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ペルフェクティオ

登録日:2010/06/16 Wed 03:21:09
更新日:2026/10/24 Sat 18:07:33
所要時間:約 7 分で読めます





『スーパーロボット大戦D』に登場する存在。



【以下、重大なネタバレ注意】
















アムロ「やったのか……ウンブラと、コンターギオを」
マックス「よし、これでいけるな。各機、“ファブラ・フォレース”の破壊に向かえ!」
タケル「いけないッ!」
ケンジ「どうした、タケル!?」
カミーユ「うっ……」
ウッソ「これ……悲鳴……? 人のうめき声なの……?」
シャア「なんだ……この強烈なプレッシャーは!?」




(BGM停止。ファートゥム出現後、「Despire」に変更)




我は破滅、我は混沌

全てをただ消し去る

無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの

我は全ての宇宙と共に存在するもの

この肉体と同じ、自らをヒトと呼ぶ生命体よ

お前達の世界が破滅へと導かれる時が来た






『スーパーロボット大戦D』のラスボス。
テーマ曲は「Despire」。

CV:関俊彦(第2次OG)

【概要】

南極遺跡から現出した謎の存在「ルイーナ」の長にして、異世界との繋ぎ目である「門」、ファブラ・フォレースから出現したエネルギー体。
メリオルエッセたちからは「破滅の王」と呼称される。
作中では、主人公ジョシュア・ラドクリフの父であり門を開けてしまった張本人でもあるフェリオ・ラドクリフの意識を取り込み、実体を持つ存在として出現した。

フェリオの意識はこの時に失われてしまったが、肉体は「破滅の王」の依り代として若く強靭なものとなっている。
なので、作中のフェリオの顔は非常にジョッシュと似たものとなっていた。
文章で表現するなら、ジョッシュの目を金色にして、髪の毛を背まで伸ばして、酷薄な薄ら笑いを浮かべさせたような感じである。

その正体はあらゆる宇宙(世界)に存在する「悪意」「恐怖」「悲嘆」「絶望」といった負の想念の集合体にして「破滅」「混沌」という概念そのもの。多元宇宙規模の自然災害に近い。
ズール皇帝やゲペルニッチ、早乙女博士さえもが恐れ、警戒した存在であり、本来ならば顕現した瞬間に宇宙全体を滅ぼせるほどの力を持つが、フェリオが誤って門を開き、肉体に縛られた結果、全力が出せなくなっているらしい。
それでもなお強大な力を持ち、ブルースウェアに絶望と恐怖を撒き散らした。

こういう存在なので、たとえ主人公クラスであっても気の持ちようなど一切関係なく湧き上がる根源的恐怖に心も体も縛られてしまうが、熱気バサラや時祭イヴの歌、エンジェル・ハイロゥを通じた祈りの力、レース・アルカーナの共鳴などによって中和可能。

この存在を倒す……というか抑えるためには、「破滅の王」の流出口であるファブラ・フォレースを破壊するしかない。
ペルフェクティオとファートゥムは倒してもすぐに復活するため何度倒しても無駄で、最後はトレーズ・クシュリナーダが特攻して作り出した隙を突いて門の破壊を決行しなければならなかった。

……つまり、結局ペルフェクティオの本体である「破滅の王」自体は倒していないのである。
まあ、現出するには何らかの要因が必要なのでそうホイホイ出現するもんでもないだろうが、破滅の王は今もあらゆる宇宙と共にある事になる。

とはいえ、「大規模な次元転移を可能とする何か」と「受け皿となる何か」の2つが揃っていないと物質世界に現出することができず、受け皿を破壊して門を破壊ないしは封じることで追い返すこと自体は可能。
つまり、滅ぼすことはほぼ不可能だが、方法を問わなければ対処するのは簡単、という極端な特徴を持っている。

それを為すためには、「絶望」の対となる「生きることを諦めない意志」「次代に命を繋いでいく意志」……つまり「希望」が必要となる。
本当に手段を問わずに「破滅の王」に対処しようとするなら、「破滅の王」自体はあらゆる宇宙(世界)の負の感情エネルギーの集合体であるため、全ての宇宙(世界)を消し去ってしまえば「破滅の王」も存在しなくなるが、本末転倒である。
事実、最終決戦直前のインターミッションでゲペルニッチから「もしブルースウェアがペルフェクティオ出現を止められなければ地球を破壊して止める」という発言がなされ、ブルースウェアのメンバーも特にそれを否定していない(絶対にそんな事態にはさせないという決意もあるだろうが)。


