ディスタス(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/04/25 (日) 16:34:27
更新日:2024/09/28 Sat 11:43:18
所要時間:約 6 分で読めます







ディスタス、それはディスペクターのように複数のクリーチャーが合成されたわけではなく、1体だけで作られた怪物。

ディスペクターの持つ超生命力はなく、足りない部分は陶器のようなもので補われている。




ディスタスとは、TCGデュエル・マスターズ」に登場する種族の一つ。


概要

DMSD-18「キングマスタースタートデッキ ジェンドルのディスペクター」から登場。王来篇のメイン種族の一つとしてフィーチャーされる。

王来篇のメイン種族であるディスペクターのサポート種族。
ディスペクターと同様に既存クリーチャーをモチーフにしたイラストだが、呪符や陶器を混ぜられたデザインとなっている
しかし、ディスペクターのような合体クリーチャーと言うデザインではないため、あちらと比べると元ネタの原型が色濃く残っている傾向にある。
一方で《海郷 エマジェン-1》等の呪文がクリーチャー化したディスタスなんてのも存在し、ハッちゃけ具合はある意味ディスペクターを上回るかもしれない。

サポート種族という事もあってディスペクターとの連携を意識した能力が目立ち、一部クリーチャーはディスペクターをサポートする専用能力の「ササゲール」を持つ。
あくまでも脇役という事もあってか、小型~中型クリーチャーが基本的。

命名ルールは「Dis+(元ネタの名前を一部抜き出した単語」という法則だが、ササゲール持ちは数字が入った名前。
冠詞に関しては多種族冠詞が基本的に採用されるが、元が多種族という場合には例外的に短縮した単語となる。

再現度が一貫していないディスペクターと比べると、ディスタスは元ネタを意識した能力設定のクリーチャーが多い。
背景ストーリーではディスペクターと同様に歴史への侮辱的な存在のはずなのだが、案外元ネタへのリスペクトはしっかりとしている連中と言える。

種族に関しては元ネタの種族をそのまま持ち越すが特殊種族はオミットされるパターンが基本的で、この設定はディスペクターと同様である。
しかし、実際にはオリジンイニシャルズXなどの特殊種族を持ち越しているディスタスも存在しており、詳細なルールは不明。


ササゲール

一部のディスタスが持つ専用のキーワード能力。
ササゲールを発動したクリーチャーを自壊させる代わりとして、場に出すディスペクターのコスト軽減を行う。
基本的にササゲールで軽減されるコストは「ササゲール+(数字)」の形で記載されている。
初期は能力を所持しているクリーチャーの文明の数と同じ軽減数になっていたが、やがてその法則に当てはまらない者も現れるようになった。
基本的に名前に数字が入っている者が所持しており、その数字が軽減数になる。


背景ストーリー

王来大戦においてディスペクターと同時に出現した種族。ディスペクターをサポートしながらレクスターズと戦う。

ディスペクターのように複数のクリーチャーが合成された存在ではなく、1体だけで作られた怪物とされている。
それでもディスペクターと同様に歴代の英雄の肉体を悪用した存在であることに変わりはない。
しかし、2体の生物が合体しなかった影響で命も1体分のみなのか、ディスペクターの持つ超生命力は得ていないらしい。
身体で足りていない部分は陶器のようなもので補われている。

《悪夢 ルドバット-1》が片言ながらも話している様子から察するに、会話は可能な生命体らしい。
ルドバット-1は《聖魔連結王 ドルファディロム》に自身の身を捧げることを栄誉と評している事から、ディスペクターには自己犠牲をしてでも尽くすことに喜びを感じている模様。
上述した超生命力を獲得していないという性質も、ディスペクターの生贄となる事を目標としているディスタスからすればそもそも超生命力を得る必要はないのだろう。

後にディスタスもディスペクターと同じく《龍魂珠》によって創造された事が明かされた。

王来大戦後に、龍魂珠の力を取り込んだ《煉獄大帝 キング・ロマノフ》によってディスペクターと共に新たなディスタスも合成されている。
龍魂珠製の一部ディスタスは大戦を生き延びていたが、それらもキング・ロマノフの勢力に取り込まれた。


主なカード

無頼 ブロンズ-1 C 自然文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク/ディスタス 1000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

青銅の鎧》が元ネタのディスタス。
元ネタの同様のスペックに加えてササゲールを持ち、種族もビーストフォークを抱えている事から元ネタの完全上位互換となっている。

マナブーストとササゲールの組み合わせによってディスペクターの早期の展開をサポートすることに役立つ1枚。

勇騎 バクアイラ-1 C 火文明 (2)
クリーチャー:ヒューマノイド爆/ディスタス 1000
このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたらカードを1枚引く。
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

