宣凶師ラッセルズβ

登録日:2015/09/17 Thu 20:48:17
更新日:2023/10/17 Tue 18:01:29
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絶滅と進化の果てで、言葉無き宣凶師は何を考えるのだろう。



概要

宣凶師ラッセルズβとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMD-26「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」にて収録。

復活を遂げたサバイバー軍団の新たな核となる、グラディエーター[サバイバー]。

スペック

宣凶師ラッセルズβ P 光文明 (4)
クリーチャー:グラディエーター[サバイバー] 3000
SV-ウルトラ・セイバー:サバイバー
サバイバー
ウルトラ・セイバー:サバイバーを持つ。

ウルトラ・セイバーとは、バトルゾーンから指定されている種族が離れる時に、自身を身代わりとして破壊できる効果。
ラッセルズの場合はこの能力がサバイバー能力なので、他のサバイバーに共有させることができる。

このカード一枚で、サバイバーデッキの防御性は著しく向上する。

共有能力によって、サバイバー同士がお互いに守りあえる。
場のサバイバー全員が身代わり持ちになるため、相手は場のサバイバーを壊滅させることは難しくなる。
強力な共有効果を持つサバイバーの除去を狙っても、小型のサバイバーでガードされることは必然。

『集まるほど強くなる』性質のサバイバーは、全体除去を非常に苦手とする。
また、一体一体のカードパワーが低いので、スクラッパー系統のカードの火力でまとめて粉砕されることも多かった。
しかし、ラッセルズによって付与したウルトラ・セイバーを使うことで、被害を半分まで抑えられる。
こうなると、ラッセルズの前で有効に使える全体除去はパワー低下くらいとなる。

攻撃面でも手堅くサポートできるのも強み。

DMD-26などの《オメガ・ゴライアスδ》中心としたデッキは、最終的にはサバイバーで一斉攻撃をする場合が多い。
サバイバーデッキに限らないが、一斉攻撃で怖いのはS・トリガーの除去でカウンターを受けること。
そんな時でも、ラッセルズがいれば一斉攻撃の際の不安も和らぐ。
攻撃してタップしたサバイバーをウルトラ・セイバーで身代わりすることで、アンタップ状態のサバイバーを保護できる。
こうなると相手は、スパーク系などのタップや《終末の時計 ザ・クロック》で無ければ、一斉攻撃のダメージを最小限に抑えることは難しくなる。

そんなラッセルズの唯一の弱点は、上記でも記載したがパワー低下による除去。

パワーマイナスの場合、ウルトラ・セイバーを使ってもパワー0なので場に保つことはできない。
サバイバーが登場した当時はパワー低下効果などDMに存在しなかったが、最近はこの系統の強力な除去が増えている。

特にラッセルズにとって最近の黒単デッキは天敵その物。

黒単での採用されるS・トリガー呪文の《魔狼月下城の咆哮》には細心の注意を払いたい。
もっとも、魔狼月下城の咆哮のパワー低下はラッセルズ自身が多少パワーを上昇させることで被害を逃れられる。
敵クリーチャーへ大きいパワー低下を起こす《凶英雄 ツミトバツ》にも注意が必要。
ツミトバツのパワー低下は多くのサバイバーを標的にするので、出させる前に何らかの対策を施したい。

逆に考えると、ラッセルズの弱点はパワー低下などの限定的な除去くらいしかない。
サバイバーデッキでラッセルズを出せた瞬間には、もはや場の壊滅の可能性は限りなく低いと考えても良いだろう。

光入りのサバイバーデッキ…というか今後のサバイバーデッキでは必須カードになると思われる。

相性の良いカード

死縛虫グレイブ・ワームγ R 闇文明 (5)
クリーチャー:パラサイトワーム[サバイバー] 3000
SV-このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の墓地からサバイバーを1体選び、自分の手札に戻してもよい。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
サバイバーのみに許された《凶星王ダーク・ヒドラ』とも呼ばれる強力カード。

ウルトラ・セイバーのラッセルズとヒドラ風の墓地回収効果を持つ両者の組み合わせは恐ろしい事になる。
それこそ、全盛期のヒドラを思わせるほど恐ろしい防御網と粘り強さを構築することが可能に。
もはや、破壊などと言った単純な除去は通用などしない。

バウンスやマナ送りに対しても強い効果を発揮する。
これらの効果で離れるサバイバーをウルトラ・セイバーで破壊して墓地に送った後に、
グレイブ・ワームで墓地回収を行って実質的なダメージを消滅させるのだ。