設定の壮大さで言えばスパロボオリジナルの敵としては最大レベルの存在。
格で言えば、増え続ける宇宙に歯止めをかける『UX』のカリユガたんに近いかもしれない。

しかし『A』のワカメや『R』の肉団子や『C3』の修羅王などと違い、存在自体は匂わされているものの登場自体は最終話の最後の最後にポッと出。
そこ、ミルなんとかとか言うな。本当にヤバいんだから最後でいいんです。実際それで恐怖と威厳と格の違いの描写には大成功してるし。

完全出現すればその時点で終わりという無茶苦茶な背景設定から、ラ・グースや時天空、天元突破などと共に「どちらが上か」という論議の的になっていることが多い。また「後に控えるケイサル・エフェスがラスボスなので彼の方がラ・グースや時天空、天元突破より遥かに上」など主張するプレーヤーもいる*1。

名前はそのままラテン語で「完全な」「完璧な」「無欠の」「完成された」などの意味を持つ(意味が似通った言葉がひとまとめにされるのはラテン語の特徴である)。英語だと「パーフェクト」。
綴りは「perfectio」。
ファンの間では、主人公の親父の身体を使っているので「完璧親父」と呼ばれ親しまれている。
2ちゃんねるのD萌えスレでは結構愛されているバカ親父。


彼の専用BGM「Despire」はラスボス戦でしか聞けないが人気が高い。
しかし目覚ましに使用すると、悪夢や金縛り、足がつったり携帯がプッツン落ちたりと素敵な災厄が報告されている。
そういう時はジョッシュのテーマやHEATSで中和しよう。


【外伝作品】

第2次スーパーロボット大戦OG

満を持してついに登場。
出現場所が南極遺跡のクロスゲートになった。再生怪人はやらなくなったがド根性を2回使い実質ラスボス越えの体力を持つ。
そして、その武装も精神使用不可や行動不可などの状態異常攻撃であり一部ではラスボスよりも強いと言われている。
ちなみにBGMがあの『Trombe!』よりも優先される。
今回はイルイの力とウェントスの犠牲、そしてユーゼス・ゴッツォのクロスゲートの出力調整というイレギュラーによりなんとか放逐できた。

ただしスパロボDのファブラ・フォレースとは違い、OGのクロスゲートはまだ残っているので第2次OG時点ではあくまで追い返しただけである。
万一破壊出来ても南極大陸が消滅するレベルの大被害が想定され、そこから地球環境へと及ぼす影響は計り知れない。
存在自体が天災みたいなものであり再び現れない事を祈るしか出来ない状況である。

ハードルートではその後ガルベルスとアレス・ガイストと戦うことになる。勘違いされやすいがAI1はペルフェクティオそのものは取り込んではいない。
残されたクロスゲート自体がオーバーゲートエンジンみたいな使い方を出来るのでアレス・ガイストがエネルギー源として利用。
そのアレス・ガイストをAI1が取り込み、ユーゼスに再生されたAI1がクロスゲートを取り込んだだけである。

『スーパーロボット大戦ムーンデュエラーズ』

フューリーの母星にも出現し、フューリーが地球圏に逃れる原因になっていた事が判明。
さらに辿りついた地球においてクロスゲートと再び遭遇、その時対ルイーナ用の決戦兵器として投入されたのが他ならないグランティードであった事、そしてトーヤの父エ=セルダ・シューンはシャナ=ミアの父にあたる先代皇帝と共にグランティードに乗り込み、多大な犠牲を払いながらもペルフェクティオ(に相当する存在)を撃退していた事が明かされた。
この時ペルフェクティオが現れたクロスゲートは後にリ・テクノロジストが発掘してしまう南極遺跡に封印されていた物であり、南極遺跡はフューリーがペルフェクティオの再来を阻むべく建造した監視施設の遺構だった。
その関係でルイーナ関連の物には彼ら独自の固有名詞が着けられており、ルイーナは「ヴァウーラ」、クロスゲートは「ル=クク・ヴォーデュ」或いは「ヴォーダの門」と呼んでいる。

