シータ・トゥレイト

登録日:2015/04/03 (金) 21:19:30
更新日:2022/09/16 Fri 09:43:00
所要時間:約 5 分で読めます






無尽蔵に成長するサバイバーは、今まで以上に周りの生命を取り込みだした。




シータ・トゥレイト》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
月刊コロコロコミック2003年7月号の付録として登場した。

DMD-26「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」にも再録。この時レアリティがアンコモンに設定された。


スペック

シータ・トゥレイト UC(P) 自然文明 (6)
進化クリーチャー:サバイバー 3000
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて、それぞれの種族に加えてサバイバー種族を得る。

とにかく、色々とDMでは革新的なクリーチャー。
初の進化サバイバーS・トリガー獣と属性てんこ盛りである。

味方にサバイバーを追加させるという、DMでは初となる種族追加能力を持つ。
今でこそ種族追加は珍しい物でもないが、当時からすると珍しいものだった。
さらには、S・トリガー持ちの進化クリーチャーという面もこれまたDM初の試み。

じゃあ、革新的なカードだから強いはず……と思いきや正直なところ弱い。

まず、味方クリーチャー全てをサバイバーとさせる能力。
これはあくまで「サバイバー種族を得る」のであって、クリーチャー自身の能力が「サバイバー能力になる」訳では無い。
この辺を勘違いする人が多く出た。

一応言っておくが、シータ・トゥレイト自身は他のサバイバーの共有能力は貰える。

そもそも、サバイバーデッキにはサバイバー以外のクリーチャーを多くは投入しない。
じゃあ、シータ・トゥレイトを生かすためにサバイバーデッキに非サバイバーをデッキに多く投入するという訳にもいかない。
これでは、サバイバーデッキというデッキの意味が薄くなってしまう。

S・トリガー進化クリーチャーという面も微妙。

当然進化元がいなければS・トリガーで飛び出せない。
もっとも、このクリーチャーを奇襲的に出したからと言って相手に脅威になるかどうかは微妙。
ちなみに、このカードが活躍した漫画では進化元が確認できない状況で飛び出たので、多くの小学生の誤解を招く。

コストの割にはパワーも低く、すぐに除去される。
他のサバイバー進化が一定のパワーを持っていることを考えると、あまりにも貧弱に見える。
イラストだけ見れば、超獣世界でもトップレベルの大きさであるため、なお悲しい。

結論を言うと、このカードもDM初期の方針(付録カードは強くしない)の良い例かもしれない。
ギミックだけ見れば革新的なカードだから、実際のスペックの貧弱さが残念。

しかし、DMの歴史的に見れば確かに影響(種族追加・S・トリガー進化クリーチャー)は残したカードではある。


相性の良いカード

光器ペトローバ SR 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。
相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。

毎度おなじみの、種族デッキのお供。

シータ・トゥレイトの種族追加と組み合わせて、ペトローバでサバイバーを指定しよう。
バトルゾーンの殆どのクリーチャーを大きくパワーアップさせられる。

果たしてそこまでやる価値があるかは微妙なところだが、実際にやってみると意外と悪くないはず。

宣凶師ラッセルズβ P 光文明 (4)
クリーチャー:グラディエーター[サバイバー] 3000
SV-ウルトラ・セイバー:サバイバー
サバイバー

サバイバーにウルトラ・セイバーを共有させる、サバイバーデッキ期待の新人。

全てのサバイバーの除去耐性が高くなる……ここにシータ・トゥレイトのサバイバー種族追加を思い出してほしい。
そう、非サバイバーもウルトラ・セイバー持ちとなるので場の除去耐性がさらに高くなるのだ。
そこに上記のペトローバが組み合わされば、全体への火力除去にも強くなっちゃう。

DMD-26でシータ・トゥレイトが再録されたのは、このような使い方がされることを狙ったものだと思われる。
《シェル・ファクトリーγ》と共に、DMD-26に数少ない旧サバイバー組として再録された理由も納得できるね。

もっと他に再録すべき旧サバイバーがあるだろとか、そもそもシータ・トゥレイト自身にサバイバーデッキのコンセプトと矛盾する点があるとか思ってはいけない。


関連カード

シグマ・トゥレイト R 火文明 (6)
進化クリーチャー:サバイバー 9000
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
クルー・ブレイカー:サバイバー

ゼータ・トゥレイト SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:サバイバー 8000
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにあるサバイバーの数と同じ枚数のカードを引いてもよい。
W・ブレイカー

