オメガ・ゴライアスδ

登録日:2015/08/09 Sun 23:17:27
更新日:2025/07/19 Sat 08:53:57
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単体では弱くても、群れれば圧倒的な脅威となるのがサバイバー。

その終着地にたどり着いたその虫にオメガの名が与えられた。




オメガ・ゴライアスδ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMD-26「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」の目玉カードとして収録。

復活した新世代サバイバーの新たなフィニッシャー候補となる、ジャイアント・インセクト[サバイバー]。


スペック

オメガ・ゴライアスδ(デルタ) P 自然文明 (8)
クリーチャー:ジャイアント・インセクト[サバイバー] 5000+
このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
SV-このクリーチャーのパワーを+5000し、「W・ブレイカー」を与える。
サバイバー

ブレイドラッシュ・ワイバーンδ》を瀕死状態に追い込むような性能。

サバイバーへの共有能力としては、パワー+5000のパンプアップとW・ブレイカーを持つ。
つまり、このオメガ・ゴライアスδの実質的なパワーは『パワー10000・W・ブレイカー』となる。
ただし、素のパワーが5000なので《暴走龍 5000GT》などの一部のロック能力には注意。
それともう一つの能力としては、サバイバー能力では無いがマナから召喚することができる。

これらの能力は、サバイバーデッキの構築を幅広くしてくれる優秀な性能持ちと言える。

パンプアップ面に関しては、コスト設定などから見ると物足りないのではないのかという意見もある。
確かに、似たような存在の《星雲の精霊キルスティン》や《護蓮妖精ミスティーナ》を見ると、そんな感じがしないでもないだろう。
ただ、それでも非力なカードが多いサバイバーにとっては+5000という強化はありがたい。
サバイバーが苦手とする、スクラッパー系統の除去カードを乗り切れるようにもなれる。

そして何より、マナ召喚可能という点がオメガ・ゴライアスδの強さを支えている。

DMではありがちな『切り札がマナブーストでマナに落ちた』『手札事故でマナに切り札を置かないといけない』という事態を無くすことに成功している。
これで、序盤から心配することなくマナに置いておけるという部分は心強い。
サバイバーのマナブースト要員である《猛毒モクレンβ》に関しても、安心して使用できる。
忘れがちでもあるが、マナ送りの除去にも強いという点も忘れてはいけない。

こうなると、苦手となるのはランデスによるマナ破壊で墓地に置かれることくらい。
ただ、あんまりマナランデスに関してはそこまで気にする必要もないと言える。
それに闇入りサバイバーならば、あの《死縛虫グレイブ・ワームγ》で簡単に墓地回収ができる。
まあ、グレイブ・ワームさんは入手自体が今現在は難しいんだけれども。

それと、このオメガ・ゴライアスδも当然サバイバーであることを忘れてはいけない。

サバイバーである以上、他のサバイバーと力を共有させることはもちろん可能。
オメガ・ゴライアス自身も《トリトーンβ》のアタックトリガーでのドロー効果を得たり、《雲上の精霊オービスγ》のcip効果を得るのも可能。
こんな感じで、ゴライアスにもどんどん能力を共有させていこう。
現在の時点でもサバイバーの総数はそう多くは無いが、DMD-26の復活劇があった以上、今後さらに相性の良いサバイバーは増えていく可能性はある。

ともかく、今後オメガ・ゴライアスδの存在がサバイバーデッキの選択肢を広げていくのは間違いない。


相性の良いカード

フウセンアワダケβ(ベータ) UC 自然文明 (4)
クリーチャー:バルーン・マッシュルーム[サバイバー] 2000
SV-このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき、自分のマナゾーンに置く。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)

強力すぎるライバル《グレイブ・ワーム》の存在で、あまり注目されなかったカード。

しかし、ゴライアスのマナ召喚との相性は抜群。
ゴライアスが何らかの理由で破壊されても、代わりにマナに行くことによって疑似モヤシとして運用できる。
今後、闇を入れないサバイバーデッキにフウセンアワダケが投入される可能性は高くなった。

他にも、DMD-26の新規カードはフウセンアワダケと相性が良く、このカードの評価自体が見直される可能性もある。

流星魚α(アルファ) C 水文明 (6)
クリーチャー:フィッシュ[サバイバー] 3000
SV-このクリーチャーはブロックされない。
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)

かつてはこのカードのためだけにサバイバーに水を入れる価値があるともされたクリーチャー。
基本的に流星魚は、そのアンブロッカブル共有という点でフィニッシャーとは文句なく相性が良い。
そんな訳なので、当然今回登場したゴライアスとの相性も抜群な物。
ゴライアスによるサバイバーの一斉攻撃を大きく手助けできる。

詳しくは個別項目を参照。

スフィンティラノスβ(ベータ) UC 火文明 (6)
クリーチャー:ロック・ビースト[サバイバー] 3000
SV-スピードアタッカー
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る)

あんまり注目されなかった、スピードアタッカーを共有させられるサバイバー。

こんなサバイバーだが、サバイバーによる一斉攻撃を目指すゴライアスとは相性が良い。
ゴライアス自身の召喚酔いを消すことで、ゴライアスも攻撃要員として参加させられる。

