夜戦(艦隊これくしょん)

登録日:2017/09/27 (水) 00:30:00
更新日:2024/09/01 Sun 05:23:57
所要時間:約 30 分で読めます




「やったー!待ちに待った夜戦だー!」



我、 夜戦に

突入す!





ゲーム艦隊これくしょん -艦これ-のシステム。
名前通り、夜間における戦闘のこと。




海戦における夜戦では、暗闇による視界の制限から、敵味方の位置を判別しづらく、
かなり近距離まで近づかないと、存在が発覚しないことも多い。
そのため隠密を重視しつつ接近するのが容易になったり、不意に遭遇すると敵味方入り乱れて乱戦となったりする。

現代でこそ、レーダー技術などの発達により、夜間でもある程度の索敵は可能だが、
第二次大戦においては基本は人員による目視であり、よほど目と注意力が良くないと、敵の発見は困難。
また視界が効かないことから、航空機の索敵が制限され、海上での夜間飛行は危険を伴うため、昼間に比べ行動が制限される。

旧日本海軍も、夜戦バカという言葉が当てはまるほど、夜戦はかなり重視していた。
というのも、物量に長けたアメリカなど連合国と、正面からまともに戦っては勝ち目がないため、
航空機がほとんどなく、奇襲をかけやすい夜戦を選ばざるを得なかった、という事情もあるが。
ただ、日本側の夜戦の頼みの綱は、人力による部分も多かったため、
連合国側のレーダー技術の進歩と、兵士の練度が下がっていった戦争後期には、その優位は逆転していった。





艦これにおける概要


昼戦終了時に敵が残存していた場合、そのまま戦闘終了するか、
夜戦突入して追撃するかが選択できる。

敵を倒す機会が追加で回ってくるため、残敵を掃討することで、
A勝利・S勝利を目指す、戦力ゲージのある海域ボスを倒す、任務の空母や補給艦を倒す、といった目的を達成できる。

ただし、夜戦を追加で行うと、燃料は消費しないが、弾薬が追加で0.5戦闘分消費されてしまう。
資源が潤沢にあるなら、補給分の弾薬は惜しくないとしても、
道中で夜戦して弾薬を消費した場合、続く戦闘で与えられるダメージが弾薬ペナルティで減ってしまう上、
そもそも敵からの反撃で大破する危険性もあるので、
その戦闘で撤退というわけでない限りは、道中で夜戦をするのは推奨されない。

艦娘が大破した状態で次の戦闘に進撃すると、轟沈してしまうので絶対にやるべきでない、というのは基礎知識だが、
その戦闘中で大破したのなら、昼戦で大破した状態で夜戦に突入しても、轟沈することはない。


夜戦では、味方1番艦→敵1番艦→味方2番艦……の順で攻撃機会が回り、一巡が終わるとそこで終了となる。
ただし、大破した艦は、攻撃機会が回ってきても攻撃できず、次の番の艦に移行する。

艦隊の並び順に互いに攻撃する点は、昼砲撃戦2巡目と似ているが、
昼2巡目が撃沈済みの艦、潜水艦、攻撃機の全滅した空母などの場合、攻撃順がカウントされずにその次の自軍艦の攻撃番になるのに対し、
夜戦では大破艦、撃沈済みの艦、空母など攻撃不可の艦でも、その次の艦に回るのではなく、昼砲撃戦で中大破した空母のように一回無行動扱いとなる。
夜戦での攻撃順は、完全に艦隊の並びのみでカウントされる。
そのため、艦隊の並び順は夜戦において特に重要。


通常、昼戦終了後に移行してから夜戦が始まるが、
一部の海域では、夜戦のみを行って戦闘を終了をする、夜戦開始マスも存在する。
この場合、敵艦隊が全員健在の状態からスタートし、順番に攻撃していくため、
先に敵を大破ないし撃沈して無力化するのが困難となり、夜戦の威力も相まって大破率が高くなりやすい。
しかし2017年秋イベントからの支援艦隊仕様変更により、夜戦マスでも支援艦隊が来るようになり、多少はフォローできるようになった。