龍覇 グレンモルト》の伴侶がディスタスへと変貌した姿。このアイラを見たらモルトは何を思うのだろうか。…その後に夫であるモルトさえもがディスペクターへと変貌したため、彼ら夫婦にとっては非常に迷惑な事であろう。
スペック的にはササゲール持ちで軽い手札交換が可能な軽量クリーチャーで、ディスペクターの種族デッキや赤単速攻で使いやすい。

Disエリカ C 自然文明 (5)
クリーチャー:スノーフェアリー/ディスタス 4000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
シールド・セイバー(自分のシールドがブレイクされる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)

ハラグロXのメンバーのエリカッチュもディスタスになってしまった姿。デザイン的には《雪精 エリカッチュ》の姿がモチーフ。
能力的には徹底的にシールドの防御を意識したスペックで特筆する程優れているという訳ではないが、スノーフェアリーのS・トリガーは多くないのでその点を見れば割と貴重な存在。
デザイン的にはよく見ないと陶器要素が分かりにくいくらいにディスタスらしさが薄かったり、革命軍がオミットされているのに革命軍のシンボルが記されていたり、何故か元ネタの種族だったスノーフェアリー風が単なるスノーフェアリーに退化していたりと、割とディスタスの中でも浮いている存在。

月砂 フロッガ-1 C 火文明 (2)
クリーチャー:デューンゲッコー/ディスタス 1000
相手の進化ではないクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

E2以来約8年ぶりに登場したデューンゲッコー
ササゲール以外に攻撃抑制のメタ能力を持っているが、その存在自体がデューンゲッコー界隈に衝撃をもらたした1枚。

Disカルセ・ドニー VR 光/闇/自然文明 (4)
クリーチャー:スピリット・クォーツ/ディスタス 1000
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
コスト5以下のクリーチャーを攻撃中、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
このクリーチャーが出た時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。

基本的に低レアリティのカードが多い中でベリーレアに選出された、《両断のスカルセドニー》が元ネタのディスタス。
マッハファイターに加えて自身を含めたコスト5以下の自軍クリーチャーの攻撃時限定でのスレイヤー化を行い、cipによってコスト5以下のクリーチャーを手札から踏み倒す。

マッハファイターにスレイヤーの組み合わせはクリーチャー除去としては非常に強烈であり、確実に相手クリーチャーを墓地に送れる。
cipによる踏み倒しもコストの範囲がそれなりに広いことに加えて、進化クリーチャーでも踏み倒しが可能な点も面白い動きが期待できる。
ディスペクターとの連携を前提としたディスタスが多い中で、このカードは珍しく単体でもかなり機能するカードだろう。

霊宝ヒャクメ-4 R 光/闇/自然文明 (6)
クリーチャー:パンドラボックス/アーク・セラフィム/ディスタス 4000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーが出た時または相手に選ばれたとき、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
ササゲール4(ディスペクターを召喚する時、コストを4少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

《霊騎秘宝ヒャックメー》のディスタス。
ササゲール持ちディスタスの中でも特に強力な1枚であり、ササゲール抜きでもかなりスペックが高い。
まず登場時に1ブースト+1ハンデス。ここだけ見ると《腐敗無頼トリプルマウス》だが、《ヒャクメ-4》はこれを『相手に選ばれたとき』にも使える。
相手としては後述の理由で一刻も早くコイツを除去しないといけないのに、ハンデスのせいで余計な手札消費を強いられる。
そのうえこちらにはマナ加速という恩恵をもたらしてくれるので、高コストクリーチャーメインのディスペクターには非常にありがたい。
さらに驚異的なのがササゲールの数値で、その数なんと自身の文明数を超えた「4」!
6マナで《ヒャクメ-4》を出し次のターンまで生き残れば、手札からのマナチャージなしでコスト11までのディスペクターを召喚できてしまう。
それ以外はトリガー持ちブロッカーと若干淡泊に見えるが、相手にしてみれば絶対に生かしたままターンを渡してはいけない存在が突然飛び出してくる可能性があるのはまさに「パンドラの箱」と言える。

龍魂珠(アントマ・タン・ゲンド) C 自然文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・オーブ/ディスタス 4000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から1枚をマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。
ササゲール2(ディスペクターを召喚する時、コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコストは0以下にはならない)

王来篇の背景ストーリーの黒幕にしてラスボスの一因そのため、オリジナルとなるクリーチャーが存在しない。
また、新種族ドラゴン・オーブを有し、ササゲール持ちなのに名前に数字を持たない特殊な存在。
カードとしては、山札上の5枚の内好きなカードをマナに送る能力を持つ。マナを利用できるデッキに於いてコンボパーツをマナに置ける強みを持つ。また、ササゲール2持ちで大物ディスペクターにも繋げられる。



追記・修正は、陶器が混ざった身体に改造され、上位存在に身を捧げた経験のある人にお願いします。

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最終更新:2024年09月28日 11:43