ゴライアスの後に召喚する可能性のある低コストサバイバーの召喚酔いを消せる点にも注目したい。


競合相手になるカード

シグマ・トゥレイト R 火文明 (6)
進化クリーチャー:サバイバー 9000
進化-自分のサバイバー1体の上に置く。
クルー・ブレイカー:サバイバー

これまで、一般的にサバイバー唯一のフィニッシャーとされたカード。

オメガ・ゴライアスの登場……と言うより、DMD-26の登場でこのカードの立ち位置が変わってくると思われる。
DMD-26では火のサバイバーは登場せず、当然DMD-26のデッキ自体もシグマ無しでも成り立つ。
つまり、新規サバイバーの存在によってサバイバーデッキに必ずしも火を投入しなくても良くなった。

ただし、シグマが以前と変わらず強力なサバイバーのフィニッシャーであることは疑いようもない。
サバイバーの新たなフィニッシャーとして設計されたオメガ・ゴライアスとは、好みで使い分ける必要性があると言える。

ゴライアスがシグマに勝る点は、味方の大幅パンプアップ・マナ召喚などによる安定性の高さなどか。
逆にシグマがゴライアスに勝る点は、クルー・ブレイカーによる一撃の破壊力・素のパワーの高さなどが挙げられる。

また、どちらか一つでは無く両者ともにサバイバーデッキに投入するダブルエース体制のデッキの構築も十分に検討できる。

詳しくは個別項目を参照。


関連カード

星雲の精霊キルスティン VR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000+
ウェーブストライカー
WS-バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+5000され、「ブロッカー」と「W・ブレイカー」を得る。

サバイバーと似た性質を持つウェーブストライカーの切り札。
効果の方もW・ブレイカー付与にパワー+5000の共有とゴライアスに似通っている。

ゴライアスの方が1コスト重い代わりに単体でもパワー10000の2打点持ちとして場に出せて、更にマナ召喚にも対応している事から安定感はこちらが上。
反面、キルスティンは単体ではパワー5000しかないクリーチャーだが、WSが起動すれば味方全体にブロッカー込みで付与できる事から爆発力で優っている。

詳しくは個別項目を参照。


補足

新規サバイバーとして色々と語る点も多いのがこのカード。

δの称号

まずDMD-26のサバイバー全体に言えることだが、レアリティが無いのにもかかわらずδ(デルタ)の称号を所持している。
当時のサバイバーにおけるδ(デルタ)の称号は、ベリーレアのカードに与えられた。
ここから考えるに、ゴライアスの性能はベリーレア相当だと考えられたのだろう。

なお、DM-06までにおいて非進化でスーパーレアのサバイバーは登場していない。
つまりδ(デルタ)の称号は、サバイバーにおける最高の称号だと考えることも出来る。
……唯一のδ(デルタ)持ちという事が特徴でもあったブレイドラッシュが泣いている。

種族面での救済

実は久々に登場した新規ジャイアント・インセクトでもある。

ジャイアント・インセクト自体は不遇種族であり、新規カードにはなかなか恵まれない。
エラッタでジャイアントの仲間入りを果たし、単体では強力なカードもあるが、初期の頃以外は影の薄い種族である。
そんな初期のDMでしか目立っていなかったジャイアント・インセクトがサバイバーメインとは言え、目玉カードとなったのは嬉しいところ。

能力調整の裏話

Deadman氏が語るところによると、発売前に能力面で調整があった模様。

この話は「デュエル・マスターズグランプリ-1st」におけるDMD-26の開封生放送の際に説明された。
元々は、ゴライアスのサバイバー共有は『W・ブレイカー付与』では無くて『ブレイク数追加』だったらしい。
しかし、テストプレイで確かめたところ、強すぎるのではないかとされて今の状態に落ち着いたとのこと。
実際に調整無しで世に放たれていたら、元々W・ブレイカーを持っているサバイバーの攻撃力がさらに高まっただろう。

フレーバーテキスト

冒頭から早速、サバイバーは単体では弱いと語られる。
だが、群れれば圧倒的な驚異となるとも語られており、サバイバーの特徴を表している文章となっている。

そして、その終着地にたどり着いたオメガ・ゴライアスは、『オメガ』の名を与えられたらしい。
オメガ・ゴライアスの『オメガ』という名前の由来はここから来ていると考えられる。
ちなみに、ゴライアスという名前は旧約聖書のサムエル記に登場するペリシテ人の巨漢の名称。
ジャイアント・インセクトであるこのカードに相応しい名前と言えるだろう。

このカードの後にも超GRのサバイバーや各文明をサバイバーに染め上げるサバイバーなど、特殊なサバイバーが何度か登場すれどオメガを名乗る者はなかなか現れず、DMEX-18にてついに背景ストーリーのサバイバーが再び沈静化した事が明らかになった。
今後は新規サバイバーがあまり出なくなる事を考えると、終着地とやらにたどり着きオメガの名を得たゴライアスは無二のサバイバーになったと言える。



単体では間違えても、群れれば圧倒的な追記・修正と出来るのがWiki篭り。
その終着地にたどり着いたそのWiki篭りにメンバーのアカウントが与えられた。

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最終更新:2025年07月19日 08:53