連合艦隊では、第一艦隊の艦は一切夜戦に関与せず、第二艦隊の艦のみで夜戦を行う。

敵連合艦隊を相手にする場合、敵の本隊と夜戦するには、敵第二艦隊を一定程度損傷・撃沈させないと、第二艦隊と夜戦する羽目となり、敵の本隊を追撃できない。
なお、どちらの艦隊と夜戦するにせよ、夜戦しない艦隊の方は昼戦終了時点で退避してしまうため、
S勝利を目指すには、昼戦の間だけで、どちらかの艦隊を全滅させなければならない。
第二艦隊に固い駆逐古姫なんかが出てきた場合、倒し損ねることが多くなる。



夜戦火力


夜戦での最大の特徴は、攻撃力が火力雷装の合計で算出される点。
昼戦では砲撃なら火力のみ、雷撃なら雷装のみが反映されるが、両方が合計される夜戦はその分、威力が昼戦より格段に跳ね上がる。
昼戦では高い火力と装甲で無敵の戦艦を、貧弱な駆逐艦が夜戦で大物食いをする、というのも夢ではないのである。……夜戦までに生き残ればだが。

無論、これは味方だけでなく敵にも同じことが言えるので、反撃を許せば大被害を被る可能性もある。

また、昼戦で脅威となる空母は、夜戦では大幅に弱体化する。
味方空母は、特定の艦でなければそもそも基本的に攻撃できない上、
攻撃できても、夜戦用のごく一部の装備がなければ、威力は極めて低い。
これは、空母の昼戦では、元々の火力が駆逐艦より低くても、大きなボーナスが与えられているのに対し、
夜戦ではデフォルトでは貧弱な火力の元値のまま計算されるため。
ただし夜戦用の艦載機と装備で発生するカットインならば例外となる。



さらに、昼戦に比べ、攻撃力のキャップ値が高い、というのも重要な点。
要するに、ダメージの限界値が、夜戦では最も高くなる。

艦これでは各戦闘において攻撃力キャップ値が設けられており、例えば昼戦ではその値が150*1(砲撃戦は180*2)となっている。
いくら火力が高くても、この150(180)という値を過ぎると、威力の伸びがかなり落ちる。
具体的には、キャップ以下では等倍で計算されていても、キャップ値以上になった火力分は、√がかけられて減算されてしまう。

ところが、夜戦における攻撃力キャップは300*3
昼戦と比べると、攻撃力の限界が遥かに高い。
火力と雷装を足して基本攻撃力の高くなる夜戦であっても、艦娘が夜戦火力キャップ到達するにはさらに後述のカットイン補正が必要になる。

昨今の強力な姫級は、装甲200越えなど、昼戦火力キャップであっても装甲を上回ることが困難な防御力を持つことも多く、
そうした敵相手では夜戦で初めて、まともにダメージを期待できるようになる。

特に、冗談のような耐久と装甲を持つイベントボス相手には、いかに練度の高い艦隊でも夜戦勝負はほぼ必須。
的確な夜戦采配がなければイベントの完走は不可能と言っても過言ではないほど夜戦は重要になってくるのだ。



夜戦ではこれらに加え、主砲・副砲・魚雷などの装備の組み合わせ数により、さらに威力を大きく上げる特殊攻撃が可能。

夜間特殊攻撃





夜戦補助装備


夜戦時に効果を発揮し、戦闘を補助する装備もある。
夜戦を主眼とする戦闘を行いたい場合、ぜひこれらの装備も用意しておきたい。
熟練見張員以外は、艦隊全体に効果が及ぶ。
なお、基本的に同じ種別の装備は、複数積んでも効果は重複しない。
連合艦隊の場合、夜戦を行う第二艦隊に装備した場合のみ発動し、第一艦隊に装備しても意味はない。






