葉見垣正太郎

登録日:2015/10/25 (日) 15:11:03
更新日:2024/04/18 Thu 19:09:12
所要時間:約 3 分で読めるってゆう。





葉見垣正太郎(はみがきしょうたろう)とは『逆転裁判』シリーズの登場人物。


逆転裁判4』に登場した妙な生き物フリーの新聞記者であり、特ダネを新聞社に売り込んで生計を立てている。年齢は36歳。愛称は「はみちゃん」。
眼鏡をかけており、ブラシのように頭頂部に生えた髪と濃い青髭が特徴。
一目見ただけでも一生記憶に残ってしまうほどの強烈な顔をしているが、その反面名前のほうは印象に残りにくい。
ワイシャツのポケットには取材で使う筆記用具の他に歯ブラシも刺しており、それを使い所構わず歯茎をむき出しにして歯磨きをする。
だからなのか、彼がニカっと笑うとそこら中にきついミントの香りが漂うようである。
気になったネタがあると腕でも足でもどこにでもメモを書くという変な癖を持つ。
口癖は「~、ってゆう。」。ダメージを受けるとネクタイで自分の頭を縛り上げる。

巧舟お気に入りのキャラだそうだが、開発スタッフからは「キモイ!」という意見も多く出たらしい。やっぱりね。
ちなみにコイツが法廷で証人として出てきた時の「みぬく」の難易度の高さとキモさも作中随一。


非常に落ち着きのない性格で、常にスクープを求めて辺りをきょろきょろしている。
モットーは「取材は不意打ち、だまし討ち」。
彼の行う取材はかなりしつこいらしく、彼の取材を受けた或真敷バランはそのしつこさにうんざりしかなり腹を立てていた。
シリーズ一と言っても過言ではないほど表情は豊かであり、ニュースの匂いを嗅ぎつけると必ず珍妙な表情*1になる。
自称「ゾウを乗せても大丈夫」な記事を世に送り出しているそうだが、たまにその記事に“毒”を盛る事もあるようだ。だからなのか、「サソリのハミガキ」と業界では呼ばれているらしい。
ちなみにライバルは「イダテンのキノシタ」と「ハヤブサのユミコ」。
基本はインタビューする側なので質問される事に慣れておらず、その時は意味のない適当なたとえ話をして誤魔化している。


第4話『逆転を継ぐもの』にて登場。
画家の絵瀬土武六の取材をしていた時に事件に巻き込まれ、殺人事件の証人になる。
最初はその取材はタダのインタビューかと思われていたが、審理が進むうちに土武六が作成した「贋作」についての取材であった事が判明。
土武六には贋作の他に「証拠品を“ねつ造”している」との噂もあり、その噂は7年前から囁かれるようになっていた。
その真相を確かめるべく土武六のもとを訪れていたようだが、その最中に土武六は殺害され真相も分からず終いとなってしまったようだ。




一見ただキャラが濃いだけの脇役に見えるが、実は成歩堂龍一或真敷ザックと親交のある重要人物でもあった。
ザックとは古い友人であり、彼の関わった或真敷一座で起きた事故がきっかけで彼と知り合う。
ザックに殴られる事もあったようだが今でも友人である事には変わりなく、彼が失踪した後も或真敷天斎殺人事件を追っていた。
その7年間の間、誰かに見張られていたような気配を度々感じていたらしく、彼の取材を受けていた土武六も同じような事を言っていたらしい。
そのザックと数ヶ月前に再会し、彼が持っていた“権利譲渡書類”を娘のみぬきに渡そうとしている事を知る。
公証人の資格を持っていたため、みぬきの今の父親である成歩堂が働くレストラン・ボルシチにザックと共に行き、譲渡書類を成歩堂に渡す現場に立ち会った。

その直後ザックは殺害され、さらにその後土武六も目の前で殺害されてしまう事となってしまい、その事に関して「もう少し早くここにたどりついていれば‥‥」と悔しい思いを成歩堂に打ち明けていた。
そして成歩堂に土武六の取材の件や或真敷一座の秘密を明かし、ザックの妻・優海もう一人の子供を捜す手がかりとして彼女の映っているポートレイトを彼に渡した。


ちなみに初期段階では巧氏が長年やりたがっていた落語ネタのエピソードに登場する落語家キャラとして考案され、
名前も「ナントカ亭ハミガキ」的な名前が設定されていたらしいが、紆余曲折を経て現在のジャーナリストに落ち着いたという経緯があるとの事。
なお、落語をメインとしたエピソード自体は巧氏が逆転裁判のナンバリングシリーズから離れた後の『逆転裁判6』第4話「逆転寄席」で扱われ、そちらに落語家のキャラが登場している。

余談:公証人について

彼が持っている「公証人」という資格について簡単に解説すると
ある情報が法的に間違いない「事実」であるという認証をして顧客に与えるという職務のことで
日本では以下の2種類のルートでなれる
1:公証人試験に合格した者が規定の研修を終えるとなれる
2:司法試験を合格した者、特に法曹として実務経験を積んだ者がなる
…のだがぶっちゃけると2:からのルートからで充分足りる上に既得権益とか大人の事情があるので
現実の2021年時点の日本では 1:に当たる公証人試験が行われたことがない。
しかも普通の公務員の定年より長く勤められるので
裁判官や検察官の定年を終えて天下りで勤めようとする者が多く
日本の公証人の8割近くが サイバンチョ狩魔豪より経験が上のベテラン法曹 である。
逆転裁判世界の公証人は現実とは異なり1:に当たるルートで民間人が公証人資格を得られるのかもしれないが
公務員に近い扱いで 職務専念義務もあるため、記者のついでにやれる仕事ではない
アメリカの公証人(Notary)はもっと気軽に就くことができる職だが、行える業務の権限は格段に劣る。
逆転裁判世界の公証人は現実の日本やイギリスよりはアメリカ式の制度なのかもしれない。



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最終更新:2024年04月18日 19:09

*1 鼻を赤くしヒクヒクさせる