シヴァ神妃

登録日:2016/11/18 Fri 18:21:59
更新日:2025/04/18 Fri 02:46:56
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ヒンドゥー』の三大主神の一つであるシヴァ神は、前身となる古代インド神話~バラモン時代の暴風神ルドラを経て、現在のヒンドゥーの大神に至るまでの地位を獲得するまでに、様々な土着信仰を吸収していったと考えられている。

その為、シヴァ神には数多くの神話と共に多くの異名*1が残るが、それと同様にパートナーとなる神妃が多いことでも知られる。

その総数は数百とも言われ、これはシヴァがあちこちでハッスルしたため……では無くて、後に最初の妻とされるサティーの神話に習合させられた結果、彼女らは同一の女神の別の相や名前なのだと考えられるようになっていった。

……まぁ、メタ的な事を言えばギリシャ神話でのゼウスと同じく、地方の土着神を大神シヴァに嫁入りさせただけである。でも、全く印象が真逆なのはどうしてだろう?
ちなみに、シヴァと三すくみで並び称されるヴィシュヌとブラフマーの妻の数もそんなノリ。ヴィシュヌの化身のクリシュナには1万6千人の妻がいるとか。近場で同ネタなら数を盛ってメンチきるのが神話喧嘩の流儀。


広い地域でも信仰を集め、その代表となるシヴァ神妃と認められているのがヒマラヤの娘パールヴァティーであり、彼女は前述のサティーの転生とされる。
数百の神妃の名も彼女の一側面であり*2、また、姿は違っても本質を等しくする者なのだと説明されている。

更には、男神にも優るアスラスレイヤーとして名高い、ドゥルガー女神とカーリー女神もシヴァ神妃として扱われるが、彼女らもまたパールヴァティーの変身であると説かれる。

シヴァ神は理想的な修行者。更には願いを聞き入れて祝福を与える陽気な神である一方、強大な力によりアスラを打倒し天地をも揺るがす暴神としての顔を持つ。
これに対応し、日本的に言えばパールヴァティーは和魂(にぎみたま)として創造の相に対応し、カーリーは荒魂(あらみたま)として破壊の相に。そして、ドゥルガーはその中間に位置する女神であるという。

この他、ヒンドゥーに於いて神との合一を目指す重要な修行法となっているのが“ヨーガ”であるが、シヴァ神は5世紀~13世紀にかけて発展させられた、よりヒンドゥー化したヨーガである“ハタ・ヨーガ”に於ける理想の修行者=その行法の体現者であるとも捉えられた。

ヨーガに於いて目覚めさせられる潜在意識=チャクラを螺旋を描き上昇する蛇を“クンダリニー”と呼び、これを更に女神の名としても準えた。
そして、このクンダリニーはパールヴァティーの異名であり、この力を女性原理を示す“シャクティ”(性力)と呼び、これも同じくパールヴァティーの異名として扱われる。
仏教では西蔵密教の秘儀となり、日本でも軍荼利明王の姿としてカリカチュアした概念が伝わる。
彼女がチャクラを段階的に昇りつつ、各センターに配置されたシヴァ神の様々な相と交わる様を、そのままヨーガの段階として解説したのである。性の力を知りやがって。

精神と肉体の修練を越え、実際に肉体の機能の段階に於いて積極的な変化を起こす事を目的としてハタ・ヨーガの人気は高く、単独の信仰*3としても巨大である。
ヨーガの最終段階を“神人合一”(モークシャ)と呼び、神の意識の領域に至った事をこう呼ぶが、以上の信仰によりシヴァ神とパールヴァティー女神が合体した姿をその理想を顕す姿としたのである。*4
シヴァとパールヴァティーが半分こ怪人している、真の意味でシュールな“アルダナーリーシュヴァラ”等と呼ばれる図もあるが、これもヨーガの深奥をいやらしくないように顕した姿なのである。

【代表的なシヴァ神妃】

以下に、創作等にも登場してくる代表的なシヴァ神妃の名前を挙げる。
前述の様に彼女らの名前と属性は複数だが、総じて大母であるパールヴァティーの名の下に合一されて解説される事が多い。

●サティー

“サティー”は、シヴァ神の最初の妻とされる女神であり、彼女はブラフマーの息子の一人ダクシャの娘であるという。
彼女が年頃になったので盛大な婿取りが行われる事となったが、サティーは日頃から想いを寄せるシヴァを夫にしたいと願っていた。

しかし、父親のダクシャは鬼神を引き連れて墓場を彷徨歩くシヴァ*5を嫌っており、シヴァを宴には招待しなかった。そりゃそうだろう。

宴は進み、遂に婿取りを選ぶ時間となった時に、サティーは夫に選んだ相手の首にかける筈の花環をシヴァを心に描きつつ投げた。
すると、それまで全く姿が見えなかったシヴァが姿を現し、花環はシヴァの首にかかった。エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ!

