アーバン・ゲリラ(ジョジョリオン)

登録日:2018/01/10 Wed 19:05:14
更新日:2025/03/29 Sat 15:27:06
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オレは岩人間………

おまえらの「上」だ…



「アーバン・ゲリラ」とは『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物。なおこの項目ではペットである岩動物の「ドレミファソラティ・ド」についても解説する。

概要


本体-アーバン・ゲリラ(社会生活上の名前-下里 良(しもさと りょう))
社会生活上の年齢-38
職業-TG大学病院:内科・消化器内科疾患専門医
スタンド-ブレイン・ストーム
岩動物(ペット)-ドレミファソラティ・ド

ドロミテとの戦いの後、新たに現れた岩人間で、田最環達「ロカカカ」の密売チームとは別の勢力に属しており、「新ロカカカ」の枝を見つけ出す為に定助達を襲撃した。

名前の元ネタはサイケデリックロックバンド、ホークウィンドの楽曲「Urban Guerilla」。下里 良はゲリラ(下里良)の当て字。

人物


無地のプロレスマスクのような覆面を被り、目にはワイパーとまつ毛の様な針の付いたゴーグル、口元にはシュノーケルのような管が装着されていたりとやたら特徴的であるのに対し、服装は特に模様がないウェットスーツの様な物を着用している8部では珍しいマッチョである。
雰囲気が5部セッコ6部ラング・ラングラーにどことなく似てる。
素顔は丸メガネのスキンフェード。芋っぽい

自身の岩動物(ペット)「ドレミファソラティ・ド」の中に隠れて地中を移動し追跡してくるという一風変わった攻撃を行う敵岩人間。あんなクソデカペットをどこに隠しているのだろうか。

細胞の等価交換によって「不死」を実現する「新ロカカカ」を手に入れるため、植物鑑定人・豆銑礼を確保することが目的でその為には無関係の人間も巻き込み殺害しようが意に介さない凶悪な性格。
また「生き物は岩と土の上に存在するが、死ねば「岩」である自分達の下になる。」という「岩人間」特有の大地と自然に由来する哲学思想を持ち合わせ、「新ロカカカ」によってその上下が入れ替わる事を期待している。
その様な性格だからか、「殺す順番」ロカカカは岩人間が見つけたから自分たちの物(意訳)4分の3は殺して連れてってやるッ!と順序や数をキチッと決めた発言が多い。

そんな彼だが医者としての視点・思想も持ち合わせており、同じ岩人間の田最環達には欲で金もうけしかしない誤った奴らと見下し、侮蔑の対象である人間の吉良と定助には「新ロカカカによる新たな等価交換という正解を導き出した者(吉良)」・「殺すのが惜しくなる生物的傑作標本(定助)」と賞賛している。

…と、その性格について色々書いたが、1番の特徴にして最大の欠点として見下してるが故に油断し、隙を生みまくる点にあるだろう。このせいで結構な量のダメージを負っているが、すぐさま反撃と独特な罵倒を繰り出すある種の人間臭さが魅力にもつながっている。

活躍


定助がドロミテに喋らされた「植物鑑定人」の情報をもとに追跡するも、植物鑑定人・豆銑礼に逃げられバスで移動していた定助と康穂との合流を許してしまう。が、3人が目的地の鼻炉山スキー場に到着した頃にはスデに数十mの位置に樹木を巻き込みながら迫ってきており追い詰めていく。しかしスキー場の駐車場に入ると追跡スピードが落ちていき、その際に現在位置と近くのネズミが能力で死んでしまい大まかな攻撃方法の予測をされてしまった挙句豆銑のリフトハウスに逃げられてしまう。

3人がミントカモミールと一から作ったロマノフで優雅なティータイムを過ごしリフトハウスのビックリドッキリメカを楽しみつつ対策会議をしてる中、ゲリラは駐車場を抜け出しリフト横まで接近し、スタンド「ブレイン・ストーム」で奇襲、豆銑の左手を負傷させ囮にされた康穂の首を掴み崩壊させようとするも豆銑のスタンドドギー・スタイルのナイフ投擲を受け負傷、その隙に康穂は水を浴び崩壊攻撃を回避する。

姿を表したゲリラは豆銑に殺害予告を出すがまたしてもナイフ投擲の攻撃を受ける。ソラティ・ドが扉を閉め防いだ…と思いきや豆銑は閉まる扉とゲリラの足の間にナイフを差し込み先程より深く突き刺さってしまう。
地面に潜った後は康穂と助けようと地上に降りた定助を始末しに向かう…と見せかけ、2人をソラティ・ドに追わせ自身は豆銑に襲いかかる。

豆銑に「ブレイン・ストーム」を嗾しかけながら新ロカカカに対する持論を捲し立てるも今度はその間に作っていたボーガン(矢はフォーク)でまたも負傷。しかし豆銑にも「ブレイン・ストーム」で重症を負わせる事に成功し、定助に狙いを定めソラティ・ドと共に定助を地中に引きずり込みながらスタンドで攻撃する。

しかし、その間に豆銑はリフトの燃料を手にいれており、浴びせられそうになった所をソラティ・ドの扉を閉め地中に逃れる事で回避するも、自分が引きずり込んだ定助のしゃぼん玉で内部に燃料を送り込まれソラティ・ドと共に爆散、石化し消滅した。

