登録日:2015/10/31 Sat 22:23:20
更新日:2025/02/01 Sat 16:11:09
所要時間:約 8 分で読めます
---『アルカディアス・バイブル』 第1章 第3節
概要
神聖の精霊アルカ・キッドとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMX-21「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)」に収録。
聖霊王を踏み倒せるカードであり、まさかの《ホーリー・スパーク》のサポートカード。
スペック
神聖の精霊アルカ・キッド P 光文明 (5) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000 |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。 |
自分が《ホーリー・スパーク》を唱えた時、名前に《聖霊王》とある進化クリーチャーを1体、コストを支払わずに自分の手札から召喚してもよい。 |
cipによるドロー効果と踏み倒し効果を持つ。
この踏み倒し効果の起動条件が《
ホーリー・スパーク》を唱えること。
完全に過去の遺物と化した呪文を踏み倒し条件に使うという、衝撃的なテキストである。
そして驚きの起動条件を持つ踏み倒し効果は、聖霊王の名前を持つ進化クリーチャーを手札からコストを支払わずに召喚できるという物。
DMX-21発売時点で踏み倒せる
聖霊王は下記の通り。
《
聖霊王アルカディアス》
《
聖霊王エルフェウス》
《聖霊王アルファディオス》
《聖霊王エルレヴァイン》
《
聖霊王イカズチ》
《白騎士の聖霊王ウルファス》
《
白騎士の聖霊王 HEAVEN》
《無限の聖霊王アルカイザム》
《白騎士の聖霊王コバルト・ウルフェリオン》
《聖霊王ジャスティウス》
《聖霊王リケ》
《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》
《聖霊王アルカフェウス》
《聖霊王ドリーム・アルカディアス》
ちなみに、聖霊王を名前に持つ《真実の聖霊王 レオ・ザ・スター》のみは効果範囲外。
このことに疑問を抱く人は多いだろうが、これは真実の聖霊王(トゥルーエンジェル)と呼ぶためである。
残念なことに、アルカ・キッドで踏み倒せる聖霊王は『せいれいおう』と読めるカードでないといけない。
性能の話に入るが、考えるまでもなくコスト制限なしに聖霊王を踏み倒せるこのカードは強力。
ホーリー・スパークの一斉タップから大型の聖霊王に繋げられるため、相手に攻撃を仕掛けやすい。
アルカ・キッド自身がエンジェル・コマンドなので、確実に進化元を用意できることも強み。
多数の強力な聖霊王が存在するが、オススメの聖霊王はこの辺りだろう。
踏み倒したい聖霊王 |
備考 |
聖霊王アルファディオス |
お馴染み最強の聖霊王。光以外のクリーチャー・呪文を封印。 |
聖霊王イカズチ |
タップしているクリーチャーをアンタップ+ターン限定のブロッカー化。S・トリガーでホリスパが飛び出た際に有効か。 |
白騎士の聖霊王 HEAVEN |
光以外のクリーチャーをシールドに。攻撃時だけでは無く防御時にも対応可能。 |
聖霊王ジャスティウス |
5000以下の相手クリーチャーの攻撃をロックし、相手の攻撃を鈍らせる。 |
聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ |
発動に手間はかかるが、2枚目以降のホリスパを唱えられる。聖霊王の複数体召喚が可能に。 |
やはり理想としてはアルファディオスやHEAVENなどを狙いたいか。
また、聖霊王はDMにおける人気カードなので、今後も新たな聖霊王の増加は期待できる。
……レオ・ザ・スターのように読み方が違うというパターンは勘弁してほしいが。
しかし、このカードは見逃せない難点もいくつか見当たる。
まず、カードの性能がホーリー・スパークに依存していることだろう。
ホーリー・スパークという名前を持ったカードは現在この一枚しか存在していない。
そのため、デッキでアルカ・キッドの効果を使えるカードは最大四枚という事になる。
この四枚のカードを何とか手札に加えておくことが必須となる。
さらに聖霊王のカードも一緒に手札に加えておかねばいけない。
どちらかが欠けると踏み倒しは厳しくなるのだが、そんな所にハンデスを使われると悲惨なことに。
なので、ドローソースや山札サーチなどの手札の増加手段は多く用意しておく必要がある。
一応アルカ・キッドはキャントリップを持つので、手札にカードをちょっとは揃えやすくしてくれる。
また、手札に必要なカードを揃える間にアルカ・キッドが葬られる可能性は高いので、そこも注意。
このように弱点も目立つが、それを忘れさせるほど踏み倒し効果は魅力的であるのは間違いない。
聖霊王を降臨させるためのアルカ・キッドの専用デッキを組んでみるのも十分アリ。
ホーリー・スパークを再び表舞台に立たせたカードとして、今後も注目は集まるだろう。
関連カード
聖霊王アルカディアス VR 光文明 (6) |
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 12500 |
進化−自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。 |
W・ブレイカー |
誰も光以外の呪文を唱えられない。 |
言わずと知れた初代聖霊王で、アルカ・キッドはこのアルカディアスをデフォルメしたような外見を持つ。
詳細は
当該項目を参照。
天武の精霊ライトニング・キッド UC 光文明 (5) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5500+ |
シールド・プラス-このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、自分のシールドいずれかの下に置いてもよい。(こうして重ねたカードの束を1枚のシールドとみなす) |
シールド・フォース |
SF-このクリーチャーのパワーは+5500され、「W・ブレイカー」を得る。 |