こうして、晴れて二人は結婚することになったのだが父親のダクシャはこれを気に入らず、事あるごとにシヴァに辛くあたった。

そして、決定的となったのがダクシャが多くの神々や神仙を招き盛大な宴を催した時の事。
ダクシャはここにシヴァ憎しから娘夫婦を呼ばず、挙げ句に夫への仕打ちの抗議に現れたサティーを侮辱した。

この恥辱に耐えきれなくなったサティーは、自らを火の中に投じて自殺。
それを知ったシヴァは嘆きとそれまでの鬱憤からか散々にダクシャの宴を破壊し尽くしたと云う。

この説話には、恐らくは後から付け足された余談として妻を喪い嘆き悲しんだシヴァが無惨なサティーの遺骸を抱えて、彼方此方を歩いたという話が残る。
歩くばかりか、哀しみの余りに目につくものを破壊して回ったので、見かねたヴィシュヌ神がチャクラムを投げてサティーの遺体を切り刻み、漸くシヴァは正気を取り戻したという。

この時に数百に散らばったサティーの遺体は、その土地土地に芽吹き新たな女神となった。
そして、サティー自身の魂も次なる女神パールヴァティーとして転生したので、シヴァには数百の妃がおり、それらはパールヴァティー(ウマー・サティー)の化身や異名なのだという。

……尚、この女神の伝説から始まった風習かどうかは不明だが19世紀までのインドには先に夫を亡くした妻が葬儀の場に於いて、夫の後を追って焼身自殺する「サティー」と呼ばれる風習があった。*6
現代では殆ど否定されているものの、尚も行われる例があるともされる。エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ!(私は貴方を想い続ける)

●パールヴァティー

“パールヴァティー”は最も代表的なシヴァ神妃であり、その信仰の中心ともなる大女神(マハー・ディーヴィー)である。
三大神妃の一つで、その名を讃える詞も多く捧げられている。
名前の意味は“山の娘”となり、シヴァ神の聖山でもあるヒマラヤ山の神ヒマヴァットの娘。
金色に輝く肌に豊かな胸と細い腰を持つ、官能的で美しく、慈愛に満ちた女神である。
豊かな白い乳房の間は蓮の糸根も入らない程に左右から押し合っているとの事。実際豊満な。

シヴァ一族として扱われる象頭で学問の神ガネーシャと、俊足の軍神カルティッケーヤ(スカンダ=韋駄天)の母親として扱われるが、ガネーシャは彼女が自分の垢から拵えた人形に魂を吹き込んだ存在だったのをシヴァに殺され、嘆き悲しんだ妻を見かねたシヴァが象の頭を付けて息子として復活させた神。
カルティッケーヤは火神アグニと、矢張りダクシャの娘とされるスヴァーハーなる娘の子なのだが、交わる時にそれぞれシヴァとウマー(パールヴァティー)が宿っていたのでシヴァ夫婦の息子として扱われる。……と、やや変則的な組み入れられ方をされた息子達である。
だが、義理の息子である筈のカルティッケーヤを見ている内に気付いたら母乳を流していたとか、直接に生んだ訳ではない子供達を抱きしめ過ぎて物理的な意味で合体させてしまったりといった、深すぎる母性愛が伝えられる。

代表的な異名である“ウマー”は母親を意味する詞であり、母なる女神の代表格と言える。
この名は大自在天(シヴァ)の妻の烏摩妃(ウマー)として仏教にも伝わるが、夫婦揃って降三世明王に踏みつけられている。
パールヴァティーを音写した波羅和底の名も伝わるが、仏教では単独での信仰を獲得するまでには行かなかったらしい。

パールヴァティーはシヴァ神に最も愛された妃(直喩)であり、以前のシヴァ神の妻であったサティーの生まれ変わりであるとして扱われる。

妻を喪った後、哀しみとそれにより迷った己の行為を恥じたシヴァはヒマラヤで苦行に明け暮れていたが、それをヒマラヤ山の娘として転生していたパールヴァティーが見初め、シヴァの側に寄って彼の修行の為に身の回りの世話をして甲斐甲斐しく尽くした。
パールヴァティーの気持ちに気付いていたシヴァも、相手が妻の生まれ変わりとは知らなかったとはいえ、二度と妻を娶ることはないだろうと思っていた己の漠然とした誓いを破ろうと思い詰める程にほだされていった。

