲッコー。
インフレが進んだ事もあり、ディスタス固有のササゲールだけでなく、進化クリーチャー以外の出たターンの攻撃を封じると言う軽さに反して中々に嫌らしい速攻メタ能力を引っ提げてきた。

でも今は、そんな事どうでも良いんだ。(デューン・ゲッコー的には)重要な事じゃない。

まず注目したいのはその名前。
ササゲールを持つディスタスの命名法則として、「元となったクリーチャーが単種族なら多種族冠詞が、多種族ならそれらを短縮した物が冠詞として付く」と言う物があり、元がデューン・ゲッコー単種族であるこのカードに付いてる冠詞は「月砂」。
つまり、変則的な形ではあるがデューン・ゲッコーの多種族冠詞が「月砂」と判明した歴史的快挙をこのカードは果たしたのである。初登場から約18年経ってようやく明かされた設定である。

更に名前をよく見てみよう。
ディスタス化したクリーチャーは冠詞の後に本来の名前を短縮したものが来て、ササゲール持ちなら「-○」と○にササゲールと同じ数字が入る。
そしてその名前は「フロッガ-1」。ササゲール関係を消して出て来る本来の名前を短縮したものは「フロッガ」。

…ちょっと待て。何者なんだ、お前は!?
そう、過去に登場したクリーチャーを元にしたディスタスの中でも既にカード化した上記4体以外のデューン・ゲッコーがディスタス化して登場したと言うまさかのカードなのである。
実は同弾には「背景ストーリーにのみ登場する人物がディスタス化した存在」と言うサイクルが登場しており、このカードもその1枚。
では、短縮すると「フロッガ」になる名前をそちらの方を探して見ると…

《ブルフロッガー》

まさかの命名法則ぶっちぎりである。
一応主人(?)である《奇襲兵ブルレイザー》から「ブル」を貰っているのだろうが、ブルレイザーはドラゴノイドである。
しかもブルレイザーの登場時期(基本セット)的にはヒューマイノドとドラゴノイドはいがみ合ってた頃である。
命名法則ぶっちぎりなのもそこが関係しているのだろうか。とんだ異端児も居たものである。

最後にフレーバーテキスト。

ブルフロッガーの鳴き声は回数ごとに意味が変わる。「ちぇいや」と1回鳴いたなら威嚇。2回鳴いたなら襲撃。3回鳴いたのを聞いた時には大口が目の前に迫っている。ちなみに、4回鳴いたのを聞いた者はいない。

ブルレイザーのフレーバーテキストにおける「ちぇいやー」は鳴き声であった事が判明。あちらでは4回鳴いているが、敵は既に食べ尽くしたと言う事なのだろう。

…とまぁデューン・ゲッコー的には非常に興味深い情報が詰まったカードなのである。
因みにこのカードが登場する前に音声収録されているデュエル・マスターズ プレイスにおいてはブルレイザー本人が「ちぇいやー!」と叫ぶので完全な後付け設定だと思われる。



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最終更新:2024年09月30日 19:04