DM-28に登場したカードで、アルカ・キッドの
そっくりさん。
このクリーチャーも、アルカディアスのデフォルメ版と言った姿でありイラストが似ている。
名前も同じ『キッド』であるという共通点がある。
もしかしたら、背景ストーリーでも何らかの関係があるのかもしれない。
邪霊神官バーロウ P 闇文明 (9) |
クリーチャー:デーモン・コマンド 5000 |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、名前に《バロム》とある進化クリーチャーを1体、コストを支払わずに自分の墓地から召喚してもよい。 |
同じDMX-21で収録されたカード。
アルカ・キッドとは対照的に、聖霊王の
ライバルである悪魔神を踏み倒せる。
アルカ・キッドの方がコストが軽く踏み倒せる範囲も広く見えるが、バーロウの方がcipで速効性がある。
神聖の精霊アルカ・ガール UC 光/水文明 (4) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4500 |
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) |
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない) |
このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。 |
自分のコマンド・クリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただしコストは0以下にはならない。 |
DM24-EX2で登場した、明らかにこのクリーチャーを意識したネーミングのクリーチャー。
王道篇のアルカディアスプッシュに合わせたような効果をしておりいずれも強力。
JBとキャントリップでアドバンテージを失いづらく、安定して他のエンジェルコマンドを出せるのが強み。
神聖の精霊アルカ・キッド SR 光文明 (5) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 5000 |
ブロッカー |
バトルゾーンに出た時、ゲーム外から《ホーリー・スパーク》1枚を手札に加える。 |
自分が《ホーリー・スパーク》を唱えた時、次のうちいずれかひとつを選ぶ。 |
▶自分の手札から、名前に《聖霊王》とある進化クリーチャー1枚を、コストを支払わずに召喚してもよい。 |
▶このクリーチャーを《聖霊王アルカディアス》に進化させる。 |
(このカードは、《聖霊王アルカディアス》として召喚してもよい) |
SRに昇格した代わりに、ゲーム作品ならではの衝撃の効果を二つも備えている。
ブロッカーを得て《
ヘブンズ・ゲート》等と共存しやすくなった他、cipが
デッキ外からの《ホーリー・スパーク》サーチに変更。
トークンじみたカードが使用後もゲームに存在し続けるという前代未聞の効果であり、DCGであるデュエプレならではの効果と言えよう。
実用性自体もTCG版の実装当時同様《ホーリー・スパーク》の同名カードがそれ自体しか存在しない状況に置いて、出すだけで手軽に手札に抱えられるようになったのは間違いない強化点。
《ホーリー・スパーク》を唱えた時の起動効果もモードになっており、TCG版同様に《聖霊王》を踏み倒すか、
このクリーチャー自体を《聖霊王アルカディアス》に変化させるという、これまた衝撃的な能力となっている。
手札に聖霊王を抱えていないと完全に腐るという弱点を大胆にも
自分自身が進化するという点で克服している。
この効果の兼ね合いからか、手札に存在する時でもこのクリーチャーを《聖霊王アルカディアス》として既に場に出ているクリーチャーの上に重ねる事も可能である。
他にもSTを付与するなどしてこのクリーチャーを召喚扱いで踏み倒す時でも、《アルカ・キッド》か《アルカディアス》面のどちらを場に出すか選択することが可能である。
《アルカディアス》面も事実上の再録に合わせ、パワーがTCG版の頃に戻ったのと同時に、デュエプレ特有のブレイク数査定によってTブレイカーに変化。
登場当初の環境こそ、Sトリガー獣の強化などで1弾当時程のロック性能は無くなってしまったが、それでもアルカディアス並びにホリスパを実用的にしたカードとして、そして何より光文明の二大巨頭である天門とアルカディアスを無理なく両立できるようになったという点では画期的なカードになったと言えるだろう。
補足
イラストにはホーリー・スパークのイラストで見られる光球が一つ確認できる。
その光球は光線を発射していることから、恐らくアルカ・キッドは背景ストーリーにおいてこの光球を武器として使用しているのだろう。
誤りある項目に、Wiki篭りの力は宿る。 ---『りどみ』 第1章 第3節
- 光単色で組むよりはトリーヴァカラーで組んだほうが良いのかな。ブロッカー持ってたらヘブンズゲートで踏み倒せたのに。 -- 名無しさん (2015-10-31 22:43:05)
- コスト5のエンジェル・コマンドだから、次のターンにアルカディアスに進化出来るから最悪単体でも使えないことは無い -- 名無しさん (2015-11-01 00:15:25)
- もうちょいスペックが違ったらブラフとして凄く良かったかも。 -- 名無しさん (2015-11-01 10:10:01)
- 上位互換が次々に登場していたホーリー・スパークが再び輝くとき。 -- 名無しさん (2015-11-01 14:40:15)
- 万能サーチのクリメモや、現代のサイブレであるサイバー・ブックの4から5→6で綺麗に繋がるポイントも見逃せない -- 名無しさん (2015-11-01 23:25:51)
- こういう環境に取り残されていったカードの救済措置はいいね -- 名無しさん (2015-11-02 00:06:49)
- ホーリースパークに居場所が出来ただけでもこのカードの存在意義がある -- 名無しさん (2016-10-10 09:43:18)
- 後に呪文面はホーリー・スパークの初不が出て地味に強化された。 -- 名無しさん (2024-03-11 20:36:45)
最終更新:2025年02月01日 16:11