豆銑礼(ジョジョリオン)

登録日:2018/11/12 Mon 23:34:00
更新日:2025/01/17 Fri 20:06:45
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わたしの確率…

疑わない方がいいぞ



【人物】
東方家の果樹園の木に接ぎ木された、「ロカカカ」の枝を見分ける事のできる「植物鑑定人」の男性。31歳。飛行帽のような帽子を被っている。
名前の読みは「まめずく らい」。
レイ(・・)ではなくライ(・・)である。
この変わった読みかたの理由は、イーグル・アイ・チェリーの1997年の楽曲「When Marmaids Cry(マーメイズ・クライ)」にあやかった名前だからだろう。

会話の時に何かと「どや」と言いながらドヤ顔をする。
状況から自分達の生存率を計算してはじき出すという特技を持つ。
料理も得意で、振る舞った「ロマノフ」*1定助が食べながら涙を流すほどの味。

正式な職業は東方憲助専属の「果樹栽培師」で他の人間との取り引きはしない。
憲助は他の家族や社員に対しては彼の存在を秘匿していた。

両親は梨農家だったが、高い評価を得たのを同業者に妬まれ梨の盗難に遭ってしまい、収入源を絶たれてしまった。
その時のトラウマもあってか、職人気質で冷静沈着ではあるが、人間嫌いで気難しい性格。
17歳の時に自分を認めてくれた雇い主である憲助には崇拝にも似た恩義を感じてはいるが、彼以外の人間に対する態度は基本的に冷淡である。

鼻炉山スキー場のリフトを改造したリフトハウスに住み、スキー場の斜面全体を果樹園にしてイチゴを育てている。
彼のイチゴの栽培方法は、斜面の下の方にあるイチゴを「かませ犬」にしてわざと病気や害虫に襲わせ、上の方になっている少しを収穫する。
病気や害虫にとって、下の部分が良い環境なので上の方には上ってこないが、下のイチゴが襲われているのを感じて上のイチゴは必死で大きく甘くなり、一パック1万円の価値がつくほどになると言う。

本職の農業関連の他、医学に関する知識もあり、敵の目的が「ロカカカ」を化学的技術化した「不死産業」で、正体が「医者」ではないかと推測した。
当初は定助に対して自分本位の高圧的な態度を取っていたかのように見えたが、それは定助たちが目的を達成できるよう焚きつけているという側面もあり、定助の行動を的確に分析しつつ、その行動を賞賛することも指摘することもある。


【活躍】
憲助の紹介で、定助は「ロカカカ」が接ぎ木された枝を見分けられる彼と会うため出発。
その道中でのドロミテとの戦いの後、バスで移動していた定助と康穂の前にいきなり現れ、新たな敵が追ってきている事を教えると自分のリフトハウスに案内し、敵の目的や正体を推測する。

そこに襲撃してきたアーバン・ゲリラの攻撃で左手を負傷してしまう。
再三に渡って「ロカカカ」を見分ける事のできる自分を守れと言われながらも、危機に陥った康穂を助けに行った定助を気に入り、共闘してアーバン・ゲリラを倒す。

東方家の果樹園に「ロカカカ」を奪いに現れたプアー・トムとの戦いでは、プアー・トムのスタンド「オゾン・ベイビー」の加圧で完全に潰されてしまうが、土壇場で身体全体をワイヤーにして圧力を減らしたことで何とか生存し、東方家の面々に事態を説明。
奪われた「ロカカカ」の枝を探して行動を始める。

TG大学病院にある「ロカカカ」の研究室に出入りしていた最後の一人である、院長の明負悟の追跡を試みるが、明負の能力で「厄災」に阻まれて断念する。
さらに、「厄災」によるトラブルで警察に追われる事になり、定助を庇って逮捕されるが留置場で同室になった男を「厄災」に巻き込んで負傷させ、病院に運び込まれる男の衣服の下に「ドギー・スタイル」で身体をほどいて隠れて脱出。

「ロカカカ」の研究室に立て籠って明負を誘い込んだ定助と合流し、共に明負を迎え撃つ。
しかし、かつて父親が所有していた梨園が父親の事故死によって奪われたのは明負の「厄災」によるものと明かされ、怒りのあまり定助の制止も聞かずに明負を攻撃してしまう。
あとわずか1センチの距離まで接近する事に成功するが、定助が仕掛けておいた「見えないしゃぼん玉」が「厄災」と化してしまったことで頭や胴体を抉られ、崩れ落ちた。

だが、「見えないしゃぼん玉」をその身に受けた豆銑はそこに「厄災」を越えていく力があると見抜いてそれを定助に伝え、明負を倒す大きなヒントとなった。


【スタンド能力】
ドギー・スタイル

その名の通り、のような顔をしているスタンド。
上半身だけの胴体を細い支柱のような腕が支えていて、振り子の置物のような姿をしている。

本体豆銑礼の体を「ワイヤー・ロープ」のようにほどいて伸ばし、飛ばす事ができる能力。
伸ばしたワイヤーは、手足と同じように動かす事ができ、強度は伸ばした時の太さしだい。
ワイヤーを伸ばしている間、豆銑の体は伸ばした分だけ欠けていく。

ワイヤーの先にナイフをつけて攻撃したり、伸ばしたワイヤーを編んでボーガンを作るなど、トリッキーな攻撃を行う。
攻撃以外にも、身体全体をワイヤーにほどいて致命傷を避けるといった使い方もできる。
「糸」「ロープ」ではなく「ワイヤー」と表現されていて、本気で締め付ければ人間の頚椎を砕くほどの力がある。

6部の主人公空条徐倫のスタンド「ストーン・フリー」に似ているが、徐倫が糸を補助に使いながらもっぱらスタンド像で格闘するのに対し、こちらは能力でワイヤー化した肉体を豆銑が操作して戦うという違いがある。
スタンド自体は戦闘に使えないので、力任せにぶん殴るような技は使えず、伸ばしたワイヤーをいかに使うかという豆銑のセンスや応用力が大きく作用する能力だと言えるかもしれない。マウンテン・ティムに通じるところもある。

また、肉体をバラバラにすることで敵の攻撃を軽減することもできるが、このせいで腕を切り取ったり腹部が圧力で半分ほどに凹んだり目が飛び出たりと他の8部キャラの追随を許さないほどダメージ描写がエグイ。
アーバン・ゲリラの能力から逃れるために自切した左手が、いつの間にか元に戻っていたとして突っ込みの対象になっていたが、よく見ると左手全体ではなく、親指以外の指が全て無くなっている。
切断した時はワイヤーにして伸ばしていたのでダメージを軽減できたのだと思われる。


名前の元ネタはスヌープ・ドッグの2001年のアルバム「Doggystyle」。なお一般的な意味は「後背位」のこと。


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最終更新:2025年01月17日 20:06

*1 曰く、「ティラミスの上ランク」。実際にはティラミスにメレンゲを加え作る、イタリアのデザート