登録日:2017/12/13 Wed 03:12:41
更新日:2025/04/07 Mon 17:32:29
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概要
属性 |
無属性 |
レアリティ |
R (レア) |
コスト |
50+供物 (手札1枚を捨てる) |
ST |
0 |
HP |
10 |
アイテム制限 |
武器・防具・巻物 |
デコイとは、魔法使いを彷彿とさせる三角帽子とマントを身につけた、デフォルメされた愛嬌のある表情のクリーチャー。
囮 = Decoy を意味するその名の通り、貧弱極まりないステータスに加えほとんどのアイテムカードを使用できず、さらには召喚の際魔力コストだけでなく手札を一枚捨てることが要求されるなど明らかに弱いクリーチャーであり、普通ならまずブックに投入することはないだろう。
追記・修正はデコイに攻撃してからお願いします。
…もちろんそんな弱いだけのクリーチャーがいるわけがない。
このクリーチャーにはある特殊能力がある。
効果 |
反射[通常攻撃] |
フレーバーテキスト |
呪いの人形。弱々しい姿にだまされ攻撃してきた敵を、逆に返り討ちにする呪いがかけられている。 |
これこそがデコイをデコイたらしめるアイデンティティであり、対策を怠ると詰むことすらありうる恐怖の特殊能力である。
で、強いのコイツ?
強い弱いというより、厄介なクリーチャーである。
カルドセプトにおいて「通常攻撃」とは「巻物アイテムを使用せず普通に攻撃する」ことを指す。
で、デコイはその通常攻撃を
100%分はね返す能力を持つ。
どこぞの天邪鬼が持つ反則アイテムに似たモノがあった気が……。
普通ならHP10のデコイに牛さんパワーに耐えることなどできるはずもない。
が、あろうことかデコイはそのダメージを“全反射”してしまうため、なんとデコイ自身には傷一つつかず、逆にミノタウロスは40ダメージを受けて破壊されてしまうのだ。
そしてこれはデコイが侵略側に回ったとしても全く変わらない。
地形効果を受けていないミノさんならば、デコイがフラフラっと遊びに来ただけでノーアイテムならばなすすべもなく破壊されてしまう。
基本的に戦闘では一切ダメージを受けないため、移動侵略を繰り返しての粘着も大の得意であり、自領地がこのクリーチャーに隣接されるだけで相手セプターは頭を抱えることになる。
簡単に言うと、“互いにアイテムを使用しない戦闘でデコイを破壊するのは基本的に不可能で、相手のクリーチャーはひたすら自身の攻撃力でダメージを蓄積する“羽目になる。
そのため、レベル1土地の奪い合いでは滅法強いという特徴を持つ。
さらに土地の属性に影響されずにローコストで召喚できる無属性であるため、どのような属性を主体にしたブックでも無理なく組み込むことができる。
じゃあ最強じゃねぇか、どうやって勝つんだよ!
が、忘れないでほしい。
デコイ自身はほとんどのアイテムを使用できないHP10のクリーチャーに過ぎないことを。
対策自体は実はいくらでもあるのである。
一番確実な対策手段。
「通常攻撃」でさえなければ通る一方、デコイは防具アイテムが使えないことから巻物に対抗する手段はほぼ皆無。
ただし、巻物系アイテムはブック構築時に採用数を絞るのが普通なので「デコイ相手に虎の子の巻物を使わなければならない」という状況自体が既に不利とも言える。
コイツをデコイ (囮) にして貴重な巻物を使わせれば、本命の拠点は巻物の脅威から防がれる……、
名は体を表すとはまさにこのこと。
“パイロマンサー“や
“ボルカニックドラゴン“などの「アイテムを使用しない場合、通常攻撃の代わりに巻物攻撃を行う」クリーチャーならば対処は容易。
巻物アイテムも自動巻物攻撃クリーチャーもデコイより割高なのだが。
デコイはマップ上での妨害への耐性が皆無である。
「対象敵クリーチャーに20ダメージ」与えるスペルの“マジックボルト“が一際輝くターゲットである。
他にも「対象クリーチャーの戦闘中、ST&HP-20」させる“ディジーズ“などの呪い効果がかけられてもかなり不利になる。
コストは高めだが、無属性メタの全体ダメージスペル、“エレメンタルラス“なども危険。
スペルではないものの「対象敵クリーチャーに10ダメージ」与える秘術を持つ“エルフアーチャー“は手札を減らすことなく狩られるため天敵といえる。
特にAI操作のダメージスペルは一撃で破壊できるクリーチャーを優先して狙うので、マップ上で貧弱なデコイはまず狙い撃ちにされる。
よく狙われるということで本来の役割を立派に果たせているとも言えるが……。
なお単純にスペルに対する避雷針ならコストが安く済む適任はたくさんいるので、その用途のみでデコイを採用するのはオススメできない。
デコイは対戦相手への攻撃を反射ダメージに頼っているため、基本ST0のクリーチャーが相手だと自分が破壊されることもないが、相手を破壊することもまずできない。
侵略要員としてデコイを使っている場合は大きな欠点と言えるだろう。
また、一時的にSTが0になる“ペトリフストーン“のようなアイテムもその場しのぎとしては有効になる。
なおデコイ側は“リビンググローブ“や“ライフジェム“などのアイテムによるSTの増強や
心中覚悟の特攻をやらかすことが往々にしてあるので過信は禁物。
シリーズ毎度お馴染みイカれウサギ。戦闘終了時に相手クリーチャーを発狂させてSTとHPを入れ替えてしまう。
つまり、基本ST0のデコイにとっては、出会った瞬間狂い死にが確定している天敵中の天敵。
ルナティックヘア自身は20/30という貧弱極まりないステータスだが、上手いことにST<HPであるため、デコイ側が変なアイテムを使わない限りノーアイテムでも発狂前に反射で死ぬ懸念もない。
本体のコストも非常に安く、デコイ対策としては恐らく最もスマート。コンボ前提のクリーチャーなのであらゆるブックに入れられるような汎用性がないのが欠点か。
意外かもしれないが、有効。
通常はデコイの基本STは0なのでデコイ同士が戦闘しても何も起こらず終了するのだが、仮にどちらかのデコイに「支援効果」がついていると話は別。
『カルドセプト』シリーズにおける反射能力は「反射されて返ってきた攻撃をさらにはね返すことはできない (互いの反射能力による無限ループを防止するため) 」という性質があるため、支援効果で発生したダメージが反射して先に攻撃した側のデコイ自身を破壊してしまうのである。
クリーチャーに反射能力を持たせるアイテムである“カウンターアムル“や“カウンターシールド“なども同様に対策になる (これらには使用者のSTをゼロにする効果があるため、その意味でもデコイには有効) 。
……しかし最新作『リボルト』で大幅なゲームシステムの変更が行われた結果支援効果がなくなった。
もう誰も信じねーーーッ!!