他の進化サバイバー達。

シグマに関しては現在でも通用するほど強力なスペック。
ゼータはかなり微妙なところだが、シータに比べれば能力自体は強いしパワーも十分。

実は、シグマとシータは意外と組み合わせられなくもない。
シータで非サバイバーをサバイバーにすることで、シグマのクルー・ブレイカーを補助できる。
また、シータ自身もクルー・ブレイカーの対象となれる点もある。

スリヴァ女王 R 光/水/闇/火/自然文明 (5)
クリーチャー:スリヴァー 7000
自分の超次元ゾーンから、クリーチャーを召喚してもよい。(コストは支払う)
自分のクリーチャーは種族にスリヴァーとサバイバーを追加する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレルマスターズ」に収録されたマジックとのコラボカード。
シータ・トゥレイトと同じサバイバーに加えてスリヴァーも種族追加する事が出来る。と言っても後者の恩恵を授けられるのが2022年現在では《筋肉スリヴァー》くらいだが…。
更に2打点持ちであり、超次元から直接召喚できるという特異な効果も兼ね備えている。
とは言え5色レインボーなので召喚難易度はシータより大分上である。

奇石 アゾールα C 光文明 (3)
クリーチャー:メタリカ[サバイバー] 2000
SV-ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
自分の光のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

サイバー・B・フィッシュα C 水文明 (5)
クリーチャー:サイバー・コマンド[サバイバー] 5000
SV-ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
自分の水のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

暗黒鎧 ギガリンα C 闇文明 (3)
クリーチャー:ダーク・ナイトメア[サバイバー] 2000
SV-スレイヤー(「スレイヤー」を持つクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
自分の闇のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

無礼な刃 ラッシュα C 火文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジ[サバイバー] 3000
SV-スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
自分の火のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

育ち盛りのホーンα C 自然文明 (4)
クリーチャー:ドリームメイト[サバイバー] 5000
SV−マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
サバイバー(自分のサバイバーすべてに、上のSV能力を与える)
自分の自然のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。

女王と同じくDMEX-18に収録されたカード達。
それぞれの文明に対応したクリーチャー達にサバイバーを与えられる。
効果範囲を狭くした代わりに汎用性が増したシータ・トゥレイトといった性能であり、SAやブロッカーといった文明に縁のある能力を対応する色のクリーチャー達に付与できる。


デュエル・マスターズ プレイス

シータ・トゥレイト SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:サバイバー 5000
S・トリガー
進化−クリーチャー
自分のクリーチャーはすべて、種族にサバイバーを追加する。
自分のマナゾーンにあるすべてのサバイバーのSV能力を得る。(ただし、同じ能力は重複しない)

DMPP-09EX「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」にて収録。レアリティはスーパーレアに昇格し、デュエプレ史上初のスーパーレアのS・トリガー。
レアリティの価値に応じて能力も調整され、マナゾーンにあるサバイバーのサバイバー能力を自身に適応できるという特殊な能力が追加された。
ただし、マナゾーンから得られるサバイバー能力は重複して得ることは出来ず、マナゾーンから能力を得る効果自体はサバイバー能力ではない。

パワーも5000と上昇しており、TCG版よりも比較的アタッカーとしての存在感や除去耐性が向上している。
進化元もサバイバーだけではなく全てのクリーチャーが対象範囲となっており、TCG版よりは出しやすくなっている。

マナからのサバイバー能力の獲得は派手であり、サバイバーの欠点であるバトルゾーンに味方がいないと機能しにくい点を克服している。
TCG版では、S・トリガーから出せても他に味方のサバイバーがいなければただの準バニラに近くカウンターになりにくいという弱点があったが、そこも解消されていると言える。
単純にマナゾーンから能力を得られることで、相手の心理へ不意打ちのような効果を与えることも期待できる。

一方でパワー自体はTCG版から上昇したが、あくまでもTCG版よりはマシというレベルで進化クリーチャーとしてはまだ物足りない部分はあるのでそこは上手くフォローしたい。
進化もTCG版よりはしやすいが、場にクリーチャーがいなければS・トリガーとして使えないことは変わらないのでそこは注意。


補足

イラストは自然文明の主要種族が集合したかのようなイラストとなっている。


何故このような合成獣らしいイラストになったのか。

イラストレーターによると、『自然文明に存在する全ての生物のアーキタイプ(原型・元型)である』という設定があったらしい。
シータ・トゥレイトが、背景ストーリーではどのような存在だったのかという興味を持たせる話である。

デュエプレ版では進化元の対象がクリーチャー全てに広がっているが、自然の各種族の原点ならば実はそれが正しい形と言えるかもしれない。




インターネットにいるアニヲタWiki(仮)の観覧者はすべて、それぞれの種族に加えてWiki篭り種族を得る。

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最終更新:2022年09月16日 09:43