太郎丸(がっこうぐらし!)

登録日:2015/09/30 Wed 05:30:00
更新日:2023/01/16 Mon 21:02:22
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わふ




太郎丸とは、がっこうぐらし!に登場するもふもふな子犬である。
CV:加藤英美里


【概要】

日常系にありがちなマスコットポジションの動物……に見せかけたゾンビ物によくある犬要素。ラガーマンではない
このゲームやゾンビ映画などで敵味方問わずわんこにお目にかかった人も多いだろう。
その扱いは改変はあっても基本的に原作・アニメで同じ流れとなっている本作の中では珍しくかなり異なっており、
アニメ版では原作から出番が多く増やされることとなった。

【原作】

巡ヶ丘学院高校に迷い込んできたところをゆきに保護された子犬。
保護された時点で既に感染しており、ゆきの精神状態を案じるめぐねえの配慮によって放校処分になった。
しかし、ゾンビ化した姿で学校に戻ってきてしまい、結局めぐねぇによって殺処分される事となる。
この事が、ゆきが抱える「現実逃避・幼児退行」をより加速させる要因となってしまった。
なおこのエピソードの時点ではショッピングモールに「遠足」していない為みーくんと太郎丸の接点はゼロ。

【アニメ】

第1話から登場。原作では一転して本作の明るさを強調させる要素となったため、原作ファンは驚いたという。
他の部員にダダ甘えする一方で原作では接点のなかったみーくんを極度に嫌っており「原作との整合性を取るため」と思われていたが……。

その出自は第4話で明かされることに(第1話は状況を前倒ししたエピソードのため。いわゆるVガン形式)
元々はショッピングモールに来ていた老婦人が飼っていた子犬であり、ゾンビ騒動が起きる前にも一度みーくんに可愛がられていた。
だがゾンビ騒動が起きて事態は一変。飼い主の老婦人は速攻でゾンビ化し、太郎丸はみーくんとその友人圭と共にショッピングモールの一室に籠る羽目に。
当初は楽しく百合ップルのペットとして暮らしていたものの、やがて閉鎖生活に倦んだ圭によってモールぐらし!は瓦解。
この時部屋の外に出た太郎丸をみーくんが激しく叱責したことが、その後太郎丸から嫌われる原因になったものと思われる。

ショッピングモールにやってきたゆき達一行に対して吠えまくったことがきっかけとなり、みーくんは孤立した状況から救われることに。
だがこれはあくまで「結果」であり、学園生活部での暮らしを始めるとみーくんに対する太郎丸の不信は露わとなってしまった。
その後は肝試しにゆきとノリノリで参加したり、りーさんのおっぱいに抱きかかえられたり、浄化槽でクルクル回りながら滑ってみたりと
kawaiiを全面に押し出した、わんこらしい癒しを物語に添えていたのだが……

【ゾンビ化】

浄化槽をプールに見立てて遊んだ日の夜、太郎丸はいつものように首輪を抜け、廊下で遠吠えをしていた。
だが地下から何かを感じ、バリケードを潜り抜けて地下一階へと迷い込んでしまう。そこには変わり果てためぐねえが……

いなくなった太郎丸を追って地下へと来たくるみが見たものは、既にゾンビ犬と化してしまった太郎丸の姿であった。(マスコットキャラのイメージが壊れるのを恐れてかゾンビ化してからは口元以外が影で隠されている)
そのショックが遠因となり、直後にめぐねえに襲われたことでくるみもまたゾンビ化の危機に立たされてしまう。
アクシデントにより校舎には元生徒のゾンビが満ち溢れ、まさに絶望的な状況となってしまった。
視聴者の中には「餓狼丸」「これはタロウマル=サンのキュゥべえ案件では?」「学園生活部が全滅した後に人語を喋りだしそう」
と声が声だけに心無いことを言い出す者もいた。

【アニメ版の結末】
その後地下から脱走した太郎丸は、学園生活部の皆の危機を助けようと放送室に向かっていたゆきの前に現れる。
それまでの経緯からゆきも太郎丸の毒牙にかかってしまうのかとおもいきや、ゆきを取り巻いていた他のゾンビに向かってタックルからのトライ飛びかかっていき、ゆきが放送室にたどり着くのを助けることに。ゾンビ化しても生前の本能が強く残っていた事に視聴者は驚いた。
流石にゾンビの衝動は抑えられなかったのか最終的にゆきに飛びかかるも捕獲され、みーくんが地下から持ってきたワクチンを接種されるのだった。

翌朝、そこにはワクチンによってなんとかゾンビ化の危機を脱したくるみ、そして太郎丸の姿があった。
だがまだ子犬だったことやゾンビ化から時間が経っていたことから太郎丸の衰弱は著しく、立って歩くのもやっとな状態。
最後は嫌っていたはずのみーくんから素直に抱きかかえてもらって水を飲ませてもらい、穏やかな顔を見せ、そして眠るように力尽きた。
甘っちょろい全員生存ENDにしないあたりさすがニトロプラスである

亡骸は屋上のめぐねえの墓の横へと埋められることに。
太郎丸を失ったショックによって埋葬のあと一瞬ゆきのような狂気の幻影(黄金の太郎丸)にとらわれかけたみーくんだったが、
ゆきの「太郎丸は最後に『ありがとう』と言ってたよ」の言葉でなんとか精神の均衡の一線を踏みとどまり、太郎丸の死を正面から受け入れるのだった。

総じて原作からは考えられないほどの好待遇であり、終盤の活躍とその散り様は猫派以外の視聴者の涙をさらっていった。

【余談】

  • 「太郎丸」(たろまる)には「嘘、でたらめ、ペテン」という意味もあり、声と相まって最終話までは不安に思う視聴者も多かった。
  • 太郎丸の埋葬の際ゆき、くるみ、みーくんが合掌しているのに対し、りーさんだけは手を握り合わせており、宗派の違いが感じられる。
  • 最終話のラストに掘り返された後と太郎丸とは異なる毛色の犬のカットが……
 その正体は今後の展開次第であろう。

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最終更新:2023年01月16日 21:02