各艦種と夜戦


これらを踏まえ、夜戦と各艦種の相性、主な夜戦火力艦について。
(装備例は未改修、非夜間触接状態での威力)

駆逐艦





軽巡洋艦





重雷装巡洋艦





重巡洋艦





戦艦





潜水艦





正規空母





軽空母





その他の艦


火力の低い・雷装のない艦が多く、基本的には夜戦には向かない。
どうしても入れる場合、探照灯や照明弾といった補助装備ができるのなら、そちらでサポートするのも手だが、
そもそも他のなんらかの役割を期待して入れることが多いので、ルート固定要員以外の場合には、装備する余裕がないことも多い。
雷装のある水上機母艦ならまだ多少は夜戦火力が出るが、それでも日進以外は駆逐艦にも及ばない。
ただしコマンダン・テスト、日進、神州丸、雲鷹といった艦は4スロで対陸上装備を満載できるので陸上戦に限れば夜戦で活躍できる。





戦闘外では


艦娘のボイスで、夜戦について言及することも多い。
水雷艦に関しては基本的に得意など好意的な艦が多いが、
一方で夜間で沈没した艦や、そもそも戦闘が苦手な補助艦艇などは、トラウマだったり困惑する様子もある。
日本以外の海外艦も、方針の違いからか、乗り気でない艦が多い。ビスマルクも夜更かしを嫌がっているが、dreiで夜戦向きの性能になってしまった。そもそも時報では嫌がっているが、実際に突入する際にはむしろノリノリである
逆に空母は夜戦できないのにノリノリで突入している面々が多い。夜戦用装備の実装で参加できるようになったが…

夜戦好きな艦として、最も有名なのが、夜戦バカこと川内
昼間からでも常に夜戦のことばかり話し、ほとんど夜戦のために生きているといった性格。
他の艦の夜間の時報でも騒いでいることがしょっちゅう伝えられ、部下の駆逐艦を連れて三水戦は夜間出撃しているらしい。

BGMにも「夜戦」という曲名の曲がある。
初期の頃からボス戦BGMとして使われ続けているハードロック調の曲であり、イベント等で使われたアレンジ版も存在する。
ちなみに現在使用されているのは初期のバージョンと違うバージョンが使われている。

なお公式ではないが、提督の間では、艦娘との性的な意味のスキンシップのことを、隠語として夜戦と呼んだりもする……。
夜戦システムの影響で空母はマグロとか言われたり。





追記修正は、夜戦でお願いします。


画像出典:艦隊これくしょん -艦これ-
ゲーム内スクリーンショットより
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  • 川内が騒ぐ項目
最終更新:2024年09月01日 05:23
添付ファイル

*1 2021/03/01アップデート以降は180

*2 2021/03/01アップデート以降は220

*3 2021/03/01アップデート以降は360

*4 組み合わせを満たしていても、極々稀に発動せず単発になることもある

*5 ちなみに中破時にも発動確率が上がる

*6 2回攻撃になる場合あり。

*7 史実でも暁や神通など、探照灯を使用したために敵の攻撃が集中し、悲惨な最後となった艦は多い。また劇場版にて鳥海、暁、比叡が使用しているが、3人とも集中砲火を喰らっている。

*8 制空権の表示がない場合でも、敵側の航空優勢であるこちらの航空劣勢と、航空拮抗の2種類があり、システムでの扱いが違う

*9 火力補正としては2024年8月現在 零式水上偵察機11型甲改二、Loire 130M改(熟練)>零式水上偵察機11型乙改(夜偵)、Sea Otter、Loire 130M>九八式水上偵察機(夜偵)、Walrus の順となる。

*10 欧州イベント補正はSea Otterも同じだが、Sea Otterは2024年8月現在海外艦への補正がない。

*11 本来は九三式できゅうさんしきと読むが、修正されていない