リカルド・クアレスマ

登録日:2011/01/15(土) 14:02:37
更新日:2024/11/05 Tue 09:15:29
所要時間:約 6 分で読めます




サッカーを愛する人はもちろん、サッカーに興味がない人も是非知っておいてほしい。
かつてインテルには、たった一つのプレーで人々を笑顔にすることができる偉大なプレイヤー、リカルド・クアレスマと言う男がいたことを…











     ハ,,ハ
    ( ゚ω゚;)
    /    \
  ((⊂  )   ノ\つ))
     (77 ⌒ヽ
      ヽ ヘ }
       ノノ `J          ○ 



俺様のオシャレクロスを見やがれってんだ!


リカルド・クアレスマはポルトガルのサッカー選手。


プラネットフットボール史上希に見るネタ系プレイヤー。
チームに勝利をもたらすことはないが、現地のファンには苛立ちと失望、そしてTVの前で見てる日本のサッカーファンには笑いを提供してくれる。


得意技は味方をも欺く無駄なフェイント、まるで無意味なアウトサイドキック、明後日の方向に飛んでいくラボーナのクロス、そして仕掛けては止められるドリブルである。

2000年にポルトガルのスポルティングリスボンでプロデビューする。
若干17歳の若手ながら、切れ味鋭いドリブルを武器に頭角を現すと、03-04シーズンに、当時暗黒期の真っ只中だったFCバルセロナに何故か移籍する。

スポルティング出身のウインガーという事で、良くも悪くもバルセロナの伝説的プレイヤー、ルイス・フィーゴと常に比較されていた。
当の本人は「フィーゴの幻影をかき消す!」
と息巻いていたが、開幕からオナニープレイ連発で指揮官パイナポーことライカールトの信頼を得られずにいた。
また、このシーズンは後の英雄であるイケメンことロナウジーニョが異次元のパフォーマンスを連発した事もあり、クアレスマはすっかりエアレスマと化す。
シーズンも半分を過ぎた頃には(これも後の必殺技となる)ステルスを用い、サポーターやチームメイトからも完全に忘れ去られていた。
幸いにも豚の頭が飛ぶような自体にはならなかった。

こうして22試合1得点という成績を残し(多分現地のバルセロニスタは誰も覚えてない)、彼はポルトガルのポルトに移籍する。

ポルトに移籍してからは、バルサでの不振が嘘のような活躍を披露する。
クロスは味方にドンピシャで合い、ドリブルもちゃんと相手を抜けるようになっており、成長を見せていた。
04-05シーズンはチームを二位に導く活躍をし、自身とトレードでバルサに移籍したデコに勝るとも劣らない活躍を見せた。
この頃からサポーターからは「ハリー・ポッター」の異名で呼ばれる様になる。

ポルトガル代表にも招集されだしたが、ドイツW杯、EURO2008は共に出番が無かった。代表でも常に空気、流石エアレスマである。


そして08-09シーズン、インテルの監督に就任した名将ジョゼ・モウリーニョの強い要望で、日本円にして29億3000万という移籍金でイタリア屈指の強豪にしてネタチーム、インテルに移籍する。

そしてクアレスマの真のネタ伝説はここから始まるのだった…

インテルに移籍後、クアレスマはあろうことか背番号77番を選択。
長年インテルを見てきたファンからは早くも「ああ、コイツだめかも」的な空気が流れていた。

案の定、開幕してからお笑いプレーを連発する。

カッコつけてアウトサイドやラボーナで上げるクロスはことごとくDFに弾かれ、中央で待ち構えるイブラヒモビッチを常に苛つかせていた。
このヘタレスマっぷりが原因で、シーズンも半ばに入る頃にはベンチ、もしくはスタンドが指定席となっており、たまに出場すると末期のビエリをも凌ぐ大ブーイングがインテリスタから浴びせられた。
そして同年の冬の移籍市場にて、モウリーニョの繋がりでチェルシーにレンタル移籍させられる。
が、この頃からステルスを習得し、出場しているにもかかわらず、その姿がピッチ上で目撃される事はなくなって来た。

また同年に、セリエAにおいて最も期待を裏切った選手に送られる「金のバケツ賞」を受賞。ネタ系選手の地位を確固たるモノにした。

そしてインテルへ復帰した09-10シーズン。
フィーゴの引退もあり、背番号を77番から7番へ変更し、心機一転新シーズンに臨んだ。
まさかの開幕ベンチ入りを果たし、1-1の膠着状態で試合に投入される。するとインテリスタから大ブーイングが巻き起こり、TVの前にいる我々を大爆笑させる等、相変わらずのネタレスマっぷりを見せ付ける。
そしていざボールを持つと、ドリブルで突っ掛けてアウトサイドやラボーナのクロスを試みるという、まるで成長していない(AA略)元気な姿を我々な見せて安心させてくれた。


二年目という事で、クアレスマの実力を把握しているメンバーは、彼のプレーはミスをするという前提で動くようになっていた。
例えばスタンコビッチやモッタは、彼がサイドに開いてボールを持った時に、クロスは上がってこない、もしくはDFに弾かれる事を前提とし、ゴール前に飛び込むよりも、カウンターを意識して低めのポジションを取っていた。

2ちゃん(現:5ちゃんねる)でも度々話題に上がるクアレスマ。彼に対する海外サッカーファンの認識は、総じて「ネタキャラ」である。
その圧倒的ネタっぷりで、インテル在籍時は特定のスレにて、イブラヒモビッチスナイデルを差し置いて凄まじい人気を誇った。

それ故に様々な愛称が命名される。

  • エアレスマ
試合中に空気であり、味方からのパスが一行にこないためについた。一番ポピュラーでよく使われている。

  • オナレスマ
自己満足のオナニープレーを連発することからつけられた。
カッコつけてラボーナやアウトサイドを使うくらいなら左足を練習しましょう。

  • ヘタレスマ
欧州三大リーグの全てにおいて通用しなかった事からつけられた。モウリーニョはいったい彼のどこを見て獲得を要請したのだろう。

  • 77番様
インテル一年目に背番号77を着けたためについた。7番をフィーゴが着けていたのでこの番号にしたが、現在俳優で欧州屈指のネタキャラだったあの人が着けていた番号だったため、同じくネタキャラのクアレスマがこれを着けたのはある意味必然なのだろう。

  • カレースマ
試合でカレー券ことイエローをもらったためについた。
クアレスマのスペルの読み方として間違ってはいない。




そんな彼であるが、EURO2016では、

  • ベスト16のクロアチア戦で延長後半終了間際に決勝点を挙げる
  • 準々決勝、PK戦までもつれ込んだポーランド戦で最後のキッカーとして登場。見事準決勝進出に導く

など、交代出場がほとんどながらも7試合すべてに出場し、ポルトガルのEURO初優勝に大きく貢献した。


追記・修正しないと現地のインテリスタがスクーターを投げつけてきます

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最終更新:2024年11月05日 09:15