まずは初代 (SS) からDS版まで活躍した“ウィルス“。
風属性のクリーチャーであり自身のステータスは非常に低いのだが、「戦闘中、全クリーチャーのHPを戦闘開始時10減少させる」という応援能力を持つ。
基本HPが10しかないデコイにとってはウィルスがマップ上に配置されるだけで「戦闘開始と同時に自らが問答無用で破壊される」という天敵中の天敵だった。
ただし初代や『EX』 (PS) の頃はデコイのHPが20あったため、むしろ心強い相棒だった。
ハードが3DSに移るとウィルスは根絶されたのか登場しなくなるが、代わりに自身の通常攻撃でダメージを与えられなかった場合に対戦相手のMHP (最大HP) を-30する“コダマ“や武器の“ライフスティーラー“が幅を利かせるようになる。
新作『リボルト』では前述の2種も削除されたが、今度は
『サーガ』 (Xbox360) から襲来してきた“アーマードラゴン“という、自身のスペックも非常に高い上に対象無属性クリーチャーに30ダメージを与える秘術を持つクリーチャーの存在でかなり危うい立場に。
自動巻物攻撃クリーチャーも3種に増えてしまった。
作品によってその扱いには差がある。
……というよりも“グレムリン“と同じく“初期作品ではあまりにぶっ壊れすぎていたため、作品を追うごとに下方調整が施されている“と言った方が正しいか。
初代・EXではアイテムの使用制限がクリーチャーの種族依存だったため、不死族であるコイツのアイテム制限はなんと防具のみであり、何食わぬ顔でデコイが高火力の武器や巻物を手に侵略してくるという現在では考えられない悪夢が繰り広げられていた。
そして当時は魔力のみで繰り出せ、手札コストが必要なかった。ただでさえ出しやすい上にこのスペックとあって人気は非常に高い……というか完全なバランスブレイカーだった。
続く『セカンド』 (DC) にてHPが10になった。
前述のようにこのHPならば同作から登場した“アーチャー“ (現在のエルフアーチャーの前身) に一方的に狩られるため、アーチャーが配置されているだけで出すのに躊躇してしまう状況になった。
しかし意外なことにあの極端なアッパー調整で有名な『サーガ』にはまさかの未参戦 (調整クリーチャーの“フロストビースト“に差し替え) である。
現環境では「危険ではあるが対策さえ怠らなければ特に問題ない」クリーチャーと言ったところか。ある意味
ヌケニンである。
だが、特に巻物やダメージスペルを軽視しがちな初心者にとって最初の「壁」となるクリーチャーであり、
CPU戦でコイツを使われて泣きを見たセプターは多いはず。
巻物やスペルを十分に備えておくことの重要性を身をもって叩き込んでくれる先生役として親しまれている一面もある。
そのひょうきんなカードイラストも相まって、カルドセプトの一つの「顔」として多くのセプターに愛されている存在だろう。
かねこしんやが手がける漫画版にも1巻第7話にて“南部の虎“オーエン卿の使役クリーチャーとして (出番は少ないが) 登場。後の4巻では表紙を主人公
ナジャランとともに大々的に飾った他、第39話で凄腕セプター・タレの身代わりを務めている。
ところでこのタレというセプター、実は『セカンド』当時の公式大会優勝者とそのゲーム内のアバターをモデルにしたキャラクターだったりする。
……余談だが、各作品に大抵一人はいる「ブックにスペルや巻物を一切いれずひたすらクリーチャーと武器で攻め込んでくる」脳筋タイプのCPUキャラクターにはものすごく強い。
冥殿 Meiden
wiki篭りが、アニヲタwikiを追記・修正させるために作った
管理人。
荒らし・建て逃げを呪うように作られている。
- 巻物を切らしてるタイミングで高レベルの土地に侵略してきて泣いた -- 名無しさん (2017-12-13 09:17:04)
最終更新:2025年04月07日 17:32