イグニス(スーパーロボット大戦D)

登録日:2017/02/09 (木) 10:47:08
更新日:2024/12/08 Sun 10:46:47
所要時間:約 3 分で読めます






ハハハハハッ!! その死をもって、“破滅”を呼ぶがいい!





「イグニス」とは、スーパーロボット大戦Dに登場するオリジナルキャラクター
声優は、第2次OGにて竹内良太氏が担当。

概要

破滅の王をファブラ・フォレースから出現させるためにペルフェクティオが作り出したルイーナのメンバーで、
その中でも幹部クラスであるメリオルエッセの一人。名前はラテン語で『炎』を意味する。

忍者のような和服に身を包む、紫色の肌を持つ男性。コンターギオウンブラに比べればまだ人間ぽい。

好戦的かつ豪快な性格で、よく笑う。
他のメリオルエッセ同様に冷酷で、命を奪うことや破壊活動に一切の躊躇が無いが、
同時に生み出されたグラキエースに対してだけは親しみを持っており、彼女のことを「ラキ」と呼んでいる。
グラキエースからも慕われており、それは敵対関係になっても変わらなかった。

D本編では兜剣造博士を殺害しており、兜甲児剣鉄也からは強い憎しみを向けられている。

最終的には南極の遺跡にてブルースウェア(第2次OGでは鋼龍戦隊)に撃墜されて退場となる。
ちなみに、最終決戦時で登場する順番がDと第2次OGで異なっており、Dでは一番手、第2次OGでは三番手に登場する。



【インペトゥス】


そうだ、もっと恐怖し、憎悪しろ!!

全高:30.2m
重量:89.2t
BGM:Devastator

ラテン語で『熱情』を意味する機体。炎をそのまま人型ロボットにしたかのような外見。
最大の特徴として、両腕がフォルテ・アルム(ラテン語でそのまま訳すと強き腕)という火炎放射機になっており、マニピュレーター(手)が存在しないことがあげられる。
第2次OGの戦闘アニメではこれが掘り下げられ、名前の通りに炎の手を形成し、打ち上げた敵機を握り潰す必殺技となっている。

武装

  • カオス・ラディウス
直訳で「混沌の光線」。両腕の発射口から炎のエネルギーを放射する。
OGでは命中した炎を手の形に再形成し、握り砕いて追撃する流れになった。

  • グラウェ・フランマ
直訳で「重い炎」。背部ユニットを変形、胸部に炎のエネルギーを収束させ、広域放射するMAP兵器

  • エクスハラティオー
直訳で「蒸発」。背部ユニットを変形、胸部に炎のエネルギーを収束させ、放射する。
OGでは両腕から火炎放射を食らわせた後、頭部からも火炎を放って追撃する。

  • フォルテ・アルム
破滅の炎よ、出でよ!
さあ、悔しさに胸をかきむしれ!
あがけ!わめけ!苦しみ抜け!
絶望の果てに憎悪を抱えて!消えていけぇぇ!!

直訳で「強い腕」。背部ユニットを変形させ、両腕の発射口から炎の剣を発生させ、切り刻む。
OGでは演出が大幅に変更。
両腕の発射口から炎の手を出力し、周囲一帯を火炎地獄に変えた後更に火力を強化させて生み出した火柱で追撃、最後に炎の手で敵機を丸ごと握り潰して焼き尽くす。


以下、ネタバレ














結末

普通にストーリーを進める分には単なる「倒すべき敵」だが、
グラキエースがジョシュア・ラドクリフによって説得され、ブルースウェアに入った場合は事情が異なってくる。


最終決戦で敗北した後、イグニスは無自覚ながらも、グラキエースとの別れに対する悲しみと、ジョシュアへの憎しみを募らせた言葉を吐くのだ。

「ちきしょう……なんでこうなった。
 オレとお前は、同じものだったはずだ。お前だけが、オレの必要なものだった。
 ちきしょう……お前はそこにいるのに、オレだけが消えたくないぜ……」

「くそっ、人間!
 貴様さえ、貴様さえいなければ、こんなことにはならなかった!!
 貴様さえいなければ、オレとラキは同じものでいられた!
 オレは、オレは貴様が……くそ、なんだよ、この嫌な気分は!」

そしてジョシュアから、それがイグニスのジョシュアへの憎しみであること、
消えたくないという想いは、イグニスの悔恨、そして死への恐怖だと教えられる。

「なんだと……? これが…これがそうなのか。
 これが、オレたちが求め、“破滅の王”が力としてきたもの……。
 そうか……ハ、ハハッ、オレは、貴様が憎いのか。
 これが、憎悪するということなのか」

その事を悟ったイグニスは、グラキエースの悲しみの波動を感じながら、“破滅の王”の糧として消滅するのだった…。

Dではジョシュアのシナリオの完成度が高く評価されているが、イグニスの存在がその一因であることは間違いない。
もう少し早く「憎しみ」の感情に目覚めていれば、グラキエースを巡るジョシュアのライバルとして活躍できた、と惜しむ声もあるほどである。

……もっとも、この一件のせいで萌えスレでは、シスコンと、そのことをまわりからさんざんいじられる損な扱いが定着してしまうのだが。


余談

「イグニス」という名前はスーパーロボット大戦MXの主人公ヒューゴ・メディオの最初の名前候補として挙がっていた。
しかし、Dの発売よりも後だったため、こちらのイグニスと被ってしまうためボツになった、という裏話がある。*1
第2次OGでジョシュアがそのヒューゴと親しくなったのは、これが理由かもしれない。





「焦らずとも、端から追記・修正してやる!」

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最終更新:2024年12月08日 10:46

*1 『スーパーロボット大戦MX ザ・コンプリートガイド』より。