マナカーブ的にも綺麗に繋げやすくなっており、両者を場に揃える状況を作りやすい。

フウセンアワダケβ UC 自然文明 (4)
クリーチャー:バルーン・マッシュルーム[サバイバー] 2000
SV-このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき、自分のマナゾーンに置く。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
破壊されたときにマナ送りとなる効果を共有できるサバイバー。

ラッセルズの効果で身代わりになったサバイバーを次々とマナに送ってやれる。
結果的にマナブーストを行えるので、大型サバイバーの召喚を容易にしやすい。
相手も、逆にマナブーストの手助けをしてしまうので単純に破壊することを避けるようになるはず。

相性の良い二枚だが、フウセンアワダケが上記のグレイブ・ワームとの噛みあわせが悪い。
そのため、サバイバーデッキの利用者は必然的にどちらかの使用を止めることとなる。
当然、グレイブ・ワームの方が固いのでフウセンアワダケの使用が避けられる可能性が高い。

それを考えると、闇の入らないサバイバーデッキなどでラッセルズと組み合わせたい。

シータ・トゥレイト UC(P) 自然文明 (6)
進化クリーチャー:[サバイバー] 3000
S・トリガー
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
自分のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。
自分のクリーチャーを全てサバイバーにする、S・トリガー進化クリーチャー。

このクリーチャーの効果によって、非サバイバーもウルトラ・セイバー要員となれる
ラッセルズの効果を非サバイバーでも共有できるようになるので、場の防御網がさらに固くなる。
お互い同じDMD-26に収録されているので、是非一度は試してみたいコンボ。

ただ、シータ・トゥレイトのこの効果は種族デッキでもあるサバイバーデッキとコンセプト的に矛盾しているので使いやすくは無いという……。

威嚇するスマッシュ・ホーンα C 自然文明 (3)
クリーチャー:ホーン・ビースト[サバイバー] 2000+
SV-バトルゾーンにある間、このクリーチャーのパワーは+1000される。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)
軽いパンプアップを行えるサバイバー。

ラッセルズの苦手とするパワー低下除去を耐えさせるように施そう。
序盤~中盤辺りに使われるパワー低下除去は、基本的にラッセルズをギリギリ0に出来るカードが多い、
スマッシュ・ホーンによる+1000という小さい強化は、地味にパワー低下をギリギリ逃れさせられる可能性を作れる。

上記の魔狼月下城の咆哮の被害を抑えられるようになる他、《骨面人形ホネタン》などのパワー低下にもギリギリ耐えられる。

デュエル・マスターズ プレイス

宣凶師ラッセルズβ C 光文明 (3)
クリーチャー:グラディエーター/サバイバー 2000
自分の《宣凶師ラッセルズβ》以外のサバイバーが破壊される時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。
DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。レアリティはコモンに設定された。
ウルトラ・セイバーが単純な強制セイバーへと劣化し、しかもサバイバーで共有することが出来なくなっている。
能力の弱体化に応じて、一応コスト設定は下がったがパワーも下がっている。

コストが軽いので序盤にサバイバーを守る壁や単純なサバイバーを揃える数の要員としては機能するが、TCG版のように破壊以外の除去には対応できない。
TCG版のようなサバイバーの守護神にはなれないというのが現状ではある。

補足

  • フレーバーテキストは、とあるサバイバーのフレーバーテキストに似ており、それは《戦空の伝道士バルスβ》のプロモーション・カード版のフレーバーテキストである。ちなみに、バルスも種族こそラッセルズと異なるが、所属する文明は同じ光。
    実際かなりコアなネタであり、サバイバーを使っていた人でもすぐに気が付いた人はいないだろう。
    バルス自体はサバイバーの中では無名では無いが、元ネタのフレーバーテキストはプロモ版の物である。
    多くのデュエリストもバルスに関しては、従来のフレーバーテキストである『微妙な違和感~』のテキストの方が印象強いだろうし。
    ともかく、このフレーバーテキストを初めて見て一発でバルスネタだと気が付いた人は、かなりのサバイバーファンであると言える。

  • フレーバーテキストの文章も結構興味深い。闘魂編初期における絶滅からのエピソード3後の復活だが、初期の頃の雰囲気と変わった超獣世界に対して、古の世界の存在であるサバイバーも思うことは色々とあるはず。
    しかし、ラッセルズは喋れないらしく、何を考えているかは窺い知れないのだろう。
    ただ、復活したサバイバー達は安眠を妨害されたことで怒り狂っているらしいので、ラッセルズも怒っているのかもしれない。


追記と修正の果てで、時間無きWiki篭りは何を考えるのだろう。

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最終更新:2023年10月17日 18:01