ちなみにシュンパティアの原型となったオリジナルとされていた「鍵」とはこの時地球圏に来ていたフューリーの機体が搭載していたサイトロン・コントロールシステムである。(恐らく地球での決戦で残された残骸を解析・修復した物)
より厳密に言うなら、原型となったサイトロン・コントロールシステムはルイーナの行動を察知する狙いで、エ=セルダが彼らの機体から回収したシステムを解析して組み込んだ物で、ペルフェクティオの言う「鍵を歪めた物」に相当する。


【ファートゥム】


終わりだ

お前たちに与えよう、完全なる滅びを

我が一部となって、消えるがよい

全高:不明
BGM:Despair

機体名はラテン語で「宿命」を意味する。
その本質はただの機械ではなく、集積された滅びのエネルギーと、メリオルエッセの専用機を構成していた因子や要素が混合し、フェリオの持っていた知識が書き込まれたことで顕現した半分実体、半分エネルギーの存在。各所にメリオルエッセ機の意匠があるのはそのためである。つまりこれ自体が「破滅の王」の端末であり、ペルフェクティオにとっては乗機であると共に異種同質の存在である。

「有人機動兵器」という形で顕現したのは、知識の大本であるフェリオが「敵と戦うには機動兵器が必要」「機動兵器はパイロットが乗って動かすもの」という認識を持っていたため。

男神と女神の顔面を象った青と赤の両腕と、その中央に複眼を持った頭部と長い胴体、その胴体の中央には唇がある異形の機体。
その顔面からドリルやレーザー、極太のビームをこれでもかと連発で発射してくる。
OG参戦に際し腕の顔面にも固有名称も設定。男側は「絶望の男面」、女側は「恐怖の女面」と名付けられた。

果ては本機最強の攻撃「エデッセサペレ」では、海老のような胴体に同じ顔面を持った子機を口から飛ばして、こちらのロボットを食わせるなどやりたい放題。
かつめちゃくちゃ気持ち悪い。第2次OGで「エデッセサペレ」は、ペルフェクティオがファートゥムからズルリッと出てきたり、メリオルエッセやフェリオの記憶がフラッシュバックしたりと演出が凄まじい。
しかもエネルギー体が実体化したものなので、ファブラ・フォーレスからのエネルギー供給が途絶えない限りは何度でも再生可能。悪夢の兵器である。
……しかし、何故かHP回復を持っていない。
これは敵改造度が上がりすぎると詰む可能性があるためわざとついてないのかもしれない。なら手前のトカゲと三つ目をなんとかしてくれ。

武装

  • テネブラエ
ラテン語で「闇」。
両腕の人面の目と口から計3本の砲身を出現させ、エネルギー弾を乱射するシンプルな技。
第2次OGでは空中に浮かび、地上目がけて砲身からエネルギー弾を掃射する。

  • オルクス・テレブラー
ラテン語で「死の錐」。
両腕の人面の目と口から計3本のドリルを突き出し、両腕で何度も殴り付けるようにして敵を突き破る。
第2次OGでは攻撃前に煙幕を張り、背後に回り込んだ男面が口から巨大なドリルを突き刺して削り取る。
執拗に何度も突き刺していたGBA版より演出はシンプルになったが、男面とドリルのスケールが異様にでかくなっている。

  • ウルティムム
ラテン語で「究極」。
両腕の人面と本体の口から「轟哭」を放って敵を粉砕する。自機中心型のMAP兵器版あり。
第2次OGでは通常兵器が全体攻撃になり、演出が変更。
ファートゥム下部の口から「原初の闇」と称する黒い汚泥の津波を起こして敵を飲み込み、真っ黒になった大地ごと爆破する。
精神禁止効果があり、持続型の精神コマンドを無効化した上で使用を封じてくる。幸いMAP兵器版には特殊効果がないが、範囲が非常に広くペルフェクティオを囲い込むように自機を配置していると危険。

  • エデッセサペレ
我は無限、我は混沌……
全てを飲み込み……

そして!!

