荊軻(Fate)

登録日:2015/12/20 Sun 00:09:19
更新日:2024/03/20 Wed 19:00:31
所要時間:約 8 分で読めます







「君は私を使え。そして私が消えて果てた時、慟哭してくれ」

「君の涙こそ、我が全て」


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはアサシン

ILLUST:高橋慶太郎
CV.田中敦子


身長:159cm
体重:48kg
出典:史実
地域:中国
属性:混沌・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D E A E D B


◆スキル

◆クラス別スキル
  • 気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を断つ、隠密行動に適したスキル。


◆保有スキル
  • 抑制:A
攻撃寸前まで殺気の一切を表に出さない暗殺者の秘奥。
Aランクともなれば、武器を手に取る瞬間まで殺気がうかがえない。

  • プランニング:B
対象を暗殺するまでの戦術思考。
軍略とは異なり、少数での暗殺任務のみに絞られる。
なお、自己の生還は考慮しない。

  • 傍若無人:A
現在でも普通に使われるこの熟語の産みの親。
荊軻は友である高漸離と共に酒を良く飲んでいたが、酔い過ぎると暴れ、泣き喚き、激昂し、その様は「傍らに人無きが若(ごと)し」と嘆かれたとか。

  • へべれけパワー:不明
カエサ…じゃなくて悪サンタの詐欺に遭い、ショックで十日間飲んだくれた事で発現した限定スキル。
荊軻の逸話には酒癖の悪さを表すものもあり、傍に誰も存在しないかのように笑ったり泣いたりして大騒ぎしていたという事から「傍若無人」という言葉が生まれた。
このスキルを使用した荊軻は正に傍若無人となり、空気を読まずに暴れ回る。具体的に言うと開幕即宝具とかやってくる。


宝具
不還匕首(ただ、あやめるのみ)
ランク:B 種別:対人宝具


では、殺るか。

此処より己の死は恐れず、生も求めず――

不還匕首(ただ、あやめるのみ)


始皇帝暗殺のために用意した匕首。
地図に巻いて隠したという逸話より、隠匿面に非常に優れている。
毒は掠り傷程度でも即死であるが、耐毒の逸話があるものは有利な判定を行える。
しかし、この宝具の真価は別にある。
この匕首を使うという事は、「己が還らない」と覚悟するものである。故に荊軻は己の死を受け入れ、全力を使って暗殺を完遂しようとする。
己が還らない事を前提で任務を行うという点で、回避が非常に困難な暗殺宝具。
秦王へと献上した地図に巻かれて仕込まれていた事から、宝具発動の際には巻物が開かれるカットインが入る。



◆人物
秦王政、つまり後の始皇帝を暗殺しようとし、あと一歩のところで果たせなかった人物。

と言っても暗殺を生業にしていたわけではなく、読書と剣術、賢友との語らい、そして何より酒を愛した快人物であった。

諸国漫遊の末に遊侠に身を投じ、燕に入った荊軻は太子である丹から政の暗殺を依頼された。
これには丹の私怨も含まれていたが、当時圧倒的に強勢だった秦を放置しておけば遠からず燕が滅ぼされる事が分かっていたため、
手を打たなければならなかった事も理由の一つであった。

そしてその依頼を引き受けた荊軻は政を暗殺する計画を練り、政へ謁見する場を設けるために燕でも最も肥沃な土地である督亢と、
もとは秦の将軍で、政の怒りに触れ一族を処刑され、燕へ逃亡してきていた樊於期の首を政へと献上する事を提案した。

丹は助けを求めてきた人物を犠牲にする事はできないと断ったが、その苦悩を慮った荊軻は自ら樊於期に協力を頼み込み、樊於期は復讐のために自刎し、その首を与えた。

※なお、史実において樊於期がなぜ秦王政を怒らせたのかは不明

政への手土産、得物である匕首を手に入れ、後は助手として信頼できる旧友を待って暗殺を実行に移そうとしていた荊軻だったが、
それに「怖気づいたのではないか」と疑念を抱いた丹は自分が推薦した人物を助手につけろと言い出した。
荊軻はその男が頼りにならない若造である事を見抜いていたが、丹が出発を急かした為、仕方なくその男を助手として秦へと向かうことになった。

