フルータ星人(ウルトラマンガイア)

登録日:2012/09/22 Sat 12:40:48
更新日:2025/05/10 Sat 22:49:02
所要時間:約 7 分で読めます




フルータ星人とは、『ウルトラマンガイア』35話「怪獣の身代金」の登場人物?である。
『ガイア』で唯一「○○星人」と呼ばれた存在。


【データ?】

別名:なし
身長:不明
体重:不明
出身地:フルータ星?ではなく、古田鉄工所と藪野医院


【劇中の活躍?】

南極で発見され、G.U.A.R.D.(XIGの上層部)による航空輸送中に輸送機の墜落により焼失したと思われた古代怪獣アルゴナの卵。

それをどこからか入手しており、その後TV局のKCBに脅迫状を送りつける。
その脅迫状には卵を写したポラロイド写真と、卵が放つ特有の音を録音したテープが付属していた。
ちなみに脅迫状の文面は以下の通り。

地球人へ告ぐ
怪獣の玉子はわれわれ
フルータ星人がかっ
た。われわれには、
みのしろきんと引
きかえに王子を返す
用意がある。すみやか
にGURDにしらせない

※原文ママ。劇中の筆で書かれた字は一応読めるがヘタクソとしか言い様が無い。

思惑通りにKCBの田端、吉井、井上のおなじみトリオはG.U.A.R.Dに連絡。件の卵が獰猛な肉食怪獣のものなこともあり、対策メンバーとして高山我夢、チームハーキュリーズの志摩貢、そしてアルゴナに詳しい極地生物学者の京極博士(演:津村鷹志)がKCBに合流する。
フルータ星人は今度はその対策室に電話を掛け、身代金として「金の延べ棒8本」を要求した。
しかし受け渡し方法を提示することなく連絡を絶ってしまう。

果たして古ータ星人とは何者なのか?何を考えとんのか?アルゴナの卵はどうなるのか?

真相はあなた自身の目で確かめてください。


【関連怪獣】

  • 古代怪獣アルゴナ
身長:51m
体重:4万5千t
爬虫類と両生類とのミッシングリング(未発見の中間型生物)で、獰猛な肉食怪獣
上述の通り卵から生まれるが、この卵を覆うのは殻というより一種の保護膜で、この中で成体まで育ち孵化の時点で51mの巨体で現れる。
本来は寒冷な極地の生き物の為か、日本の気候では予想以上に成長が早まっていた。
変温動物にあたるためか、首だけ動かして後ろを見る、熱で孵化する、冬眠?するといった特徴がみられる。

片腕でガイアを投げ飛ばす怪力と、そんじょそこらのウルトラマンをも凌駕する派手さの光線を吐く。
また獰猛な肉食怪獣なので餌を捉えた時の唾液が凄い。
着ぐるみは、同じく正統派の恐竜型怪獣であるゲシェンクの改造。



【余談】

第35話の脚本は、平成ウルトラから相棒にまで行ってしまった太田愛氏。
ガイアでは「遠い町・ウクバール」や「銀色の眼のイザク」と同じ人である。同じ人である。
また、「特別編集ウルトラマンガイア」では、太田さんはこの話の前日談「アルゴナのやって来た日」を書き下ろしている。
ハードSFの印象が強いガイアだが、こうしたタロウのようなエピソードも挿入され、ウルトラらしいバラエティー感は保持しているのだ。
曰く「プロットを出す時、ドキドキしました(笑)」

特技監督は大ベテラン・佐川和夫氏。巨大化して襲い掛かるアルゴナのスケール感や、ダイナミックな殺陣など例によってやたらキレキレである。
因みに『ウルトラマンタイガ』でメイン監督を務める市野龍一氏のウルトラマンデビュー作でもある。

名曲「ガイアノチカラ」が流れたのはこの話が最後である。
でもって、次回は行方不明だった元ウルトラマンアグル=藤宮博也が再登場し、帰って来ていきなりシリアスな展開に戻る。

アルゴナのボイスは実写・アニメ問わず様々な作品で流用されている(ちなみに最初に使われたのがまさかのカービィ)。

このように存在そのものがギャグの塊のようなフルータ星人だが、本作から25年後に公開されたウルトラ映画にて、彼らを歪めたような存在*1が現れるとは誰が想像出来ただろうか?
ある意味、古田鉄工所の面々の発想が時代に追いついたのかもしれない…そんなわけあるか


おっと、もうすぐ都内上空だから追記・修正だぞ。

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最終更新:2025年05月10日 22:49

*1 尤もこちらもこちらで訳アリなのだが、詳細は該当項目にて。