……そして、決意したシヴァはパールヴァティーを試すことにする。
ある日、シヴァの不在時に一人で修行していたパールヴァティーの下を汚い身なりの老いたバラモン僧が訪れ、食事を願った。
これを受け入れたパールヴァティーは食事の前に身を浄めるように言い付け、食事の準備に取りかかったが、沐浴に向かった僧の悲鳴が川から聞こえる。
駆けつけると老僧はワニに食われそうだと訴え、パールヴァティーに助けを求めたが、シヴァ以外の男性に体を触れさせないとの誓いを立てていたパールヴァティーは躊躇。
……しかし、意を決して老僧を川から引き上げた。
すると、老僧はシヴァの姿に変わり、彼女の行いを讃えた。
パールヴァティーもまた、自らの誓いを破った汚名をまぬがれた事を感謝してシヴァに身を委ねた(直喩)という。
心からエンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ!

因みに、この結婚の後の初夜の場面で彼女の豊満な肉体が如何にシヴァに愛されたか(直喩)が官能小説さながらに詩われている。……流石はインド。

この他のパールヴァティーに纏わる神話としては、修行中のシヴァに悪戯をして両目を隠したら世界が闇に覆われて魔物が跋扈したので、それを救う為にシヴァが第三の眼を生じさせたとか(余計な事をするでない)、元々は黒い肌だったのがシヴァに非難されたので森に入り苦行に励んでいたのをエステ?、憐れに想ったブラフマーが祝福を与えて現在の様な金色の肌になったとする話等が伝わる。

肌の色に関してはカーリー女神の肌の色と関連付けられることもあるので、習合してからの後付けかもしれない。

前述の様にパールヴァティーは、ハタ・ヨーガの深奥を象徴する女性原理の象徴としても扱われる。
神ともなれば夫婦の営み(直喩)も宇宙創生にも通じる行為となる様である。

また、彼女はバギーラタ仙の願いにより天から降下し、シヴァに受け止められたガンジス川の化身ガンガー女神の姉であると云う。
ガンガーネキは高慢な態度が災いしてシヴァニキにお仕置きックスをされたとかって話が付けられる場合もあるがいいんですかねぇ?

●ドゥルガー

“ドゥルガー”は「近づきがたい女」を意味する恐るべき女神。
姿形こそ美しいが、“ドゥン”なるライオン(または猛虎)を従え、血を求め、二十本の腕には其々神々より授かった武器や持物を携える。

元来はヴィンディヤー山の民に信仰されていた土着神で、獣を従えて山を練り歩き、血を求める処女神であったという。
……どっかで聞いた事あるような性格だな。
後には航海の女神としての信仰を受けたというのも、古代オリエントから聖母マリアに至る女神の系譜を感じさせる。

この神格が後に大叙事詩『マハーバーラタ』の編纂を経てヒンドゥーの主流派に組み込まれていった。
後述のカーリー誕生譚と同様、ドゥルガー誕生譚は聖典『マールカンデーヤ・プラーナ』の一つ『ディーヴィー・マーハートミヤ』に語られている。

それによれば、水牛のアスラ王マヒシャ(マヒシャースラ)はアスラ(阿修羅)であったが、ブラフマーに帰依し苦行に励んだことからブラフマーより“神々と男に倒される事のない”祝福を与えられた。

最初からそれが目的だったかどうかは解釈が分かれるがマヒシャはその力を使い天に進軍。
散々に天界を蹂躙しインドラをも倒した。

こうして、マヒシャは天界を支配したが神々も黙っておらず、三大神*7ヴァルナに相談。

これを聞いた神々の怒りの光が集まり、その中から眩いばかりの光を放つ二十本腕の戦闘女神が誕生。
それがドゥルガーであり、神々はその誕生を讃える詩を唄い、自分達の武器や持物を捧げた。

ブラフマーの祝福の条件から外れているドゥルガーは、神々の期待に応えてマヒシャを打倒。
ドゥルガーがシヴァより賜った三叉戟によりマヒシャを倒す姿を描いたマヒシャマルディニーの図は、この時の姿に由来するものである。

ドゥルガーが与えられた武器や持物は、
三叉戟(シヴァ)・チャクラム(ヴィシュヌ)・法螺貝(ヴァルナ)・槍(アグニ)・弓と矢(ヴァーユ)・雷と鈴(インドラ)・死の杖(ヤマ)・羂索(ヴァルナ)・数珠(生類の主)・水瓶(ブラフマー)・全ての毛穴から溢れ出る光線(スーリヤ)・剣と盾(死神)・衣と装飾品、乳海斧と様々な武器と鎧(ヴィシュヴァカルマン)・蓮華の花輪、海ドゥンら宝石(ヒマヴァット)・酒杯(クベーラ)・蛇族の首飾り(ナーガ)……等とされている。