秦に入り込んだ荊軻は首尾よく嬴政との対面までこぎつけるが、案の定助手の男は恐怖で動けなくなり、荊軻は単独での暗殺に挑む事となる。
貢物である領地を記した巻物が開かれ、その中に仕込んでいた匕首が現れた瞬間、荊軻は嬴政の袖を取り匕首を突き出した。
しかし政が恐怖で身を逸らした瞬間、荊軻が掴んでいた袖が破けてしまい匕首は空を切る。
配下も秦の法により宮殿内では武器が持てず、警備兵は命令無く殿上に上がれば死罪であるため素手で荊軻を抑えようとする。
そんな時、殿上医が荊軻に薬箱を投げつけ、左右の者が嬴政に「剣を背負って抜かれよ」と声をかけたことで成すところなく逃げ回っていた政はやっと剣を抜き、荊軻に切り付けた。
足を斬られ動けなくなった荊軻を政はさらに八度斬り付ける。ズタズタにされ、事成らずと悟った荊軻は政を嘲りながら殺されたという。

しかし、たとえ成功しようとも生きては戻れない事を覚悟の上で依頼を引き受け、その身一つで強大な侵略者へと立ち向かった荊軻は天下の義侠として人気を集めている。

彼の親友であった高漸離は後に荊軻の志を遂げるために始皇帝に取り入り、暗殺を狙ったが、露見し失敗。両目を潰され演奏係として使われるという屈辱に耐えながら再度の暗殺を試みたが、これも果たせず車裂きの刑に処され果てた。



◆キャラクター
サーヴァントとしては、Fate恒例の女体化英霊。
「実は」云々と言った説明すらもない女体化の極地とも言えるサーヴァントであるが、あまり言及されることはない。
イラストは『ヨルムンガンド』『デストロ246』の高橋慶太郎。
やたらと太ももを強調している白装束を纏っているが、これは足を斬られたエピソードから足を出してみたという事らしい。

伝承の通り、非常にさっぱりとした快人物で、深沈とした思慮深さも持ち合わせる。
己を召喚したマスターに対しては、暗殺に失敗した自分を信頼し用いてくれることに感謝の念を抱いている。
そして主のために己を使い潰す事、その果てに消えることについても一切ためらいが無い。
白装束を纏っているのは、その覚悟の表れかもしれない。
なお、Fate恒例の魔力供給方法については「あり」らしい。

カルデア内での女子会には高確率で参加しているそうな。ざっくばらんな性格が女性陣に好まれているのかも。
ただし、王様系サーヴァントはたまに刺したくなるので要注意。


◆活躍
ストーリーでは第2章に登場。
生ネロの客将として続々登場する「皇帝」のサーヴァント達を殺して回っており、登場するまでに3人殺したらしい、


イベントでは「ほぼ週間サンタオルタさん」に登場。
悪サンタによって契約書にサインさせられ、高額のプレゼントを自腹で購入させられた上に家財を没収されるという悪質な詐欺に遭ってハートブレイクしてしまい、
ヤケ酒をかっくらってへべれけ状態になって登場したのだが…

「なーにー? 誰か、いま私のコト呼んだ―――――?」

酔っ払うとキャラが変わるタイプの人でした。

そしてケーカちゃんへとプレゼントを届けにやって来たサンタオルタに悪サンタへの私怨で襲い掛かって来たマルタ牛若丸と共に、
何故か高級焼肉券を要求してくるという酒乱っぷり。

戦いの後、サンタオルタから後ろから刺したくなる顔をしているお髭の紳士の礼装をプレゼントされ、酔った勢いで暗殺しに出かけて行った。
その人もう暗殺されてるけどね!

ちなみにこのイベントに際し、夢を諦めきれなかったきのこは「……なんとか……なんとか通常顔の酔っ払い差分を追加していただけぬか……!」と泣き落としで打診したところ、
速攻で全ての表情の酔っ払い差分が返ってきたらしい。

第二部三章『人智統合真国シン 紅の月下美人』では、舞台が中国異聞帯であると予想されていた事から主役となるのではないかと予想されており、大方の予想通り主人公のパートナーサーヴァントへ抜擢。
相対する敵も彼女に関わりの深いサーヴァントであり、毒に侵され絶体絶命のピンチに陥った主人公と新所長を気遣いつつ、ある夜主人公にとある策を持ちかける。
「必ず帰ってくる」と誓いを立てて……

そして………



いえ―――い!!みんな見てるー?
一番、荊軻ちゃん歌いま―――す!



2019年正月イベント『雀のお宿の活動日誌 閻魔亭繁盛記』にてまたへべれけ枠で再登場。しかも今度は表情差分ではなく、匕首をマイク代わりに完全に酔っ払った状態の立ち絵まで追加された。高橋氏ェ……
エリザベートに聞いたらしく彼女の持ち歌をノリノリで披露したが、中の人はエリザベートの未来の姿であるカーミラと同じ田中敦子女史ということで、ある意味ではカーミラが過去の自分の歌を歌ったという図柄になってしまった。



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最終更新:2024年03月20日 19:00