スタンド能力


ブレイン・ストーム

キューブ型のブロックを組み合わせ立体の+形にした様なスタンドで、手から放出する。
非常に小さく、シーンにより描写のバラツキはあるもののおおよそ血小板〜米粒程度のサイズであり、何百体以上の数からなる「細菌」のような群体型スタンド。

スタンドに直接触れた相手の体に、表面にあるトゲのような触手で引っ付き、体内へと突き進んでいく。体内に侵入したらスタンドそれ自体が毒素である為赤血球を破壊し溶血をひきおこす。
さらに2倍2倍とねずみ算式にドンドン増殖しドンドン細胞を破壊し、最後には跡形もなくグシャグシャに崩壊させてしまう。
また無生物にも能力を使用でき、作中ではワイヤーを切断したり地面を掘り進めて逃走経路にするなど結構応用がきく。

一度侵入されるとその部分を切断するか、アーバン・ゲリラを倒す以外に崩壊を止める方法はなく、「触れる」ということ自体が、即再起不能レベルのダメージにつながるため、攻撃を直接防御することができないということが強み。

ただし強力なスタンドの宿命というべきか、弱点がメチャクチャ多い。
第一に「相手に触れて攻撃」する為、逆に群体型スタンドの強みであるフィードバックを最小限に抑える事ができない(そもそも攻撃を喰らえない)。
第二に本体は一切スタンドを動かせないという事。 *1
より厳密にいうと本体はスタンドの進行方向と崩壊位置を設定する事はできるが、対象までに距離がある場合は樹木などで道を作らねばならず、道中に障害物があってもすり抜けるといった事ができない為攻撃開始までに時間がかかってしまう。
その性質が転じて第三の物理法則には逆らえないというスタンドにしては大きすぎる弱点が生まれている。

またその攻撃プロセスから崩壊まではタイムラグがあり、それに第三の弱点が合わさった結果水などの体表を流れ落ちる液体類があれば攻撃される前にスタンドを洗い流せてしまうとんでもない対処をされる事も。

これらの要素からスタンドと言うよりも細菌やウイルスそのものの様なシンプルながらも非常にクセのある能力になっている。

名前の由来はこちらもホークウィンドの楽曲「Brain Storm」

奇襲にはもってこいの能力だが、面と向かって戦うには不向きなスタンド。その為防御をしないと攻撃を受けるが、近づかないとなかなか攻撃ができないジレンマを抱えているが…


岩動物(ペット)


ドレミファソラティ・ド

アーバン・ゲリラの岩動物(ペット)で、ゲリラからはソラティ・ドと呼ばれている。スタンド使いではないが生物としての能力を最大限に活用しゲリラをアシスタントする。

まるで動物に見えない見た目をしており、犬っぽい顔の人間がピエロのメイクして舌を出し、肩から足先にかけてキャタピラをつけてる様な見た目をしている…正直どう説明しても言葉だけでは正気を疑われそうな見た目をしている。
有袋類なのでゲリラを体内に格納?し扉で覆い袋を締め切る事によって敵の攻撃から完全防御する。

移動方法は地中を砕き土をかき分けると同時にその土砂を自身と同体化、土そのものをキャタピラーにし後方に送って推進する。その為土面の振動は無く、掘り起こした跡も見分けられない程。この特徴は火山溶岩近くや氷河に生きられる微生物「クリオコナイトの集まり(コロニー)という、岩石と一体化している生物進化の起源を踏襲していると推測される。
特に自身と同化し後方に送る能力は厄介で、巻き込まれた定助の足は一瞬でズタボロになり、しゃぼん玉の攻撃も着弾前に後方に追いやってしまう事で回避している。

ただし苦手な事もあり、土の中では素早いスピードで移動できるが、「アスファルトやコンクリート」では速度が遅くなり、岩盤はそもそも砕けない為攻撃・移動手段がなくなってしまう。

これらの能力でゲリラの「ブレイン・ストーム」による攻撃のジレンマを解消し、敵の近くまでは絶対防御で安全に進み、大量の「ブレイン・ストーム」で奇襲を仕掛ける。接近に弱いゲリラにとってはまさにベストパートナーであろう。

その他の生態として、
  • 餌は植物の根・虫・ネズミ・土そのもの
  • 知能は低いらしいが、ゲリラの命令には忠実に従う。
  • 鼻や舌があり、何かを舐めたり、匂いは嗅いでいる。
が挙げられる。

名前の元ネタはやはりホークウィンドのアルバム『Doremi Fasol Latido』*2で、この中に「Urban Guerilla」「Brain Storm」が収録されている。

余談


スタンドの弱点を地を進む相方がフォローするという関係は、5部のチョコラータとセッコを髣髴とさせる。

オレたちのリスクの少ない順番の事だよ
順番があるねェ〜〜〜〜 誰から追記・修正しようかなぁ

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最終更新:2025年03月29日 15:27

*1 本体周辺にバラ撒く事はできるため、相手が自分の下にいれば道がなくとも攻撃できる可能性はある。

*2 日本人からすると、ドレミファソラ「シ」ドじゃあないの?と疑問に思うだろうが、英語圏では発音や表記が他の音と被るから変わったとの事。映画好きなら「サウンド・オブ・ミュージック」が馴染み深いか・も。