力と成して無へと還すもの!!

ラテン語で「英雄を食らう」。
敵を異次元空間に引きずりこみ、両腕の人面で挟み込んだ後レーザーで攻撃、その後口から飛び出した小型の人面で食い殺す。
GBAの小さなドット絵でも生理的嫌悪感を感じさせる非常に不気味かつ気色の悪い必殺技。味方のHPとプレイヤーのSAN値をゴリゴリ削り取る。
第2次OGでは大幅に演出が変わり、
両腕の口から放つ超音波のような波動「轟哭」で攻撃・拘束
↓
無数の手で混沌空間へ引きずり込む
↓
左右の口から放出する黒い液体「享笑」で固める
↓
ペルフェクティオ自身が飛び出してきて固めた液体諸共を引きちぎるようにして敵を粉砕
というものになった。機体よりも本人の方が危険なペルフェクティオらしい攻撃である。
本人の攻撃の部分で無数の連続カットインがあるが、これはメリオルエッセやその機体のイメージが立て続けに表示された後、最後にジョッシュとリム、そして南極基地のカットインとなっている。
モノクロなのは、これがあくまでフェリオの肉体に記録として残った彼の記憶の名残でしかないため。
「戦闘不能」を付与する効果があり、直撃すると何も出来ないまま撃墜されることになる。

  • パッシーオ
正確には武器ではなく『第2次OG』で追加された特殊能力。
「戦意高揚」の逆バージョンで、敵フェイズ開始時に味方全軍の気力を-3する。
「大激励」でカバーできるが、これは乱発が出来ないので、攻めあぐねているとどんどん追い込まれていくことになる。
『D』でブルースウェア一同のSAN値を削りに削った精神攻撃を特殊能力に昇華したものと思われる。

【余談】

第2次OGにおけるペルフェクティオは関俊彦が演じているが、関氏は『スーパーロボット大戦F』及び『F完結編』で「クールでニヒル」な男性主人公アーウィン・ドースティン役で参加している。
しかし、OGシリーズにおいては同期のイルムガルト・カザハラ&リン・マオ以外の主人公は一切登場していない。
そんな関氏が演じたペルフェクティオは「冥王計画ゼオライマー」の木原マサキとの共通点が非常に多いことが判明した。
  • CVが共に関俊彦で芝居がかった口調。
  • 前後左右6マス、合計84マスのひし形状の広範囲のMAP兵器持ち(メイオウ攻撃)
  • 「破滅の王」と「冥王」
  • 手駒を自ら創造している
  • 笑みの顔グラのアングル
等々。それにしても、CVやMAP兵器は(メイオウ攻撃っぽい範囲のMAP兵器を使う関俊彦CVキャラは複数いるため)ともかく、顔グラのアングルまでほぼ同じとは、ある意味「中の人ネタ」なのだろうか。
それとも制作時、実際にマサキのキャラクター性を参考にしてペルフェクティオのキャラを創ったのかは不明。
そのせいか新たに「冥王様」の仇名が加えられた。
ちなみにゼオライマーはスパロボDが発売された翌年に発売されたスパロボMXで初参戦している。
そしてファートゥムは「摂理」とも訳すことができる。

ちなみに『D』当時の4コマアンソロジーには「ジョッシュのアホ毛がルイーナに反応して逆立つのを見て、リムが『お父さんが目玉だけになってたらどうしよう』と恐怖する」というネタがあった。まさか令和になって半分当たるとは……。

『Y』にて『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』が参戦した際には未視聴のスパロボユーザーに同作のゴジラについてわかりやすく説明するために「事象ではなく明確に意思を持って侵略に来たペルフェクティオ」と引き合いに出された事でも知られる。
実際凄く絶望的なのがわかりやすいが、げに恐ろしきは『D』から20年以上経ってもペルフェクティオは未だにこの扱いを受けている事かもしれない。


追記・修正はファートゥムに特攻してからお願いします。

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最終更新:2026年10月24日 18:07

*1 この記事のコメント欄でも行われているが、結局は結論が出ず炎上するのがオチ。ウンブラか敵ラキ風に言えば「その愚かしい行いが“破滅の王”の糧となるとも知らずに……」って感じ。