後のヒンドゥーでは主要な信仰から外れてしまったヴェーダ=バラモン時代の神の名もあるのが特徴である。
マヒシャの名は仏教では大威徳明王の成立に関わる名として見える。

ドゥルガーは後に、マヒシャの復讐として再び天界に攻め入り神々を打ち倒したシュンバとニシュンバのアスラ王兄弟の配下であるチャンダとムンダを倒した事からチャームンダーの異名を得たとされる。
もっとも、美しいドゥルガーに対してチャームンダーは醜い容貌の女神である為、習合させられた別の女神であったのかもしれない。

この他、ドゥルガーの異名にヴィカラーラがあり、この名は仏教にも入っている。
興福寺八部衆や二十八部衆の畢婆迦羅、十二神将の毘羯羅として伝わる。男になってしまっているが。
また、密教では准胝観音となり、黒闇天とも同一視された。日本に入る以前より広く信仰された尊格であるという。
准胝観音は真言宗では六観音に数えられ、纏めて七観音とされる場合もある。
准胝観音とドゥルガー女神の印象の違いから、単に女神が単体で仏教に持ち込まれただけではないようだが、その特徴的な腕の数は観音にも引き継がれている。

中国の仏典では突伽天女、塞天女とも記され仏典に登場してくる。

●カーリー

“カーリー”は「暗黒」「時間」を意味する詞を女性形に変換した呼び名。
上記のドゥルガー女神がシュンバ、ニシュンバ兄弟と戦った時に、ドゥルガーすらも及ばぬアスラ王兄弟の強さに対する怒りにより顔面を黒く染めたドゥルガー女神の内から誕生したという。

その誕生理由からも判るようにドゥルガーすら越える禍々しい姿の戦闘女神であり、真っ黒い肌に生首や頭蓋骨を繋げたネックレスをかけ、4本の手には血に染まる剣や羂索、三叉戟、髑髏が飾られた棒、血の滴る生首……等を持つ。
十の頭も耳まで口が裂け、赤い舌が地上までぶら下がっているという。

シュンバとニシュンバ配下で、自らの流した血からアスラを生み出し続ける(自らを再生し続ける)恐るべきアスラ、ラクタヴィージャとの戦いではアスラの血を吸い付くして遂に倒したという。

カーリーの活躍もあり、神々は自分達を苦しめたシュンバとニシュンバを遂に倒したが、興奮の収まらぬ女神はそのまま躍り続けて大地を揺るがした。

慌てた神々であったが、シヴァは自分が横になるとカーリーをその上で踊らせ、漸く揺らぎが静まったという。
ちなみに、正気に戻った時、舌をペロリと出した事から、絵画や像などでは舌をだしたカーリーが描かれる事が多い。
この姿はカーリー女神を描いた構図として最も有名である他、カーリーがシヴァの神妃に組み込まれた事でカーリーとシヴァの合一(意味深)の姿としても伝えられる。
……激しすぎやろ。

カーリーは元々はドゥルガーの神話から派生した女神であったが、後には本体のドゥルガーをも越える信仰の人気を獲得した。
コルカタはカーリー信仰の聖地として名高く、カーリーガート寺院では現在でも血生臭い供犠が捧げられるという。

余りにも血生臭い信仰があった為か、中世の悪魔研究では“悪魔”としてカーリーの名前が見られる。

映画『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』でもカーリー女神と、それを信仰する 暗殺集団タギー教団の名が登場してくるが、確かにタギーの教義に殺人が含まれていたとも語られるが、あそこまで狂った集団では勿論無い。

仏教では迦利と音写される。
カーリー自体が仏教に含まれたとは言い難いが、同じく鬼女の類である荼枳尼天が元来はカーリーの眷属であったり、名前の音の近さからか鬼子母神(訶梨帝母)が関連付けて語られる事もある。


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最終更新:2025年04月18日 02:46

*1 ※吸収された神の御名。

*2 ※故に嘘ではないと言いたかったのだろう。

*3 タントラ教やシャクティ派と呼ばれる。

*4 ※宇宙的で能動的な生命活動=男女が愛し合う姿(セッ○ス)という訳である。

*5 ※悪い仲間と夜遊びしてるような事なのだろうか?

*6 ※勿論、普通に嫌がる者も居たが、逃げた場合には最下層民に地位を落とされ蔑まれながられ辛い生活を送らなければならなかったり、信仰の名の下の強要もあったとの事。

*7 ※原因のブラフマーが混じっているのはスルーだ。